ナニかが吹っきれた円卓の騎士と共に人理修復   作:匿名卿

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黒王もネタにしていくスタイル!


特異点F 完

 

「王様~?そんな、生前の知り合いの性格が変わり過ぎて理解が追いついてなさそうな顔をしてどうしたんですか~?」

 

実際、反転した騎士王は理解が追いついていなかった。例えるなら、チャージ○ン研の○ルガ博士が突然銃で「う゛っ!?」ってなったシーンから始まり、次のシーンにはピンピンしていたと思えば頭の中に爆弾が仕掛けられており、飛行船から紐なしバンジージャンプをさせられ、いつの間にか現れていた敵の飛行船にぶつかり、ドカンさせられる展開の速さに視聴者の理解が追いついていないように、反転した騎士王も理解が追いついていなかった。

 

「…ガレス卿。お前にナニがあったらそんな生前とはかけ離れた性格になるんだ…?もしやアレか?お前も私のように反転しているのか…?なぁ、そうなんだろう?そうなんだと言ってくれ…」

 

「いえ、まったく、全然?反転なんてしてませんが?」

 

「ならば尚更どうしてそうなった!?生前のお前はあんなにいい子だったのに!」

 

「アンタ、王様の記憶持ってるだけのニセモンでしょうが!?私の知ってる王様とは別人でしょう!?」

 

「な、なにをぅ!?私だって騎士王なんだぞ!お前の知ってる騎士王とは同一人物なんだぞ!」

 

「私の知ってる王様はそんな趣味の悪い真っ黒な鎧なんて着てません!」

 

「な、なんだとぉ!?お前!カッコいいだろうが!真っ黒の鎧とかいかにも黒騎士って感じでカッコいいだろ!?」

 

「いい年してるくせに厨二患ってる奴なんて王様じゃねぇ!」

 

「お、おま!お前だって生前倒した騎士から黒い鎧剥ぎ取って着てただろうが!人のこと言えないだろ!」

 

「アレはあの鎧の方が性能がよかったからですぅ!さもなければあんな趣味の悪い鎧なんて死んでも着ません~!」

 

「謝れよ!お前その黒い鎧の騎士の人に謝れ!」

 

「ハァ!?なんでそんなことしなきゃいけないんですか!?倒した敵からモノを奪うのは基本でしょうが!反転してる癖にナニいい子ちゃんぶってんですか!?」

 

「いい子ちゃんぶってなんかいないし!元からこんなんだし!」

 

反転した上司とイロイロ吹っ切れた部下がギャーギャーと子供のような口喧嘩を繰り広げている中、他の者達は…

 

「なぁ、クー・フーリンの兄貴や、今のうちに宝具で倒したりできない?」

 

「あぁ?お前さん、そりゃ例えできてもやらんだろ。普通」

 

「俺なら殺るね、とことん殺るね」

 

「お前さんプライドってものがねぇのか…?」

 

「そんなもののせいでチャンス逃すくらいなら喜んで捨てるね」

 

「それは王道じゃねぇなぁ…」

 

「自分、邪道の方が性に合ってるんで」

 

「アーチャーみたいな奴だな、お前さん…」

 

「おっと、あんな筋力Dと一緒にしないでもらおうか」

 

『おっと、心は硝子だぞ』

 

ついさっき消滅した正義の味方の声がした気がするがきっと気のせいだろう。

 

「ちょっと!あの騎士王を倒さないとこの特異点は修復できないのよ!こっちはサーヴァントが3人いるのだからさっさと倒しなさいよ!」

 

「ヒステリック所長、お静かに…相手は彼の騎士王なんです。例え、3人がかりでも難しいでしょう」

 

「誰がヒステリック所長よ!私はオルガマリーよ!」

 

「落ち着けよ、オルガイツカマリー所長。あいつは聖杯からの魔力供給受けてんだ。魔力量的にもあっちが断然有利なんだ。そんな3人がかりで全軍突撃とか無能な面白い盾がやりそうなことは悪手だ」

 

「だから私はオルガマリーよ!」

 

こちらもこちらでぐだぐだしていた…

 

「お前は絶対に許さんぞ!ガレェス!」

 

口喧嘩の末についに騎士王がキレた…

 

「皆さん!王様がキレました!戦闘開始です!」

 

「は、はい!マシュ・キリエライト、行きます!」

 

マシュは緊張しながら前に出る。

 

「よっしゃあ!真っ向勝負だ!」

 

クー・フーリンは借り物の槍を持って前に出る…

 

オイ、お前キャスターだろ、魔術使えよ…

 

「卑王鉄槌。極光は反転する。光を呑め!」

 

「オイィ!?いくら聖杯から魔力供給があるからって初手宝具は反則でしょ!?」

 

「知らん!貴様を倒すためには手段は選ばん!『約束されし勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)』!」

 

セイバー・オルタのガレスに対する怒りによって聖剣の黒い光が放たれ、全てを呑み込もうと範囲は拡大していく。

そんな中、前に出る者が1人。

 

「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

我らがメイン盾、デミ・サーヴァント、マシュ・キリエライトである。

 

しかし、聖剣の力は強く、徐々に押されていき、マシュは膝をつく。と、ここでマシュを支える手が1つ。マシュのマスター、藤丸立香である。

その時、マシュのマスターを守りたいという思いに応えるかのように、宝具が展開され、聖剣の黒い光を完全に抑え込んだ。が、マシュの体力も限界らしく、再び、膝をつく。

 

「流石Aランクを越えた宝具は強力だな…」

 

「ホントですよ、胸はA-くらいしかない癖に…」

 

「…ガレス、貴様は最も言ってはならないことを言った。楽に死ねると思うな…!」

 

セイバー・オルタは再び構えをとり宝具の準備に入る。

 

「次は防げない!宝具を打たせるな!」

 

直ぐ様クー・フーリンが反応、宝具を発動させる。

 

「四の五の言わずに燃えちまいな!『焼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』」

 

クー・フーリンの宝具により、巨大な木の枝で作られた人形が出現、セイバー・オルタを捕まえようと腕を振るう。しかし、セイバー・オルタは上へ跳び、回避する。

が、跳んだ先には投擲されたガレスの宝具『奪い取りしケイの槍(サー・ケイズランス)』が飛んで来ていた。

空中では避けることのできなかったセイバー・オルタは槍に直撃、槍の能力により、真下へと突き落とされる。そして真下には、腹部の扉を開いた『焼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』がいた。宝具の力に抗えず、セイバー・オルタは『焼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』の腹部に閉じ込められ、『焼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』は自らの全身を燃やしながら、倒れていく。

 

焼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』が燃え尽き、完全に消滅すると、そこには満身創痍ながらもセイバー・オルタが立っていた。

そこへ追い討ちを仕掛けるべく、クー・フーリンは借り物の槍で突貫するが魔力放出により吹き飛ばされ、上空からガレスも突撃するが同じく魔力放出で吹き飛ばされる。

 

「惜しかったな。だが、あと一歩攻めきれなかったな」

 

と言い、セイバー・オルタは受けた傷を回復させようとした瞬間、セイバー・オルタの背中からは心臓(霊核)を貫くように剣が刺さった。

 

「惜しかったな。最後の最後で油断したな…」

 

「ガレスの、マスター…!貴様…!」

 

サーヴァント2人を囮にしてマスターが攻撃するという常識はずれの方法により、セイバー・オルタは敗北した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

セイバー・オルタが消滅し、続いて、クー・フーリンが「次喚ぶときはランサーとして喚んでくれ」という言葉を残し、座へと帰って行った。

 

そして、セイバー・オルタが立っていた場所に聖杯が現れた。マシュが聖杯を回収しようとするが、そこへレフが現れた。

 

オルガマリーは一目散にレフに駆け寄るが本性を表したレフに爆発により体が吹き飛び、「お前はもう、死んでいる」と告げられ、さらには聖杯の力で特異点とカルデアを繋ぎ、真っ赤に染まったカルデアスを目の当たりにする。そして、レフはご褒美だといいながらオルガマリーを高密度の情報体カルデアスに触れさせようとする。

 

「いや、私はまだ誰にも認めて貰ってない!まだ誰にも褒めて貰ってない!助けてよ!」

 

オルガマリーは必死に抵抗するが、聖杯の力に抗えずカルデアスへと近付いていく。

 

「令呪を以て命ずる。レフに攻撃し、聖杯の力を解除、そのまま聖杯を奪え」

 

円の令呪の使用により、ガレスはレフの本へ一瞬で移動し、槍で殴り、聖杯の力を解除させレフの持っていた聖杯を奪い取る。

 

「続けて令呪を以て命ずる。所長をここに連れてこい」

 

2画目の令呪の使用により、ガレスはオルガマリーを掴み、円の本へと戻って来る。

 

「余計なことを…!やはり貴様はAチームに入れてあの時吹き飛ばすべきだった!」

 

レフは怒りに満ちた瞳で円を睨み付ける。と、ここで突然地面が揺れ、特異点に亀裂が発生していく。

 

レフは高笑いしながらフルネームを名乗り、そのまま退去する。

 

「所長、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫じゃないわよ!まだ褒めて貰ってないのに、誰にも認めて貰ってないのに!」

 

「所長。だったら俺が貴女を認めましょう。俺が貴女を誉めましょう。貴女のお陰で俺は2人の親友に出会えた。そしてなにより、ガレスとも出会えた。ありがとう。そして貴女に、貴女のカルデアスに誓います。必ず人理修復を成し遂げてみせると…」

 

「何よそれ…案外私もやるのね…

私からの最後の命令を下します。必ず人理修復を成し遂げてみせなさい!

貴方達が進み続ける限り、私はそこにいるわ!だから…止まるんじゃないわよ…」

 

所長の最期の言葉と同時に特異点は崩壊、円の意識はそこで途切れた。

 





キボーノーハナー
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