金の勇者-金ですべては解決できる?- (仮タイトル)   作:ムガル・スリープ

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Episode1 

「・・・。」

僕の心は今どう思っているのだろう。そこからこの物語は始まる。なんとも素晴らしくない物語の始まりだろうか。こんな物語、誰も見たいとは思わないだろう。

ああ、紹介するのが遅くなっていしまったかもしれない。そこは謝ろう。僕の名前は日比谷 忠政(ひびや ただまさ)。十六歳。高校二年生というやつ。“青春”は追い求めてないタイプの人。長所もとくにはなく、でも短所も特に無いはっきり言って“パッとしないやつ”だ。・・・・・・話をもどそう。

はあ、どうすればいいのだろうか。長所も短所も特にない僕にも当然のように悩みはついてくる。そう。学生なら一度はやってくるテスト。ん?悪かったのかって?はあ・・・わかってないですねぇ。悪くもなく良くも無くそう、普通。普通が僕は嫌なのだ。

“普通”はどっちこっちもない嫌な奴だ。良ければ褒められるし、成果となるだろう。そして悪ければ怒られるものの課題点が見えてくるだろう。だが普通はどっちでもない。成果もなく、課題点も見えずに何も出てこない。

 まあこれを聞いてもらえればわかるだろう。そう、また普通だったのだ。テストの点数が。 つらいものだ。何をすればいいのか。何もわからないものをまた生み出してしまったことが。でも、普通でいいこともある。普通並みに馬鹿にはされないし、だからといって天才とか頭がいい部類には入らない。そんな僕はテストとかの結果には満足しないが、まあ平和の生活をしていたんだ。“さっきまで”

 

 

 まあ不満が社畜とか、本当に学力がないやつよりはまだ不満がない生活なのだろうなと考えながら学校から帰ろうと思って歩いているとき僕は見つけた。変な紙だ。読めない文字で書いてある。読めないから十人中八、九人が同じことを言いそうな言葉を僕は言う。

「なんだこれ?」と。

まあそんなんで動揺する僕ではない。こんな風に普通な僕であっても異世界モノやファンタジーものの小説や漫画は読んできたつもりだ。だからもちろん三十秒でこれは何かを考えついた。

「ああ、呪文部のか。」

呪文部なんているのかぁ?って僕は高校一年生の時に思ったね。呪文なんてどこで使うのかもわからないし、そもそも非科学的なものではないか。呪文や魔術を練習したりしているそうだが廃部したほうが違う部活に部費が回ると思うんだけどなと思う。まあ僕は勇気を出して呪文部にこれを返していこうと思ってきた道を戻ろうとした。優しさではない。何の用事もないのに行ってみるのは少々怖いからだ。これを口実にして本当に少しでいいから部員とか何をしているのかを見てみたいだけ。本当にそれだけ。

それを僕に言い聞かせ体を回転させようとしたその時ことは突然起きた。信じられないと思うが紙がぼやっと光った気がした。本当に少し。そりゃあぼやっとでも光ったら気になる。だから僕は気になってじーっと見た。・・・何も起こらない。見間違いか。だから僕は学校に行こうとした。“行こうとした”。次はぼやっとなんかではなかった。近くで見てた僕からしたら失明を越して目がよくなりそうな勢いで光が放たれた。そして僕の意識はプツッと消えた。

 

 

ガヤガヤ・・・ガヤガヤ・・・

(ん?うるさいなぁ・・・)

%&#%$%&$%(%$$%&!!

(何を言ってるんだ?もうちょっとわかるように言ってくれないか?・・・っていうかちょっと待てえ!なんで前が見えないんだ?目が明けれないのか?)

$%&$‘%$’&$&%$‘$&#%$??

(目を開けたい!うっすらしか見えないこの目、くそったれめ!)

#$%&$&%$‘$%&#%’&!!な$にごと$%$&だ!

(!日本語が聞こえた?話せるか!というか、話さないと・・)そう思ったとき僕の目は開くようになっていた。でも目に見えたものはさっきまでいたはずの道ではないことは分かった。しかもなんか全員、僕とは全然違う服を着ていてやばい、ここは違う国か?それだったらすぐに通訳を呼ぼう。何もわからない。・・それよりもさっき日本語で話していた奴がいたような気がする。いないのか?

僕は周りを見渡した。だがダメだった。日本人らしい人はいなかった。アジア系の人も。

(やばい。これは何でもいいから誰かには話しかけたほうがいいのだろうか。・・ふう、よし、話しかけてみよう。)

僕は作り笑顔をし過ぎた。し過ぎて三六〇度回転してもっと変な笑顔になってしまった。が、それも気づかず僕は知らない人に話しかける。そのとき僕は迷った。僕を怪しがったり不思議がったりで近くにその人?・・未確認生命体?に囲まれているからだ。とりあえず見たことのありそうな長老っぽい人に話しかけるか思った。

「あのー。ここってどこですか?それよりもあなたたちは誰ですか?人間ですか?それとも未確認生命体ですか?まだ質問をしたいことがあるのですがこれだけでもいいので答えてくれませんか?」

周りが静かになった。やらかしたか。そう思った。その時だった。

「どうしたんだ?そこの君。」

日本語?・・・日本語だ!日本人はいたんだ!僕は声がした方にもう光の速度より早いんじゃないかってぐらいに高速スピードで振り向いた。

そのあとすぐに僕は驚いた。確かに日本人ぽい。だけど何かが違う。何が違うかは分からない。でもわかるのだ。これは日本人ではない。と

(どうしようか・・やばいぞこれ。未確認生命体だったら僕は死ぬのではないか・・とりあえず笑顔で聞いてみよう。)

「・・・・あ、あの・・・」

「なんだね?」

見た目は高齢な日本人と何かを足して二で割った感じの顔。その何かがわからないが。まあその高齢者っぽい人を高齢者aと呼ぼう。その高齢者aは自然な笑顔だ。でもなにか嫌だ。

「ここはどこですか?」

僕は聞かなければいけなさそうなことを順に聞いていこうと思った。だから内容は分かりやすく、簡潔にする。

「そんなに固くならなくてよい。・・・ここでは話しづらいだろう。私の家に来なさい。今日は私の家で寝ていいから。」

高齢者aは気持ち悪い感じはしているが僕はたしかに寝るところがないところに気付いた。ここが地球でも、もうフェリーも飛行機も飛んでいないだろう。普通に街並みを見て飛行機がなさそうに見える。家は石とか木で出来てるし、コンクリートはないし、スマホもなさそうだ。僕は少し今安心した。

「ほんとうですか?助かります。僕、何もわからないんです。大体のことを教えてくれませんか?」

すぐに高齢者aは笑顔で

「ああ、いいよ。今日は何でも教えてやろう。ついてきなさい。」

ああ、これで大丈夫そうだな。

僕はその高齢者aについていった。

 

 

「どうぞ。入っていい。」

僕は安心しながらもやっぱり警戒していた。こんなにも僕のような見たことのない者に宿泊するところを渡すということが怖かった。でもここで逃げてはいけないと本能でわかった。何かが止めていた。

「有難うございます。失礼します。」

僕は警戒しながらもお辞儀をした。高齢者aから目を逸らさずに。

「警戒しなくていい。まあ怪しいだろうがね。」

顔に出ていたか?そう感じた。確かに怖い顔をしていたかもしれない。

「さて、ここはどこかを教えてやろう。」

「!ここはいったいどこなんですか!」

高齢者aは笑顔で

「それよりも私の紹介だ。私の名はアルベギト・シャークル。七八歳だ。私は元・日本人だ、」

僕はすぐに感じた。違和感を。

「元?今は日本人ではないんですか?」

「ああ、君はこんな紙を拾わなかったかい?」

見せられたのは見たことのあるような感じの紙だった。・・・いや見たことがあった。そうだ、あの前に拾った紙だ!

「それはここのですか?・・ていうかなぜあなたが持っているんですか?」

「・・ああ、ここのだよ。これは黒く怪しくぼんやりしたかい?それともピカッと光ったかい?」

僕は記憶をたどる。いや、記憶をたどる前に出てきた。ピカッと光ったのだろう。

「ピカッと光りました。黒い光とかは出ていないです。」

「・・・‼」

高齢者a・・・いや、アルベギドさんはびっくりした顔をした。」

「どうかされたんですか?僕は何か悪いことをしたんですか?」

「・・・いや。君は何も悪いことはしていない。心配はいらない。だが君には使命がある。」

「‼な、なんですか?その“使命”は?」

僕はもうこの人生で一番というほどに驚いた顔をした。

「その話は後の方がいいだろう。今言っても分からないだけだと思うからな。」

「・・・。」

僕はうつむいて黙ってしまった。

「まあ、食事でもしようではないか。お腹、空いているだろう。」

「・・・。はい、いただきます。」

僕はどうすればいいのだろうか。そう思いながらも言われたことに肯定をした。まあお腹も空いていたからだ。

 

「何が食べたいかい?」

「・・・。」

(何を言えばいいのだろう。ラーメンと言ったら変かな?)

「ラ、ラーメンってありますか?」

アルベギドさんは少し苦しい顔をして

「ごめんね。ラーメンはこの世界にはないんだ。パスタでいいかい?」

「あっ、ごめんなさい。パスタ・・この世界にあるんですね。」

「パスタはこの世界だと安いんだよ。すまないね。客人だというのに。」

僕はためらった。パスタは安いものなのか・・・と思いながら少し待つといい匂いがしてきた。

「はい、どうぞ。食べていいよ。」

出てきたパスタは素晴らしくおいしそうに見えた。

「おいしそうですね。いただきます。」

アルベギドさんは少しふふっと笑っていた。僕は少し不思議に思えたがおなかが空いていたので恥ずかしながらも大きく口を開けてばくっと食べた。

「!?$&#&#$&‼」

僕はいろいろな感情が混ざった声で叫んだ。なんだこれは。見た目に反して不味すぎる。不味いとはアルベギドさんには言えない。だが本当に不味い。

「どうした?不味いか?」

アルベギドさんは爆笑を超えて大爆笑をしている。

「さて、これが不味いと知っただろ?だから安いって言ったんだよ。」

「・・そ、そのようですね。」

「さあ、この世界のことを教えてやろう。まずはここはどこかっていうことだな。」

「‼そうです!ここはどこなんですか?」

僕は空腹も忘れて聞いた。

「ああ、ここはまず地球ではないよ。ここはアルフリージュ星だよ。」

「ア、 アルフリージュ星?聞いたことない・・・」

「アルフリージュ星は地球から百三十億光年くらい離れているからね。観測されていないんだよ。まあ宇宙誕生から八億年くらいたってるよ。」

「い、意味が分からない。僕はなぜここにいるんだ?」

僕はアルフリージュ星と聞いて本当に心配になった。なぜここにいるのかを

「さっき紙を見せただろ?あの紙だよ。さっき言ったじゃないか。黒くぼんやり光ったかピカッと閃光のように光ったかを」

僕は考えた。何も答えずに。アルベギドさんは見守ってくれていた。そして僕はなぜ‘あれ’をアルベギドさんは聞いたのだろうか。そう思ったので聞いてみることにした。

「なぜアルベギドさんは黒くぼやっと光ったのかピカッと光ったのかを気にされたんですか?どっちでもいい気がするんですが?」

「ああ、そろそろ言う時が来た感じだね。じゃあ質問してくれたんだし答えようかな・・」

僕はごくりと唾をのんだ。何か嫌な予感がしたからだ。

「・・・・・。」

アルベギドさんはニコニコしている。

「?どうかされましたか。」

「君は眠くないのかい?」

「知りたいことがいっぱいありますからね。眠たいという感覚があまりありませんね。」

「はあ。君は勤勉だね。まあ、私は寝るから。」

「えっ?まだ教えてもらってないことばかりですが!」

「いやいやぁ、もう年寄りだからね。眠たいんだよ。君のように元気がある時代にさかのぼりたいよ。」

何を言っているんだ!この人は。・・・あれっ。なぜか眠くなってきた。安心したからか?それともこんな人を見たからか?

「君も眠そうじゃないか。寝よう!」

「・・・そうします。アドバイス有難うございます。」

そしてこの不可解で夢のような今日。それが終わろうとしている。起きた後夢オチだったらどれだけ良いだろう。できればそうなってもらいたいものだ。

 

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