前にも言った気がしますが貴方は誰ですか?
―――――――私の質問に答えろ―――――
え~、まあリアルが忙しいので・・・・・
―――――――甘ったれだな、ほらに――――――
それ以上はアウトだろ。
*タイトルと後書きを微妙に変更しました。
俺たちの世界で魔族とは人と同等の脳を持つ生き物と言われる。
前に戦ったような大型で人型は発見されているが、普通の人と同じサイズの魔族なんて聞いた事がない。ましてやしゃべるなんてもってのほかだ。
「そりゃあ、おまえだけ残っていたら、そう思うのが当然だろうよ。」
俺は冷静を演じながら、話す。
「ふむ、それもそうか。しかし驚きが隠せてないな。」
「そりゃあ初めて見たからな。どのみち危なそう出し消すか。」
「それは貴様らの事か。」
「それならアタシも・・・」「ユニ、忠告だ。」
*ユニ視点です。
「ユニ忠告だ。」
全員倒したと思ったら、一体だけ残っていた。
ウィルクムの言っている事が正しければ、完全的な人型の魔族は今までになかったみたい。
「死にたくなければ、離れて待ってろ。おそらくこいつは先の奴よりかなり強い。」
「分かっているわよ・・・だからこそ・・・・「俺は全力であいつを潰すことになるかもしれない。」え?」
普段生真面目そうな表情をしているウィルクムだが、そのいつも以上厳しくどこか悲しそうな顔だった。
「俺の全力は『戦闘』ではい・・・・・『皆殺し』だ。お前は身を潜めていてくれ。バレないようにな。」
「み、皆殺し?」
「ああ、ほら行った!行った!」
そう言って私の事を真顔で押してくる。
でもその目には悲しそうで苦しそうでつらそうで・・・・・そんな負の感情が混ざり合っていた。
「ねえ!一つだけ聞いていい!?」
アタシは離れたところから、背を向けて歩いていく彼に大声で叫んで問う。
「いいけど手短に頼む。」
「えーと・・・・その・・・・死んだら承知しないから!!」
ああ、恥ずかしい!
いつも大事なところで素直になれない自分。
もっと素直に伝えたいのに「死なないでね」って。
そんなアタシの心を見透かしているのかいないのか彼は言う。
「俺は負けしらずなんだよ。例え負けそうになっても、運に恵まれて勝つ。だがこれは戦闘でもないから、勝ち負けはない。・・・・・・それでも俺は生き残ってやるから安心しろ。」
背を向けているからか表情は分からなかったけど、その声はアタシの心を安心にさせてくれる。
「うん!」
「さてと・・・よく待ってくれたな。」
「死ぬ前の遺言ぐらい用意させてやるものだ。」
「なるほど・・・・だが俺はまだ生きていくはずだから死なねえ。あとそこの女神候補生を殺すのは俺を抜かしてからにしな。」
「構わん。どうせ死んでいくんだからな。」
「そんな余裕すぐになくなるぜ・・・・・『変化』!」
そう言うと彼の周りに球のようなものが現れる。
数秒たって球が割れる。
「さあ始め・・・・「グシャ!ブシャアアアアアアア!!」な・・・・なんだと・・・」
・・・・そこには人型魔族の死体があった
それもあまりにもむごい姿だった。
両手、両足はばらばらにちぎられていいて、頭と体はかろうじてつながっているが首が飛んでもない方向に向いていた。
「き・・・・・さ・・・・・・・ま・・・・・「バグッ!」」
そして人型魔族を喰らう。・・・・・・欠片も残さずに。
「・・・・・・・・・なんなの・・・・・これ」
シューーーという音が響く。
そこにはいつもどおり立っているウィルクムがいた。
「5分待ってくれ。そのあとに説明する。」
そう言っている彼に表情はなかった。
そしてそのまま倒れた。
「ん~~もう大丈夫だ。」
5分ほどたって、ウィルクムが起きる。
「お、起きたわね。」
「・・・・・さっきの仕返しか?」
今、私はウィルクムに膝枕してあげている。
彼の言うとおり仕返しだ。
「ば、倍返しよ!」
「倍返し、どころか仕返しにすらなってねえが。むしろこれはメリットではないか?」
「・・・・・・・あ」
さきほど私は女性が男性に膝枕するものだと自分で言っていた。
「この世界の男性とってこれはなかなか嬉しいのだろ?」
「うるさい!うるさい!うるさい!」
おそらく今の私は顔をまるで熟したトマトのように赤いのだろう。
そして再び蹴飛ばしてしまう。
「いったいなあ・・・・、まあともかく俺の身を案じてしてくれたのだろ?そのな・・・・ありがと。」
「ど、ど・・・・」
さらに顔が熱くなる。
「・・・・・確かに俺は人に礼なんて2回か3回ぐらいしかなかったが、そこまで喜ばれるとな・・・・・」
立ち上がりながら言う彼。
「べ、別に貴方のためにしたわけじゃないからね!」
「いや、それ以外に何のためだよ。」
「そ、それは・・・・」
「まあ、落ち着くまで待ってやるよ。そのあとから脱出する方法でも考えよう。」
そういうと地面に座り込みからだを伸ばす。
なんでだろう・・・・初めてあった時はいきなりお姉ちゃんを悪人扱いするという行為に怒っていたはずだ。ウィルクム自信も私に良い印象なんて持っていなかったはずだ。
それなのに今はそんなことなかったかのように優しい。
そんな彼のあの負の感情が混ざり合った表情、そしてあの無表情。
私と彼・・・・・仲間なんだ。
「ねえ・・・・さっきのあれは何?」
私のブレイブカノンをも防いだ者を物理的に欠片も残さずに殺した、いや喰った事について聞く。
後で言う、とか言っておいて何も言わないのだ。
「・・・・・・・やっぱり気になるか。わかった、教えてやる。だけど誰にも言うなよ。それを絶対に守れないなら、言わん。」
「女神に誓って約束するわ。」
私は迷わず言う。すると
「姉に誓うのかよ。ま、言うなよ」
そう言って彼は念を押しながら、苦笑する。
だってどんな彼であっても、すでに仲間で友達だもの。
ねえ、あんたもそうでしょう?
あの時教えてくれた・・・・・
ネプギア
そして彼はゆっくり口を開き始める。
やけにユニの出番が多いのは作者の意図的な行為です。
ところでいまさらですが、今回のタイトルには伏線らしきものが含まれております。というか入れてみました。
おそらく分かりにくいとは思いますが、話が進むと分かるようになっている・・・はずです。
もし、感想とかくれたら、作者のソウルジェムの穢れ(日頃の疲れ)が浄化されます。