さて、プラネテューヌに到着したわけだが、やはりものすごい文明の差があるのを感じる。道中ひとりでに動き出すリフトのようなものに驚愕する。そして建物がものすごい。
何もかも通しそうなほど透明な塔がいくつもある。
おそらくガラス製だろう。後で調べたい。
そんな中、姉の方が質問してくる。
「そう言えばさ、魔族って何?」
「魔族・・・・知らないのか?」
俺は妹の方に振ってみる。
「そう言えば聞いたことないですね。」
ここは魔族に襲われた事がない地帯か?
それらならばここまで街が発展しているのもわかる。
「魔族と言うのは、モンスターと大差ないんだ。まあ決定的な違いは彼らには知能がある。たとえば、一部の奴を囮にする。など、人間のような戦略を立ててくる。」
「なるほど、普通モンスターって襲ってくるだけですもんね。」
妹が納得する。
姉はと言うと・・・・・
「なるほど、よくわかったよ(棒読み)」
「絶対わかってないだろ。」
俺は思わずため息がついてしまう。
「あ!ここ教会です。」
教会、普通に想像するならばなんか神がいそうな雰囲気、つまり聖堂だ。
だが期待は裏切るものと言わんばかりなものである。
ぱっと見た感じ他に入るビルと同じ感じである。
「「ただいま~」」
姉妹ともそんな事を言って教会に入る。
流石に教会が自宅じゃあるまいし、何言っている?
「お帰りなさい、ネプテューヌさん、ネプギアさん。」
そこに現れたのはファンタジー小説にありりそうな感じ。
詳しく言うと、本に載っている。
そして小さい。
「ただいま~!いーすん。」
「いーすんさん、ただいま~」
・・・・・こいつがいーすん?
なんかもうちょい物知りなやつのような感じのイメージだったんだが・・・・
まさにイメージを叩き潰してくれた。声と見た目とイメージが見事に違いすぎる
「モンスターの討伐お疲れ様です。ところで後ろの方は?」
「これって長話にならない?なるなら立話はやめておこうよ」
「それもそうですね。」
というわけで場所を移動。
「それで貴方は誰ですか?」
「実は・・・」
ここまでの話を人通り伝えた。
大型魔族との戦闘後黒い影が真上を横切り、気がつくとこの町の周辺にいたことを伝える。あと、彼女にも念のため魔族について話しておく。
いーすんはしばらく考え込むと俺に質問してきた
「・・・・失礼ですが、貴方のいた場所はサビエンスというところですか?」
「最後にいたのはそこの国境付近ですね。」
「そうですか・・・・おそらく貴方は異世界に飛ばされたのでしょう。」
「・・・・・・え?」
「いえ、だからここゲイムギョウカイに転移してきたのではないかと。」
まあ、その可能性は少し考慮していた。
が、しかし普通に考えればそのような事が起こるとは思いづらい。
「ゲイムギョウカイですか・・・・」
「お茶、持ってきましたー」
俺が悩んでいるとちょうどその時に
妹の方がお茶と茶菓子を持ってきた。
「ん、ありがとう。」
ちょうどのどが渇いていたのでいただくことにした。
ん、うまい。ちょうどいい温度だ。
「美味しいな、この紅茶。茶菓子もよく合っている。」
「う・・・・うん、ありがとう。」
「ああ、どういたしまして。」
妹の方が優しく笑う。
そいえばさっきから少し気になる事を聞いてみる。
「そう言えば、名前聞いていいか?」
「まだ名乗っていなかったのですか?」
「ちょっと言い忘れていました・・・」
苦笑いしながらいーすんさんの質問に答える。
「私はネプギアです。プラネテューヌの女神候補生です。」
ネプギアが頭を下げる。なんか礼儀いいよな。
「私はイストワール、プラネテューヌの司書です。そして今そこで寝ているのがプラネテューヌの女神ネプテューヌです。」
イストワールさんはそこで熟睡している女神の方を向くとため息をつく。
すごく気持ちよさそうに寝ているな、こいつ。
「それじゃ俺の自己紹介もしとくぞ、俺の名はウィルクルム、サビエンス国第五部隊のものです。」
「第五部隊・・・?兵士ですか?」
「そうだ。主に国外の魔族討伐を行っている。ところで他にもいくつか質問してもいいか?」
俺はイストワールに訊く。
「はい、いいですよ。」
「ありがとうございます。まず女神について、と言うかゲイムギョウカイについて教えてくれませんか?」
「そうですね。分かりました。説明しましょう。」
イストワールは紅茶を一度飲み、机に置く。
ただし身長の事は気にしてはいけない。
そして口を開き出す。
まあ、長いので以下省略。
数少ないイストワールの出番だって?
知らんな。
とりあえず俺の目的はいくつか決まった。
「ゲイムギョウカイについて教えてくださってありがとうございました。それではここで」
俺は立ちあがり、出て行こうとする。
すると、いつの間に起きていたのかネプテューヌが俺の事を誘う。
「ねえ、よかったらここで住んだら?」
「いや流石にそこまで世話に・・・・」
ここでの俺はまさに名も無き旅人なわけである。
そんな俺が女神さまの移住する場所で住むというのもどうかというわけだ。
「じゃあさ、新しい家ができるまでとかどうかな?ネプギア、いーすん、いいよね?」
あれ?俺の意思は尊重されてない気がする。
「私は大歓迎ですよ。」
ネプギアが満面の笑みで言う。女神だ。(ただし候補生)
「いいですよ。空き部屋もありますし。」
「それじゃあ、けって―い!今日はごちそうだよ~~!」
「・・・・・俺の意思は関係ないのか。・・・・・苦労しているな、こいつ。」
俺はつぶやく。心底そう思う。
まあ、宿代、食費がチャラと思えば、すごくありがたい話である。
「まあ、よろしく。」
俺はそう言って軽く礼をした。