超次元ゲイムネプテューヌ 長い旅   作:グレカノン

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月の光る夜

まあ、そんなこんなでここプラネテューヌで住むことになった。

しかし俺はあくまでここをまあ帰る故郷のようなもの(RPGである最初の村)だ。

 

というわけで毎朝早くに起きて、適当に済ませ、夜遅くまで魔族の捜索、討伐とをする、(余裕があればモンスター討伐やクエストもする。)そして俺の目的を順調に進めている。

そんなある日の夜いつものごとく教会に戻る。

 

「イストワールさん、ただいま。」

 

「おかえりなさい、毎日夜遅くまでお疲れ様です。」

 

「いえ、慣れていますから、後これを」

 

俺はそう言って書類を渡す。

これには魔物が出現したところをまとめてある。

どこに出たかまとめておくことでそこから出現パターンを見極めることができるからだ。

といっても魔族とはまだほとんど遭遇していないが。

 

「そう言えば元の世界の情報についてはなにか入手できましたか?」

 

「申し訳ございませんが、そもそもあちらの世界へなにかを送ることすら、できないんです。」

 

やはり元の世界へ戻る方法は確認しておきたい。

できるならば、いったん戻り出直したい、と俺は思っている。

異世界へは移動することは原理的には可能だが、実際はそれだけ体がもつ人がいないのである。

そういう意味では俺の存在は異質である。

 

「そうですか・・・・ありがとうございます。余裕があったら、またお願いします。」

 

「はい、分かりました。お風呂やご飯は・・・・」

 

「全部外ですませましたので大丈夫です。んじゃ眠いのでおやすみなさい。」

 

俺はイストワールさんに軽くあいさつをすると、自室へ向かう。

といってもあるのはクローゼット(ほとんど空)とベッドにミニデスクと椅子だけとかなり殺伐としている。

 

そもそもしばらく借りるだけなのでベッドだけでいいと言ったのだが、ネプテューヌが気を使ってくれたそうだ。

まあほんとにベッド以外使う事がない。

衣類はコインランドリ-と呼ばれるところで洗えば予備の服があればどうってことないし。飯は外食、風呂は銭湯とほんとに寝ると朝飯以外に使う事がないのである。

 

軽くベッドに腰掛ける。軽く背伸びすると、現在この世界で確認できている魔族の状況を確認する。

その時ドアの方からノックがされる。

 

「開いてますからどうぞ。」

 

するとドアが開く。

 

「おじゃまします~~」

 

ピンクのショートヘアーでやや丸めな顔、ここプラネテューヌの女神ネプテューヌだ。

 

「なんにもないね・・・・」

 

「そりゃ寝るぐらいしか使わないからだろ。」

 

「でもでも寝てもいないよね?」

 

ネプテューヌの一言に俺は思わず青ざめた。

まさかこんなに早く知られるなんて思いもしなかったからだ。

そう、俺達は睡眠をする必要がない。あくまで魔力の回復手段なのだ。

流石に魔力が切れかかったりすると、その場で寝てしまう。

 

「どうして分かった?」

 

「ん~、私もよく夜更かしするからかな~。」

 

「???」

 

全くよくわからん。

 

「ほら、よくいーすんの仕事手伝ったりしているでしょ?わたしもよく手伝いにいくからね~」

 

確かにそうだ。夜が暇になることがあるのでイストワールさんのところにいっては、飲み物を汲んであげたり、一緒になって仕事したりしている。

 

「・・・・・・・・・・よくわかったな、流石は女神か。この手の事を見抜いたのはお前が初めてだよ。」

 

「そう?やったー!一番!」

 

ネプテューヌが大声で叫ぶ。

 

「おい、ネプギアあたりが起きるぞ。」

 

「大丈夫!・・・・・その為に防音みたいなの使っているんでしょ?」

 

「・・・・・・・そだな。聞こえていたりしたら厄介だし。」

 

ネプテューヌの言う通りいまこの部屋には結界が設置されている。

この外部からはなにも受け付けない。

絶対的遮断空間だ。今回は一種の幻惑魔法を使用している。

 

「女神ってのはみんなそんな感じなのか?」

 

ネプテューヌは首を横に振る。

 

 

 

「みんなはそこまで見ないよ。」

 

「そか、ところでおまえ、どれだけ俺の秘密知ってる?」

 

「うーん、そだね・・・・とりあえず今のことぐらいかな」

 

「そっか、いろいろとめんどくさそうだし、誰にも言うなよ。」

 

「いいよ!でも条件出してもいい?」

 

「ん?できる事ならいいが。」

 

プラネテューヌの女神は笑顔で口を開き始めた。

月の光が差し込む。

それは俺を変えるきっかけのしるしだったかもしれない。

 

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