エヴァンゲリオンをこの世界にいれたらどうなるのかな?と書いてみました。
ドドドッ!ガガガッ!
広いフィールドを銃声が鳴り響いて周りを煙で包んでいく。煙の先には無表情でいる人間に『感じられる』何かが立っていた。顔は仮面に隠れ、髪は紫、黄、赤、桃、群青と混じっている長髪をしています。だが銃声の主は人間とはかけ離れおり…特に『腕』はまるで機械と化しているようだった。
「………はぁ」
「ここにいたのか、『リリン』」
「……曹操か」
銃声の主…リリンに声をかけたのは『禍の団 英雄派』のリーダー、そして十三種存在する『神滅具』で最強と呼ばれる『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』の使い手である曹操だった。
「どうした、俺に声をかけるとはよっぽどの事があったのか?」
「いや、ただ耳に入れて欲しい事があって来たんだ」
リリンの耳がピクリと動く。
「堕天使の幹部、コカビエルが駒王町で何かやらかすらしい」
「コカビエル?………ああ、あの戦争バカの堕天使か。それで?その戦争バカと俺に何の関係が?」
「いやね、その戦争バカを君に始末して欲しいんだ。君ならコカビエルくらい簡単に始末できるだろう?」
「フン、堕天使の幹部『如き』の為に何故俺が行かなければならないんだ。ジャンヌやヘラクレスがいるだろうが。それとも何か?俺が『機械仕掛けの天使(エヴァンゲリオン)』と呼ばれているからか?」
「他にも理由がある。そこには君をそんな身体にした司教、バルパー・ガリレイが協力している」
「バルパー・ガリレイ……そいつが俺をこの身体にしたクソ野郎か」
リリンはフンと不機嫌に鼻を鳴らす。リリン元々、教会の狂信者が行った計画…『聖剣計画』の生き残り。聖剣との適正を測ったが適正は不合格、よって他の不合格者達と一緒に信者が放った毒ガスで始末された『筈だった』。
だが彼は何故か生き残った。理由は知らないが彼には毒が効かなかったのだ。だがその代わりに正体不明の突然変異で身体がまるで機械の様な変異した身体になってしまっていた。だが変異は腕だけではなく、肩、口、背、足が人間ではなくなっていた。
その時のリリンはもう人間ではなく、化け物になっていた……そしてリリンは凶暴な獣の如く、実験者達を殺した。………逃げたリーダーであるバルパー・ガリレイを除いては。
「……なるほど、つまりは俺に復讐してこいと受け取っていいのか?」
「そう受け取ってもらって構わない。それにそろそろ俺達も動いた方が良いと思ってね。……ジャンヌは君と一緒に行動がしたいと言っていたが…」
「妙に俺に付き纏うんだよなアイツ」
「……君はもう少し女心を知った方が良いかもね」
ジャンヌがリリンに構って欲しいのは他の何でもない好意を持っている。過去にジャンヌは油断して敵から攻撃を受けそうになった時、リリンがジャンヌを庇った事があった。それがジャンヌはリリンに惚れた瞬間だ…所詮は乙女心と言うやつだ。
「俺は正直単独の方がやりやすい。残念ながらジャンヌはお前達と行動してくれと言っといてくれ」
「了解した。では早速行くのか?」
「ああ、仮にも『天使』だからな」
リリンは背中から翼を広げる。だがそれは翼とは言い難く、まるでナスカの地上絵をモチーフにしたもの。
「さて場所は駒王町だったな」
そして『機械仕掛けの天使』は堕天使と司教を屠るために、駒王町へと飛び去った。
続くかも…。