駒王町、駒王学園ではオカルト研究部……グレモリー家次期当主、リアス・グレモリーとその眷属達、教会側の聖剣使いゼノヴィア・クァルタは堕天使の幹部、コカビエル、皆殺しの司教、バルパー・ガリレイそしてはぐれ神父、フリード・セルゼンと戦闘を行っていた。
「いい加減、斬らせてくれませんかねぇ!クソイケメン君とクソビッチちゃんよぉ!」
「そう簡単には斬られるつもりはないよッ!」
「フリード・セルゼン!貴様こそ大人しく裁かれろ!」
ガキンッ!ガキンッ!
グレモリー眷属の騎士、木場祐斗の神器『魔剣創造』とゼノヴィアの伝説の聖剣デュランダルが交互にフリードの合体した聖剣と何度も鍔迫り合った。
だがフリードの聖剣には『擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』の能力が付与されている為、中々フリードの隙をつけないでいる。
「ほらほら!どうちたのかな〜!イケメン君!隙ありザンスッ!」
ザンッ!
「ぐあっ!?」
一瞬の隙に木場の右肩に聖剣の斬撃が掠った。だが聖剣の攻撃は聖なる力が宿っており、悪魔になった木場には大ダメージだった。
「木場!クソッ!」
ゼノヴィアがデュランダルを振り回すがフリードは軽々と避ける。融合させた聖剣の一つ『天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)』の能力でスピードが上がっているので中々フリードに攻撃が当たらない。
「フリード、遊んでないでとっとと片付けろ」
「了解しやした!コカビエルの旦那!ほーら、力を貸しな聖剣ちゃ〜ん?」
聖剣から放っているオーラが強くなっていく。このままではコカビエルを倒す前にやられてしまう。
そして…フリードは聖剣を木場に振り下ろす。
「バイバーイ!イケメンッ君ッ!」
「くっ!」
聖剣が木場を切り裂いた………
『何チンタラして避けようとしないんだよ…このバカ野郎が』
と思われた。
ガキンッ!
「……えっ?」
フリードの振り下ろした聖剣は木場の頭上で『一本の紅い槍に止められていた』
「!?このッ!」
フリードは木場を斬ろうとするが槍がバリアらしきモノを展開し、攻撃を防いでいた。
「こんにゃろ!槍のクセに生意気な!」
『クソ神父にはちょうどいいんだよ』
ドガッ!
「グヘッ!?」
フリードが突然、槍が勝手に薙ぎ払われ飛ばされた。この光景にグレモリー眷属とバルパー、そしてコカビエルでさえも目を見開いていた。
『ったく、見てられなくて思わず手を出しちまった』
『ッ!?』
この場にいる全員が声がする方向に視線を向けた。そこに佇んでいるのは…………。
『さて、ターゲットを殲滅といこうか?堕天使さんとバルパーさんよぉ?』
目が七つ描かれている仮面をつけた長髪の人物が奇妙な翼を広げて佇んでいた。
時間は少し遡り、リリンは駒王学園の上空に到着した。
「さて、とりあえず着いたが…なるほど、町に被害が出ないよう結界を張っているのか」
リリンの視線の先には駒王学園全体に結界を張り続けているシトリー眷属達がいた。だがその中には顔色が良くない者もいる。そろそろ限界が近いのだろう。
「ふむ、悪魔を手助けするのは英雄派としてはお門違いだが中にターゲットがいる以上は加勢するしかないか」
だが顔を見られるのは流石にマズイと思い、異空間から仮面を出し顔につける。
『っと、どうやらピンチのようだな』
結界の中には悪魔と思われる男子に白髪の男性が斬りかかろうとしていた。
『癪だが仕方ねぇ……『カシウス』』
リリンが発声すると共に手に収まったのは紅い槍『カシウス』…リリンの主装備だ。
カシウスには対に存在する槍、『ロンギヌス』が存在するのだが、カシウスとロンギヌスが二つ揃うと空上に空間が開き、全てを飲み込んでしまうためにどちらか一つしか出さないでいた。
『さてと、まずは中和しなければ………ATフィールド、展開』
張られている結界に近づき、自分の回りにフィールドを展開させて結界と中和し、結界の中に入った。
再び視線を戻すと男性は男子に聖剣を振り下ろす直前だった。
『そうは……させねぇよっと!』
ビュン!
カシウスを男性と男子の間に向けて放つ。カシウスはリリンの狙い通りに間に突き刺さった。
リリンはゆっくりと全員の目に入る場所に佇む。
『よし、任務を初めようか』
『さて、ターゲットを殲滅といこうか?堕天使さんとバルパーさんよぉ?』
−−さあ、復讐を初めようか?
リリン君は別に悪魔が嫌いではありません……多分。