よかったら見てください
とても面白いです
蓬莱玉の三難門さんのキャラがメインキャラなので他の話も読めばより楽しいと思います
大夢さんは…怒ると怖いね、うん
ゆっくりしていってね!
「ごめん、父さん、母さん…兄ちゃん、姉ちゃん…ごめん、みんな…お別れだ…今までありがとうございました」
俺は目をつぶってそう呟く
目を開けて真っ直ぐ前を見据える
ぼろぼろの神社だ…神社の名前が書いてあるらしき文字があるが、何と書いてあるか分からない
家からさほど離れたところじゃない…
今は朝、明朝だ…
家から飛んで30分と言ったところにあるこの廃神社
俺は右手を前に出し、廃神社に向けて
「霊力をコントロールするのは苦手じゃないんだぜ?」
霊力を右手に集中させていく
元々霊力の量で言えば、霊夢の半分程度の霊力量だ
それでも、常人よりはある…
その霊力を腕に集中させて…
「ふっ!」
放つのではなく拡散させながら撒き散らす
何をしているか?
おそらくここは博麗神社だ
外の世界のな
「ならばここに博麗大結界…そして幻と実体の境界もある」
幻と実体の境界を弄ることが出来れば…無理やりだが、戻ることも出来る…はず
まずは霊力をぶつけてどの辺にその結界があるのかを知る
ちなみに霊力は特殊な出し方をしている
自分の気持ちを乗せるだけだけど
それでも結構変わってくるのがこの霊力の不思議なところだなぁ…
霊力がぶつかって、鳥居のあたりに境界があることがわかる…
次は…
「やべぇ…ここからどうするのかわからない…」
仕方が無い、強引というかなんというか…
開くわけ無いんだけど…やってみるしかない
息を短く吸って真面目に本気の顔をして声に出す、できるだけ説得力のあるように…
「そこを開けろ…俺の通る道だ」
うわぁ…自分で言っといて超恥ずかしい…
開くわけ無いのに…
と、思っていると…
「鳥居の向こうが…」
博麗神社…ぼろぼろの神社ではなく
向こう側の…確かにお賽銭は無いが、見た目だけならまだちゃんとした神社だ…
まさか…
「本当に開くとはな…言葉は力とはよく言ったもんだ…」
ん?向こう側が見えるけど、向こうからは見えてないみたいだ…
なんだかあわてている
霊夢と紫と魔理沙であわてている…
何があったのだろうか?
side紫
「博麗大結界が…!」
それはいきなりだった…
いつも通り博麗神社で…いえ、いつも通りではないわね…
雪那のことを話し合っていた…
雪那は普段はいつもと…大夢が居なくなる前と同じようにしているように見えるが…
みんなの居ないところでは泣いている
声を殺して静かに…
見ているだけで悲しくなってきてしまう…
どうにか元気付けようと、私、霊夢、魔理沙の三人で話し合いをはじめたところだった…
突如誰かの意思に従ったかのように博麗大結界、幻と実体の境界が同時に開いた
割れたのではなく開いた、壊されたのではなく…開いた
無理やり入るのならまだ分かる、私より断然格上の妖怪や神が無理やり入ってきた…それでも大惨事だが…だが、まだ破壊されたのならまだわかる
だが開いた、誰かがそれを望んだから開いたかのようにあっさり、そしていきなり、なんの抵抗も無く…
まるでその意思が通るのが普通だと言わんばかりに…
「な、なんだ?何が起こったんだ?」
「博麗大結界が…」
魔理沙はなんとなく気づいたようだ
というか、普通なら気づけないだろう、気づけた分凄い…
霊夢はいつも管理しているのだし、分かるみたいね…
「紫」
霊夢は私に呼びかける
私は頷きながら
「ええ、来るわよ」
そういって、鳥居の方を見る
来る…結界をたやすく…従わせた…そんな何かが…来る
side大夢
いつも通りの、極普通の歩き方で結界の中へ歩を進める
一歩一歩近づくごとに、どんどん自分に対する怒りが涌いてくる
雪那を忘れてたこと 簡単に負けてしまった自分の弱さのこと
約束を果たせなかったこと 親友の助けがないと大切な記憶でさえ思い出せなかったこと
結果的に雪那と離れてしまうなんていう最悪の結果を巻き起こした自分の行動
あげればきりが無い
けど…この怒りは全部自分自身に向いている
発散する方法なんてない
なら、押しとどめてやるさ…けどな…でも一つだけ…気になることがある
そこまで考えたところで足を止める
俺の前には心底驚いた顔をしている三人がいた
紫、霊夢、魔理沙の三人
「よう、ただいま」
俺がそう言葉を発した瞬間三人はビクッと怯えたように一瞬震えたが、すぐに嬉しそうな顔になり
「おかえり………いえ、これは私たちが言うべきじゃないわね…」
「はやく雪那のところに戻りなさい」
「そうだぜ、待ってるぜ、雪那」
紫、霊夢、魔理沙の順番にそういう
ああ、まったく…一番初めの言葉が雪那に関することかよ…
流石、俺のことよくわかってるな…けど
一つ聴かなきゃならない…
これだけは…確認しとかなきゃ…
「なぁ…雪那…泣いてたか?」
俺は空を見上げながらそういう
紫が少し俯きながら
「ええ、みんなの見ていないところで…一人で声を殺して…ね」
「そっか…」
怒りが涌いてくる
自分自身にもだ
でもなぁ…
「自分の好きな女泣かされて…俺のせいだってだけで済ませるほど…俺は善人じゃねぇんだよなぁ…」
怒りが涌いてくる、そんなレベルじゃない
もちろん自分自身にも涌いてくるさ、殺してやりたいほどな…!
けどな…さっき言ったように…!俺のせいだって思って、自分にキレて終わりにできるほど…俺は善人じゃねぇ…!
四季映姫…あんたにもマジでキレた
「ハハハ…考えてみると、本気でキレるの…はじめてかも…」
雪那を傷つけた妖怪どもにも怒った、けどそれ以前に自分自身への怒りと、はやく雪那を救いたいという気持ちで、全力でキレたわけじゃない…
でも今回は違う
俺自身に対しても腹立たしくてならねぇけど…
「落とし前は付けなきゃならんよなぁ…!!…覚悟しろよ、閻魔様、ちょっと今回だけは許せない」
side紫
怖い…怖い…怖い…
そう思う、純粋に…
自分に向いている怒りではない
けど…でも…恐ろしい
大夢は、雪那が泣いていたことを伝えた瞬間…怒気を発し始めた
怒気と言っていいかまったくわからない、大妖怪が恐怖ですくんで動けない…
それどころか…
いつの間にか息が出来なくなっている、自分で呼吸を止めていた
少しでも周りと同化しようとしていた
今すぐにでも逃げた出したい、でもそれはできない…
今の大夢に背を向ける…それが恐ろしい…
「紫ィ…映姫のところまでとは言わない…ちょっと近くのところでいい、スキマで送ってくれ」
気づいたら怒気は消えていた…
今の大夢からは何も感じられない
「ええ、わかったわ…」
私はそういって大夢の足元にスキマを開く
大夢はなんの動揺も見せることなく落ちていった…
「あ、あれはやばかったぜ…」
「え、ええ…久しぶりに怖い…って感じた」
二人は冷や汗をかきながらそういう
いや…あれは異常よ…
「意識保っているだけでも十分よ…普通の人なら失神、妖怪なら消滅だってありえるわ…」
大夢…まだ18よね…年齢…
私は遠い目をしながら思う
私のほうが断然年上なのに威厳が…
side大夢
俺は前を見る
無数の霊、よくわからない鎌を持った人がたくさんいる…
でもまぁ…
「行くか!そういう雰囲気だ」
さて、落とし前の時間だ…
感想待ってます!
次回も頑張って編みます!