東方雰囲気録   作:島夢

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しばらくネットに触れないことになります、詳しくは活動報告で…

さて、ゆっくりしていってね!


110話 「おかえりなさい…大夢さん」

「行くか!そういう雰囲気だ」

 

 

俺は一歩踏み出すと前にいる無数の霊、鎌を持った人たち…いや、死神がこちらに襲い掛かってくる

 

今は怒ってるんだ

 

お前らに怒りが向いちまったらどうするんだよ

 

 

「そこをどけ、道を開けろ」

 

 

そう一言言う

それだけで…無数の霊、死神たちの動きが止まる

俺のとおる一本道を用意してくれてるみたいに左右に分かれる

ちゃんと言うこときいてくれるのか…

なんで言うことをきいてくれるかはわからないけど…

 

俺はただ真っ直ぐ…無数の霊、死神の群れの中を堂々と歩いていく

 

 

 

 

 

そういえば…前は無縁塚にいたのに今は無縁塚にいないんだな…四季 映姫…

まぁ、どうでもいいけどさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side映姫

 

 

「なにか…来る…?」

 

 

嫌な予感がする

いや、なんだろう…何かが近づいてくる気がします…

 

すべての生物が怯えるような、そんな気配が近づいてくる

 

 

「これは…?なんでしょう…何が来る…?」

 

 

私に用があるようですね…

近づいてくることがわかるのは相手が自分の存在を知らしめるかのように気配を撒き散らしているからです…

 

ですが、私に用があってここまでの気配を出せる者ですか…

誰でしょう…?

 

いえ…

 

 

「これは…まずいですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side大夢

 

 

「あんた…確か小野塚小町…だな?」

 

「おお、覚えててくれたのかい?嬉しいねぇ」

 

 

鎌を構えながらそういう小町

…やる気満々だな…

四季 映姫の部下だからなぁ…でもこの人が働いてるところ想像できないんだけど…

まあいいや

 

 

「そこ…どいてくれ、あんたと戦うつもりはないんだ」

 

「ダメだね、悪いけど…これでも一応部下なんでね、あんた…そんな怒気を撒き散らしながらどこに行こうってんだい?映姫様のところだって言うなら…」

 

 

あぁ…もう…

この人は他の死神と違ってどいてくれそうにないし…

すぐ終わらせる

 

 

「ああ、嘘はつかない…四季 映姫のところだ」

 

「ふっ!」

 

 

俺が言うと鎌で俺を切ろうとしてきた

まぁ、雰囲気でかっていたから簡単に避けられる

さっさと終わらせたい

 

なんだろうなぁ…今日は負ける気がしない、そういう雰囲気だ

 

 

「絶技『鏡花水月』春符『桜花爛漫』」

 

 

鏡花水月により俺の分身ができる

本物の弾幕と偽者の弾幕、さらに春符『桜花爛漫』

 

今回初めて使うスペル

桜の花の形の弾幕の集合体が、強風に吹かれた桜のように散り、相手に飛ぶ弾幕

 

いつもより霊力を込めて宣言したので量が変わったりしたな…

鏡花水月の偽弾幕と本物の弾幕で視界がほぼゼロになるほどの弾幕

小町はそれを避けきれずに次々と被弾していく…

 

 

「悪いな、どうしても行かなきゃならねぇんだ」

 

 

俺は気絶した小町にそう呟く

いつもより霊力が多い気がするな…いや、そういう雰囲気だな

どっちかっていうと多いんじゃなくて、コントロールが上手くなって、一撃一撃を重くしている感じか

 

まぁ、なんにせよ、強くなるのは好都合だ

今からちょっと前負けちゃった閻魔様にリベンジだからな

 

 

 

 

 

「さぁてと…リベンジマッチだ、覚悟しろよ閻魔様」

 

 

俺はそいいいながら歩き出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう、閻魔様」

 

「やはり…あなたでしたか…」

 

 

俺は今、四季 映姫の前にいる

四季 映姫は一切油断なんてせずに俺を見据えている

いつでも攻撃に反応できるように、身構えている

 

俺は…四季 映姫に弾幕を放つ

 

 

「幻想郷に戻ってきて…わざわざまた外に出されるために私に会いに来たのですか?」

 

「はっ!これ以上雪那を悲しませられるかよ…だから戻されるのはいやだね」

 

 

俺は弾幕を放ちながら言う

四季 映姫は目を鋭くして、一瞬で俺に裏に回りこむ

 

 

「言ったはずです、これは弾幕ごっこなどという「遊びじゃないんだろ?知ってるさ」ッ!?」

 

 

回り込んで手に持った棒で殴ろうとしてきたが、そんなことは雰囲気で先読みできる

どう行動するかわかっているのなら、肉体強化…(スペルにする必要がないほどの効果)すれば対応はたやすい

 

自分の腕に霊力をまとって腕で受けて防ぐ…

 

四季 映姫は驚愕に目を見開いて距離を取る

 

 

「嘘言『タン・オブ・ウルフ』!」

 

 

映姫から全方位に弾幕が展開される

弾幕と弾幕の間は少し隙間がある

そこに行って避ける

弾幕は少し波打っているのと、斜めに並んでいる…ので隙間も斜めになる

弾幕を避けつつ言う

 

 

「別に俺は外にもどされたことを怒ってるわけじゃない」

 

 

いや…雰囲気で分かる、このスペルは、このあと…

弾幕が俺に向かって放たれる

 

予想したとおり、更に放たれる

それを避けながら言う

 

 

「記憶を消されたことも怒ってない」

 

「なぜ…当たらないのですか…!?」

 

 

少し焦りが見える

弾幕はまだ放たれているがすべて避ける

雰囲気で次に相手がどう動くか、相手の弾幕がどこに来るか…完璧にわかる

 

 

「審判『ギルティ・オワ・ノットギルティ』」

 

 

まずレーザーが左右に4本ずつ放たれるのと同時に前ににひときわ大きいレーザーが放たれる

レーザーが消えた瞬間大玉の弾幕が展開される

大玉の弾幕が放たれている途中にひときわ大きいレーザーが俺に向かって飛んでくるが、大玉を避けつつそのレーザーも避ける

 

雰囲気のおかげでよめてるんだよ…どこにどんな弾幕が来るのか…手に取るようにわかる

 

 

「あんたにも自分の正しさがあって、それを正しく貫き通しただけだろう…その結果に怒ったりしない…」

 

 

俺は言いながら避ける

四季 映姫はスペルカードを構えながらこちらを見る

 

 

「あなたは何者なのですか?ただの人間にこのような真似ができるとは思えません…」

 

「さぁな…ただの人間って答え以外に何かあるとは自分では思えないけどさ…そうだな…ちょっと親友に目を覚まさせてもらった少年…かな」

 

 

駆真には感謝してるさ…

だからさ…

 

 

「そうですか…そろそろ終わらせます審判『十王裁判』」

 

「最後に…俺の怒ってる理由を言う…」

 

 

四季 映姫から弾幕が放たれる

全方位にかなりの密度…

フランに撃たれて俺が直撃したあの弾幕より多いかもしれない…

普段ならこんなに多くないんだろうけど…ここで落とすつもりか…

 

俺のスピードじゃあ…ほぼ避けるのは不可能…か

 

そう考えながら口を動かす

 

 

「俺が怒ってるのは…」

 

 

弾幕が迫ってくる

 

 

「雪那を…俺の好きな女泣かせたことに怒ってんだよッッッ!!そこに善も悪も関係ねぇ!これだけはゆるせねぇんだよ!」

 

 

そう叫んだ瞬間一瞬四季 映姫は怯えるように硬直する

 

 

「行くぜ、これで異変解決…そういう雰囲気だ…友符『駆け抜ける雰囲気』!」

 

 

駆真に貰ったスペルカード

 

このスペルの効果?

駆真の麒麟状態になれる…いや、麒麟化みたいな力を行使できるスペルだ

ただし、少し劣化しているが…

霊力が体を包んで肉体の強化…主に脚部

そして肉体負荷はないというメリットもある

 

 

「スペルの名の通り…駆け抜けるぜッ! そういう雰囲気だッ! 」

 

 

弾幕の間を一瞬で駆け抜け、四季 映姫の後ろまで駆ける

真正面に弾幕が飛んでくる

 

一切スピードを緩めずに…

 

 

「絶技『明鏡止水』」

 

 

明鏡止水を発動、無数の霊力の鏡が展開される

 

 

「行くぞ!」

 

 

俺は目の前の弾幕を潜り抜け、霊力の鏡を思いっきり蹴り、飛ぶ

 

その瞬間俺の速度は爆発的に加速する

 

とんだ方向にある鏡の方へ足を向け、更に蹴る

 

それを繰り返す

 

 

明鏡止水の効果は弾幕を反射する…ということができる

人間は飛ばせない…だけど、弾幕=霊力の塊だ

 

駆真の麒麟状態は脚部の肉体強化が高い

 

ならば、脚部に霊力が集まるのは当然、そして集まれば明鏡止水で飛びやすくなる

 

これによって明鏡止水を跳ね回れる…がこれは力加減が難しい、力加減を間違えると変な方向に飛ぶからな…

でも今の俺は大体の雰囲気でわかる!

 

そして、これで!

 

 

「終わりだ!」

 

 

一瞬で四季 映姫の後ろに回りこみ、麒麟の脚力で蹴り飛ばす

そして確実に意識を刈り取る

 

 

「俺の勝ちだな、四季 映姫…借りは返したぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は道を歩きながら思う…

 

雪那…俺が帰ったらどう反応するんだろう…

 

心配させたから怒るかな…

 

怒られてもいい…だから…

 

 

「はやく会いたいな…」

 

 

もう夜だ

すごく暗い

雪那…起きてるわけないよなぁ…

 

月を見ながら思う

三日月…すげぇでかい三日月だ

 

前を見る

家だ…こんなにも懐かしく感じるんだな…たった一ヶ月なのにさ…

雪那の家…俺の家じゃないんだけどなぁ…ここが俺の家みたいだ…

…ここが俺にとって…帰る場所だ

 

家の玄関の目の前まで来た

ずっと…雪那は待ってたんだろうな…

 

 

「ごめん…雪那」

 

 

下を向いて目をつぶりながら俺は呟く…

 

 

「なんで謝るんですか?ちゃんと帰ってきてくれたじゃないですか」

 

 

声が聞こえた…その声は少し震えていて、消えてしまいそうで…

 

雪のように儚く…それでいて力強かった

 

柔らかな暖かさに包まれる

優しい暖かさ…ずっとこのままでいたいと思えた…

 

どうやら雪那に抱きつかれたみたいだ

 

 

俺も雪那を抱きしめる

とても華奢な体だ…

 

雪みたいにすぐにとけてしまいそうで…

ここからなくなってしまいそうで…

 

雪那は俺の目を真っ直ぐ見る

俺のほうが背が高いから、上目使いになってるけど…

 

そして雪のような儚さを感じさせ…どこか強さを感じさせる笑顔をして…そして…こう言う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえりなさい…大夢さん」

 

 

 

 

「ああ、ただいま」

 




やっと再開できましたね…ここまで書けて良かった…

では、また会えるのは一ヶ月とかそのくらいかかるでしょうけど…

またあいましょう!

次回も楽しく編みます!
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