史上最強の弟子ケンイチ〜銀色の足〜   作:青足

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1話

〜???サイド〜

ある空地で銀髪の少年とガタイのいい少年が戦っていた。

「この野郎!いい加減くたばりやがれ!」

 

ガタイのいい少年はそう怒鳴りながら銀髪の少年に正拳突きを放った。

 

「お前がくたばれよ!コリエシュート!!」

 

銀髪の少年はその正拳突きを避けたあとそう言いながらガタイのいい少年の顔に渾身の蹴りをお見舞した。

「グホッ・・・」

 

ガタイのいい少年は短い悲鳴と共に膝から崩れ落ち動かなかった。

 

「ったく、結局何だったんだ何かラグナロクとか名乗ってたけど」

 

銀髪の少年は動かないガタイのいい少年を見てそう呟いた。

 

「まぁいいか、急がないと学校に遅刻してしまう」

 

銀髪の少年は時計を見てそう言い急いで学校に向かっていった。

 

〜???サイド〜

 

ある朝の通学路・・・

 

「うわーん、本読んでたら、寝過ごした!」

 

以下にも気弱そうな少年がそう言いながら走っていた。

 

「まずいよ、また遅刻だ!!はやくも遅刻魔の異名をとってしまう!」

 

と気弱そうな少年はそう言いながら前を歩いている少女を追い越そうとした時・・・

 

「えっ・・・」

 

少年は一瞬で一回転しその間地面に倒れてしまった。

 

「ああ〜〜っ!?ご、ごめんなさい、つい反射的に!」

 

と少年を倒した張本人の眼鏡を掛けた少女がそう倒れている少年に謝った。

 

「ハッ、本がぁ!?」

 

と少年はすぐさま正気を取り戻し倒れた時に散乱してしまった本を片っ端から鞄に詰め込んでいた。

 

「て、手伝いますわ!」

 

と眼鏡を掛けた少女がそう言いながら少年の本を拾っていった。

 

「いやあこりゃどうも・・・って・・・いきなり何するんだよ!!ボクを殺す気か!!?」

 

と少年は少女に怒鳴った。

 

「す、すいませんですわ・・・」

 

と少女はモジモジしながら少年にそう謝った。

 

「で、でもいきなり背後をとられたら、普通、投げ飛ばしません?」

 

と少女はそう有り得ない発言をした。

 

(何だ?この殺し屋気取りの女子高生は・・・?)

 

と少年がそう心の中でツッコミを入れた。

 

「って、あ〜〜もうこんな時間だ!?遅刻しちゃうよ!」

 

と少年は自身の腕時計を見てそう言い学校に向かってダッシュで走っていった。

 

〜放課後〜

 

「今度は空手部に遅れるぅ〜〜!!こっちは遅刻したら殺されちゃうよ!!」

 

と少年はそう叫びながら廊下を走っていた。

 

「やい”フヌケン”ちょい待ちな!!おめ〜〜んとこのクラスに、誰か転校してきたらしいじゃね〜〜か。どんな奴だ教えろや。」

 

とおかっぱ頭の少年に止められそう質問された。

 

「眼鏡をかけた女の子だよ」

 

と少年はそう質問に答えた。

 

「なんでぇ、じゃああのクラスのパワーバランスに変更なしと・・・」

 

とおかっぱ頭の少年は少年の質問を聞くとそう言いながら機械をいじり始めた。

 

「あのさあ新島その”フヌケン”って言うのやめてくれない?」

 

と少年がそうおかっぱ頭の少年(以下新島)にそう言った。

すると・・・

 

「ぬあにぃ〜〜!!ぬあんだよ〜!!があ!!黙れェぃ!腑抜けんの分際でええ!!黙りおろう!!フヌケンの健一!!略してフヌケン!これは貴様の本名貴様の正式名称!!それを使って何が悪い!!生まれつきながらの名が、いつまでも通用すると思うな!」

 

少年の発言に頭に来たのか新島はそう悪口を言いながら少年の事を蹴り続けた。

 

「ぼ、僕の名前白浜健一だ!!」

 

と少年(以下健一)はそう言い返した。

 

「フヌケンの癖にこの俺様に言い返すといい度胸だな!」

 

と新島はそう言いながら更に蹴ろうとした時

 

「おい、そこら辺てやめとけ」

 

と1人の少年が新島の肩に手を置いてそう言った。

 

「ぬあにぃ〜〜!!誰だこの俺様に意見する奴は!」

 

と新島はそう怒鳴りながら後ろを振り向くと一瞬にして顔が青ざめた。

 

「虎野銀・・・」

 

とその少年の名前を呟いた。

 

(まずいぞ、コイツは俺のデータによると成績上の下,運動神経上の中

ルックス上の中,体格上の下,ケンカ指数上の上,根性上の上総合評価Aプラスランク達人級だ。)

 

と1人の心の中でそう分析をしていた。

 

「違いますよ〜〜虎野様〜〜ただじゃれてただけですよ〜〜」

 

と新島は素晴らしい手の平返しを見せた。

 

「ふーん、なるほどなまぁ、次からはこんな事すんじゃねぇぞ」

 

と銀はそう新島に言った。

 

「分かりましたー!では、僕はこれで!」

 

と新島はそう言い素晴らしい逃げ足でどこかに行ってしまった。

 

「おい、お前大丈夫か?」

 

銀はそう倒れている健一を起こした。

 

「あ、大丈夫です。」

 

と健一は銀にそう言った。

 

「なら、OKだな!俺は虎野銀お前は?」

 

と銀は自分の名前を名乗ったあとそう健一に聞いた。

 

「ぼ、僕は白浜健一です」

 

と健一はそう答えた。

 

「いい名前だな。もし、さっきみたいな事があったら俺に言え俺がお前を助けてやるからよ」

 

と銀はそう言った。

そして、これが白浜健一と虎野銀の初めての出会いだった。


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