キャラ崩壊注意です……えっ?いつもの事だろって?……ハテ,ナンノコトヤラ
「柳、起きなさい。」
……そんな声を聞き俺は目を覚ました。とりあえず目を覚ました俺は、その場で着替え始める。寝癖?返事?そんなの後でいいだろ。
「柳起きてる?」
「起きてますよ。着替えてますので少々お待ちを。」
聞かれたなら答えるしかない。俺、式神だし。霊夢様の望みならば出来るだけ答えるのが式神の定めなのだ。隠す必要も無いしな。
「あっ、あと客も来てるから被るなら仮面も被っておいた方がいいわよ。」
「あっ、教えてくれてありが……って客⁉この神社に⁉参拝客でもなく⁉」
「あんたって結構失礼な所あるわよね。まあ、いいわ。て言うか、魔理沙とかも来てるんだからあんまり珍しい事じゃないでしょ。」
「確かにそうでしたね。」
「おい、霊夢。いつまで床下と喋ってるんだよ、次お前の番だぜ?」
上から新しい声が聞こえた。とは言っても、知り合いだが……あと、誰が床下だ。俺はそう思いながら着替えを続ける。
「はいはい、分かったわよ。柳、出てきたらお茶五杯用意してちょうだい。一応言っとくけど、一つはあんたのだから。」
「はい、分かりました。」
「じゃ、頼んだわよ。」
そう言って霊夢様恐らく畳の上から去っていった。まあ、さっき話してる間に着替えたし、お茶の準備でもするか。俺はそう思い畳を上に上げ外に出る。すると居間の方でトランプをしている五人の姿が見える。霊夢様と魔理沙、咲夜さんとあのチビッ子だ……やっぱあのチビッ子が黒幕なのか?今は大妖怪並……それぐらいの妖力を出してるみたいだし、黒幕であってるだろうな。あの時のアイツと同じ位の背の高さの癖に、頭おかしいだろ。まあ、今のアイツだったらそれ以上はあるだろうけども……て言うか、あんな妖力を前にしといて、巫女でも従者でもない魔理沙が良く耐えられるな。まあ、一応魔法使いではあるのだろうし、妖怪退場もしてるって言ってたからもしかしたら慣れているのかもしれない。そんなことを思いながらお茶を注ぎ、その五人組に持っていった。
「霊夢様、魔理沙、咲夜さん、チビッ子。どうぞお茶です。」
「ん?柳、速かったわね?」
「もう、準備はしていたので。」
「少し待て。チビッ子とは私のことか?」
霊夢様の質問に答えていると突然チビッ子が割り込んできた……お前以外に誰が居るんだよ。
「別に誰もあんたの事とは言ってねーよ、チビッ子。」
「今言ったじゃない⁉私はこう見えても500年以上は生きているのよ⁉」
「500年位しか生きてないのか……やっぱチビッ子じゃん。」
「……だったらあなたは何歳なのよ?」
「俺は永遠の900歳だ。」
まあ、900年歳から数えるのがめんどくさくなっただけなんだけどな‼ちなみにそれが300年位前の事だから、実際は1200年位生きている……でも、見た目は人間の21歳位だ。妖怪って素晴らしいね。
「へぇ、柳って意外に年とってるんだな。」
「多分、後300位は生きてるわよ。数えるのがめんどくさくなっただけでしょうし。」
「霊夢様の勘にはいつも驚かされますよ……。」
「そうなると1200歳ね……人間なら考えたられない年齢ね。」
まあ、妖怪の年事情を人間で考えたらそうなるだろうな……て言うか、それだと500歳でも考えられないと思うんだが……。
「……確かに私をチビッ子呼ばわりするほどの生きているようだな。だが‼私をチビッ子と呼ぶのは許せん‼私は偉大なる吸血鬼、レミリア・スカーレットだぞ‼」
「ああ、そう言う名前だったのか。じゃあ、これからはレミットと呼ぶから。」
「何故略す⁉」
俺の作ったあだ名文句があるのか驚いた顔でこちらを見るチビッ子。
「いちいちうるさいな、レミット。レミットの何が嫌なんだよ。あだ名だぞ?あだ名。普通初対面の人にあだ名を付けるやつが居るか?」
「いきなり何を言って……まあ、普通なら居ないだろうな。」
「そう、普通なら居ない。でも、最初から好感度がマックス……一目惚れ状態だったとしたら?自分の物として示すためにあだ名を付ける可能性はあると思わないか?」
「……あなた、まさか⁉「察したようだな……そう、俺は普通じゃないんだよ‼」いや、そっちかーい‼」
右手を俺の胸に当てながら、突っ込むレミット……なにこいつ反応がおもしれぇ……一家に一体居てもおかしくないレベルだな。
「て言うか、1200年以上生きておいて普通の中に入ってる訳ないぜ。」
「同感ね。」
「同感だわ。」
「おい、魔理沙……後で覚えとけよ?」
こいつら俺に失礼過ぎね?まあ、霊夢様は俺の主だし、咲夜さんは神だし許しておく。ただし魔理沙、テメーは駄目だ。
「なんで私だけなんだよ⁉」
「霊夢様は俺の主、咲夜さんは神、レミットは何も言ってない。後は分かるな?」
「……咲夜が神な理由が分からないんだが。」
「咲夜さんは俺にウイスキーを提供してくれた。まさに神だろ?」
「……ウイスキーって、柳のを盗んで飲んで、柳に半殺しにされたあの酒のことか?」
「That's right.」
そういや、そんなこともあったなと思いながらその通りと答える。あの半殺しにするど……薬を作るには苦労したものだ。意識を失わない程の痛みにし、なおかつ動けない程の痛みにする。更に、目の前が薄暗くなるようにして目を見えにくくする。勿論、立たせない。これを作るのにアイツには随分苦労させたものだ……そのせいでアイツは毒に耐性を持ってしまった訳だが……まあ、いいだろ。今じゃあ賢者とかになってんだし、毒殺位耐えられねぇとな‼
「一応、あれは私の酒なのだがな。」
「そなの?まあ、レミットだしいいか。」
「どういう意味だそれは⁉」
「そのままだよ。別に良いだろ?どうせ妖怪が神になれる訳無いんだし、畏れじゃなくて信仰を得る妖怪とか、妖怪らしく無いだろ?」
神という存在は妖怪とは真逆の存在だ。妖怪は人間からの畏れを得て強くなり、神は人間からの信仰を得て強くなる。どちらも人間が居なければ消えてしまうという共通点はあるが、それ以外は共通点など全く無い。畏れと信仰の差、それがあるから妖怪は人間を襲う……攻撃性に特化し、神は人間を守る、防御性に特化したのだ。妖怪だけが存在すれば人間は絶滅してしまうだろうし、神だけが存在すれば人間は神の有り難みを忘れてしまうだろう。妖怪は神と人間が居るから存在し、神は妖怪と人間が居るから存在しているのだ……あの時のアイツの話では、妖怪と人間が仲良く暮らす理想郷が存在したらしいが畏れとかはどうなっていたんだろうな。この幻想郷じゃあ、知識を持つ妖怪だけが人間とある程度仲良くして、知識を持たない妖怪が畏れを妖怪全体に稼いでるという感じなんだけども……まあ、理想郷の話は置いておこう。無くなってしまった場所など、どうでもいい。過去だけ見ようとする者など、ただの愚者なのだから。
「雨が降り始めたわね。」
霊夢様が突然そう言った。俺はそれに反応して外を見てみる。霊夢様の言った通りに雨が降っている……あれ?いつの間に雲がこんなに広がったんだ?
「この雨、おかしくないですか?雨が降ってるのはこの神社の周りだけのようですし、そもそもいつの間にこんな雲が広がったのでしょうか?」
「フム……とりあえず、このままだと私が帰れない事が判明したな。」
「……それかなり迷惑なんだけど。」
「なら、私が晴らしましょうか?」
とりあえず案を一つ出す。天気を変える事ぐらい人里でもやっているのだ……そういえば、天気を変えるとか野菜の収穫量を増やすとかしてから人里の人の対応が変わったような……今じゃあ博麗様とか呼ばれるし……。
「止めといた方がいいぜ。」
「……いや、何でだよ?」
俺が出した案について魔理沙が止めろといい出す……何故にWhy?
「この雨は魔力で出来てる……つまり魔法で無理やり起こされた雨だ。意図して起こされたものが急に終わらされたって普通は諦めずにまた雨を起こす筈だぜ。」
「つまり首謀者を叩くしかないって訳?」
「それだとどうやって首謀者を探せばいいのでしょうか……。このままだとお嬢様が死んでしまいます。」
「まて、何故外に出す事前提なんだ?」
「首謀者についてはもう分かってるからいいぜ。この魔力はこ……こ……あの無駄に紅い館の地下に住んでる魔法使い、パチュリー・ノーレッジの持ってる魔力だからな。」
紅い館というのはこの前異変解決に行った所だろう。あれ?館に住んでるということはレミットが神社に遊びに行った事も知ってる筈……勿論、吸血鬼の弱点も……まさか下剋上なのか?
「パチェがこの雨を……?咲夜、パチェに止めてと頼んで来なさい。」
「お嬢様、私は傘を持って来ていないので無理です。」
「……咲夜、あなた意外に薄情ね。」
「あんたの時を操る能力で2時間前に出直して来なさいよ。」
「無理よ、私の能力は止めるか、速めるか、ゆっくりするかしか出来ないもの。」
結構便利な能力だな。家事とか、速く終わりそう。
「て言うか、これを異変として巫女の貴女が行った方が良いんじゃない?」
「はぁ?神社にこんな妖怪を残したまま向かえって言うの?それだったら、職業柄関係ない、そこの魔法使いに行って貰った方がいいわ。」
「おいおい、私は首謀者とその居場所を教えてやったんだぜ?他の何もやってないやつが解決しに行かずになんで仕事した私が行かなきゃいけないんだ。部下の責任位とってくれよ……なあ、吸血鬼。」
「どうやら忘れてるようだからもう一度言っておこう。私は流水が弱点だ。更に今回の雨は魔力も含まれている。当たれば吸血鬼の私は死んでしまうだろうな。」
四人はそれぞれの意見を聞き終えると、こちらを向いた。当然、俺に断る理由は無い。て言うか、あっても霊夢様に命令されれば断る事も出来なくなるだろう……仕方ないな。
「じゃあ、俺が行く。このままレミットに泊まられたらわざわざ地下室を掘らないといけないからな。それだったら、異変解決に行った方がましだ。」
「地下室だから待遇が悪いのか、わざわざ掘ってくれるのだから待遇がいいのか……分からんな。」
「良かったじゃない、レミリア。特別待遇よ?」
「特別待遇なのか……。」
まあ、わざわざ地下掘るって言ってるんだから特別待遇だろうよ。まあ、掘らねぇけど。
「では、霊夢様。行って参ります。」
「一応、気を付けときなさいよ。柳なら大丈夫だろうけど。」
俺はそんな会話をしたあと神社を飛びだした。
特に大きな障害物もなく、素早く行けたためもう紅魔館が見えた……見えたのだが……。
「なんで、紅魔館も雨が降ってるんだよ……。」
そう、神社に雨を降らせたであろう首謀者がいる筈の紅魔館も雨が降っていた……やはり、これはレミットへの下剋上なのでは無いだろうか。て言うか、門番が居ないんだが……雨が降ってるから居ないとかか?普通なら傘とか差してでも門番の仕事をやるだろうが……あの門番ならサボっててもおかしく無いな。寝てたし。そう思いながら館の中に入る。そして、俺は気づいた……図書室の場所知らないことに。
「これ……こっからどうすれば良いんだ?」
思わず声にも出す。いや、だってこんな広い館の中から一つの部屋を探し出すとか無理だろ……。
「やっと人が来ましたか……ようこそ紅魔館へ。」
「お前は、あの時の居眠り門番⁉」
「酷い覚えかたですね⁉」
「いや、名前教えられてないし……。会話もろくにしてないだろ?」
宴会の時は俺ははしっこで飲んでたし、話す機会が無かったと言えばそれだけなんだが。
「ああ、そう言えばそうでしたね。私の名前は
「じゃあ、宜しくな紅。俺の名前は博麗 柳。霊夢様の式神だ。主に仕えるという点では、紅と同じかもな。まあいいや、俺はあの雨を降らしたやつに会いたいんだが……。」
「その事なんですがね……ちょっと帰って別の人を呼んでくれませんかね?」
「……いや、何でだよ。」
わざわざここまで来たと言うのに……帰って別のやつ呼べ?半殺しにしてやろうか?
「雨がこの紅魔館にも降らされていたのは見ましたよね?」
「見たぞ、不思議に思ってた所だ。」
「神社に降らされた雨は助けを呼ぶため……ここの館に降らされている雨は閉じ込めるための雨なんですよ。」
「閉じ込めるって何……ああ、吸血鬼か。」
疑問に思い聞こうとした、ところで理解した。雨……流水は吸血鬼の弱点だ。そしてここはレミットが暮らす吸血鬼の館であり、レミット以外にも吸血鬼がいてもおかしくはない。
「そうです、お嬢様の妹の吸血鬼。彼女は、[ありとあらゆる物を破壊する程度の能力]を持っていて、それを制御する事が出来ないんです。」
「つまり、まだ一人前にもなって居ないその妹を外に出すのはリスクが高いと……待て。それだと今日だけ雨を降らせるのはおかしくないか?」
もし、能力が理由で閉じ込めようとしているなら今日だけ雨が降らせている理由が分からない。能力だけが理由ならずっと雨を降らせる筈だ。
「妹様は、普段は能力を制御する事は出来ます。ただ、それは制御ではなく押さえつけているだけなんです。」
「つまり、その能力をその吸血鬼が押さえつけられなくなった時が今ということか?」
「ある程度はそれで正解です。正確に言うと、破壊衝動に飲み込まれ狂気を感じさせられるような性格になります。」
「で、そんなに危険だから妖力の欠片も見当たらない俺より、神社に居る専門家を読呼んできてくれと。」
「理解が速くて助かります。幸い今のところはギリ正常な精神なので今だったら弾幕ごっこで戦える筈です。なのでお願いします。」
頭を下げ、俺に頼む紅。その姿からして本気で言ってるのだろう。そして本気で思ってるのだろう。俺じゃ、力不足と。はっきり言って……
「断る。」
見る目が無いとしか言いようが無い。
「なっ、何故ですか⁉このままじゃあ、神社の雨は止みませんよ?」
「止むよ……神社の雨も、この館の雨も、俺が動けばな。」
「話を聞いていましたか……?あなたじゃあ、実力ぶそ《ドッゴーーーン‼》⁉……まさか⁉妹様が⁉」
突然壁が破壊され、その穴から登場した金髪。その姿はどこかレミットに似ていた。
「アハハ、ギュトシテドカーン‼」
そして、その姿は狂気に染まってるとしか言いようが無かった。
「アレ?シラナイヒトダ?オキャクサン?……マアイイヤ、アソボウヨアナタ。」
「下がって下さい‼ここは私が食い止めます‼どうか、神社からお嬢様を‼」
そう言って、その吸血鬼と俺の間に立ちふさがる紅……ハッキリ言おう、邪魔だ。
「悪いが、下がるのはお前の方だ。」
「えっ……ガハッ‼」
紅の前にまた立ち、後ろの方に紅を蹴り飛ばす。多分、10メートルは飛んだ。そのあと俺は吸血鬼の方に向かってこう言った。
「遊んでやるよ、吸血鬼。」
「エエ、ホント?ウソジャナイヨネ?」
「ああ、嘘じゃないさ。その代わりあんたの名前を教えてくれないか?」
「ウソジャナイナライイヨ。ワタシノナマエハフランドール・スカーレット。ジャア、アソボウ‼」
「分かった、フランドールだな。じゃあ、遊ぼうか。」
俺は自分の限界を解放しながらそう言った。
ほら、最後。フランは登場したから嘘ではない……すまなかった。長くなってしまったんだ。次こそはこそフラン戦です。