破門ですか?よかったぁ!これで軍艦道に入れますよ!   作:如月 霊

5 / 5
転校初日に面倒なツ‼

大洗学園に転校した初日みほはエリカと共に学校へ向かう途中に倒れている人物を発見した。原作に出てきたあんこう隊操縦者、冷泉麻子その人だった。すぐさまみほとエリカは麻子の元に駆け込み、声をかけた。

 

「だ、大丈夫ですか?!」

 

「…む…い」

 

「えっ?」

 

「…ね、眠い…」

 

そうはっきりと聞こえたみほは、心の中でガックリと肩を落とした。

寝落ちしただけなのかよ…

そう思いながらもみほはエリカに麻子を大洗学園までいっしょに運ぶように促した。

 

「エリカ、この人を大洗学園まで運ぼう」

 

「はい、そうしましょう。見たところ大洗学園の生徒のようですし」

 

「よし、じゃあ運びましょうか」

 

みほ達はそう言うと二人で麻子の肩を持ちながら大洗学園に向かった。

 

□■□■□■□■□

 

あの後みほ達は麻子を校門前にいた風紀委員に受け渡し、教室に向かった。そして教室に入るとみほとエリカは先生に自己紹介をするように言われた。

 

「「おくれてすいません!」」

 

「ん?君達が転校生か、よし。自己紹介をしてみてくれ」

 

「「はい」」

 

「島田みほです。仲好くしてくださいね」

 

「逸見エリカです。みほの“副官”をしていますのでよろしく」

 

((((副官ってなんだァァァァ‼))))

 

エリカの副官という言葉にクラス全員が頭に疑問符を上げたのだった。

 

□■□■□■□■□■□

 

~その時間の休み時間~

「ねぇ、島田さん」

 

みほは休み時間に入ってから後ろから誰かに名前を呼ばれて返事をした。

 

「どうしたの?」

 

「私は武部沙織だよ。よろしくね」

 

「うん。沙織さん。私の事はみほでかまわないよ」

 

「じゃあさ、逸見さ「エリカでいい」エリカさんが副官って?」

 

沙織は自己紹介をしていたときに不思議に思ったことを口にした。

 

「副官は自分の補佐官。一言で言うなら親友かなー」

 

「へぇ~ならさ。みほは何で転校してきたの?」

 

(((ぶっちゃけやがったァァァァ‼‼)))

 

「他に自分の家が絶縁状叩きつけて今のお母さんに養子にしてもらったからかな」

 

(((何そのアグレッシブさ⁉)))

 

クラスで聞き耳を立てていたクラスメイト全員が固まった。それは沙織も例外ではなかった。そして元に戻った沙織がまた質問をした。

 

「す、すごいねみほ…」

 

「そんなことないよ。普通普通♪」

 

(((なにそれ!?全然普通じゃないよ!?)))

 

「さて、もう授業始まるし座ろうか」

 

みほがそう言い指を指した先には授業開始一分前を指している時計があった。そしてそれを見るなり沙織達は急いで席について次の授業の準備をした。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。