魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

10 / 85
條助は回転を感覚で使ってます

あと、今回からゴールド・エクスペリエンスはたまにゴールド・Eと表記します


第6話

條助が二人の少女を助けた次の日

 

「あれ?祈梨は?」

「風邪引いたんだって」

「この時期にか?」

「昨日、はしゃぎすぎて川に落っこちたって両親の方達が言ってました」

 

祈梨は風邪を引いて学校には来なかった

 

はしゃいでた理由は、両親と一緒に外食に行った為である

 

その帰りにはしゃいでたら足を滑らせて頭から川に落ちていったらしい

 

幸い、深い川では無かったものの、びしょ濡れになったため、風邪を引いてしまったのだ

 

健康な体があるとは言え、風邪ぐらいは引く

 

「そうなのか……ちなみに、何処から発症した風邪だ?」

「熱があって咳が少しって言ってました。喉はそこまで痛くないとか」

「よし、オーケー。明日には治せる。ってか、今日治す」

「確か、パールジャム……だったかしら?」

「そ。それで治す」

 

そんな事を話ながらも四人は学校に向かって歩く

 

そして、四人は学校に到着した

 

四人は授業を右から左に受け流しながら、時は過ぎて、昼休みとなった

 

「ん~……俺は屋上で食ってくる」

「え~……皆で教室で食べませんか?」

「そうだな……けど、屋上の風に当たりたいから、一度屋上に行ってみる」

「なら、私達はもう食べてるわよ?お腹空いたし」

「りょーかい」

 

彼は少し欠伸をしながら教室を出た

 

賑わってる教室の横を通って屋上への階段を上ってドアを押して開け、屋上に出た

 

屋上にはベンチが数個置いてあり、既に何人かの生徒は屋上で弁当を食べていた

 

「気持ちいいな……」

 

そよ風を感じながら、彼はベンチに座った

 

「ここで寝たらさぞかし気持ちいいんだろうな……」

 

昼食を食べたあと、ここに来るのもいいかもしれない

 

彼は少し眠気を感じながら、三人と共に弁当を食べるために階段に向かった

 

そして、ドアに近づいたとき……

 

「あっ」

 

ドアが自分に向かって迫ってきた

 

彼に回避する術もなく

 

「ウボァッ!!」

 

顔面からドアに当たった

 

彼に当たった所でドアは止まった

 

そして、その間から三人の少女が出てきた

 

「だ、大丈夫!?」

「怪我は……あっ!」

「痛くなかった?……へ!?」

「いっつつ……あ~気にするな……おっ?」

 

三人の内、二人が條助を見て驚きの声を上げた

 

條助もあげた

 

「あんた、昨日の!」

「なんだ、同じ学校だったのか」

「この学校に居たの!?」

「……ほぇ?」

 

三人の内、二人は條助が昨日助けた二人の少女だった

 

が、その内一人は全く知らない少女だった

 

「どうだ?何ともなかったか?」

「えぇ、條助のお陰でね。改めてお礼を言うわ。昨日は助けてくれてありがと」

「わたしも。昨日はほんとありがとね」

「いやいや、当然なことをしたまでだ」

「……何かあったの?」

「あ~……ちょっとね」

 

金髪の少女は茶色の髪の少女を誤魔化した

 

「そうそう。私の名前はアリサ。アリサ・バニングスよ」

「わたしは月村すずか。よろしくね」

「バニングスに月村か。改めて。俺は斎条條助だ」

「えっと……わたしは高町なのはなの」

「高町か。よろしくな」

 

條助は三人と自己紹介した

 

アリサはその後、條助の背後を背伸びして見てみたが、特に何もなかった

 

「あ、私の事はアリサで良いわよ。名字だとなんか嫌だし」

「わたしも。すずかでいいよ」

「わたしもなのはでいいの」

「オーケー。アリサ、すずか、なのは」

 

そして、條助は三人が片手に持ってる弁当を見てハッとした

 

「あ、昼食……」

「なら私達と食べない?」

「う~ん……分かった。ちょっと待っとけ」

 

條助はそう言うと、階段を降りていった

 

その時、ポロッと條助の腰に着けてるホルスターから鉄球がこぼれ落ちた

 

ホルスターは上着で隠れるように着けているので、先生にはバレていない

 

すずかはそれを拾い上げた

 

「これ……鉄球?」

「確か、これをぶつけてたわね……でも、どうやって吹っ飛ばしたのかしら……」

「何の話?」

「こっちの話だよ。なのはちゃん」

「む~……何だか仲間外れにされてる気分なの……」

「ま、まぁ……その内話すわ」

 

そして、三人が席を確保したところで、條助が走ってきた

 

全力で来たのか、少し息が乱れている

 

「はぁ……お待たせ」

 

彼の手には弁当箱が握られていた

 

「はい、落とし物」

 

と、すずかが鉄球を條助に差し出すと、條助は腰を何度も触って確かめた

 

「あ……落としてたのか……ありがとな。すずか」

「どういたしまして」

 

條助は鉄球をホルスターに戻すと、席に座った

 

條助の弁当は手作り感満載で、凄く美味しそうだった

 

「美味しそうね」

「まぁ、手作りだし……」

『手作り!!?』

 

三人が声を大にして驚いた

 

まぁ、小学一年生が弁当を自分で作ったとなれば、誰だって驚く

 

「数年前から料理が趣味でな」

「へぇ~……なんか負けた気分なの……」

「その内出来るさ」

 

彼は箸を取り出した

 

「今日はあいつ等を上手く撒けたし、條助にも会えたし、凄くいい気分だわ」

「あいつ等?」

 

條助はあいつ等という単語と撒いたという言葉に引っ掛かった

 

また誘拐されかけたのか?と、少し物騒な事を考えたが、それはすぐに頭の中から追っ払った

 

「うん。なんだかわたし達の事を嫁とか言ってくるし……」

「いきなりスカートの中とか覗いてこようとするし」

「訴えろ」

「誰に?」

「先生に」

「既に訴えたけど、適当にあしらえと言われたの」

 

先生は子供同士のじゃれあいだと判断したらしい

 

が、やり方は完全に変態のそれである

 

ちなみに、アリサが数回殴り飛ばしているのは秘密だ

 

「でもな、それをここで言うってことはフラグだぜ?」

「フラグ?」

「旗?」

「何のことよ」

「多分そろそろ……」

 

と、條助はフラグの意味を説明することなく、弁当の蓋を一度閉じた

 

面倒ごとになって弁当の中身が地面に投げ出されたら昼食が無くなってしまうからだ

 

「ここに居たのか!嫁よ!!」

「ほれ」

『うげっ……』

 

條助が何かを諦めた顔をすると同時に金髪のオッドアイのイケメンが乱入してきた

 

それの同時にアリサ達が物凄く嫌な顔をする

 

「……ん?おいテメェ!」

 

その金髪オッドアイの人物が條助を見付け近付いてきた

 

「俺の嫁が嫌がってんだろうが!退きやがれ!!このモブが!!」

(めんどくせェーーーーーーーーッ!!!!!)

 

條助は思わず叫びそうになったが、なんとか堪えた

 

それと同時に、條助はこいつが転生者の一人だと理解した

 

何故なら、小学生なのにそんな事を言うことが可笑しいし、なにより容姿が出来すぎている

 

金髪でオッドアイ、さらにイケメンなんて世界中を探しても数人しか居ないだろう

 

「あぁ?何処が嫌がってんだ?」

「うるせぇ!力づくでやられたくなければとっとと何処か行きやがれ!!」

 

條助は立ち上がり反抗するが、相手は何処か行けの一点張りだ

 

もう考えるのは止めだと思い、腰のホルスターに手をかける

 

が、そこに

 

「俺の嫁よ!ここに居たのか!」

 

さらなる転生者が現れた

 

條助はその一言でそいつも転生者だと理解した

 

「またテメェか!モブ!!」

「うるせぇ!モブ野郎が!!」

 

また五月蝿いのが増えた。條助はため息を吐いた

 

「やっていいか?」

 

條助はアリサとすずかに聞くと、アリサとすずかはいい笑顔で頷いた

 

なのはは混乱している

 

そして、條助はホルスターから鉄球を取り出す

 

転生者二人はまだ言い合っている

 

ホルスターから取り出した鉄球は條助の手の上でシュルシュルと回っている

 

「へ?回ってる?」

「やっちゃいなさい!條助!」

「おうよ。おい!そこの残念なイケメン!」

『アァ!!?』

 

残念なイケメンが振り向くと同時に條助は回転している鉄球を握り、振りかぶった

 

「俺の鉄球を喰らえッ!!」

 

鉄球は一ミリの誤差も無く、片方のイケメンの頬にぶち当たった

 

「うごぁっ!!?」

「もいっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁつ!!」

 

さらにもう一個の鉄球をもう片方のイケメンに投げ付ける

 

「ぐぺっ!?」

 

鉄球はもう片方のイケメンに吸い込まれるように当たった

 

二つの鉄球はしばらく顔面の上で回転したあと、二人を吹っ飛ばして気絶させ、條助の手のひらの中に戻ってきた

 

「これが回転の力だ」

 

條助は鉄球をホルスターに仕舞うと、席についた

 

「さて、食うか」

「そうね。あの二人が気絶してさらにスカッと爽やかよ」

「ほんとだね」

「へ?何だったの?」

 

アリサとすずかは一度見たことがあるため、そこまで驚かなかったが、なのはは驚きっぱなしだ

 

「さっきの鉄球のせいなの?」

「俺のは技術だ」

「じゃあ、わたしも出来る?」

 

と、すずかが條助に聞いた

 

「頑張ればな」

「そうなんだ」

「もう一度みたいの……なんて……」

「いいぞ?」

 

條助はなのはの要望に答えて鉄球を取り出して手の上で回転させた

 

「触ってもいい?」

「危ないから駄目だ」

「でも、凄いわね……どんな摩擦してるのかしら……」

「ニョホ」

 

條助はその後、はい終わりと言って鉄球を握った

 

彼はすずかの手を一度触ると、ホルスターを触った

 

すずかの手は弁当箱の上で視界の外だ

 

「まっ、そんな所だ。そんでもってすずか。手の上を見てみな」

「へ?」

 

すずか達がすずかの手に視線を落とすと、鉄球が回転していた

 

「へぇ、他人の手の上でも回転させれるのね……」

「……わたし、気が付かなかった……」

『へ!?』

「回転のLESSON2、筋肉に覚られるな……だぜ」

 

條助がそう言うと、鉄球は條助の手に戻り、ホルスターに戻った

 

「皮膚と筋肉を支配する。鉄球の回転には必要不可欠な技術だ」

「その結果がさっきの……」

「まぁな。ニョホホ」

 

彼は変わった笑いをすると、弁当箱を開けた

 

「さて、食おうぜ?腹ペコだろ?」

「う、うん。そうだね」

「時間無くなっちゃう物ね」

「お昼ご飯無しははキツいの!」

 

彼らは箸を手に持つと、いただきますと言い、弁当を食べ始めた

 

実は條助の弁当はパールジャム入りで色々と肩凝りやら寝不足やらに効くように設定してある

 

だが、原作のような明らかに異常としか思えない治り方はしてないようだ

 

そして、四人はほぼ同時に昼食を食べ終わった

 

『ご馳走さまでした!』

 

その声と同時に昼休み終了のチャイムが鳴り響く

 

「あっ、もう昼休み終わっちゃったの」

「それじゃあ、わたし達は教室に戻るね?」

「んじゃ、俺も戻りますかね」

 

なのはとすずかが先に席を立ち、その後を応用に條助が立つと、アリサはくいくいっと條助の制服の裾を引っ張った

 

それに気をとられている間になのはとすずかは屋上から出ていってしまった

 

「何だ?アリサ」

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」

 

と、アリサは無理矢理條助をベンチに座らせた

 

「昨日、條助の背中に居た金色の鎧を着た人……誰なの?」

「ッ!?」

 

アリサは昨日、一番疑問に思ったことを條助に聞いた。そして、條助はそれが見えていたことに驚いた

 

「すずかに聞いても居なかったって言ってるし……」

「……それはこいつの事か?」

 

誤魔化すのも無理があるだろう。そう観念した條助は昨日使ったスタンド、ゴールド・エクスペリエンスを発現させる

 

「え!?い、いきなり出てきた!?」

「……見えてんだな」

 

彼はそう確認すると、ゴールド・Eを戻した

 

「少し長くなるが……俺はこれ等を『スタンド』と呼んでいる」

「スタンド……?」

「『Stand by me(傍に居る)』もしくは『Stand up to(立ち上がる者)』そこから取ってスタンドだ」

 

條助はスタンドが原作でのスタンドと呼ばれるようになった経緯を話す

 

他にも、スタンドは幽波紋と呼ぶこともある

 

「ま、ちょっとした超能力……で良いのか分からないが、そんな所だ」

「じゃあ、なんですずかは見えてなかったの?」

「スタンドが見えるのはスタンド使いとスタンド使いになれる素質がある人間だけだ」

 

それは即ち、アリサはスタンド使いになれると言っていた

 

そこで、午後の授業の開始のチャイムが鳴り響く

 

「まぁ、こんなところだ」

「私も……スタンド使いってのになれるの?」

「素質はあるみたいだからな。なれるんじゃね?」

 

條助は結構適当なことを言った

 

「……なら、どうやったらスタンド使いになれるの?」

「……はい?」

 

が、返ってきたのは予想の斜め上を行く言葉だった

 

何故?と條助は思わずアリサに聞き返した

 

「う~ん……何となく?」

「おい」

「でも、スタンドがあれば、昨日みたいな状況も一人で乗りきれるでしょ?」

 

まぁ、確かにそれなりのスタンドなら……と、心の中で少し納得してしまった

 

「仮に、スタンドを目覚めさせたとする。それが、もしも、自分の身を滅ぼすようなスタンドだったら?俺はそんなスタンドを知っている」

「うっ……」

 

アリサはそれを聞くと、少し黙り込んだ

 

アリサがスタンド使いになりたいと思ったのは単純な好奇心からだ

 

アリサは周りから見れば、少し性格は大人びている。頭も良い

 

けれど、自分のスタンドで死ぬかもしれない。それを聞いたとき、どうしようかと思った

 

好奇心よりも、死ぬかもしれないという恐怖が少しだけ勝った

 

けれど、

 

「い、良いわよ!私のスタンドはきっとかっこよくて強いに決まってるわ!」

 

そんな確証は何処にもない。が、自分は恐怖よりも好奇心を取った

 

折角の機会だ。やってみよう。それだけでアリサはスタンド使いになりたいと決心した

 

「分かった」

 

條助は、そんなアリサをスタンド使いにしようと思った

 

単純に気に入ったからだ

 

確かにアリサは一度誘拐されてるし、自衛のためにスタンドはあってもいいかもしれない。だが、こんな小さな子にスタンドという強力な力を与えて良いのか。そう思っていたが、條助は、よしやっちまえという、余りにも適当な事でスタンド使いにしようと思ったのだ

 

そして、これも余りにも適当な事だが、條助がアリサをスタンド使いにしようと思った理由はもう一つ。アリサならスタンドをコントロール出来ると、根拠もない理由があった

 

本人がやりたいと言っているのだ。今の自分には止める権利は無い。こうも思った

 

「じ、じゃあ……」

「スタンド使いにさせてやる。ってな訳で待ってろ」

 

アリサを置いて條助は屋上から飛び降りた

 

「……はい?」

 

アリサは一瞬呆けたあと、條助が飛び降りた場所に走った

 

よく見てみると、條助がゴールド・Eを出して屋根の上を飛んで渡ってる姿が見えた

 

アリサは授業に出ようとしても、既に怒られるのは確定。そして、特にやることもないので、ベンチに座って考えるのを止めた

 

そして、数分が経った頃

 

「お待たせ」

 

條助はゴールド・Eの腕で壁をよじ登って帰ってきた

 

手には、何か矢のようなものが握られている。いや、矢だ。しかも、矢尻だけ

 

「何よそれ」

「石の矢の矢尻だ」

「……何か意味あるの?」

「まずはこうする」

 

アリサに近付き、手を持ってから、矢尻の先を少し当てる

 

「いたっ!」

 

相当切れ味がいいのか、ちょっと当てただけで血が出てきた。が、注射の時よりも出血は少ない

 

「何するのよ!」

「これでスタンドが発現する」

「……へ?」

 

條助の持ってきた矢尻は、スタンド使いの適正があるものをスタンド使いに目覚めさせることが出来る矢尻だった

 

條助の最後の転生特典だ

 

が、矢尻で傷付けたとしても、すぐには発現しない

 

「後は気楽に待て」

「う、うん」

 

既に出血は止まっていた

 

條助はすぐに眼鏡ケースらしき物に矢尻をしまった

 

落としたら洒落にならないからだ

 

「……で、どうする?」

「どうしよう……」

「授業終わるまで待つか」

「そうね……」

 

残りの時間、二人はボーッとして過ごしましたとさ

 

残念なイケメン達?あぁ、それなら條助が踏んでるよ。起きてないよ

 

そして、午後の授業が終わって、條助は先に戻った

 

アリサはこの残念なイケメンをどうしようかと銀髪の方の脇腹をゲシゲシと蹴ったり、脇腹を集中的に殴ってたりした

 

すると、少し妙な物を発見した

 

「これ……ジッパー?」

 

銀髪の方の制服の脇腹にジッパーがあったのだ

 

勿論、普通はそんな変なところにジッパーなんて着いていない

 

「……ま、別にいいわ。とっとと戻りましょ」

 

アリサは、これが自分のスタンドの能力だと、知るよしは無かった




アリサのスタンド、分かる方は分かりますよね?

初期案は某ヴ男のスタンドでしたが、友人がこのスタンドが好きだということで、このスタンドにしました

ジッパーの時点でググったらでてきますけどね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。