魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

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今回も條助回……なのかな?


第8話

またまた時は流れた

 

年を越して、桜が咲いた四月

 

その間には特に何も無く、五人はそれぞれの日常を過ごしていた

 

條助は回転を物にした。大人がくらえば確実に吹っ飛ばすほどの黄金長方形の回転を扱えるようになっていた

 

とは言っても、それはほんの数日前なのだが

 

さて、五人は新たなクラス割りの紙を見に、紙の張ってある場所まで移動した

 

「今年も一緒だといいね」

「そうですね」

「去年は結構楽しかったしな」

「條助は英語、全く駄目だったけど」

「英語の駄目さなら凄いぜ?」

 

條助の自慢にもならない自慢を聞きながら、五人は紙を見た

 

そして、五人は全員分の名前を探した

 

結果は……

 

「俺だけ仲間外れかよ……」

 

條助だけが違うクラスだった

 

「まぁ……そう上手く行く訳ないよな」

「残念……」

「来年に期待しましょう」

「そうね」

「そうだな」

 

條助は開き直り、五人は下駄箱まで歩いていった

 

「でも、これだと玲音がハーレムよね」

「ぶっ!?」

「はーれむ?」

「夢咲さん、へんな言葉をこんなピュアな子に教えないでください」

「めんご」

 

そんな事を話しながらも、條助を抜いた四人は去年と同じように窓際の一番後ろを玲音、その横を祈梨、その前を夢咲、玲音の前にシャロが座った

 

そして、條助はと言うと……

 

「暇だ」

 

窓際一番後ろの席で一人ポツンと座っていた

 

自分と同じクラスに知り合いが居るかとかは確認しなかったため、誰がこのクラスなのかは知らない

 

暫く、黄金の回転のために持ってきた花のしおりを見つめてると、誰かが近寄ってきた

 

しおりをしまって、その方を向いた

 

そこに居たのは

 

「おっ、すずかとアリサとなのはか。おはよーさん」

「おはよ~」

「おはよう」

「おはようなの」

 

この三人が同じクラスだったのかと少し驚いた

 

ちなみに、アリサはまだスタンドが発現していない

 

「今年は同じクラスか」

「そうみたいだね。あ、隣、座ってもいい?」

「良いぞ」

 

條助の隣にすずか、その前にアリサ、その横になのはが座った

 

「楽しくなりそうだね」

「えぇ、あいつらが居なきゃね……」

『アリサちゃん!それフラグ!!』

 

なのはとすずかが叫んだ瞬間、教室のドアが勢いよく開いた

 

「よう!俺の嫁達よ!」

『お花摘みに行ってくる!』

 

アリサとなのはは即退場した

 

すずかは出遅れてしまい、逃げることは出来なかった

 

條助はゴールド・エクスペリエンスの腕を自分の腕と同化させ、鉄球に触れている

 

「アリサとなのはは照れ屋だな」

 

困ったようにふっと笑う銀髪オッドアイの転生者

 

條助はお前の目は節穴かと叫びたかった

 

ゴールド・Eで目をえぐった後能力で作った新たな目でも埋め込んでやろうかなんておぞましい考えまでしていた

 

「おい、モブ。そこを退け。すずかの隣は俺の席だ」

 

條助に近付き、勝手なことを言ってくる

 

條助は舌打ちし、反論する

 

「嫌だね。ここは俺の席だ」

「何だと!?このモ……」

 

苛立ちがピークに達した

 

完全にゴールド・Eを発現させ、

 

「無駄ァ!!」

 

鼻っ柱を殴り飛ばした

 

「ガッ!?」

 

手加減はしてある。そのせいか、倒れるまではいかなかった

 

條助は席を立ち、銀髪を蹴っ飛ばすと、鉄球を回転させ、銀髪の上に置いた

 

「テメェ!モブの分際で……ッ!?」

 

異変はすぐに分かった。立ち上がれないのだ。体に力が入らない

 

「地面でも舐めてろ」

 

冷たく言い放つと、もう一度席に座った

 

「何したの?」

「特別な回転で一時的に立てないようにした。鉄球は触らない方がいい。一緒に寝ることになるぞ」

「それは嫌かも……」

「テメェ!すずかから離れろ!!ぶっ殺すぞ!」

「……シルバーチャリオッツ」

 

苛立ちが積もりに積もって、シルバーチャリオッツを発現させる

 

「その髪の毛……一本残らずバリカンのように切って……」

 

シルバーチャリオッツの剣を構えたところで、ここが公共の場だと再認識する

 

舌打ちをしてシルバーチャリオッツを戻す

 

「それにしても、回転って凄いね」

 

そんな事はいざしらず、すずかは條助に話しかける

 

「まぁな」

「……わたしでも出来るかな?」

「出来る。時間をかければな」

「ほんと!?」

 

條助も時間をかけて一から修得した。すずかにだって出来る

 

「教えてほしいか?」

「うん!」

 

すずかは好奇心満点の目で條助を見つめる

 

その後ろで銀髪が叫んでるが、二人とも完全に無視している

 

「じゃ、早速教えますかね」

「はい!」

 

と、條助は立ち上がると他の生徒に話しかけ始めた

 

「なぁ、ビー玉とかでいいから真ん丸な物持ってねぇか?」

「あ、私ビー玉持ってるよ」

「借りるぜ」

 

條助はビー玉をクラスメイトから借りてきて、もう一度席に座り、それを握った

 

「ほれ、取ってみろ」

「へ?」

「だから取ってみろって」

 

すずかは何度も握り込まれたビー玉を取ろうと四苦八苦してたが、取ることは出来なかった

 

「ニョホ。まぁ、だろうな」

「ひ、ひどいよ!」

「まぁまぁ。で、ついでに回しておいた」

「……へ?」

 

條助は手を開いたが、そこにはビー玉は無かった

 

すずかはじゃあ何処にと探し始めたが、すぐに見つけた

 

「あれ?」

 

自分の手の中にビー玉はあった。回転して

 

「回転のLESSONその2。筋肉には覚られるな。前にも言ったと思うが、筋肉を支配しろ」

「き、気付かなかった……」

「筋肉に覚られてないって事だよ」

 

回転はすずかの手の上で止まった

 

「んじゃ、それを回転させてみろ」

「へ!?」

「出来る出来る。頑張りたまへ」

 

條助はそう言うと、花のしおりを取り出し、眺め始めた

 

すずかはビー玉を弄り始めた

 

そして、数分後

 

「おはよう!俺の嫁よ!」

「ウゼェ」

 

次には行ってきたのは金髪の方だった

 

すずかはずっとビー玉を弄っている

 

「ん?おいモブ!その席を……」

「丁度良い。すずか、見ておきな」

 

全てを聞く前に、しおりを自分と金髪の間に落ちるように投げた

 

そして、もう一方の手に、鉄球を握る

 

「黄金の回転!!」

 

黄金長方形の中の正方形の中心を回る形で回転させる黄金の回転

 

それを金髪にぶち当て、吹っ飛ばした。戻ってきた鉄球を銀髪と同じ回転をかけて投げた鉄球で再起不能にした

 

「まっ、回転の一段階上の回転だ。まずは普通の回転をマスターしな」

 

すずかはそれを聞くと、ビー玉をまた弄り始めた

 

「さて、俺は寝るかな」

 

その後、なのはとアリサがお花摘みから戻ってきたのは朝のSHRギリギリの時間で、銀髪と金髪が解放されたのは先生が入ってくる数秒前だった

 

そして、退屈な始業式が終わり、帰りのLHRにて

 

「時間が余ったな……なら、出席番号順に自己紹介していってくれ」

 

男性教師の指示で一人ずつ自己紹介をしていく

 

が、最初に銀髪が立った

 

「俺は暁雷斗(あかつきらいと)だ!」

 

條助は名前だけ聞くと、しおりを見つめ始めた

 

「女子は全員ハーレムに加えてやる!そして男子は手を出すんじゃねぇぞ!」

 

そう言うと、座った

 

そして、したり顔でなのは達を見てきたが、三人とも明後日の方を向いていた

 

次にアリサが立った

 

「アリサ・バニングスよ。バーニングって言ったら殴るから」

 

不機嫌そうに言うと、すぐに座った

 

そして、暫くして金髪が立った

 

高坂高貴(こうさかこうき)だ。なのはとアリサとすずかは俺の嫁……」

『違うッ!!』

 

アリサは筆箱、すずかは本、なのはは辞書を投げた

 

三人の攻撃は金髪にクリーンヒットして金髪はぶっ倒れた

 

そして、先生も何か察したのか、次の人に順番を回した

 

で、條助の番になった

 

「斎条條助。好きな物は勇気。嫌いな物は邪悪だ。そんだけっす」

 

不機嫌そうに言うと、座った

 

そして、なのは、すずかと流れて、最後に黒髪黒目の少年が立った

 

闇倉健介(やみくらけんすけ)

 

それだけ言うと、座った

 

條助はその人物に見覚えがあったが、特に気にしなかった

 

そして、SHRは終わった

 

「どうだ?すずか。回ったか?」

「回んない……」

「まっ、頑張れ」

「うん」

 

最後にすずかがビー玉を回そうとすると、ビー玉は回った

 

「ま、回った!?」

「おっ」

 

ビー玉は手の上をクルクル回ると、地面に落ちた

 

「ま、回ったよ!」

「よし。じゃあそれを何時でも出来るようにしてくれ」

「うん!」

 

條助は用事があるから。と言って、すずかと別れた

 

そして、体育館裏に行った

 

「……出てこい」

 

條助は後ろに振り向いてそう言った

 

そこには、金髪……高坂が居た

 

「チッ……」

 

舌打ちすると、高坂は赤色のブレスレットを構えた

 

「ブラスト!セットアップ!」

 

赤色のブレスレットが光り、一瞬で服装が替わった

 

「ッ!?エクスペリエンス!」

 

何が起こってもいいように、ゴールド・Eを具現化させる

 

「封時結界!!」

 

瞬間、空の色が変わった

 

スタンド使いなのか?と考えながら、ホルスターに手を伸ばす

 

「お前、転生者だろう」

 

正解だった。が、

 

「何だ?その転生者って」

「とぼけてんじゃねぇぞ!あいつらに近付けるのはオリ主である俺しかいねぇに決まってんだろうが!!」

 

何言ってるんだこいつは。そう思いながら、ホルスターの鉄球に手を付ける

 

「警告だ。二度となのは達に近付くな。そうしたら命だけは助けてやる」

「嫌だ。と言ったら?」

「殺す!!」

 

そう言って、素人丸出しで突っ込んできた

 

鉄球を投げる必要もない。ゴールド・Eを発現させる

 

振るわれた両手剣を弾く

 

「なっ!?」

「最っ高にハイってやつだぜ?」

 

ゴールド・Eは拳を引く

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!!!」

 

條助の叫びと共に、ゴールド・Eがラッシュを決め、吹き飛ばす

 

「ぐべらっ!!?」

 

顔面でのスライディングを決め込みながら滑っていき、止まった頃には既に気絶しており、空の色も元に戻っていた

 

「……帰ろう」

 

條助は特に何もせず、家に帰った

 

その数秒後、校舎の屋上から銀髪で、青色と緑色の目をした子供が飛び降り、高坂の横で着地した

 

着地したのは暁だった

 

「踏み台転生者って大変だね~」

 

そういうと、暁は青色の左目に指を突っ込んだ

 

「いたた……カラコンが目の裏に入った……」

 

そう呟くと、青色のカラーコンタクトを取り外した

 

目は、綺麗な緑色だった。カラーコンタクトを入れていた目は涙目だが

 

「……誰もいない……ついでに外そっと」

 

そういうと、袖をまくり、長袖で隠されていた腕輪を取った

 

その瞬間、背は少し縮み、髪が伸びた

 

顔立ちも、格好いいと言うよりは、可愛いといった感じになった

 

「まぁ、こっちも楽しいから踏み台やってる訳で……まぁ、記憶消す位ならやってあげるよ。でも、顔を何かに殴られるのは嫌かも。回復魔法が無かったら即死だった」

 

暁はそう言うと、魔法陣を数秒間展開した

 

「はい、記憶消去完了っと」

 

暁が消したのは、條助と高坂が戦ってる、戦うに至るまでの記憶を全て消した

 

「痛いのは嫌だけど……面白いからいいや。踏み台は続行。なるべく印象悪くなるように頑張ろ」

 

暁は、裏の無さそうな、無邪気な笑顔を浮かべた

 

そして、袖を少しだけまくった。手が出てなかったからだ

 

「……帰ろっかな。うん、帰ろう。そして、どうやったらもっと踏み台っぽくなれるか考えよう」

 

暁は転移魔法を発動させ、そのまま家に帰った

 

その場には、ボロボロの高坂だけが残った

 

目が覚めたら夕方だったのは自業自得だ




高坂はマジもんの踏み台、暁は踏み台を演じる転生者。予告編と少し違います。暁の事はその内明かします
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