魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
ちなみに、シャロ回です
休日の朝、シャロはとある店から出て、ご機嫌な感じで歩いていた
「やっと買えました!魔法少女マジ狩るヴィヴィッドのDVD全巻!」
シャロは少し興奮気味で思わずそんなことが口から出た
どうやら、今まで買うことができなかったDVDらしい
「これをダイレクトハッキングで一つに纏めて一気見です!」
トイズの無駄使いなのだが、そんなことは全く考えていない
DVD全六巻の入った袋を握りながら、軽くスキップして歩く
五感強化のトイズで盗られないように気を配り、肉体強化のトイズとサイコキネシスで手から袋が離れないように固定
中々の無駄使いだ
そして、前方の角から誰かが走ってくるのを感じた
当たらないように、角から少し離れて歩く
そして、角から曲がって走ってきた少女がさっきまで自分のいた場所を走り去っていった
「危ないですね……」
が、特に何もなかったからそのまま歩いた
少女は既にその先の角を曲がっていた
が、五感強化のトイズのせいか、聞きたくないものが聞こえた
「ヤバっ!囲まれて……」
「オイ!とっとと拉致るぞ!」
「……マジですか」
トイズ無しでは聞こえないくらいだったが、確かに、拉致という言葉が聞こえた
そして、車のドアが閉まる音が聞こえ、車がこっちに走ってくるのが分かった
「え、えっと……そうだ!携帯で……」
シャロは二の腕に巻き付けてある金属製のベラを元の形に戻して携帯に突き刺した
携帯は姿を変え、小さなモニターと発信機になった
「動作は……問題ありません!後は……」
後ろを向いて、発信機を投げるために構える
そして、車が一瞬横切った瞬間、発信機を投げつけた
発信機は確かに車に張り付いた
「よし!」
そして、モニターの電源を入れる
車が赤い点で表示され、ぐんぐんと離れていくのが分かった
「後は追うだけです!」
民家の屋根の上に飛び乗り、屋根と屋根を移りながら車を追っていく
そして、車は止まった
「えっと……あの廃墟ですね」
幻惑のトイズで見つからないようにしながら、ピョンピョンと屋根の上を移動していく
そして、廃墟にたどり着いた
「えっと、発信機を着けた車は……あれですね」
車から発信機を取って、もう一度ダイレクトハッキングで携帯に戻す
そして、五感を強化したまま、中に突入する
電気が通ってないのか、朝方にも関わらず、薄暗かった
「……あれですね。放置するとウス=異本的な展開があるんですね。分かります」
転生前の余分な知識で語りながらも、袋を邪魔にならないように手首にかけて歩を進める
「何なのよ!あんた達!」
誘拐された子の声だろう。女の子の声が聞こえた
このままだと間に合わないかもしれないと思い、最近になって発見したトイズ、落とし穴のトイズを使う
その落とし穴を自分の真上に作ることで、自分の真上に丸い穴を作った
そして、さらに新たに発見したトイズ、天使のような翼を生やすトイズで羽ばたき、穴を潜っていく
既に五感強化のトイズは解除してある
「触らないでよ!」
「オイ、とっとと服を剥いじまえ」
何個かの穴を潜った所で真横から声が聞こえた。直後、布が破れる音がした
「まだ間に合います!」
部屋を特定し、中に転がり込む
「そこまれれす!!」
噛んだ。でがれに変わった
誘拐犯達がこっちを見てくるが、顔が恥ずかしさで真っ赤だ
何とも言えない顔で状況を確認する
誘拐された女の子は服を破かれ、下着が見えているが、それ以外に問題はない
誘拐した男は計四人。何とかなる人数だ
五感強化のトイズをもう一度使い、肉体強化のトイズを使う
「ガキか」
「まぁいい。見られちまったんなら仕方ねぇ。このガキも犯るぞ」
そう言って近付いてきた男の腕を掴む
「五月蝿いですね。その下品な手で触らないでください」
そのまま思いっきり握りつぶす
ボキゴキメキゴキャッ!!と骨が砕かれる音が響き、男の腕があらぬ方向に曲がる
「ギィヤァァァァァァァ!!!?」
「うっさい」
少し飛んで、顔の側面を首の骨が折れない程度で蹴り飛ばす
男は壁に当たると、気絶した
「な、何だこのガキ!!」
「只のガキですよ。ちょっと、特別ですけどね」
気だるそうに頭を少しかく
「二人がかりで抑えるぞ!!」
男二人がシャロを取り押さえようと向かってくる
五感強化のトイズで二人の男を軽くいなし、男二人の手をつかみ、壁に向かって投げ付ける
この二人も、激突と同時に気絶した
「な、なんなんだ!お前は!!」
「だぁかぁらぁ、ガキですよ。外見だけですけどね」
少し周りを見ると、柱を見つけた
大黒柱ではないことを確認し、それを掴み、力づくで折り、ブンブンと振り回す
「鬼か悪魔か、はたまた閻魔様か。判断は任せますよ」
身の丈の倍以上はある柱をブン回しながら、いい笑顔で近づく
「ひ、ひぃっ!!」
「じゃあ……これで頭をカチ割って上げますよ」
そのまま柱を振り上げ、落とした
「……なんてね。冗談ですよ」
が、当たる直前で柱を止めた
冗談だと言ったが、白目を向いて泡を吹きながら黄色の液体を股間から流しているあたり、もう聞こえてはいないだろう
柱を床に置いて、座り込んでいる少女に近付く
「大丈夫ですか?」
「…………」
少女は暫く惚けていたが、パンっと目の前で手を叩くとハッと我に帰った
「え、えぇ。ありがと」
と、ちょっと頬を染めながら答えた
「服、大丈夫ですか?あたしの着ます?」
「……そこの男のジャケット着てくわ」
と、腕を折られて投げとばされた男のジャケットを剥ぎ取り、露出してる部分を隠す
「改めて、助けてくれてありがとね。私はアリサ・ローウェルよ」
「あ、あたしはシャロン・ランフォードです。言いにくかったらシャロで構いません」
その後、暫く話していると、アリサは自分よりも二つ歳上だということが分かった
そして、学校はアリサは市立海鳴第一小学校所属だということも分かった
「でも、なんで来てくれたの?」
「う~ん……助けようと思った。それ以外に理由は要りますか?」
「……そうね」
と、頬を染めるアリサ
あれ?なんかフラグ建ってない?と心の中で自問自答するシャロ
「では、あたしはこれで」
「あ、待って!」
窓から帰ろうとしたシャロをアリサが呼び止める
「確か、聖祥大附属小学校の所属だったわね?」
「そうですよ?では、また何処かで」
「えぇ。近い内に」
近い内に。それの意味が少し理解できなかったが、シャロは窓から飛び降り、翼を生やして幻惑のトイズで正体を隠しながら帰った
そして、一週間が経った
シャロは何時も通りに皆と登校し、席に座った
そこで、噂を耳にした
「四年生に転校生が来たんだって」
四年生。自分の二つ上の学年。そういえば、アリサも四年生だったなと思いながら、その日も退屈な授業を乗り切って、昼休みに入った
弁当は自家製の野菜をふんだんに使った手作り弁当である
「そういえば、最近條助くん、こっち来ないね」
「まぁ、あっちでの友達が居るからでしょ。その内、こっちにも顔出すわ」
机をくっつけて、弁当を広げる
「シャロちゃんのお弁当のお野菜って手作りなんだよね?」
「そうですよ~。自家製が一番です」
「それは同意だな。自分で作ったものは何倍にも美味しく感じれるからな」
そんな事を話しながら弁当を食べていると、シャロがクラスメイトの一人から呼ばれた
「ランフォードさん、お客さんだよ」
「はむ?」
箸で掴んだ物を口に入れて、飲み込んでからドアに向かう
「誰ですか……って!?」
「一週間振りね。シャロ」
「アリサさん!?」
お客さんとは、先週助けたアリサの事だった。しかも、聖祥の制服を身に纏っている
「え!?学校は違ったはずじゃ……」
「転校してきたのよ。手続きに時間がかかったけど」
と、学生証まで見せてきた
「お、おう」
「まっ、これからよろしくね」
「……そうですね。これからよろしくお願いします」
なんやかんやでこれからも付き合っていく二人だったとさ
「ハッ!?なんか面倒くさい事が起きそうな予感!?」
「何言ってるんだよアリサ……」
「アリサちゃん……」
そして、若干一名、同名の方が変な電波を受け取ったらしいです
ふたりはミルキィホームズより、落とし穴のトイズ、翼のトイズでした
ゲストはとらハより、アリサ・ローウェルちゃんでした。これからも出番はあります
あと、なんかキマシタワーフラグが建ちかけてるシャロであった
さて、どうやって書き分けようか……