魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

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前回の続きから

依然なのは達は空気です


第13話

「玲音くん!左に大きい木があるよ!夢咲ちゃん!横のビルが倒れそう!條助くん!前で火災!シャロちゃんは囲まれてる!」

『了解!!』

 

祈梨がビルの屋上でモニターと周りとを交互に見ながら、自分に迫ってくる木を爆破しつつ、四人に指示を出す

 

途中、オペラグラスを書き、それで四人の詳しい状況を確認している

 

「……あれ?何だろ……」

 

祈梨は災害の中心にある光る木を見つけた

 

オペラグラスでも少し異常だと分かる程度だったため、望遠鏡を書き、それで覗いてみる

 

中には自分と同い年位の男女のペアが居た

 

そして、手に握っているものがぼんやりと青く光っている

 

「えっと……一番近いのは……夢咲ちゃん!」

 

トランシーバーで夢咲を呼ぶ

 

『何かしら?』

「夢咲ちゃんのすぐそばに一番大きな木があるでしょ?」

『……肉眼で確認したわ』

「あれの中に子供がいるの!」

『何ですって!?……いや、待って。もしかして、それが本体じゃ……』

「え!?」

『木はあれから私達を遠ざけるように伸びているように見えるわ。だとしたら、あれをどうにかしたら……』

「出来る?」

『多分、何かしらのマジックアイテムの暴走だと思うけど……やってみるわ』

「お願い!」

 

モニターの夢咲を表す点が移動を始めた

 

そして、街を徘徊しているゴモラを夢咲の代わりに動かした

 

一方、視線はシャロに移る

 

「ハァァ!」

 

シャロは、手から赤い爪をトイズで出し、翼のトイズで飛びながら、次々と木を切断していく

 

「切っても切っても伸びてきますね……」

 

次々と伸びてくる木を高速で飛行しながら、一本一本切り刻んでいく

 

肉体強化しながらやっているが、何時かはジリ貧になるだろう

 

「もぉ~!!強姦未遂された次は超常現象!?濃いわね!私の人生!!」

 

その中で聞きなれた声が聞こえた

 

声のした方を見ると、アリサ(ローウェル)が木から全力疾走で逃げている真っ最中だった

 

「アリサさん!」

「あ!シャロ!」

 

シャロが声をかけると、アリサは足を止めずにシャロの方を向いた

 

「すぐ助けます!」

 

アリサの所まで急降下して、お姫様抱っこの形で抱き上げた後、その場をすぐに離脱する

 

「た、助かったわ……」

「いえいえ」

 

羽ばたきながら、安全な場所を探すシャロ

 

「……天使みたいね」

「そんな大層なものではありませんよ」

 

安全な場所はかなり遠くにあるため、玲音に頼んでリトラを呼んでもらうことにした

 

「あ、玲音さん。リトラちゃんを……はい、お願いします」

 

要件を伝えると、その場で滞空する

 

「また助けられたわね」

「困ったときはお互い様です」

「お礼は……何にしましょう。恋人にでもなりましょうか?」

「……へ?」

 

まさかの斜め四十五度からのチョップと思わせた肘をくらったような顔をするシャロ

 

「あら?私は本気よ?」

「ちょちょちょちょ!!」

「だって、並の男よりも強いし、頼りになるじゃない」

「あ、あたし、そっち系の趣味は……あっ!リトラちゃんが来ました!」

 

露骨にその話題を終了して、やってきたリトラの背にアリサを乗せる

「じゃあ、あたしは木を伐採してきますね」

「えぇ、頑張ってね」

 

シャロが飛んでいこうとしたとき、アリサはシャロの手を引っ張り、引き寄せた後、頬にキスをした

 

「……へ?」

「頑張ってね」

 

リトラは鳴き声を一回上げると、アリサを乗せて飛び立った

 

暫く呆然としてたシャロだが、祈梨の指示で現実に連れ戻された

 

そして、夢咲は

 

「ソウルジェムも反応してる……確実にあれが本体ね」

 

剣と槍で迫ってくる木を切断しつつ、本体であろう木に接近していた

 

そして、少し手前で立ち止まり、夢咲は盾から一冊の本を出した

 

「……イクス・フィーレ」

 

夢咲の多く持つ戦闘特化魔法。それとは真逆の支援型の解析魔法

 

数秒たち、解析が完了した

 

「古代の負の遺産、ロストロギア。ジュエルシード。シリアルX。現在、あの子達の願いを歪んだ形で叶えている……何よこれ。全く訳が分からないわ」

 

さらに解析できた情報をさらに纏め、一つの結論を出す

 

「……歩く核みたいな感じね。しかも、封印魔法がないと破壊する以外手がない。ふざけんじゃないわよ」

 

チッと舌打ちをしてどこからともなく黒色の十字の杖を取り出す

 

「この魔法、加減は難しいけど……使ってみましょう」

 

そう言って、杖を構えて二人が捕まっている場所の真ん前まで一気に跳躍する

 

そして、杖の先をそこに向けた

 

「消滅とか後味悪いから止めなさいよ……リミーティ・エステールニ!!」

 

破戒の魔法、リミーティ・エステールニを放つ

 

それは、二人を閉じ込めていた外殻の部分を綺麗さっぱり消滅させた

 

そして、リボンを伸ばして、ぶら下がり、二人に接近する

 

「浄化魔法しかないからこれしか出来ないけど……」

 

夢咲は二人に手を伸ばし、魔法を発動する

 

救済する白き光

 

それは、本来は魔女を浄化するための魔法。だが、封印する術を持たない夢咲が唯一行える、封印に近い魔法だった

 

「諦めない……っ!」

 

魔力が尽きてしまったが、グリーフシードを使ってもう一度魔力を回復させ、浄化を再開する

 

「早く終わって……っ!?」

 

自分の直感がそこから退けと警告を鳴らした

 

その直感に従い、時間を止め、その場を離れ、時間を進める

 

次の瞬間、自分のいた場所には、桜色の砲撃に飲み込まれていた

 

「砲撃!?……いや、封印も兼ねた砲撃!?」

 

自分の切り札、ティロ・フィナーレと互角になるのではないかと思うくらいの砲撃だった

 

それが、止むと、木は消えて、子供二人とジュエルシードが地面に向かって落ちた

 

「速度低下」

 

そこで速度低下魔法を使い、ジュエルシードと二人を回収して、地面に降り立ち、二人を降ろす

 

「……これがジュエルシード……宿ってる魔力が桁違いね……」

 

入手した情報には、これがあと二十個あるとのことだ

 

もうこんな大災害は起きなけれないいがと思いながら、盾にジュエルシードをしまう

 

そして、砲撃の主が現れる前にその場を離れた

 

回収しに来た砲撃の主、なのはが現場で数十分ジュエルシードを探してたのはまた別の話

 

夢咲達は祈梨のいるビルの屋上で集まっていた

 

ちなみに、ゴモラ、リトラ、エレキングは既にバトルナイザーに戻っている

 

「お疲れ~」

「ウルトラ春のギロチン祭やってきた」

「なんだよその危ない祭りは」

「こう……八つ裂き光輪とウルトラギロチンと……」

「言わんでいい」

 

なにはともあれ、五人は事件が一件落着し、一息ついた

 

「んじゃ、時間はかかるが、ちょっくら街を修復してくる」

『は?』

 

玲音が飛び上がり、手から光を出して街を飛び始めた

 

街はその光を浴びると、全てが復元されていった

 

「……もうあいつ一人でいいんじゃないかな?」

『同感』

 

しばらくすると、玲音は街を全て元通りにして帰ってきた

 

「お待たせ」

「見られてないよな?」

「……大丈夫だ。問題ない」

「見られたかもしれないのね。まぁ、特定はされないだろうからいいわ」

 

街も復元し終わった所で夢咲が話題を切り出す

 

「これが今回の原因となった物よ」

 

夢咲は盾の中からジュエルシードを取り出す

 

見た目はただの青い宝石だ

 

「これが?」

「えぇ。これは願いを叶える宝石なのだけど、大抵歪んだ形で叶えられるの。今回の件もそのせいよ」

「なるほどな」

「これは全部で二十一個あるのよ……後は分かるわね?」

「あぁ。放っておくと危険って事だよな」

 

つまり、これと同じことが後二十回起こるかもしれないのだ

 

実は既に四個ほどなのはか回収してるのは知る由もない

 

「どうする?残りのジュエルシード……」

「……困った時の祈梨」

「ふぇ!?」

 

いきなり結構重要そうな話題をふられ、うんうんと悩む祈梨

 

それに和んだ四人がいるのはどうでもいいことだろう

 

「じ、じゃあ……回収……しよ?」

「夢咲」

「既にジュエルシードの魔力は覚えたわ。これで何時でも捜索が出来るわ」

「俺もそこら辺の瓦礫から生んだ生命を搜索に当たらせる」

「あたしは……戦闘要員で」

「早くない!?」

「人のいい祈梨の事だもの。それくらい簡単に予測できるわ」

「……最初から回収するつもりだったの?」

「どうだろうな」

 

けらけらと笑いながらも、その場で解散しようとする

 

「明日から?」

「だな」

「じゃあ今日は解散……」

 

不意に、上空から殺気を感じた

 

それを感じ取った祈梨以外の四人は、シャロが祈梨の手を取り、その場から横っ跳びで跳んでその場を離れる

 

着後、上から黒色の手がザクリとアスファルトに突き刺さった

 

「これ……!」

「間違いない!あの時の!」

「チッ、外したか」

 

手が引っ込むと同時に黒髪黒目の少年が地面に降りてくる

 

「よぉ、元気にしてたかァ?」

「あなた……私達の前に出てきたって事は……死ぬ覚悟、あるのよね?」

 

夢咲が少ない魔力で変身し、爪を作り出す

 

玲音の手にはアームドネクサスと呼ばれるウルトラマンネクサスの腕についている、武器にもなる装飾が着いている

 

シャロは肉体強化、條助はゴールド・エクスペリエンスを発現させる

 

「んだァ?その態度は……殺してやってもいいんだぜ?」

「殺してやっても……?殺されてやってもの間違いでしょ」

「悪いですが……容赦は一欠片もしませんよ?」

「俺もだ。祈梨を殺そうとした罪……払ってもらうぞ」

(こいつ……何処かで……)

 

條助はその少年に何処か見覚えがあった

 

そう、去年辺りに学校で……

 

そこで條助は思い出した

 

「お前……闇倉健介……だったか?」

「正解正解。よく思い出したなァ?ゴミ野郎」

「知ってるのか?」

「去年、同じクラスだった。特に何もしなかったから気が付かなかったが……」

 

闇倉は何時も席に座って突っ伏して寝ているような地味なやつだった

 

だから、気付くことができなかった

 

「そんなことはどうでもいいわ。なにかする前に叩きのめして……」

「何言ってんだ?俺は戦う気なんてさらさらねぇぜ?」

「どの口が言いますか……」

「忠告だ。テメェらは来月中に殺す。覚えておきな」

 

そう言うと、闇倉の周りに黒いモヤが現れた

 

「逃げる気か!?」

「させるか!メタフィールド……」

「いいえ、ここは逃がしましょう」

「なぜですか!?」

「……ごめん、私の魔力がもう半分以上無いのよ」

 

つまり、全力で戦えないということだった

 

しかも、三人もそれなりに疲れているため、玲音はメタフィールド発生を中断した

 

「おっと、こいつは貰っていくぜ」

 

瞬間、ジュエルシードを握っている夢咲の右手が手首から黒色の手に切断された

 

「ッ!?」

「返すぜ」

 

モヤの中からポイっと夢咲の手だけが投げ返され、モヤは完全に消え、闇倉は消えた

 

「うっ……ぐ……ぁ……」

「夢咲さん!」

「ハァ……ハァ……いったいわね……」

 

目に涙を溜めながら、手の落ちている場所まで歩き、それを拾って傷口に着けた

 

青色の光が放たれると共に、手は元通りに治った

 

「痛覚遮断……使うことになるとわね……」

 

手首を動かしながら、着いている血をリボンを何枚も組み合わせたハンカチで拭いていく

 

ちなみに、祈梨は手が切断された瞬間、気絶した

 

「ジュエルシードが盗られたわ……不覚ね……」

「それよりも手は……」

「回復なら得意よ。もう大丈夫。心配しないで」

 

グっパグっパと手に握ったり開いたりを繰り返して無事な事を伝える

 

「だが……ジュエルシードが……」

「取り返せばいいでしょ?それよりも、今は回収する事に重点を置いていきましょう」

「……ですね」

 

その日は目が覚めた祈梨を家に送り届けて解散となった

 

そして、一方なのはの方は

 

「無いよ~……」

「誰かに回収されたのかな…… 」

「原作だとなのはが……」

(あの子達が回収したのかな?それならいいけど……)

 

元、本体である木が生えていた場所をゴソゴソと捜索している三人と一匹だったが、中々ジュエルシードは見付からなかった

 

そこに、一人の少年があらわれた

 

「おい」

「ふぇ?」

 

少年は持っていた何かをなのはに投げ渡した

 

それは、青色の宝石だった

 

「ジュエルシード!?」

『なに!?』

 

突然な事にわたわたしながらもレイジングハートにジュエルシードを収納させる

 

「木を伐採してたら見つけた。それより、お前らも魔法使いなのか?」

「お前らも……だと?」

「俺は魔法使いだ。で、どうなんだ?」

「そうだけど……」

「それは何個もあるのか?」

「そうだよ」

「手伝ってやる」

「本当!?」

 

少年の提案にユーノは乗った

 

戦力が上がるということは、なのは達がやられる確率が下がるということだ

 

(……きな臭い……あの子……何か嫌な感じがする……飛びっきりの悪……そんな感じが……)

 

暁は親指の爪を噛みながら、少年を睨む

 

自分達よりももっと他の悪。そんな雰囲気が彼からした

 

「えっと、君の名前は?」

「俺か?俺は……」

 

一泊あけて名前を話した

 

「闇倉健介だ」




魔法少女まどか☆マギカシリーズより、リミーティ・エステールニ、イクス・フィーレ、救済する白き光

ウルトラマンシリーズより、八つ裂き光輪、ウルトラギロチン、アームドネクサス、バトルナイザー

ジョジョの奇妙な冒険より、スティッキー・フィンガーズ

ふたりはミルキィホームズより、爪のトイズでした

かずみ☆マギカの魔法は使いどころが中々判断しにくいですね。リミーティ・エステールニもティロ・フィナーレの方が使い勝手いいですし。イクス・フィーレは別ですけど。コネクトとかどこで使えばいいんですか……

ちなみに、闇倉の技はオリジナルなので元ネタはありません

次回から祈梨達も本格参戦。なお、東方より姐さんを一話のみのゲスト参戦させるつもりです
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