魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

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今回は祈梨の強化回です


第14話

「ジュエルシード、そう簡単に見つかるのかな?」

「そうね……見つかったらいいんだけれど」

 

翌日。五人は夢咲のソウルジェムを確認しながら、ジュエルシードの探索を行っていた

 

「まぁ、市外にも広まってる可能性もあるし、そこは私達の他に回収してる人達に任せましょう」

「それがいいですね」

 

計画を少しずつ立てながら、五人で市街をうろちょろと歩き回る

 

途中、ジュースを買ったりして休みながらも、転々と場所を移動していくも、ジュエルシードの反応はない

 

「……見つからないわね」

「それに、時間っぽいな」

 

玲音が腕につけている腕時計を見ると、既に五時を回っていた

 

「夜中は見回れませんし、帰りましょうか」

「だな」

 

そんな感じでジュエルシード探し第一日目は特に成果もなく終わった

 

その帰り

 

「帰りに見つかるとかは……無いよね?」

 

祈梨はビシバシフラグを建てていた

 

「あ、こっちの方が近かったっけ?」

 

そう言って裏路地に入り、成人では到底通れないような細さの路地をスルスルと通っていく

 

「あぅ……汚れちゃった……」

 

髪の毛が汚れたりしたらしく、ちょっと残念そうな声を出す

 

ふと、青色に光る何かが目に入った

 

「あれは……?」

 

祈梨は懐から実体化ペンを取り出し、マジックハンドを書き、それを伸ばして青色に光る物を掴み、空いた手で握る

 

それは、見覚えがあるものだった

 

「これ……ジュエルシード!?」

 

菱形の宝石。そして、中に数字。見間違えるはずなかった

 

路地から抜け出し、それをマジマジと見つめる

 

「ひ、拾っちゃった……」

 

どうしようかと悩んでいるうちに、取り敢えず帰ろうとする

 

(確か、願いを叶えてくれる宝石だっけ……皆にも付いていけるような力が欲しいな~……なんて……)

 

声には出さず、そんなことを考える

 

これからの事を思うと、出来れば何か力が欲しいななんて思っていた

 

『おk』

 

そしたら、第三者の声が聞こえた

 

「ふぇ!?」

 

瞬間、ジュエルシードが光を発した

 

「ちょっ、ど、どうしたら……」

 

わたわたしてると、ジュエルシードの光はさらに大きくなった

 

何か起こるかもしれないと覚悟して目を閉じた

 

……暫くしたが、特に体に異変は感じなかった

 

恐る恐る目をあけ、ジュエルシードを視界に入れる

 

「……え?」

 

だが、ジュエルシードは手になかった

 

何処に行ったかキョロキョロと周りを見る

 

「ど、何処!?」

『ここだ』

 

上から声が聞こえた

 

が、上を向いても何もない。見えるのは空だけだ

 

「……?」

『すまん。正確に言えば君の髪を結んでいるリボンだ』

 

そう指摘され、リボンを解いて手にとってみる

 

リボンは黒色に変わっていた

 

「……あれ?」

『やぁ、いきなりすまない』

 

リボンに目が浮き出た

 

「ヒィッ!?」

『ま、待て待て!!捨てるな!!』

 

ビックリして投げ捨てようとしたが、止められて何とか踏みとどまる

 

「……あなたは?」

 

取り敢えずそう聞いてみる

 

『君達の言うジュエルシードだ』

「ジュエルシード!?」

『君の願いで暴走する筈だったのだが……その前に何者かから干渉されてな。その際に伝言と思われるものも受け取った』

 

誰からのだろうかと思っていると、ジュエルシードから音声が流れた

 

『やぁやぁ。久しぶり。神様だよ』

「ふぇ!?」

 

確かに、転生前に聞いた神様の声だった

 

『君のジュエルシードに対する願い、正常に叶えさせておいたからね。なに、原作介入するための力だと思っておいてくれ。アフターケアも仕事の一つさ。じゃあ、元気にやるんだよ』

 

プツリと音がして伝言は途切れた

 

「……ほぇ~」

『大丈夫か?』

 

ハッとして現実に戻る

 

「えっと……味方で……いいのかな?」

『構わない。君の力になろう』

 

目が閉じる。肯定という意思表示なのだろう

 

『私の名前はネブラと言うらしい』

「ネブラ……さん?」

『ネブラで構わない。基本的にはリボンとなって君の側にいよう』

「えっと、よろしくね?ネブラ」

『あぁ。よろしく頼む』

 

次の日

 

「……ネブラねぇ……」

「完全に、あのネブラだよな……」

「あのネブラですね……」

『私のことを知っているのか?』

『いや、別に』

 

学校にて、机を囲むようにして立っている五人の中心の机には、数十センチの黒色の目がひとつだけの物体が置いてあった

 

ネブラだ。擬態してない時はこういう風になるらしい

 

原作、ケロロ軍曹のネブラを知っている三人は結構驚いていた

 

しかも、ジュエルシードだというからさらに驚きだ

 

「これならわたしも戦えるかな?」

「戦力としてはかなりね」

『だが、他のジュエルシードと戦ってみないことには私の力が通用するか分からない』

「いや、大抵のやつは倒せるかと……」

 

倒したジュエルシードを食べてしまわないか。それが、三人の一番の不安でもあった

 

勿論、捕食なんてする機能はないが

 

『なるべく戦闘の時は邪魔にならぬように気をつけよう』

「邪魔になる時の方が少ないかと……」

 

ちなみに、ネブラの魔力はSSSオーバーだったりする。流石ジュエルシードだ

 

そして、その日の放課後

 

「……見つけたわ。二時の方向。距離は……三百程度ね」

 

ジュエルシードを見つけた

 

それを聞き、全員で走ってその場に駆けつける

 

「も、もしかしてあれ?」

 

ジュエルシードの暴走体らしきものは発見した。が、形は某龍のクエストに出てくるスライムと全く同じだった

 

そう、形は

 

「……五メートルはあるわね」

 

大きさが半端じゃなかった

 

全長が五メートルと、王冠かぶったスライムよりも数倍でかかった

 

「とりあえず、先制攻撃だ!」

 

玲音はスライムに向けて腕を十字に組む

 

「ソルジェント光線!!」

 

玲音はウルトラマンダイナの必殺技、ソルジェント光線を放つ

 

ソルジェント光線はスライムの真ん中にあたり、スライムは爆散した

 

『弱っ!?』

 

あまりの呆気無さに五人全員が驚く

 

「えっと……」

「ジュエルシード探しましょうか」

 

踏むと滑って転んでしまいそうなスライムの残骸を掻き分けながらジュエルシードを探していく

 

が、

 

『祈梨、ここから離れるぞ』

「ネブラ?」

『こ奴ら……再生する』

「え!?」

 

その瞬間、ネブラから漆黒の羽根が生えて、祈梨を空へと飛ばした

 

「ふぇ!?」

 

さらに、ネブラ本体から腕が四本伸びて、玲音達を掴まえた

 

「うぉう!?」

「な、何ですか!?」

「ネブラ!何してるのよ!」

「HA☆NA☆SE!」

『再生するぞ』

 

玲音達が地面を離れてから数瞬後、スライムの残骸はうねうねと動いて一点に集まり始めた

 

「気持ち悪っ!?」

『だが、本体は分かった。あそこだ』

 

四人を離して空いた手で一点を指さす

 

確かに青色の光がスライムのねちょねちょの体を通して見えた

 

「で、どうするの?いくら吹っ飛ばしても再生するわよ」

『私と祈梨で行こう』

「で、出来るの?」

『ジュエルシードに実体化ペンで封印と書けば封印されるだろう。私ができるのは時間稼ぎ程度だ』

 

言ってる間にスライムは完全に再生し、あの軽くニヤけたような顔がこちらを向いた

 

その瞬間、触手のようなものが伸びてきた

 

「なにかする気でしょ!エロ同人みたいに!」

『すまん、あの触手を頼めるか?』

 

ネブラが夢咲のボケをスルーして四人に聞く

 

「任せておきな!シルバーチャリオッツ!」

「アグルソード!」

「爪のトイズ!」

「スクワルタトーレ!」

 

四人が散解し、触手を斬り始める

 

『行くぞ!』

 

そして、本体であるジュエルシード目掛けてネブラと祈梨が突っ込む

 

『まずは穴を開ける!』

 

ネブラの本体からパイルバンカーのような物が出現する

 

それをジュエルシードの少し横にピタリとつけ、巨大化

 

祈梨の身の丈程のパイルバンカーとなると、それが音を立てず発射される

 

パイルバンカーによって出来た風穴に侵入し、祈梨の体をジュエルシードの真横に付ける

 

『さぁ、封印を』

「う、うん」

 

祈梨は実体化ペンを取り出し、ジュエルシードに封と書いた

 

『よし、封印は完了だ』

「ほんと?」

『あぁ』

 

その瞬間、スライムを構成しているスライムがベチャァと祈梨に降りかかり始めた

 

「あ……」

 

気付いた時にはジュエルシードと共にスライムの残骸に押しつぶされた

 

「ちょっ、潰れたわよ!?」

「早く助けましょう!」

 

それを外で見ていた四人は元スライムを掻き分け始めた

 

そして、

 

「ぁぅぅ~……」

 

祈梨はジュエルシードを右手で掴んでスライムまみれで見つかった

 

「……エロ同人的な展開でも起こった?」

「絶対に違います。ってか、好きですね。エロ同人ネタ」

「あら、転生前ではそういうネタはよく使ってたわよ?」

 

祈梨を引っ張り出すと、スライムは消えた

 

「酷い目にあったよ……」

『すまない。早く脱出していれば……』

「ううん。大丈夫だよ」

 

服の中にスライムが入ってない事を確認すると、手の中のジュエルシードを確認する

 

「これ、どうする?」

「私が盾に……」

『ここは私に任せてもらおう』

 

ネブラは本体から口のような物を出すと、ジュエルシードを飲み込んだ

 

『食った!?』

『違う。私の中に収納しただけだ。出そうと思えばいつでも出せる』

 

そう言って自分の体にジュエルシードを浮き上がらせ、もう一度体内に戻した

 

「今日は祈梨も散々な目にあったし帰りましょうか」

「そうだな。祈梨はシャワーでも浴びるといいな」

「そうする。髪の毛がなんか変な感じだし……」

 

その日はそれで解散となった

 

「これからもよろしくね、ネブラ」

『あぁ。よろしく頼む』




ケロロ軍曹より、暗黒星雲人ネブラ

ウルトラマンガイアより、アグルソード

魔法少女まどか☆マギカより、スクワルタトーレ

ドラゴンクエストシリーズよりスライムでした

そういえば、ケロロ軍曹にもアリサって出てますよね。こちらのアリサとは全くの別人ですけど

あと、A'Sに入る前になろうにて紅様より頂いた新キャラが出てきます
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