魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
次あたりで金髪の子が出てくるかな?
「あ、條助!」
「ん?アリサとすずかか」
放課後。條助が帰る準備をして廊下に出たところでアリサとすずかが来た
「一緒に帰らない?」
「あ~……ちょっと用事が……」
「あら、別に私達の事は構わなくてもいいのよ?」
アリサとすずかが一緒に帰らないかと誘ったところで、二人の後ろから声がした
「夢咲……でも」
「別にあれくらいなら私達だけでも平気よ。ほら、可愛いガールフレンドを放っておいたら刺されるわよ?」
夢咲は言うだけ言うと、すたすたとアリサとすずかとは反対の方へ歩いていき、後方で待っていた三人と合流した
いきなり現れていきなり去っていった夢咲にアリサとすずかは呆然としていた
「……誰?」
「友達だ。さて、用事も無くなったし……一緒に帰るか?」
「そうだね。あと、刺されるってどういうこと?」
「あぁ、気にしないでくれ」
夢咲の言ったことを軽くスルーして三人は下駄箱まで歩みを進める
「そういえば、最近、用事があるって言って一緒に帰ってくれなかったよね?」
「ちょっと長引く用事をさっきの奴等とやっててな。なに、来月中には終わって元通りさ」
「なら先に言いなさいよ。あんたの教室に行ったら既に帰ってたとかあったのよ?」
「じゃあ、これからはちゃんと知らせるよ。だから俺の腕を握ってジッパーをつけようとしないで下さい」
薄くスティッキー・フィンガーズが見えてるのでかなり怖かったと條助は言っていた
その後は特に何事もなく帰路を歩いていく
その途中
「それでな……ん?何だ?あの人」
「上だけ体操服で……手にお皿?」
「盃じゃないかしら……下はスカートで……角?」
どうにも風景に溶け込めない人を発見した。コスプレだろうかと思いながらも、触らぬ神に祟なしということでスルーする事にした
「……何だったのかしら……?」
「さぁな……」
特になにかするわけでも無いので、通報とかはしない事にした
街中でコスプレは遠慮してもらいたい物だと小声で言いながらもその女性の横を通っていく
「……そこの子達」
『はい!?』
ちょうど通り過ぎた所でその女性に声をかけられた
「少し、手合わせ願いたいんだが」
「手合わせ……?」
「そ。お前達……少し特別な力持ってるだろ?」
「ッ!?ゴールド・エクスペリエンス!!」
「スティッキー・フィンガーズ!!」
三人ともその女性とは反対の方に跳躍し、條助とアリサはそれぞれのスタンド。すずかは鞄から鉄球を取り出した
「……えっと、何だったか。そうそう。封時結界」
その女性が手を振り上げると、空の色が変わる
「な、何!?」
「で、どうだい?手合わせしてくれるかい?」
「……何が目的だ。お前もスタンド使いか?」
「目的かい……?目的は……戦うことだ。すたんどとやらは使えない」
「バトルジャンキー……?」
「いや、ただ単に戦いたいだけさ。勝てたらこいつをやるよ」
そう言うと、てのひらを見せてくる。そこからジュエルシードが姿を現した
「じ、ジュエルシード!?」
「こいつが幻想郷の私の意思を拾ったみたいでね……」
そう言って、ジュエルシードを体内に戻す
「……分かった。受けよう」
「條助くん!?」
「正気なの!?」
「あれがかかってるなら……やるしかないんだ。お前らは下がっててくれて構わない」
條助は一歩前に出て、腰の鉄球を取り出し、握り込む
「本来は一体一で戦いたいんだが……そこの子達はどうするんだい?私は構わないよ」
「いや、俺一人で……」
「分かったわ。受けて立つわ」
「わたしも!」
一歩出た條助の隣に二人が立ち、己の武器を構える
「けどな……」
「あの時の借りを返すだけよ」
「それに、すごい強そう……」
「そうだね。自分で言うのもなんだけど、私はすごい強い。何せ、鬼の四天王の一人だからね」
盃に入っている液体を飲み干すと、腰の瓢箪からもう一度盃に酒を注ぐ
「こいつが一滴でも零れたら私の負けだ。どうだい?」
「へっ、後で後悔するなよ」
「そんでもって自己紹介だ。私は鬼の四天王。怪力乱神。星熊勇儀だ」
女性、勇儀は盃を片手に拳を構える
條助達も己の拳と武器を構える
「先行は譲るよ」
「なら、遠慮なく……スティッキー・フィンガーズ!!」
スティッキー・フィンガーズが地面を殴ると、勇儀に向けてジッパーが走る
「……見えないけど、その程度なら簡単によけれる」
勇儀の直前にジッパーが来た瞬間、勇儀は見えないほどの速さで飛んだ
「なっ!?」
しかも、地面には酒が一滴も落ちていない
空を見ると、勇儀は既に拳を構えて條助達に向けて落ちてきていた
「ゴールド・エクスペリエンス!!」
振るわれた拳をゴールド・エクスペリエンスの腕をクロスさせることで防御する
が、あまりの力の強さに條助の足が地面にめり込む
「ぐぉぉ……!!」
「回転!!」
そのまま押しつぶそうとする勇儀に向けて鉄球が投げられる
それを察知すると、ゴールド・エクスペリエンスを土台にして後ろに飛び、鉄球をよける
「まだよ!」
着地の瞬間、スティッキー・フィンガーズの腕にジッパーが付けられ、腕が伸びる
「くるか!?」
「行っちゃえ!!」
勇儀にスティッキー・フィンガーズの拳が襲いかかる
『アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!』
「甘い!!」
勇儀は見えないはずのスティッキー・フィンガーズの拳をその場で全てよけていく
「なんで!?」
「もっと速い攻撃を知っているんだよ!!」
アリサのスティッキー・フィンガーズを通り抜けて、一瞬でアリサに接近する
そして、勇儀は一歩、二歩と踏み込み、
「四天王奥義「三歩必殺」!!!」
「ゴールド・エクスペリエンス!!」
三歩踏み込むと同時に振るわれた拳を條助がアリサの前に出てゴールド・エクスペリエンスの拳で迎撃する
「ぐっ!?」
「ハァァァ!!!」
だが、ゴールド・エクスペリエンスの拳をもろともせず、條助ごとアリサを吹っ飛ばした
吹っ飛んだ体をスタンドを使って壁にぶつかる前に止める
「この鉄球で!!」
「遅い!!」
鉄球をかわして、勇儀がすずかに接近する
「ッ!硬質化!」
「吹っ飛びな!!」
そして、勇儀の拳を腕をクロスして防御するが、あまりの威力に吹っ飛び、壁に激突する
「いっ……!」
「すずか!」
「……まだ酒は零れてないよ」
あれだけ動き回ったにも関わらず、勇儀の酒は一滴も零れていなかった
「化け物かよ……」
「鬼だよ。正真正銘のね」
條助とアリサは立ち上がり、スタンドをもう一度発現させる
「二人でいくぞ!アリサ!」
「えぇ!」
二人はスタンドの拳を構えて突っ込む
「面白い!」
勇儀はそれを見て笑うと、片手を構えた
「ウォォォォ!!」
「ハァァァ!!」
『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!』
『アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!』
「よっ、ほっ、はっと」
残像が見えるほどのラッシュを勇儀は全てよけていく
そして、すずかは後ろで立ち上がり、鉄球を構える
(黄金の回転……まだどういう原理か分からないけど……もし、黄金っていうのが自然に極希ある黄金長方形のスケールをさしてるのなら……)
かすかに見える民家の木や草を見る。確かに、それには黄金の長方形が見えた
條助が一度見せてくれた黄金の回転。それを放った時、條助は花のしおりを持っていた
もしも、それが関係しているのなら、と思い、調べた結果、この黄金長方形の話が出てきたのだ
(黄金長方形の中に正方形を作る。残った部分にも黄金長方形はできる。それは無限に続く。なら、その正方形の中心を沿うように回転させたなら……)
すずかの手の中の鉄球が何時もとは違う、回転をしていく
(それは、無限の渦巻きになる!!)
「黄金の回転!!!」
勇儀に迫る鉄球を察知した二人が横っ跳びでそれをよける
「こんな鉄球!」
その鉄球を勇儀は拳で迎撃する
普通の鉄球ならその一撃で何処かに吹っ飛ぶか粉々に砕ける
が、それは何処かに行くどころか、回転は止む気配がなかった
「ぐっ!?」
「もう一球!!行って!!」
さらにすずかは鉄球を投げる
それも、黄金の回転をしていた
「このっ!!」
勇儀は最初の一球を拳でそらし、もう一球を裏拳でそらす
「惜しい!」
「なかなかやる!!」
條助はそれを見ながらも、考えていた
(あれを使うか……いや、あれは使ったらジュエルシードにどんな影響を出すか分からない……ならば!)
「シルバーチャリオッツ!!」
條助はゴールド・エクスペリエンスをシルバーチャリオッツに変えて突撃する
「針串刺しの刑だ!!」
そのままチャリオッツのレイピアで突きを連打する
が、スピードだけならゴールド・エクスペリエンスをも上回るそれを勇儀は酒をこぼさずかわしていく
「アーマーテイクオフ!」
さらに甲冑を外してスピードを出す
「こりゃきついかな?」
そう呟くと、勇儀はバックステップで條助から距離を取る
「逃がさねぇぜ!!」
さらにそれを追ってシルバーチャリオッツを進める
「あらよっと」
それを迎撃するために勇儀は弾幕をばらまく
「硬質化!」
それを体を硬質化させてさらに突っ込む
流石にヤバイと思ったのか、盃を傾けないように慎重によけていく勇儀
「アリサ!!」
地面にジッパーが浮き出ると同時にシルバーチャリオッツの猛攻が止む
「マズイか!?」
勇儀は危機を察知してジャンプした
「逃がさないわよ!!」
それを追うようにアリサが飛び出した
「……こりゃ負けたね」
「行きなさい!スティッキー・フィンガーズ!!」
『アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!』
勇儀は盃から手を離してスティッキー・フィンガーズの猛攻を全てそらす
「当たらない!?」
「あ~……負けだ。降参」
二人とも地面に降りたところで勇儀が手を上げて降参をする
「なんで!?」
「盃。落とした」
勇儀が親指で後ろを指すと、確かに盃はそこに転がっていた。酒をこぼして
「でも、私は……」
「鬼は嘘が嫌いなんだ。負けと言ったら負けだ」
勇儀は右手にジュエルシードを出した
「少年。受け取りな」
「……いいのか?」
「久々にいい戦いができた。そのお礼だと思ってくれ。あと、そこの吸血鬼」
勇儀がすずかの事を吸血鬼といった
それにびくりと反応する
「お前の鉄球、中々危なかった。また会えたら戦おう」
「な、なんで吸血鬼って……」
「一人だけ妖力がある。それで分かる。それに、同じ鬼だからさ」
勇儀は笑いながらそういうと、さらに條助に近づき、ジュエルシードを差し出した
「少年。あの二人、泣かせるな?」
「どういうこっちゃ」
「年上からの助言だ」
「……まぁ、分かった」
條助はジュエルシードに手を伸ばす
「私に負けるまで負けるなよ?」
「そう負けはしないさ」
條助がジュエルシードを手に取ると、勇儀の体はサラサラと消えていった
「消えた……」
「何だったの……」
「……強かった。今までで戦ったやつの誰よりも」
ジュエルシードをポケットにしまいながらも、そう呟いた
空の色も既に元に戻っていた
「……んじゃ、帰ると…………」
逃げるように帰ろうとした所で、後ろからガシッと肩を掴まれる
「さて、あのジュエルシードだったかしら?それのこと……」
「洗いざらいはいてもらおうかな?」
「……拒否権を発動する」
『その拒否権を拒否する』
「ですよねー」
次の日から、條助は平日はアリサとすずかと共にジュエルシードを集めることとなった
「ってかすずか。お前、何時の間に黄金の回転を……」
「ついさっき。勘でやったら出来た」
「才能の塊だな……こいつは」
言うわけで勇儀姐さんにゲスト参戦してもらいました
そんでもってアリサとすずかが無印に乱入です。折角スタンドと回転があるんだし参戦させないと損ですしね
次回、次元震イベントです