魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

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いやぁ、10000文字越えちゃいました

今回は戦闘回です


第16話

ガサゴソと音がした

 

「……何だ?」

 

一人の青年がその物音に反応してベッドからのそりと起き上がった

 

「母さんか父さんか?何はともあれ、見に行ってみるか」

 

電気は付けなくてもいいだろうと思い、自分の部屋であろう場所から出る

 

「電気が付いてない……?」

 

その事に疑問を持ちながらも、物音のする方に歩いていく

 

真っ暗だが、先程まで寝てたからか、目がなれていてある程度なら周りが見えた

 

そのおかげで転ぶことなく物音のする方に歩いていく

 

が、その途中

 

「あだっ」

「いてっ」

 

誰かとぶつかった

 

「あ、サーセン」

 

軽くそう言って物音のしている部屋に行こうとする。が、ふと疑問に思った

 

何故家族以外の者の声がしたんだ?

 

「って、ごうと……」

 

振り返って殴り倒そうとしたが、ガチャッという音と共に何かが額に突きつけられた

 

「見つかっちまったからには……死ね」

「ま、待……」

 

無情にも、パスッと小さい音と共に彼の頭には風穴が一つ空いた

 

 

 

 

「……んぁ?」

 

青年は何もない、白色の空間で目が覚めた

 

寝ていた体を起こして、つい先程までのことを思い出す

 

自分の頭に風穴が空いたことを思い出し、頭を触ってみたが、特に何も異常は無かった

 

そして、周りを見てみる

 

その瞬間

 

「マジすんまっせんしたァァァァァァァァ!!!!!」

 

前方の壁がドアのように開いて一人の青年がジャンピング土下座してきた

 

「お、おぉう!?」

 

突然のことに思わず後ろに向かって飛び退いて

 

「実は私達のミスであなたを殺してしまったので転生してもらいたいと……」

「何で前回に引き続きジャンピング土下座して引かせてるんですか!!反省しなさい!!審判「ラストジャッジメント」!!」

「アッー!!?」

 

ピチューン

 

「……なんぞこれ」

 

答えるものは誰もいなかった

 

 

 

 

「見つからないわね……」

 

今日も夢咲達はジュエルシードを捜索していた。が、ネブラと祈梨の持つジュエルシード、そして條助の持つジュエルシードの三つ以外、見つかっていない

 

そして、今回は祈梨withネブラ、夢咲、シャロ、玲音と條助、すずか、アリサの二手に別れて行動している

 

とは言っても、すずかとアリサはまだ祈梨達とは顔見知りの仲ではないため、四人は條助が一人で捜索してるものだと思っている

 

発動さえしたら、ある程度広範囲でも探知可能なため、二手に別れても大丈夫だろうという判断に至ったのだ

 

「ここまで見つからないと逆に清々しいわね……もうシューティングスター射ってこの街ごとジュエルシードを……」

「それやったらネブラに食べてもらうからね?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

『言っておくが……私は人は食べられないぞ?』

 

物騒なことには物騒なことをぶつけるのがいいと祈梨は(余計なことを)学習したそうだ

 

段々とネブラの体色のように黒くなってきている祈梨であった

 

「でも、こうも見つからないものか?」

「ですよね……あたしのトイズもこういう事にはそこまで役に立ちませんし……」

「私も発動してからか、ある程度接近しないとジュエルシードの位置は分からないわね……」

 

玲音は銀色の傘を持ちながらも愚痴った

 

既に時間は夕方。空も朱くなってきた

 

「祈梨は時間大丈夫?」

「うん。今日はお父さんとお母さん、遅くなるみたいだから」

 

と言って懐から家の鍵を取り出す祈梨

 

「でも、暗くなったら帰るわよ?」

「分かったよ」

「懐かしいな……俺も昔はヤンチャして夜中まで遊んだものだ。怒られたけど」

「ヤンチャじゃなくてヤムチャしたんじゃないですか?」

「おい、今すぐヤムチャに謝れ。あれだぞ、操気弾強いじゃないか」

 

よく分からないボケ合戦をしながらも、ジュエルシードの捜索を続ける

 

が、一向に見つかる気配はない

 

太陽も半分ほど地面に沈みかけている

 

「……今日はこんな物かしら?」

『……いや、そうはいかないみたいだ』

 

直後、市街地に爆音と共に雷が落ちた

 

「か、雷さん!!?」

「雷雲なんて出てないはず……あれ?空が変ですね?」

「結界よ!恐らく誰かがジュエルシードを見つけたんだわ!」

「夢咲!方角を!」

「二時の方向!距離八百!」

「飛ぶぞ!!」

 

玲音が先導して飛び、それに続いて夢咲、白の翼を生やしたシャロ、漆黒の翼をネブラから生やした祈梨が後に続く

 

飛びながら地面を見るも、人一人いなかった

 

「どういう事だ……?」

「閉じ込めるタイプの結界じゃないかしら……私達は巻き込まれたのか……もしくはソウルジェムのおかげなのか……」

「どっちにしろ好都合です」

「そうだね」

 

七百メートル程飛んだだろうか、段々と青い光が見えてきた

 

「あ!あれじゃない!?」

『間違いない』

「なら、早速封印を……」

『……いかん!散解しろ!』

 

ネブラが無理矢理祈梨の体をその場からずらして、それを見た三人が跳ねるようにその場から離れる

 

瞬間、一筋のオレンジの光が祈梨の居た場所に降ってきた

 

「外した!」

「ひ、人!?」

『玲音!夢咲!シャロン!私達の事は放ってジュエルシードの元へ!』

「大丈夫なのか!?」

『私だってジュエルシードだ!そう簡単に負けたりはしない!』

「……分かりました!後で合流してくださいね!」

 

三人はジュエルシードに向けて飛んでいった

 

それを確認して、祈梨は実体化ペンを空に走らせ、剣を一本作り出し、それを握る

 

ネブラも手を生やして何時でも交戦できるようにする

 

そこで降ってきた女性を確認する

 

大まかに見れば普通の女性なのだが、頭からは耳、お尻の辺りから尻尾が生えていた

 

「おい、そこの黒いの。お前、ジュエルシードか?」

『如何にも』

「……ちびっ子。泣きたくなければその黒いのを渡しな」

「嫌だ!ネブラは私の仲間だもん!」

「……だったら、ちょっと痛い目にあって貰おうか!!」

 

オレンジの髪をしたその女性は祈梨に向けて突っ込んでくる

 

「来るよ!」

『……いや、もう一人来客だ!』

 

女性の拳をネブラが防ぎ、そのまま後方に下がる

 

瞬間、砲撃が降り注いだ

 

『大丈夫か!?祈梨!』

「大丈夫!」

 

剣を構えながら、砲撃が降り注いだ方を見る

 

「外した……」

 

そこには、何時か見た銀髪オッドアイの少年……暁がいた

 

『魔導士と使い魔が相手か……厄介だな』

「絵空祈梨。その頭のジュエルシードを渡せ」

「べーっだ」

 

祈梨はそれに舌を少し出して嫌だという表現をした

 

「なら、アルフ共々やられてもらう!」

「誰がやられるかってんだ!!」

『来るぞ!』

「うん!行くよ!ネブラ!」

 

そして、三つの勢力がここでぶつかる

 

 

 

 

「そういえば、玲音。その傘は?」

「すぐに分かるさ」

 

三人は順調にジュエルシードに向けて飛んでいた

 

そして、ジュエルシードにあと数十メートルという所で、視界の端に金色の閃光が見えた

 

「ッ!?ウルトラシールド!!」

 

玲音がそれを察知し、円形のバリア、ウルトラシールドを展開する

 

その瞬間、シールドに黒色の丸斧が音を立てて当たった

 

「硬い……!」

「こいつ……魔法使い!」

 

金色の髪を二つにまとめて、少し露出の激しい格好をした少女と拮抗する

 

「ハァァ!!」

「一手で十手!」

 

シャロがピンクのビームを放ち、それをよけた少女に向けて夢咲が爪を構えて突っ込む

 

「くっ!」

 

爪を丸斧で受け止め、火花が散る

 

「あなた、何が目的?ジュエルシードで何をする気?」

「答える必要は……ない!」

 

少女は爪を力ずくで押し返し、お返しと言わんばかりに丸斧を一閃する

 

夢咲はそれをひらりとよけて玲音とシャロと並ぶ

 

「ジュエルシードは譲ってもらう」

「何しでかすか分からない君のようなお嬢さんには渡せねぇな!」

「やられたくなければ去りなさい」

「あたし達は強いですよ!」

 

少女と三人が構えて暫く時がすぎる

 

静寂が流れる……が、その静寂をかき消したのは彼方からの風を突っ切る音だった

 

「レオアンブレラ!」

 

それに反応し、玲音は傘を広げる

 

傘に砲撃が当たった

 

「魔法!」

「レオアンブレラ……いや、ウルトラマントには飛び道具は通用しねぇ!」

 

砲撃を完全に受けきると、玲音は傘……レオアンブレラを銀色のマント、ウルトラマントに戻してそれを羽織った

 

「また来たわね……面倒なのが」

 

舌打ちしそうになったのを抑えて夢咲が操呟く

 

「見つけた!ジュエルシード!」

 

砲撃が降り注いだ方角から白色の服に身を包んだなのはと、その横にユーノ、高坂、闇倉が飛んできた

 

「フェイトちゃ……」

「闇倉ァァァァァ!!!」

 

なのはの金髪の少女……フェイトへの呼びかけを遮り、玲音が叫び、片手にアイスラッガーを持ち突っ込む

 

「ッ!」

 

闇倉はそれを危なげなく避ける

 

「テメェとはここで決着をつける!」

 

闇倉と玲音は交戦しながらも、段々とその場を離れていった

 

「玲音!私も……」

「させるかよ!!」

 

援護に行こうとした夢咲とシャロを遮るように高坂が片手に持った剣で斬りかかる

 

「くっ!」

「やるしかないですね!」

「僕は健介を援護するからなのはと高貴はジュエルシードを!」

「分かったの!」

 

なのはの横にいたユーノが闇倉と玲音の方に飛んでいった

 

「チッ……面倒ね。行くわよ!シャロ!」

「分かってます!」

「君達は何でジュエルシードを!?」

 

夢咲がフェイトに、シャロがなのはと高坂と交戦に入る

 

「危険だからですよ!」

「だったらわたしたちと手伝って……」

「いきなり現れて味方だとか言われてもきな臭いだけなんですよ!」

 

アローのトイズでなのはを射ちながらそう叫ぶ

 

なのははアローをプロテクションで防いだりよけたりを繰り返す

 

「俺を忘れてんじゃ……」

「うっさい!!」

 

シャロは矢を握ってそれをバットのように振って突っ込んできた高坂をホームランしたあと、また射ち始める

 

そして、夢咲は

 

「ティロ・ドッピエッタ!」

 

手に2丁ずつマスケット銃を召喚し、それを金髪の少女、フェイトへと撃ち続けていた

 

が、それは全てよけられ、ビルの壁に当たっている

 

「甘い!」

 

射撃の一瞬の間にフェイトは夢咲に接近する

 

「くっ!」

 

一閃された丸斧を左手の盾で防ぐ

 

「ジュエルシードは……渡さない!」

「渡してもらうわ……意地でもね!」

 

シュルシュルと左手からリボンがフェイトに向けて伸びる

 

「バインド!?」

 

バインドだと思ったのか、急いで夢咲から離れるフェイト

 

だが、

 

「レガーレ・ヴァスタアリア」

 

リボンはビルの壁からも伸びてきた

 

「ッ!?」

「私のマスケット銃は元はリボンよ。それを纏めて銃にしてるだけ。だから、弾丸をリボンに戻せば……」

 

あっという間にリボンはフェイトを包囲した

 

「終わりよ。拘束しなさい!」

 

リボンはフェイトに向けて一気に収束していく

 

「……バルディッシュ」

『Yes sir. scythe form』

 

フェイトの持つ丸斧……バルディッシュのコアの黄色の宝石の部分が光る

 

瞬間、バルディッシュは形を変え、鎌を思わせるサイズフォームとなった

 

フェイトはリボンに向けて突っ込み、リボンを切断。リボンの包囲を抜けると、そのままの速度で夢咲に突っ込んだ

 

「だったら!」

 

夢咲は剣を構える

 

「スティンガー!」

 

青色の光と金色の光が激突した

 

 

 

 

「お前だけは!ここで!」

「しぶてぇな」

 

玲音はアイスラッガーを我武者羅に振りながら闇倉に攻撃する

 

が、それは全てよけられる

 

「行け!」

 

アイスラッガーを投げ、ウルトラ念力で操作するも、それすらよけられる

 

「なら!」

 

玲音は両腕を胸の前で交差させ、瞬時に左右に伸ばす。両手を上に上げ、両手を左腰に置き

 

「ランバルト光弾!」

 

右手を前に突き出し、ウルトラマンティガ、スカイタイプの必殺技、ランバルト光弾を放つ

 

「当たるかよ」

 

三発放たれたランバルト光弾だが、闇倉は全てよけていく

 

「だったら!」

 

玲音は両手を一度腰に当て、 両腕を前方で交差させ、ゼペリオン光線の発射体制に入る

 

が、

 

「チェーンバインド!」

 

それは後方からの声に遮られた

 

「ッ!?」

 

それを察知し、振り返り伸びてきた緑色のチェーンを両手で受け止める

 

「受け止めた!?」

「イタチ……?だが、」

 

緑色のチェーンは分解され、玲音の両手にエネルギーとして溜まっていく

 

「眠っててもらう!マグナムシュート!」

 

それを光線としてイタチ……ではなく、フェレットのユーノに撃ち返した

 

「うわっ!?プロテクション!」

 

ユーノはそれをプロテクションで防ぐ

 

元々がバインドだからなのか、威力はいまいちだった

 

「何で君は健介を狙うんだ!それに、何でジュエルシードも……」

「ジュエルシードは危険だからと言わせてもらおう。だが、闇倉の事はお前らには関係ない」

「ジュエルシードを集める理由は僕達と同じだ!だからここは協力して……」

「いきなり現れて攻撃してきた奴が何を言う」 「いや、攻撃じゃなくて一度落ち着かせてから……」

「信用できるわけねぇだろうが!お前らは拘束してからじゃねぇと話ができねぇのか!?」

「それは……」

「はぁ……で、お前はどっちの味方なんだ?俺か、闇倉か」

「どっちかと言えば……健介だけど……」

「なら、お前も倒す」

 

玲音はユーノに向けて拳を構えた

 

その横に闇倉が飛んでいく

 

「まずは拘束して話を聞かせよう」

「……そうだな」

 

三人の間に沈黙が走る

 

が、それを破ったのはまたしても別の人物だった

 

「條助の味方があんた……玲音で、あんたの敵があいつらって事でいいのよね?」

 

ビルの屋上から少女の声が聞こえた

 

直後

 

「スティッキー・フィンガーズ!」

 

少女……アリサは闇倉に向けて飛んだ

 

人では有り得ない跳躍力を見せて

 

「と、飛んだ!?」

「スティッキー・フィンガーズ!」

『アリィ!!』

 

二人には見えないスティッキー・フィンガーズが拳を振るう

 

が、危機を察知した二人はそれをよけた

 

そして、落ちていくアリサを玲音が拾った

 

「無茶するな……お前」

「あんたみたいに飛べないのよ。仕方ないでしょ?」

「ならこれを着けてろ。多分飛べる」

「多分って何よ……」

 

玲音は腕に着けてるキングブレスレットをアリサに渡した

 

アリサがそれをつけると、不安定ながらも飛べた

 

「成るほど。キングブレスレット着けても飛べると」

「実験したの?」

「悪いな。なんか奢るから」

「そ。期待しておくわ」

 

実際には、装着者であるアリサが飛びたいと思ったため、キングブレスレットが発する念力で飛んでるのだが、それは知る由もない

 

「まっ、これで土俵に立てた……って、あのフェレット……もしかして!」

「あっ……」

 

なのはの拾ったフェレットのユーノ。まさにそれだった

 

「って事はすずかの方にはなのはが……?まぁ、それは後で聞けばいいことね」

 

アリサはポケットに手を突っ込んでいるが、スティッキー・フィンガーズの拳を構えさせる

 

「私はユーノ掴まえるからあんたはあっちをお願い」

「あぁ。ってか、あのイタチ、ユーノって名前なのか」

「私の推測が正しければね。あと、イタチじゃなくてフェレットよ」

「フェレットねぇ……」

 

そして、二対二のバトルが始まる

 

 

 

「ウォォォォォ!!」

「ネブラ!」

『分かっている!』

「横にもいるぜ!」

「くっ!」

 

祈梨は実質二対一の戦いに苦戦していた

 

アルフと暁の頭の中では、まずはジュエルシードと結論が出たらしい

 

そして、祈梨の方だが、段々と体力がなくなっていき、既に息が上がっている

 

幾らネブラが強いとはいえ、すり抜けてきた攻撃は祈梨が何とかしないといけないため、慣れない剣で攻撃をなんとかしているが、それも時間の問題だろう

 

「そこっ!」

「まずっ!」

 

祈梨の剣がアルフに弾かれる

 

アルフはネブラの攻撃で撤退したが、すぐさま暁が懐に入ってくる

 

「もらった!」

 

暁の非殺傷の剣が祈梨の脇腹に食い込む

 

「ぅぐっ……!」

 

魔力強化していたのか、その威力に吹っ飛ぶ祈梨

 

「ゴールド・エクスペリエンス!」

 

それを第三者が受け止め、ビルの屋上に着地する

 

「大丈夫か?祈梨」

「いてて……條助くん……ありがと」

『すまない。感謝する』

 

祈梨を受け止めたのは條助だった

 

「あれは敵か?敵だな。敵なんだな。敵だろこのやろー」

「そ、そうだけど……」

「なら俺のスタンドの拳が唸るぜ!」

 

そして、ここでも二対二の戦いが始まった

 

 

 

 

「ディバインバスター!」

「アロー+バインドのトイズ!」

 

なのはのディバインバスターと超加速させたアローのトイズがぶつかり、相殺する

 

(加減が効かない分相殺が限界ですかね……)

 

都市一個分を壊滅させるほどのトイズを止めるほどの一撃だ。しかも、細かく加減できないため、全力でやったらなのはが何処かへ吹っ飛んでいってしまう

 

「俺復活!」

 

そこに高坂が復活して突っ込んでくる

 

振り下ろされた剣をトライアセンドとハイパーセンシティブの重ねがけをして剣をかわし、刀身を掴み、腹を思いっきり殴る

 

「ぐげっ!」

「これで後は……って、まずっ!!」

「バスター!!」

 

降り注ぐ桜色の砲撃をハイパーセンシティブでいち早く察知し、高坂を置いて離脱する

 

なのははそれを気にすることなく高坂を『誤射』する

 

「一発だけなら、誤射かもしれない!」

「狙ってましたよね!?あたしごとやろうとしてましたよね!?」

「な、何のことかな?なのは、わかんな~い」

 

冷や汗かいて口笛吹こうとしてるが、フーフーと乾いた音しか出ない

 

「でも、これで楽になりました」

「後はあなたを倒してフェイトちゃんを……」

「なのはちゃん!ごめん!」

 

第三者の声が聞こえると共に、なのはに鉄球が飛んできた

 

なのははそれをプロテクションで防御する

 

が、

 

「プロテクションの上で回転してる!?」

『マスター、ここはよけた方がよいかと』

「分かったの!」

 

プロテクションを少しずらして、鉄球を明後日の方向にそらす

 

鉄球は途中でUターンし、持ち主の手の中に戻った

 

「一体誰が……え?」

「……」

 

鉄球の持ち主はすずかだった

 

すずかの手の上では、先程の鉄球が摩擦を無視して回転している

 

「す、すずか……ちゃん?」

「その子がなのはちゃんの敵なら……わたしはなのはちゃんの敵になるよ」

 

そして、懐からもう一球、鉄球を取り出し、構える

 

「なんでなのはちゃんもジュエルシードを探してるのかは分からない。だから、再起不能にしてからゆっくり聞かせてもらうよ!」

「なんで……なんですずかちゃんが!」

「わたしはジュエルシードを回収する!ジュエルシードは危険だから!皆に害をもたらす物だから!」

「わたしはすずかちゃんと戦いたくない!」

「わたしだってなのはちゃんと戦いたくない!けど、こうなった以上は戦うしかない!」

 

なのはは暫く沈黙した後、レイジングハートをすずかに向けて構える

 

「だったら、わたしはすずかちゃんを倒してでもジュエルシードを手に入れる!ユーノくんのため……皆のために!」

「行って!鉄球No.1!!」

「ディバインバスター!!」

 

すずかの鉄球となのはの砲撃が一瞬拮抗したが、なのはのディバインバスターが競り勝った

 

「きゃっ!」

 

すずかはなんとかよけたが、立っていたビルの屋上から落ちてしまう

 

「サイコキネシス!」

 

それをシャロがサイコキネシスで拾う

 

「大丈夫ですか?」

「うん、ありがと……」

「……あたしは後方であなたを動かします。あなたは攻撃に専念してください」

「……ありがと。お願い」

「任せてください」

 

シャロは先程まですずかの立っていたビルの上に立ち、すずかを動かすことに集中する

 

「すずかちゃんはわたしに勝てないよ」

「ううん。わたしには、まだ奥の手があるから」

 

ディバインバスターに競り負けた鉄球が手の中に戻ってくる

 

「わたしの鉄球は技術。発想次第でどれだけでも強くなれる!」

「わたしの魔法だって、鉄球なんかには負けない!」

 

親友二人の、全力の喧嘩が始まった

 

 

 

 

「速い!」

「魔力が溶けるように無くなるのが一番の問題ね!」

 

フェイトと夢咲のふたりは超高速戦闘をしていた

 

夢咲はアレグロの使いすぎで既にグリーフシードを使っている

 

「スパークエッジ!」

「アークセイバー!」

 

夢咲の一撃とフェイトのアークセイバーがぶつかりあい、相殺する

 

「時間停止!」

 

カチッというギミックが作動する音と共に、周りの色がモノクロとなる

 

「ハァ……ハァ……これで終わりよ。レガーレ」

 

息を切らしながら、フェイトを止まってる時間の中、拘束する

 

「そして時は動き出す」

「ッ!?」

 

いきなり縛られた事に驚くフェイト

 

夢咲はリボンを一本生み出し、それを巨大なマスケット銃のような大砲に変える

 

「なっ!?」

「終わりよ!ティロ・フィナーレ!!」

 

まさに最終射撃、ティロ・フィナーレが発射される

 

フェイトはレガーレを解く事が出来ず、ティロ・フィナーレをモロにくらった

 

「……もう時間停止は無理ね……」

 

左手の甲についているソウルジェムはもう四分の三は濁っていた

 

そして、ティロ・フィナーレによる爆煙が晴れる

 

「……しぶといわね」

「危なかった……バリアジャケットが無ければやられてた……」

 

フェイトのバリアジャケットはボロボロになり、フェイト自身にもかなりの傷が見えた

 

夢咲はもう残り少ない魔力で剣を一本生み出す

 

剣は幾らでも出せるが、燃費が悪い

 

もう、剣と槍、爪、ハンマーは後一本で打ち止めだろう

 

それを構える

 

「フォトンランサー!」

 

フェイトのフォトンランサーが一直線に夢咲に向かっていく

 

夢咲はそれを切り捨てるが、既にフェイトの姿はそこには無かった

 

「何処に!?」

 

周りを見渡すと、フェイトは高速でジュエルシードに向けて飛んでいた

 

夢咲もそれについていく

 

「あっ!ジュエルシードが!」

 

それを見たなのはがジュエルシードに向かって飛ぶ

 

「もらった!!」

「させない!!」

 

フェイトのバルディッシュ、なのはのレイジングハートがジュエルシードの真上で衝突した

 

その衝撃に反応してか、ジュエルシードが光を発し始める

 

「間に合いなさい!連結刀!」

 

夢咲は剣に魔力を流し込み、槍を多節昆にする要領で剣を連結刀に変え、なのはとフェイトを吹っ飛ばした

 

「うっ!」

「きゃっ!」

「間に合っ……」

 

瞬間、衝撃が……いや、次元震が起こった

 

 

 

 

「げほっ……死ぬかと思ったわ……」

 

夢咲は魔法少女の衣装が解け、ボロボロの状態で瓦礫の中から起き上がった

 

辺り一帯が吹っ飛んだ。結界があってよかったと心底思った

 

「ジュエルシードは……」

 

ふらふらと起き上がり確認すると、フェイトがフラフラと歩きながらも、ジュエルシードに向かって歩いているのが見えた

 

夢咲も歩こうとするが、魔力の使いすぎ、体力の限界で思った通りに動けなかった

 

そして、フェイトがジュエルシードを握り込む

 

「まだ暴走しているのに……!?」

 

フェイトはジュエルシードを握り込み、止まれ、止まれと言っている

 

「止めろ」

 

そこに、玲音が現れ、無理矢理ジュエルシードから手を離させる

 

「あっ……」

「……俺が止める」

 

玲音は浮いているジュエルシードに手をかざす

 

「ディメンション・ノア」

 

玲音の背中に銀色の、翼のようなものが姿を現した

 

その瞬間、ジュエルシードを銀色の光が包み込む

 

「封印された状態のジュエルシードに戻す!」

 

ディメンション・ノアの使い手、ウルトラマンノア。どの時間、どの世界にも存在すると言われている伝説のウルトラマン

 

銀色の翼……ノアイージスの力が可能にする時空跳躍。玲音は、それをジュエルシード単体に当てることで、ジュエルシードを封印されている時の状態に戻している

 

ジュエルシードが段々と光を失い、玲音の発する光が無くなると同時に、コツンと地面に落ちる

 

「……ほら、持っていけ」

 

玲音はジュエルシードを拾い、フェイトの手を取って、手の上にジュエルシードを置き、握りこませる

 

「でも……」

「いいんだよ。あのままお前が傷付くのが嫌だっただけだ。それに、女は男からのプレゼントは貰っておくもんだ」

 

フェイトの体をくるりと回転させ、自分とは反対方向に押し出す

 

「ほら、行きな」

「……ありがと」

 

フェイトはフラフラと飛び立っていった

 

何時の間にか玲音の背中の翼は消えていた

 

「……大丈夫か?夢咲」

 

玲音は夢咲の方に歩いていった

 

「立ってるのがやっとね……あの子達より至近距離で受けちゃったから……」

「肩、貸そうか?」

「えぇ……」

 

玲音が夢咲の手を取り、自分の肩に回す

 

夢咲は玲音に体重を預ける

 

「……重くない?」

「軽い軽い」

「重いっていったら蹴っ飛ばしてたわ」

「聞いといてそれかよ」

 

玲音は結界の外に向けて歩く

 

「待って!」

 

が、後ろから声をかけられた

 

玲音は振り向かずに答える

 

「何だ?」

「えっと……何処かで会ったことなかったっけ……?」

 

質問してきたのはなのはだった

 

玲音は振り向かず、

 

「さぁな」

 

とだけ言って、結界の壁に行き、夢咲のソウルジェムで壁に穴をあけ、そこから外に出た

 

一方、祈梨達は

 

「ここは引き上げさせてもらうよ!」

 

アルフが撤退したことで、暁も撤退した

 

「ハァ……ハァ……」

「おいおい、大丈夫か?」

「うん……息が上がっただけ……」

『仕方ないだろう』

「そうか……あ、あいつらにお前らのこと自己紹介しねぇといけないからちょっと着いてきてくれ」

『承知した』

「うん」

 

そして、アリサは

 

「……潮時か」

「逃がすわけ無いでしょうが!スティッキー・フィンガーズ!」

「……さよならだ」

 

スティッキー・フィンガーズの拳を振るうも、闇倉の周りに黒いもやが出来、姿が見えなくなった瞬間、闇倉は見えなくなった

 

「……逃げられたわね……戻りなさい、スティッキー・フィンガーズ」

 

スティッキー・フィンガーズを体に戻してビルの屋上に降り立つ

 

「……なのはにはちゃんと聞かないとね。これのこと。そして、ユーノの事を」

 

逃げられてしまった悔しさをビルの屋上の床に当てる

 

スティッキー・フィンガーズの拳はいとも容易くコンクリートの床を打ち砕いた

 

そこに條助と祈梨が合流し、シャロ達に合流するために飛んだ

 

そして、シャロ達は……

 

「咄嗟の判断でダイレクトハッキングで壁を作れました……」

「凄い衝撃だったね……」

 

ビルの屋上に伝っていた配線を無理矢理ダイレクトハッキングし、壁にして次元震を防いでいた

 

二人が座り込んでるところに残りの三人が合流し、取り敢えず場所を移すことになった

 

 

 

 

場所は近くの公園に移した

 

「えっと、玲音と夢咲は?」

「先に帰りました。疲れたんでしょう」

「そう……返しそびれたわね……」

 

アリサはブレスレットを外し、どうしようかと悩んでいる

 

「あ、明日返しておきますよ」

「ほんと?じゃあお願いするわ」

 

アリサはシャロにブレスレットを渡した

 

「じゃあ自己紹介だな」

「わたしは絵空祈梨。よろしくね」

「シャロン・ランフォードです。言いにくかったらシャロで良いですよ」

「アリサ・バニングスよ。よろしくね」

「月村すずか。よろしく」

「で、ここには居ないが、如月夢咲と光玲音だ。こんなものか?」

 

全員が一先ず自己紹介を終えた

 

「取り敢えず、俺達の持つジュエルシードは三つ。一つは俺達の仲間だな」

『おっと、自己紹介が遅れたな。私はネブラだ』

『リボンが喋った!?』

「ネブラはジュエルシードなんだよ」

「……使いようによってはこうなるのね……」

『私は例外だと思ってくれ』

 

つんつんとネブラをつつくアリサ

 

実はそれなりにプニプニで弾力があるネブラだが、どうやらアリサはその感触にハマったらしい。祈梨の髪から取って手のひらの上でプニプニしてる

 

「で、これからどうするかだが……」

「戦力は計三つって考えていいですね。私達七人、なのはさん達五人、フェイトさん達二人……ですが、未確認の戦力が居るかもです……」

 

歳上の二人が戦力の確認をする

 

計十四人がジュエルシードのために動いている

 

「なのはには私達が明日、学校で接触するわ」

「俺達は……何時も通りだな」

「あと、あたしとすずかさんは見てたんですが、なのはさんとフェイトさんの杖……でいいんでしょうか……それが壊れかけてるのを見ました。復帰には時間がかかるかと」

「だが、魔法で直る可能性もある。とりあえずは明日、考えよう」

「えぇ。それじゃあ、私達は門限が近いし帰るわね」

「そういえば、もう真っ暗……」

「二人は俺が送っていこう。シャロは祈梨の頼む」

「分かりました」

 

そこで五人は解散し、それぞれの家に帰った

 

この次元震が、強大な戦力を連れてくるとは知らずに




ウルトラマンレオより、レオアンブレラ、ウルトラマント(キングマント?)

ウルトラマンタロウより、キングブレスレット

ウルトラマンティガより、ランバルト光弾、ぜぺリオン光線、ウルトラシールド

ウルトラマンネクサスより、ノアイージス、ディメンション・ノア(本編未使用)

魔法少女まどか☆マギカより、ティロ・ドッピエッタでした

最初の部分は新たな転生者の転生するまでの光景です

この転生者の能力、勘のいい方はどんなものかもうわかっているのではないでしょうか?

次回、KY君登場です

そして、玲音となのはは……
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