魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

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今回も長くなった……


第17話

三勢力の全面戦闘の次の日の学校

 

「なのは。おはよう」

「なのはちゃん。おはよ」

「あ……おはよ」

 

アリサとすずかが何時も通りになのはに挨拶をした

 

なのはは一瞬目を泳がしたが、挨拶を返した

 

「……あんた、何時からジュエルシードを集めてたの?」

「じ、じゃあ何ですずかちゃん達は……」

「質問を質問で返さないで。で、何時から?」

「……ユーノくんを拾った日の夜から」

「……少しは私達に相談しなさいよね……そりゃ、私達だって隠してる力があるけど、友達なんだからちゃんと相談しなさいよ」

「うん……ごめんね」

 

そう言ったなのはにアリサはスティッキー・フィンガーズでかなり力を抑えたデコピンをした

 

「にゃっ!?」

「これが私の力。スタンドよ」

 

アリサは自分の隠していた力、スタンドを見せた

 

「わたしはこれ。回転っていう技術」

 

すずかは鉄球ではなく、ビー玉を取り出し、回転させた

 

「もしかして、去年ビー玉をいじってたのって……」

「これを取得するため。ごめんね?黙ってて」

 

すずかはすぐにビー玉をしまった

 

「で、あんたは質問ないの?あ、あんたの使ってるのは魔法だってのはもう私達の仲間から聞いてるから」

「じ、じゃあ……何でジュエルシードを集めてるの?」

「簡単よ。危険だから。それだけ。私達の力ならジュエルシードと戦える。だから戦っているの。とは言っても、つい最近からなんだけどね」

 

特に躊躇する様子もなく、そう答えた

 

すずかも横でうんうんと頷いている

 

「私達の仲間は計七人よ。あんたは?」

「ご、五人……」

「あんたと闇倉ってやつ、そしてユーノ。後は?」

「金髪銀髪」

「オーケー。分かったわ」

 

アリサは同情したような生暖かい笑みをなのはに向けた

 

同時に、すずかもそんな顔をした

 

そして、肩にポンと手を置いた

 

「大変だったね」

「うん……」

 

大変というのは、金髪銀髪に絡まれてという事に対する大変だ

 

「わたし達の仲間は條助、隣のクラスの絵空祈梨、光玲音、如月夢咲、シャロン・ランフォードの計七人」

 

すずかはなんの惜しげもなく情報をなのはに渡した

 

「いい?これから放課後は敵同士よ。容赦はしないわ」

「……じゃあ、一緒に戦おうよ!そしたら早く解決するかもしれないし!」

「信用できないのよ。なのはの事じゃないわよ?なのはの仲間が。ね」

「ユーノくんが何者か分からないし、闇倉くんもよく分からない。あと個人的に金髪銀髪と組むのが嫌」

「だよねー」

「でも、学校では何時も通りよ?いいわね?」

「うん!」

 

この三人の仲はそう簡単には崩れないようだ

 

崩れてもすぐに治りそうな気もするが

 

そして、それより少し離れたところで

 

(俺の計画も後半分程度……他の転生者に吐かせた情報通りに事は運んでいる。この無印編とやらのラストで転生者共を皆殺しにし……そして、あいつらを)

 

闇倉は静かに、されど不気味に声を出さずに笑った

 

 

 

 

そして、放課後

 

「なのは。ジュエルシードは渡さないわよ」

「わたしだって渡さないの!」

 

なのはは金髪銀髪に会わないために走って下駄箱に行った

 

それに手を振っていた二人は少し時間を置いて家に帰った

 

そして、なのははユーノ、そして闇倉、いらない金髪銀髪と、アリサとすずかは祈梨、玲音、夢咲、條助、シャロと合流した

 

 

 

 

「確かにこの世界なのね?」

「はい。間違いありません」

「第97番管理外惑星……地球ね……なんでこんなところに……」

 

今、一つの巨大な戦力が合流しようとしていた

 

 

 

 

放課後になり、少し時間がたったあと

 

「見つけたわ。あっちよ!」

 

夢咲がジュエルシードを察知し、七人全員がジュエルシードの暴走している場所に駆けつけた

 

「ディバインバスター!」

「サンダーレイジ!」

 

既になのは勢とフェイト勢がジュエルシードの封印を完了させていた

 

「遅かった!?」

「まぁ……仕方ないな」

「あ!やっと来た!」

 

なのはが祈梨達を見つけてそう叫んだ

 

「そこのジュエルシード賭けて勝負するんだけど、参加する~!?」

「じゃあ、参加させてもらおうかしら?悪いけど、本気で行くわよ!」

 

アリサがスティッキー・フィンガーズを、すずかが鉄球を取り出し、他の五人もそれぞれの武器を構える

 

アリサとすずかが飛べないことをなのはが思い出すと、フェイトと共に地に降りた

 

「これならフェアでしょ?」

「飛んでてもいいのよ?」

「それだとフェアじゃないの」

「じゃあ、地上戦にしようか」

 

なのはとフェイト、アリサ、すずかは地上戦をするために構える

 

「誰か分からないけど……負けない!」

「こっちだって!」

 

そして、祈梨達は空に飛び、金髪銀髪、闇倉、ユーノ。そしてアルフの前に行く

 

「空中は私達ね」

「闇倉は俺が……」

「いえ、あたしがやります。やらなきゃいけない気がするんです」

「……分かった」

「犬耳の人はわたしがやるね」

「フェレットは私がやるわ」

「んじゃ、俺達はあの勘違い野郎で」

 

祈梨がアルフ、玲音が高坂、夢咲がユーノ、條助が暁、シャロが闇倉と戦うことになり、それぞれがそれぞれの相手の前に行く

 

「よろしくね?」

「ふん。ぶっ倒してジュエルシード剥ぎ取ってやる!」

「はぁ……すぐに沈めるか」

「沈められるのはテメェだ!モブが!」

「ここにムチがあるのよ。調教してあげるわ?」

「え゛」

「(踏み台嫌になってきた……面倒だし。止めようかなー……)」

「お、おーい?上の空ですかー?」

 

若干一名ふざけてたが、真面目な顔をして、戦闘に備える

 

そして、

 

「行くよ!なのはちゃん!」

「負けないの!」

「秒殺してあげるわ!」

「負けない!」

 

下からのその声が、開戦の合図となり、

 

「ゼペリオン光線!」

 

玲音が一瞬腰に手を当て、前に伸ばして腕を組み、横に光の線を出しながら移動させていき、L字に腕を組んでゼペリオン光線を発射した

 

「んなへっぽこに負けるかよ!」

 

それに対抗するように高坂が砲撃を繰り出す

 

それが互いに当たるかと思われた……が、

 

「そこまでだ!」

 

突如、その間に少年が割り込み、プロテクションを発動させた

 

高坂の砲撃は簡単に防げた。が、玲音のゼペリオン光線は……

 

「なっ!?強すぎ……」

 

パリーンと一瞬で音を立ててプロテクションが砕け、ゼペリオン光線が少年に当たり、少年が吹き飛んだ

 

『……えー…………』

 

その場にいた、闇倉、高坂以外の人物が同時に、そんな声を出した

 

カッコつけて出てきて防御しようと思ったら一瞬でやられたのだ。落胆の声を出すなと言う方が無茶だ

 

「いっつ……貴様!何をする!」

 

割り込んできた少年は気絶しなかったものの、玲音にイチャモンをつけてきた

 

「は?テメェが割り込んできたんだろ」

「そこまでだと言ったのに砲撃を続けるやつが何処に居る!」

「うわぁ、これ、あれだよ。一番面倒な輩だよ」

「なに、そういう時は」

 

カチリと音がしたと思ったら、少年が物凄い勢いで吹っ飛んで、近くの海にボチャンと音を立てて落っこちた

 

「始末するのが一番よ」

 

手には、猫の形をしたハンマーが二つ握られていた

 

時間を止め、接近し、両手のハンマーで計四回叩いた後、時間停止を解除したのだ

 

『……』

「……ねぇ、何で黙るの?」

『……いや』

「……野蛮だと思ったやつ、一歩前に出なさい」

「糖分です」

「脂肪です」

「塩分です」

『三人合わせて』

「出たな余分三兄弟!」

 

一歩下がるのではなく、玲音、條助、シャロが一歩前に出た

 

そして、謎の言葉に暁が反応したが、ハッとすると、口に手で蓋をした

 

「そんな余分三兄弟はティロ・フィナーレ!」

『ゴダァァァァァァイ!!』

 

謎の悲鳴と共に三人がティロ・フィナーレに飲み込まれた

 

『僕は死にませぇぇぇん!』

 

爆煙から生還した三人

 

「ロードロー……タンクローリーだ!!」

 

に何処から取り出したのか、タンクローリーをぶつける夢咲

 

『ごだああああああい!!』

 

そしてまた吹っ飛ぶ三人

 

「……なにこれ?」

『私に言われても返答に困る……』

 

四人の無駄に凄いボケとツッコミの応酬を横目で、祈梨は結構冷めた目で四人を見ていた

 

「さて、冗談は置いておくとして……」

「お前!何するんだ!公務執行妨害で逮捕するぞ!」

「は?何言ってるの?子供のクセに。警察ごっこはごめんよ?」

「魔導士なのに管理局を知らない筈ないだろう!」

「管理局?んなもん知ったこっちゃないわよ。いい加減にしないと……潰すわよ?」

 

夢咲が槍を構え、少年に向ける

 

少年も手に持つ杖を構える

 

一方、下の方では

 

「フェイト。フェイト」

「アルフ?」

「あいつ、管理局員だよ。逃げよう。ほら、ジュエルシードもあるから」

「でも……」

「捕まるよりはマシだろう?ほら、行くよ」

「うん……」

 

そんな会話がフェイトとアルフで繰り広げられ、そそくさと二人はその場を去った

 

そして、視点は戻り、上の方

 

まさに、一触即発の雰囲気が漂っていた

 

「ブレイズ……」

『待ちなさいクロノ!』

 

少年が先制攻撃をかけようとしたとき、静止の声がどこからかかかった

 

少年……クロノの横に緑色のパネルのようなものが出現していた

 

「艦長……!ですが……」

『私達の目的は戦闘ではありません。そうでしょう?』

「……はい」

 

クロノが杖をおろし、夢咲も槍を下ろす

 

そこでちょうど吹っ飛んだ三人が帰ってきた。テレポートして

 

『私の部下が失礼なことをしました』

「ほんとよ。危うく顔の形変わるまでボコボコにするところだったわ」

「なんだと!?」

『クロノ!……で、現地の魔導士の方ですね?』

 

夢咲が煽り、キレかけたクロノをパネルに写っている女性が声だけで静する

 

「魔導士……?なによそれ。私は魔法少女よ……って、自分で言うとなんか恥ずかしいわね」

「光の戦士だ」

「スタンドと回転使いだ」

「探偵(笑)です」

「えっと……絵描きかな?」

『は、はぁ……』

 

意味がわからないよ的な声を女性は出すが、女性は一度咳払いをし、話を続けた

 

『一度、私達の船に来て欲しいのです。そこでお話を……』

『だが断る』

 

何時もの四人に加え、暁が言葉を遮ってそう言った

 

暁の化けの皮が剥がれかけてるのは言わないであげて欲しい

 

『あ、あの……』

「面倒ですね……祈梨さん、任せました」

「えぇ!?」

 

何時も通りに祈梨に決めさせるシャロ

 

う~んと言いながら考えて、

 

「め、迷惑かけちゃうとあれだし、行こっか」

「だそうよこんちくしょー」

『は、はぁ……では、そちらの方々は……』

 

と、女性が聞いたところ、アリサとすずかは祈梨達が行くなら行く。なのは勢は取り敢えず行ってみようと決断した

 

「って、フェイトちゃん達がいない!?」

 

そして、フェイトが居ないことに気づいたなのはだった

 

その後、色々とあって船の中に転送された

 

「……船と言うには……機械的ね。宇宙戦艦的なものかしら?」

「こっちだ」

 

十二人の先頭をクロノが歩く

 

「そこの君。元の姿に戻ったらどうだ?」

「あ、そうだね。すっかり忘れてたよ」

 

そう言うと、ユーノの体が光に包まれ、大きくなり、人間の姿となった

 

「うん。こっちの姿の方がいいね」

 

その後、なのはとアリサとすずかの驚きによる悲鳴が響いたのは言うまでもない

 

ちなみに、温泉では『偶然』居合わせた暁が無理矢理男湯に投げ込んだため、アリサに殴られるなんてことはなかった

 

暁は暫く後に風呂に入ったそうな……

 

そして、クロノが一室の自動ドアをあけ、十二人を中に入れた

 

そこには、先程のパネルに写されていた女性がお茶を飲みながら待っていた

 

「いらっしゃい。ようこそ、アースラへ」

 

かなり微妙な和風の部屋で

 

 

 

 

「私は時空管理局所属のリンディ・ハラオウンです」

「同じく。クロノ・ハラオウンだ」

「ご丁寧にどーも」

 

和風(?)の部屋に座らされ、まずはハラオウン親子の自己紹介を受けた

 

そして、十二人全員が自己紹介を終える

 

「スクライアと言うと……あの有名な?」

「はい。今回はジュエルシードを輸送してたんですけど……輸送中、トラブルが起きてジュエルシードを地球に落としてしまったんです……だから、それを回収するために、なのは達と協力して回収しています」

「あなたがジュエルシードを……まぁ、起こってしまったものは仕方ないわね」

「責任をもって行動するのは良い事です」

「だが、同時に無謀でもある」

 

そう言われ、なのはとユーノの頭が少し垂れる

 

「では、ジュエルシード……ロストロギアについて説明します」

 

そして、その後、十二人は知ってる者も知ってない者も改めてロストロギアの説明を受けた

 

「こんな所です」

 

なのははそんな大変な物だったんだと思い、ポケーっとしていた

 

もっとも、知らなかったのはなのはだけだが

 

「そして、これよりジュエルシードについては管理局が全権限を持たせていただきます」

「え!?」

 

なのはは驚き、祈梨、アリサ、すずかも自分達も手伝う。そう言おうとした時、玲音、夢咲、條助、シャロに手で制された

 

「あんたらは好きにしたらいいんじゃないか?」

 

玲音の言葉を聞いた瞬間、リンディが一瞬、驚いたような顔になった

 

「祈梨、ここは年長者に任せなさい。大丈夫。なんとかなるわ」

 

ボソッと夢咲は祈梨に呟いた

 

それを聞いて、祈梨は頷いた

 

「ただ、私達七人は好きにさせてもらうわ」

「これは管理局の問題だ。君達は……」

「自分達の住む星での異変だ。俺達は好き勝手にやらせてもらう。そのための力も持っている」

「いきなり現れて胡散臭い集団に止めろと言われてはいそうですね。止めましょうとか言えるような人間ではないんですよ。あたし達は」

 

そして、それに付け足すように暁が言葉を発す

 

「それに、なのはや俺達のデバイスを奪わなかったって事は……遠まわしに手伝えって言ってるようなもんじゃないか?」

「そ、それは……」

 

自分達が言おうとした言葉を言われ、驚いた四人だったが、改めて話す

 

「それにここ、管理外世界って言うそうですね?えっと……第……97管理外世界と」

「な、何故それを!?」

 

言ってないことを言われ、驚くリンディ

 

「ハッキングしたんですよ。あたしの能力で」

 

シャロは二の腕に巻き付けていた金属のベラと、情報を写した端末を見せつける

 

「何処の馬の骨か分からない人達に管理されてるってのは気に入りませんけど、ここはあなた達がデカイ顔して指示できるような人間は少ないって事ですよ」

 

シャロは端末の電源を切り、二の腕に金属のベラを巻き付けながらそう言った

 

「だが、魔導士なら管理局に協力するべきだ」

「だから魔導士って何なんだよ……しつこいな。俺達は魔導士じゃねぇんだよ。魔法少女なら一人いるけど」

「ってな訳で、私達は協力しない。勝手にやらせてもらうわ」

 

夢咲は祈梨の方を向いてウインクした

 

祈梨はそれに笑顔で返した

 

「じゃ、俺からも」

 

今度は暁が話始めた

 

「もうさ……分かってるやつ多いだろうけど、あんたら、俺達に協力……あるいは管理局に入ってほしいんじゃないのか?」

 

リンディの顔が一瞬歪んだ

 

「感覚でわかるんじゃないか?俺達の魔力が凄いってことが。なのはや俺、高坂のような魔力を持つもの、祈梨達のような摩訶不思議な力を使うものがいれば、そりゃあ仲間に引き入れたいだろうな。俺だってそっちの立場ならそう思う。戦力は多ければ多いほどいいからな。あって困るようなもんでもない。特に、あんたたちは」

 

暁は言いたいこと言ってスッキリみたいな顔をしていた

 

「まぁ、俺はなのはに付いていくけどな」

「帰れ」

「だが断る」

「アリサちゃん。殺っちゃって」

「よしきた」

「待って待って待って!!ちょっ、ほんと止め……アッー!!!」

 

スティッキー・フィンガーズに襟首つかまれ、廊下に共に出ていったと思ったら、何かを殴りまくる音が響いた

 

数秒後、ボロ雑巾となった暁とスッキリした感じのアリサが戻ってきた

 

「ここにいても無駄ね。帰りましょうか」

 

それを見ながら、四人が立ち上がり、それに続いて三人も立ち上がる

 

「待ちなさい。なら、ジュエルシードを置いていってもらえるかしら?元々は私達の管理するものよ」

「……そうね。あっても危険なだけだし」

「ネブラ。出して?」

 

條助がポケットから一つ、祈梨もネブラからジュエルシードを取り出し、それを夢咲が受け取り、リンディに渡す

 

「祈梨さん。あなたの頭の物もよ」

「これは駄目!」

 

祈梨はそう叫んで、実体化ペンを取り出す

 

「それはジュエルシードだろ。こっちに渡せ」

「ネブラはわたしの仲間だもん!」

「いいから渡せ!危険な物だと分かっているだろう!」

「ネブラは危険じゃない!何も知らないあなたに言われたくない!」

「だったら力づくでも!」

 

カチッと音がした

 

その瞬間、クロノの目の前に夢咲が首に剣を突きつけた状態で現れた

 

「あの子を敵に回せば、少なくとも私達五人は相手になるわよ?」

「條助に私達はつくから……私達も敵よ」

 

玲音はアイスラッガーを、條助とすずかは鉄球を、シャロは拳を、アリサはスタンドを、祈梨は実体化ペンを構える

 

「これは公務執行妨害だぞ!」

「知ったこっちゃないって言わなかったかしら?今すぐこの船ぶっ壊してあなた達を殺してもいいのよ?」

「それはやりすぎだ」

「……えぇ。そうね。口が過ぎたわ。でも、覚えておきなさい。私達は強いわよ?」

 

剣を消して、クロノから離れる

 

「じゃあ、ジュエルシードを集め終わったらユーノ……で良かったかしら?あなたに渡すわ」

「うん。ありがとう」

「でも、管理局と手を組むのなら、協力はしない。それだけは覚えておいてくれ」

 

それだけを伝えると、夢咲を先頭に、部屋を出た

 

シャロは数時間後に船の全システムが一時的にダウンするウイルスを自動ドアのシステムに仕込んでから部屋を出た

 

「はぁ……ほんと、きな臭いったらありゃしないわね」

「でも、協力した方が安全性は上がったんじゃないの?」

「きな臭いから嫌です。個人的に嫌です」

「あはは……」

「わたしも嫌!ネブラを奪おうとしたんだもん!」

「我等がリーダーもそう言ってるからな」

「リーダーなの!?わたし!?」

「そりゃあ、俺らの金字塔だし」

「聞いてないよ!?」

「そりゃそうですよ。言ってないんですもの」

 

祈梨があわあわとし、それを見て六人が笑う

 

そして、玲音が何故かその場で止まった

 

「……わり、先に行っててくれ」

「良いですけど……帰ってこれますか?」

「テレポーテーションなら出来る」

「分かりました。あたし達はシステムハッキングして帰ってますね」

 

さらりと恐ろしい事を吐いて六人は元来た道を歩いていった

 

そして、玲音は後ろを振り返った

 

「何か用か?」

 

後ろにいたのは、なのはだった

 

「あ……えっと……昨日も聞いたけど、わたし達、何処か……ううん。公園で会ったことない?」

「……」

 

玲音は黙ったままだ

 

「それで……このブレスレット……」

 

なのははブレスレットを見せてくる

 

暫くしたが、玲音は何も喋らなかった

 

「……ごめんね……時間とっちゃって……」

「……」

 

玲音は黙ってなのはの元に歩いていき、頭にポンっと手を乗せて、ぐしゃぐしゃと撫で回した

 

「な、何!?」

「親父さん、元気にしてるか?家族とは仲良くやってるか?」

「……へ?」

「忘れるわけ無いだろ?お前のようなやつをさ」

 

頭から手を離して、玲音は微笑んだ

 

「まだブレスレット持ってたんだな。もう二年以上前なのに」

「あ…………じ、じゃあ…………」

「久しぶりだな。元気だったか?」

 

玲音は、笑いながらなのはにそう言った

 

数秒経った後、なのはは目に涙を溜めなから玲音に抱きついた

 

「うぉっ!?」

「会いたかった……ずっと……ずっと……!」

 

玲音は特に突き放すようなことはしなかった

 

「あの後もずっと待ってたんだよ……?毎日……毎日……」

「……それはすまなかったな」

「お父さんが目を覚ましたこと伝えたくて……ありがとうってお礼言いたくて……」

「……」

「それにね……?あの時にくれた造花……まだ持ってるんだよ?」

「……そうか」

 

玲音に抱きついて泣き続けるなのはを、玲音は一度離して、流れている涙を指で拭き取った

 

「ほら、可愛い顔が台無しだぞ?」

「か、かわ……!?」

 

真っ赤な目と同じように顔が真っ赤になっていくなのは

 

そして、それを特に何も思わない玲音

 

「悪かったな。まさか待ってるとは思わなかったよ」

「ずっと友達になりたかったんだもん……」

「悪い悪い」

「……わたし、高町なのは」

「……あぁ、俺は光玲音だ。改めてよろしくな」

「うん!」

「んじゃ、今までのお詫びって事で」

 

玲音はそう言うと、右手を握り、なのはの前に出した

 

そして、それを左に振りかぶり、思いっきり右にふり抜いた

 

手から、銀色のマントが出現した

 

テレポーテーションを手の中でだけ行い、あたかもマジックで虚空から出したように見せかけただけだ

 

「ほれ、プレゼントだ」

 

玲音はマントをなのはに着けた。銀色の表面とは裏腹に、内側は桜色だった

 

実はこのウルトラマント、玲音の家に何個もあるのだ。そして、その中から、なのはの魔力光、桜色の裏地のマントを取り出し、なのはに渡したのだ

 

「これは……?」

「こいつは物理攻撃じゃなければ、念力だろうが光線だろうが火炎放射だろうが、なんだつて防ぐ事が出来る万能マントだ」

「……いいの?」

 

なのははマントを触りながらそう言った

 

「いいさ。それに、この間も言ったろ?女は男からのプレゼントは素直に受け取っておけってさ」

 

なのははその言葉を思い出し、そうだったねと笑顔で返した

 

「全部終わったら、遊びに行こう。二人で、あの時の分までな」

「うん!」

「じゃあ、また今度」

「うん。また今度」

 

笑いながらそう言い、玲音はテレポーテーションで元の場所に戻った

 

なのはは、玲音と遊べる日のため頑張ろうと、心に決め、リンディ達の元へ戻った

 

自分は管理局と共に頑張ろうと胸に秘め

 

 

 

 

「はぁ……もう踏み台やめよう。そうしよう」

 

アースラからの帰り道、暁はそう呟いた

 

「今日で暁雷斗は終わり。化けの皮剥がれてきちゃったし」

 

暁はそう言いながら、溜め息をはいた

 

取り敢えず、メールでなのは達に謝ろう。そう思った瞬間だった。結界が張られたのは

 

「結界!?」

「まずはお前からだ。殺させてもらう」

 

後ろから、聞きなれた声が聞こえた

 

「闇倉……?どうした?」

「お前を殺す」

「冗談はよしておけ。痛い目みるぞ。サンライト、セットアップ」

 

暁は指輪になっている自身のストレージデバイス、サンライトをセットアップする。AIはついていないデバイスだ

 

何時もは剣なのだが、本来の姿であるエクスキューショナーの形に姿を変える。数は二丁

 

「容赦しないぞ」

「ふん」

 

サンライトを構え、照準を向ける

 

「見えない中でも撃てるのか?」

「なにを……」

 

その瞬間、段々と黒いモヤが闇倉から出てきた

 

「ッ!?」

 

それが何かわからなかったが、危険なものだと判断し、魔力弾をリズムよくダンダンダン!と発射する

 

「遅いんだよ」

 

闇倉はそれを黒くなった手で全て叩き落とす

 

「……なんだよ、その手は」

「知らんな。転生したら出来るようになっただけだ」

 

そして、モヤが完全に視界を遮り、まさに一寸先も闇の状態となった

 

「……モード1!スリーバースト!」

 

先程まで闇倉が居た場所に、今度は三点バーストで魔力弾を左右交互に放つ

 

そこに確かに魔力弾が当たった感触があった

 

「モード2!ファイブバースト!」

 

今度は五点バーストで魔力弾を放つ。確かに、感触はあった。が、何か可笑しかった

 

何故、反撃してこない

 

それに、相手の視界を奪っておいて何故動かないのか

 

普通は後ろに回り来なりするだろう

 

「……まさか、もう何処かに!?」

 

その瞬間、何かが右手に当たった

 

「……え?」

 

ボトッ!と何かが落ちる音がした。何かが抜けていく感触がした

 

「チッ、外したか」

 

モヤが晴れ、闇倉の姿は、先程と全く同じ場所にあった

 

そこでふと気がついた。動かしてない筈の右手が見当たらない

 

だが、視界の端が赤い

 

「ま……まさか……」

 

右手を見た……そこには……

 

赤い噴水があった

 

その下を見た

 

そこには、赤い噴水がある場所になくてはならない右手があった

 

「……ぁ……アァァァァァァァァ!!!!?」

 

視認した瞬間、激痛が襲いかかった

 

思わず膝を折り、地面に横たわり、悶え苦しむ

 

「何だ……()だったのか」

 

激痛で涙を浮かべながら、血で濡れた左手で髪の毛を触った

 

髪の毛は伸びていた。腕輪を外した時同様に

 

「あぐ……痛い……いたい……!」

 

泣き叫ぶ気力すら無くなってきた

 

そこに、闇倉が歩み寄る

 

「腕をくっつけられて復活されても厄介か。これは捨てるとするか」

 

闇倉は暁の右手を海に投げ捨てた

 

暁は手を伸ばすも、届くはずはなかった

 

バリアジャケットも解除され、男物の真っ白な制服が血で赤く染まっていく

 

「モード……3……!フルバースト!」

 

痛みで意識が飛びかけるものの、左手で握った銃を闇倉に向け、魔力弾を撃つ

 

が、それは至近距離でも防がれてしまった

 

「諦めろ」

 

闇倉はそう言うと、右手のあった場所を蹴り飛ばした

 

「あぐぁ…………」

 

痛みで叫ぶ気力すら無かった。手が上がらない

 

左手に握ったデバイスを蹴り飛ばされる

 

「このまま心臓を串刺しにしてやる」

 

闇倉の手が黒く染まる

 

「……バレット……シュート」

 

最後の気力を振り絞り、魔力弾を発生させ、なんとか発射する

 

が、それも弾かれた

 

「終わりだ」

 

ドスッ!という音と共に自分の体に衝撃が走った

 

今度はズブッという音と共に赤に染まった闇倉の手が視界に写った

 

「心臓を貫いた。そこで野垂れ死ね」

 

暁は半分以上が聞き取れなかった

 

闇倉が去っていくのがブラックアウトしていく視界で捉えることができた

 

隙をついてなんとか倒したかったが、体が全く動かなかった

 

そして、重くなってきた瞼に逆らうことができなくなった

 

暁が最後に見たのは、結界が解けた様子で、聞いたのは何処からか聞こえる足音と、先程、アースラの中でなのはと話していた人物の声だった




元ネタ解説はありません

やっと管理局が出てきました

そして、玲音となのはがようやく再開……ですが、暫くは敵対状態ですね……

ですが、なのはには特殊攻撃ほぼ無効のウルトラマントが与えられましたので、質量兵器がなければ、遠距離攻撃無効の遠距離特化型魔導士になりますね。なにこれ。勝てる気がしない

ウルトラマントの耐久力はトリプルブレイカーを何百発も防げますが、次元震やアルカンシェルのような特殊効果があるような技は防ぐことはできません。ただ単純に遠距離からの特殊攻撃の威力を無くすだけです。サンダーレイジやルシフェリオンブレイカー、エターナルコフィンのような魔力変換させた物は防ぎきることが出来ます

そして、暁、死亡です

あと、ウルトラマンシリーズの技、調べちゃいけませんよ?wiki見ないでくださいよ?主にウルトラマンタロウのキングブレスレットの項目とウルトラの母の項目とウルトラマンレオの項目は絶対に見ないでくださいね?壮大なネタバレがきますから

では、また次回……
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