魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

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今回は祈梨達の仲間が一人増えます


第19話

「あ~……キッツ……」

 

玲音は自分の家のソファーに寝転がっていた。闇倉からのダメージが思った以上にキツかったからだ

 

死体となった少女をカプセルに入れ、腐らないようにしたあと、ゴモラ達に彼女の服の洗濯を任せた

 

既に真っ赤に染まっていた男子用の制服は白くなり、今は三匹が四苦八苦しながらも穴の空いた部分を一生懸命縫っている

 

「ピー」

 

パタパタとリトラが服を足で掴んで玲音の方に持ってきた

 

「あ、ありがとな。だが、あの子に着せてもらえると助かる」

「ピー」

 

パタパタとリトラがゴモラ達の方に戻っていき、ゴモラ達が少女の入ったカプセルのある部屋に向かっていった

 

「……闇倉の野郎……次は……殺す気で行かせてもらう」

 

エメラルド色の光を手にまとい、天井に手を伸ばして、拳を握った

 

瞬間、天井の一部が『無くなった』

 

「……さて、とっとと生き返らせますか」

 

修復光線で天井を直し、ゴモラ達の元へ向かった

 

 

 

 

「ありがとう。ゴモラ、リトラ、エレキング」

 

玲音はそう言い、ゴモラ達を他の部屋に行かせた

 

カプセルには聖祥大附属小学校の男子制服を身に纏った少女。服で隠れて見えないが、左胸には大きな風穴が空いている。血は止まっている

 

そして、カプセルが開く

 

「……初めてだから本当に生き返るかは分からない。だが、やってみせる」

 

両手が緑色の、何処か安心の出来る光を放つ

 

「リライブ光線」

 

両手の光を右手に移し、それを光線として少女に放った

 

少女を緑色の光線が包む

 

「……どうだ?」

 

玲音は少女の左胸に手を伸ばす

 

左胸に風穴はなく、再生していた

 

トクントクンと心臓は規則正しく動いていた

 

少女も、息を吹き返した。胸が呼吸により上下している

 

「……成功っと」

 

少女を抱き上げ、部屋を出る

 

「ガオー?」

「ピー?」

「キュイ?」

「あぁ、お前ら。無事生き返ったよ。手伝ってくれてありがとな」

 

ゴモラが左肩、リトラが頭、エレキングが左肩に乗ってきたのを微笑みながら確認し、少女を自室の自分のベッドに寝かせる

 

「全く、お前らは可愛いな」

 

三匹を順番に撫でていく

 

ゴモラとリトラは目を細めて気持ち良さそうにしていた。エレキングは触覚がグルングルン回っていた

 

「さて、飯作るか。お前らも、今日は好物作ってやるからな」

 

ちなみに、エレキングのご飯は高電圧の電流だったりする

 

 

 

 

「……?」

 

少女……暁は目を覚ました

 

そして、

 

「知らにゃい天井だ……」

 

あのセリフを噛んで、ふて寝しかけたが、止めた

 

「……って、ほんとにどこ? 」

 

右手でかけられた布団を退けようとする

 

が、布団が動かない。それどころか、右手の感覚がない

 

右手を見てみると、明らかに袖に手が通っていなかった

 

「……え?」

 

苦笑いしながらも、右手を触ってみる

 

無い。つい昨日まであったはずの、自身の右手が無い

 

肩あたりから、手がなかった

 

「な、何で……!?」

 

そこで思い出した。自分は、アースラからの帰りに闇倉に襲われた

 

そして、右手を切断され、左胸に風穴をあけられ……

 

「そ、そうだ……僕……殺されて……」

 

では、何故、目を覚ましているのか……

 

まさか誰かが生き返らせたのではないかと思ったが、そんなこと出来る人間は原作にはいない。居るとしたら転生者だが、自分の知ってる転生者には死者蘇生なんて出来る転生者は居ないはずだ

 

祈梨は実体化ペン、夢咲はまどか☆マギカの魔法、シャロはトイズ、玲音はウルトラマン、條助はスタンド。これが暁の知っている情報だ。最も、ウルトラマンとスタンドの元ネタであろうジョジョの奇妙な冒険は原作知らないから情報は特に意味ないが

 

そこに、ガチャッと扉が開く音がした

 

思わず身構える。が、入ってきたのは

 

「キュイ?」

 

ちっちゃな、ぬいぐるみにしか思えない小動物だった

 

 

 

 

「さて、そろそろ起きたか?」

 

ゴモラ達にご飯を上げ終わって、しばらくたった

 

エレキングは電気をあげると、何処かにトコトコと行ってしまった

 

そして、玲音は自室に寝かせている少女を見に行くために歩く

 

そして、ちょっと開いている扉の前で……

 

『何これ!?ぬいぐるみ!?でも動いてるし……可愛いからいいや!』

『キュ~』

 

こんな声が聞こえた

 

「調子はどうだ~?」

「ハッ!?」

 

それを物ともせずに中に突入する玲音

 

「だ、誰……って!?」

「うん?どうした?」

「あ、い、いや……」

 

少女は玲音から目をそらした

 

「で、どうだ?生き返った気分は」

「あ~……いいって感じはしないね。死んだし」

「だろうな。で、お前……何で男子の制服着てるんだ?」

「えっ……そ、それは……」

「……じゃあ、記憶でも覗き見しますか」

 

勿論、ウルトラマンの技にそんな技はあるわけないのだが、玲音は手を少女に伸ばしていく

 

「え?ちょっ、冗談でしょ?」

「残念だな。現実だ。さて、とっとと記憶を覗き見して……」

「は、話すよ!話すから止めて!」

 

少女が観念してベッドの上に座る。エレキングを抱きながら

 

「そういえば、この子って何食べるの?」

「電気だ」

「……ほぇ?」

「怪獣をちっちゃくしたやつだからな。それなりに強いぞ」

「怪獣か~……そりゃ見ないはずだね」

 

少女がエレキングを抱いている手から、ピリピリと電気が流れる

 

それを感じて、エレキングがキュイキュイと喜んでいる

 

「お、ほんとだ」

「それは……なんだ?」

「魔法だよ。魔力を電気に変えてるって感じかな?」

 

少女がこほんと咳払いをして話始める

 

「僕は暁雷斗だよ」

「……はぁ!?」

 

いきなりのカミングアウトに驚きの声をあげる玲音

 

それもそのはず。暁雷斗の性別は男だし、髪の毛もこんなロングではなく、ショートだ。似ていると言えば、髪の毛の色と目の色だろう

 

「あ、これカラコンね」

 

暁はカラコンを取ろうとした……が、片手だと取りにくそうだった。が、気合でとった

 

目の色は両方綺麗な緑色だった

 

「……いや、お前女だろ」

「そうだよ?」

「暁雷斗は男のはずだ」

「それは今は亡き右手についてた腕輪の効果。幻惑魔法みたいな効果がついてて他人から見ても、自分から見ても自分の体が異性にしか見えなくなるんだよ」

 

暁の貰った神様からのおまけ。それがその腕輪だ

 

踏み台をやってみたかった彼女の意思を読み取り、神様が彼女にあげたのが、その腕輪なのだが……もう海のそこに沈んでるだろう

 

「それだと納得はいくが……で、雷斗。お前の……」

「僕の本名は雷斗じゃなくてひなた。暁ひなた」

 

ひなたは改めて玲音にそう言った

 

「……じゃあひなた。お前の目的はなのは達をハーレムに……」

「あ、それ只の遊び。本当はそんな気全くないし、達成できるとも思ってなかったし」

「……はぁ!?」

 

余りの告白に思わず2度目の声が出る

 

ちなみに、高坂は本当にハーレム作る気だよとひなたは付け加える

 

「……その様子だと、踏み台転生者って言葉は……」

「なんだよそれ」

「リリカルなのはの流れは?」

「全く持って知らん。俺は深夜アニメはそんな見てなかったし、どっちかと言ったら特撮オタだな。特にウルトラマン」

「あ~……もしかして、周りの人全員……」

「知らないな」

「……まぁ、高坂や僕みたいな人種は大体踏み台転生者って呼ばれてるの」

「なるほどね……」

 

本当にハーレム出来た時はどうするのだろうかなんて考えていたが、それは考えるだけ無駄だろうと考え、思考をぶった切った

 

「それだけかな」

「つまり、お前は暁雷斗で、本名は暁ひなた。何となく踏み台転生者ってやつを演じていた。って事か?」

「正解。ちなみに、僕は君達の事、ある程度は知ってるからね」

「……いつの間に」

「そりゃあ、あれだけバンバン能力使ってればすぐに割れるよ。玲音と條助が苦労したけどね」

「……そりゃそうだな」

 

あはは~と笑いながら、ひなたは頭をかこうとするが、右手が無い事を思い出し、左手でポリポリとかく

 

「……あと、生き返らせてくれてありがとう。あのまま死んでたら僕、死んでも死に切れなかったよ」

「そりゃあな……俺には蘇生が出来る。なら、やるしかないだろ」

「……お人好しだね」

「ほっとけ」

 

エレキングがひなたの膝の上でゴロゴロとしている。それを撫でるひなた

 

「でも、これで暁雷斗は死んだし……なのは達の仲間になるのはなぁ……また闇倉に殺られそう……」

「何故なのはにこだわる」

「その方が終盤でね……ハッピーエンドを作れるかもしれないから」

「……じゃあ、俺達と来るか?」

「……へ?」

 

玲音は特に迷う事なくそう言った

 

「一人でやるよりは大勢でやった方がいいだろ?」

「そりゃそうだけどさ……僕は君たちに迷惑かけてきたし……」

「過ぎたことなんざ俺達がどうでもいいって言えばどうでもいいんだよ。現に、俺がどうでもいいって思ってる」

「……あんなに迷惑かけたのに?」

「だから、気にすんなって言ってるんだよ。別段、取り返しのつかない事した訳じゃねぇし、あいつらが駄目だと言ったとしても、俺が言い聞かせてやるよ。だから、どうだ?」

 

玲音は手を差し伸べ、そう言った

 

ひなたは下を向き、エレキングを弄りながら、答えた

 

「もう一度聞くよ?本当に……後悔しない?」

「するもんか。だから、一緒にお前の言うハッピーエンドを作り出そうぜ」

「……じゃあ、お願いしようかな。玲音」

 

ひなたは玲音の手を取った

 

玲音はそれを見て、微笑んだ

 

「あ、この子お持ち帰りしていい?」

「キュイ?」

「今までの空気全部ぶち壊してんじゃねぇよ。あと駄目だ」

「解せぬ」

「解せよ」




ウルトラマンレオより、リライブ光線でした

はい、無印序盤に一度だけチラッと顔を出したひなたが参戦です

雷斗の正体がひなたと分かってる人、多かったのではないでしょうか?

ちなみに、ひなたの特典は魔力をなるべく多く、魔力変換を炎と雷両方使えるようにする、なるべく高性能なストレージデバイスです

ウルトラマン知らない人からみるとリライブ光線って只のチートですよね。ウルトラマントやキングブレスレットも大概ですけど

ひなたは後方支援型です。魔力SSS+、デバイスはリボルバー型のストレージデバイス、魔力光は赤と黄色が半々で、ミッド式です。バリアジャケットはTOXのエリーゼの服をイメージしてもらえるとありがたいです

もう無印編も終盤です

では、また次回お会いしましょう
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