魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
そんなこんなで本編どうぞ
ジュエルシードをひなたが確保して数日がたった
祈梨達はジュエルシードを見つける事が出来ていなかった
本日は土曜日。半ドンのある学校でなければ休みの日である
「……まさか、もう全部集まってたりしないかしら?」
「その可能性はあるな。一度なのは達に接触する必要があるかもしれん」
「……僕、場所知ってるんだけど」
「え?そうなの?」
ひなたのその一言で、ひなたについていくこととなった
ひなたは足を止めず、迷った様子もなく歩を進めていく
そして、ある場所にたどり着いた
「ここって……」
「海だよ。ここに、六個ジュエルシードが落ちてるんだ」
海の中。どれだけ深いところに、どれだけ遠くにあるかはひなたにもわからない。が、海にある事だけは確かだった
「海の中か……エレキングに探させるか」
「エレキングってあの……?」
「あいつはこういう場所だとかなり動きやすいんだ。さて、バトルナイザーを……」
玲音がバトルナイザーを取り出そうとポケットを漁るが、バトルナイザーが無い
体中触ってもバトルナイザーらしきものは無かった
「……バトルナイザー……忘れちまった……」
「……はぁ……」
「ちょっと取りに行ってくる!」
「どうせなら皆で行こっか」
そんなわけで八人全員でバトルナイザーを取りに行ったのだった
そして、それからほんの数秒後
「後はここだけ……だね」
「うん……」
フェイトとアルフがジュエルシードのある海の上に飛んできた
「で、どうするんだい?フェイト。流石にバリアジャケットがあっても海の中はキツいよ?」
「それは……」
フェイトは足元にミッド式の魔法陣を発生させる
「こうする」
直後、海上に雷雲が発生した
「……ッ!?ジュエルシード!」
「しかも複数……海の中のジュエルシードが同時に暴走したみたい!」
「何だと!?」
祈梨達はバトルナイザーを回収して再び海に戻ろうとした時、ジュエルシードを感知した
「でも、私達が感知するまでに少し時間がたってるみたいね……」
「早く行かないとマズイかも……」
「なら私のスティッキー・フィンガーズのジッパー移動で……」
「いや、ここはテレポートする!」
玲音はアリサの提案を却下するように叫ぶと、拳が上に向くように両腕を曲げた
そして、拳を上に突き出すと、八人の真上にワームホールが形成された
「そこに飛び込めばさっきの場所までワープできる!」
「うわ~……転移なんかよりも凄い楽そう……」
「ほら!早く行こ!」
祈梨がジャンプしてそこに飛び込み、それに続いて全員がワームホールに飛び込んだ
そして、先程まで居た場所に一気に移動した
「竜巻!?」
「うぉー……」
「えっと……六本ですね」
「でけぇな」
「もう天変地異クラスじゃない?」
「……私達、あそこまで行けないような……」
「アリサちゃん……現実を突きつけないで……」
(原作で知ってたとはいえ……すっごい迫力)
暫く竜巻を観察してると、竜巻の間を縫うように移動している金色とオレンジの光を発見する
「……あれ、フェイトさん達じゃ……?」
「確かに……数的にはピッタリね」
「でも、攻撃してないような……」
「……もしかして、魔力切れとかか……?」
「無理矢理六個のジュエルシードを暴走させたとなると……その可能性が高いかも」
「ちょっ、それ凄いピンチじゃない!」
「早く助けないと!」
「そうだな!行け!リトラ、エレキング!」
『バトルナイザー、モンスロード!』
そして、少し時間は巻戻り、アースラ内部。ジュエルシードが現れたと情報を受け、なのはとユーノ、高坂、闇倉が集合し、ジュエルシードの様子を見た
「フェイトちゃん!?」
「まさか、彼女がジュエルシードを無理矢理暴走させたのか!?」
「となると……魔力切れだな」
「おいクロノ!とっとと転移させろ!」
なのはは既にフェイトが戦っていたことに驚き、ユーノはフェイトの無茶ぶりに驚いた
闇倉は冷静に判断し、高坂はなにも聞いちゃいない
「いえ、もう少し待ちましょう」
「リンディさん!?」
なのははリンディの提案に抗議の意味を込めてリンディの名前を呼んだ
「彼女がもう少し疲労してからジュエルシードを回収する」
「でも、早く行かないとフェイトちゃんが!」
「彼女を確保するためにも、もっと疲労してからの方がいいんだ」
クロノはモニターを見ながら、なのはにそう言った
「それに、彼女の持っているジュエルシードもその時に回収したらいい」
「だったら無理矢理にでも!!」
なのはは転送ポートに駆け出すが、水色のバインドに縛られる
他の三人も同じように縛られた
「何するの!?」
「待てと言ってるんだ」
クロノは何時の間にかS2Uを握り、構えていた
「勝手な行動は控えてもらおう」
「だって、フェイトちゃんが!!」
「なのは……言っても無駄みたいだ」
ユーノがこっそり近づき、なのはに呟いた
が、ユーノにかけられているバインドは一部が既に欠けていた
「隙が出来たら僕が送り出すよ。だから、今は抑えて」
「……うん」
バインドを破った高坂が無理矢理転送ポートに行こうとしているが、何十にもかけられたバインドでまた足止めをされる
なのはは何もできない悔しさに拳を握った
その時だった
『行け!リトラ、エレキング!』
モニターの一部から、自分の恩人とも言える人物の声が聞こえたのは
そのモニターには、召喚獣にしては巨大すぎる召喚獣……怪獣と祈梨達八人が写っていた
「召喚魔法!?それもあんな巨大な物を二体もか!?」
「真竜クラスと考えても良さそうね……」
なのはは玲音が来てくれた事に嬉しさ半分、悔しさ半分といった心情になっていた
(わたしも戦いたい……!)
ウルトラブレスレットをギュッと握った
その瞬間、
『よう、来ないのか?』
ブレスレットから玲音の声が聞こえた
それに驚きながらも、なのはは念話の要領で返事をする
『リンディさん達にフェイトちゃんが弱るまで待てって……』
『……分かった。俺に任せな』
え?と聞き返す前に、モニター内の玲音がワームホールみたいな物を作り出し、祈梨達に一言二言話すと、ワームホールに消えた
その瞬間、
「よっす、数日ぶり」
後ろから、さっきまでブレスレットから聞こえていた声がした
「玲音くん!」
「何っ!?」
「……ほんっと、嫌な奴らだな……人の安全よりジュエルシードか?テメェら」
玲音はなのはとユーノのバインドを簡単に破壊し、そうクロノとリンディに聞き返した
「ちゃんと彼女は回収するつもりだ」
「回収する前に死ぬっていう可能性を考えたのか?それは0%だったのか?どうなんだよ」
フェイトの死ぬ確率……そんなもの、なのはとユーノは考えてすら居なかった
が、タダでさえ強いジュエルシードが六個。しかも、フェイトは魔力切れ。そんな状態で長時間戦い続けたら死ぬ可能性だって自然と出てくる
「彼女はそれなりに腕の立つ魔導士です。それに、死ぬ前にはちゃんと……」
「だからよぉ……消滅させられるとか考えてねぇのか?」
「それは……」
次元震。もし、それが六個同時に起こったなら
恐らくフェイトの死は避けられない
一個でも……それも小規模の物でも危なかったのだ。本格的なものが六個も起きたなら……
「……で、なのは。お前はどうしたい?」
「……へ?」
「このままこいつらの指示に従うか、俺の手をとり、死ぬ危険性のある戦場に行くか。二つに一つだ」
玲音はなのはに手を伸ばす
「……お願い!わたしをあそこに連れてって!」
「分かった。で、ユーノは?」
「そんなの決まってるでしょ?」
なのはとユーノは玲音の手を取った
「待て!」
「すみません!高町なのは、命令違反します!!」
「ユーノ・スクライア、同じく命令に背きます!」
「そうと決まれば……テレポーテーション!!」
玲音となのは、ユーノはアースラから消え、海上の遥か上空に移動した
一方、残された祈梨達は
「リトラ、頼むわよ!」
「お願いね」
「ピィッ!!」
「さて!いっちょ封印しますか!!」
飛べないアリサとすずかはリトラの背に乗り、他の五人と一匹と共に竜巻を目指した
「アリサ、すずか。フェイトを!」
「分かったわ!リトラ!!」
アリサとすずかを乗せたリトラはまっすぐフェイトに向かっていく
「ッ!?」
リトラに気づいたフェイトはリトラに向けてバルディッシュを構える
が、フェイトの背後には竜巻が迫っていた
「リトラ!何とかして!!」
リトラはすずかの言葉に反応し、真っ赤に燃え上がる
勿論、すずか達は燃えていない
ファイヤーリトラ。リトラの持つもうひとつの姿。そして、必殺技を放つための形態
「何でもいいわ!やっちゃって!!」
「ピイッ!!」
リトラを纏っていた炎が鳥の形を成し、リトラから飛び出した
ファイヤーストライク。それが、リトラの持つ必殺技だ
フェイトはそれに驚き、身構えるが、ファイヤーストライクはフェイトの上を通り、竜巻に当たり、竜巻を吹っ飛ばした
「スティッキー・フィンガーズ!」
そして、すれ違いざま、アリサはスティッキー・フィンガーズでフェイトを回収した
「よし!」
「大丈夫?」
「え……?あ、うん……」
リトラは背中をチラッと見てフェイトを確認すると、今度はアルフのもとに行った
「ちょっ、来るな来るなぁぁ!!」
「もういっちょスティッキー・フィンガーズ!」
そして、体長十五メートルの怪鳥にビビってるアルフをもう一度スティッキー・フィンガーズで回収する
「……あれ?」
「アルフ。この子は大丈夫みたい」
リトラはアルフを確認すると、羽ばたき、上昇した
「かなりピンチみたいだったけど、お邪魔だったかしら?」
「……正直、助かったよ。でも、この鳥は?」
「玲音の……なんだったかしら?」
「ペットって言ってた気が……」
「ペットォ!?」
「凄い大きい家族なんだね」
ペットと言われ、アルフは目を見開いて驚き、フェイトはのほほんと感心した
「明らかに真竜クラスの召喚獣だと思ったんだけどねぇ……」
「まぁ、召喚獣とか分からないけど、リトラって言うんだよ」
「リトラ……うん。ありがとね、リトラ」
フェイトがリトラにお礼をすると、リトラは気にするなと言った感じでピィッと鳴いた
「なのは達が来なければジュエルシードは譲るわ」
「……いいのかい?」
「どうせなのはと取り合うんでしょ?どっちにあっても同じよ」
「うん。ありがと」
「気にしないで。さて、リトラ。戦況確認に戻ってもらってもいい?」
リトラはもう一度鳴くと降下した
「取り敢えず、僕達じゃ広範囲の封印はキツイからここはなのは達を待とう。なのはとフェイトなら砲撃での封印ができるから」
「ひなたちゃんは出来るんじゃなかったっけ?」
「僕は単体の封印なら得意だけど複数はキツイから」
「わかりました。時間稼ぎでいいんですね?」
「それだったらちょっと大威力の魔法でも使ってみようかしら?」
「ゴールド・エクスペリエンスとシルバーチャリオッツだとキツイから基本祈梨の援護に回らせてもらう」
『私も出来る限りの時間稼ぎはしよう』
「うん。じゃあ祈梨、指示をお願い」
「うん!皆、やられないように戦って!」
『了解!』
祈梨の指示を受け五人全員が散解する
原作を見てある程度の知識があるひなたが二本、夢咲とシャロで一本ずつ、祈梨と條助で一本、エレキングが一本を引き受けることになった
「開幕ブッパよ!」
「はい!」
夢咲とシャロが大威力の一撃を準備する
夢咲は一度飛行を止め、海に潜った。シャロはバインドのトイズを目の前に展開する
そして、シャロがアローのトイズで出した弓矢を構えると同時に、夢咲がティロ・フィナーレ用の大砲を何倍も大きくした大砲の上に乗り、海から出てきた
「これが私の中でも最上級の一撃!ボンバルダメント!!」
「貫いて!アローのトイズ!!」
爆音と共に名前の通り、砲撃と言える一撃と超加速されたアローのトイズが発射される
それは二つの竜巻を文字通り吹っ飛ばした
「うわぁ、えげつない一撃ですね」
「あれより凄いのがあるんだけど、それは魔力一気に無くなるから使えないのよ。でも、ボンバルダメントでも戦車数台はスクラップに出来ると自負してるわ」
が、既に竜巻の四分の一は復活している
「今回はジャンジャン使ってくわよ」
夢咲の背中に真っ黒な翼が出現する
侵食する黒き翼。それが禍々しくも綺麗である翼の名前
「あたしと全く逆の色の翼ですね」
「私のは攻撃用よ。飛ぶための機能はそこまでないわ」
竜巻はもう半分ほど再生している
「ほら、行くわよ」
「はい、帰ってシャワー浴びて寝ましょうか」
「ほんと、海水浴びたから髪の毛を早く洗いたいわ」
白と黒の翼を持つ二人はジュエルシードの時間稼ぎのため、飛び立った
「こっちは二本……まぁ、仕方ないね」
竜巻から水のムチのようなものがひなたに向けて伸びる
「エンチャント、サンダー!」
魔力変換を雷に変え、雷の魔力弾を放つ
が、流石に片手からの魔力弾連射では圧倒的に数が足りなかった
「……よし、ちょっとタンマって事でサンダーフォール!!」
サンダーフォールを使い、足止めをしたところで、上空を旋回しているリトラの所へと行く
「フェイト!パス!」
「へ?」
フェイトの手をつかみ、リトラから引きずりおろし、ポイッと竜巻の方に投げる
「魔力ならある!」
自身の魔力半分を込めた魔力弾をバルディッシュに撃ち、バルディッシュを通してフェイトに魔力を分け与える
「えぇぇぇぇぇぇ!!?」
フェイトは絶叫しながら落ちていった
「え?ちょっ、フェイトォ!?」
「よし、アルフもgo」
「は?何言ってるか分からなぁぁぁぁぁ!!!」
アルフも落とされた
「よし、僕もgo」
そしてひなたも落ちた
取り残されたアリサとすずかは急な展開についていけず、空いた口が塞がってなかった
「あ、ごめん無理だわこれ」
「まさかの!?」
『まぁ……当然といえば当然だな』
祈梨は慣れない剣を手に、ネブラと共に竜巻から伸びる水のムチを切っていく
條助もシルバーチャリオッツで迎撃してるが、キリがない
「アーマーテイクオフ!!からの針串刺し!!」
残像どころか質量を持った残像と化したシルバーチャリオッツがムチを切り裂いていく
「ネブラ、パイルバンカー!」
『了解した』
祈梨の手にネブラの一部が巻き付き、パイルバンカーとなる
そして、ネブラがジュエルシードに向けて特攻する
水のムチを掻い潜り、ジュエルシードの目の前まで来たところでパイルバンカーを発射する
ジュエルシードは吹っ飛んだが、吹っ飛んだ先で新たな竜巻となる
「あちゃ……」
『これは専門家が来るまで耐えるしかないようだな』
「初めからそのつもりだよ」
そして、祈梨は慣れない剣を構え、ジュエルシードに立ち向かう
「行ってこい、なのは」
「うん!」
海上の遥か上空。玲音はなのはの背中を軽くポンと押した
なのははレイジングハートを握り込み、落下していく
「ユーノ。聞きたいことがある」
「なに?」
「これが最後のジュエルシードか?」
「僕達が確認してないのが祈梨……だっけ?彼女の頭のネブラを差し引くと一個だね」
「その一個はこっちにある」
「なら、これで全部だよ」
「サンキュ」
玲音はユーノに残りジュエルシードの確認をすると、ユーノと同じ速度で落下していく
「……君は魔導士じゃないんだよね?」
「そうだが?」
「じゃあ、それはレアスキルなのかい?」
「レアスキル……?」
ユーノは玲音の力がレアスキルかどうか聞いたが、玲音が聞き返したことでここでは魔法関連の単語は通用しないと思い出すと、個人の持つ特殊能力のようなものと言い直した
「う~ん……俺のはそれに値するな」
「どんな感じなの?」
「光だ。俺は光を力に戦っている」
「光?」
「そんなところだ。後は皆に聞いてくれ」
玲音はそういうと、ユーノに気を引き締めろと言った
そして、目の前に桜色の光が見えた
「ディバインバスター!!」
『Divine buster』
なのはのディバインバスターがフェイトとアルフ、ひなたが戦っていた竜巻に直撃する
何事かと3人は上を向いた
「あの子……」
「おっ、やっほ~」
「来ちゃったか……」
上からフェイト、ひなた、アルフである
「フェイトちゃん……って、ひなたちゃん!?」
「おひさ~」
なのはは先日会ったひなたがここに居る事に驚いた
そして、右の袖にてが通ってないことも見て取れた
「あれ?何で右手を服の中に?」
右手が無くなってるなど考えもつかず、なのはは右手を袖に通さず、服の中にしまっていると考え、そう聞いた
「いや、それがね、右手無くなっちゃって」
ひなたはなのはのレイジングハートを握ってない手を自分の右手のあった場所につける
なのははさらに驚いた
「な、なんで!?」
「……まぁ、色々とね…………さっ、二人で封印しちゃいな」
ひなたは左手でフェイトの背中を、右手でなのはの背中を叩こうとしたが、右手がなく、なのはの背を叩けないのに気付き、フェイトの背を叩いた後、なのはの背を叩いた
流石に今まであったものが無くなるってキツイなと思いながら、ひなたはサンダーフォールを放ち、アルフを連れてその場を離れた
「フェイトちゃん。六個を二人で半分こしよ?」
「……うん」
フェイトとなのははさらに飛び上がり、六個全てのジュエルシードが見える位置に行く
夢咲、シャロはそれに気付き、なるべく直線となるように竜巻を誘導する
ネブラもそれに気付き、パイルバンカーでジュエルシードを吹っ飛ばした
エレキングはビリビリと電気を流すのを止め、ジュエルシードを握り込み、ポイッと投げた
あまりの大きさになのはが目を点にして驚いていたのは余計な事だ
「行くよ!フェイトちゃん!」
「うん!」
『Seeling form』
二機のデバイスがジュエルシードを封印するために姿を変える
「せーので一緒に封印!行くよ!!」
なのはの声に頷くフェイト
それと同時に、二人の足元に大きな魔法陣が発現する
なのははトリガーに指をかけ、フェイトはバルディッシュを握り、魔力を集中させる
「せーの!!」
なのはが叫び、魔法を発動させる
「ディバインバスター!!」
「サンダーレイジ!!」
なのはがトリガーを引き、六本の竜巻を砲撃で飲み込み、その上からフェイトの出した巨大な雷がジュエルシードを飲み込んだ
「リリカルマジカル!」
『ジュエルシード封印!!』
砲撃と雷が止み、竜巻が止んだ
竜巻があった場所には、青色に煌めくジュエルシードが六個あった
なのはとフェイトはそこに向かって飛ぶ
「はい、半分こ」
なのははジュエルシードを三つ、フェイトの方に渡す
二人はそれぞれのデバイスにジュエルシードを収納する
「フェイトちゃん」
「うん?」
「フェイトちゃん……わたしね、フェイトちゃんと友達になりたいんだ」
「……え?」
その瞬間、真っ青な空に雷雲が立ち込んだ
「な、何!?」
「か……母さん……?」
「え?」
直後、紫の雷がフェイトに向けて降り注いだ
「フェ、フェイトちゃ……」
「ウルトラマントを使え!!」
空から声がした
なのははその言葉の通り、セットアップ時に身に付けた銀色のマントを自分とフェイトに多い被さるように広げた
直後、ウルトラマントは傘となり、フェイトに直撃する筈の雷を弾き出した
「ふぇ!?傘!?」
「す、凄い……」
全くの衝撃なく、雷を弾く傘になのはとフェイトは驚いていた
そして、雷が止んだ
「……ハッ!アルフ!」
「うん!」
フェイトは雷の止んだ隙になのはから離れ、狼形態のアルフと共に連続転移で何処かへ行ってしまった
「あれ……?フェイトちゃん?」
なのははそれに気付けずに、キョロキョロと周りを見渡していた
その数秒前、玲音達は
「うぉっ!?雷雲!?」
なのは達よりも高度が高いところで雷雲を見ていた
「まさか、次元跳躍魔法!?」
「なんつーチート魔法だよそれ!」
そう叫んだ瞬間、二つの落雷がひとつは玲音に降ってきた
もう一つはフェイトに向かっている
「ウルトラマントを使え!!」
なのはにそう叫び、自分は体制を変え、雷に手を伸ばす
「受け止める気!?無茶だよ!!」
「俺は不可能だって可能にする男だ!無茶くらいなんてことねぇ!」
雷は玲音の手に直撃した
が、雷は色を変え、玲音の手の中に球体として形を作っていく
「な、何を……?」
「お客さん、お釣りだぜ!」
玲音はその球体を握り、振りかぶる
「レボリウムウェーブ!」
その球体から光線が飛び出し、雷を弾きながら、雷雲を貫いた
そして、空に穴があいた
「次元の壁をこじ開けさせてもらったぜ!」
「そんなアホな!!」
玲音は何者かがやった次元跳躍を逆手に取り、レボリウムウェーブで次元跳躍によって干渉された次元をこじ開けたのだ
「今すぐ突っ込んで雷を撃った奴を叩き潰したいが、それはまた今度にしよう」
レボリウムウェーブで開けた次元は閉じていった
「……ほら、なんとかなっただろ?」
玲音はユーノに聞いたが、ユーノはあははと乾いた笑いを返すだけだった
「はい、ジュエルシード」
「うん。確かに受け取ったよ」
リトラに乗った二人を含め、全員が集まった
ひなたはユーノにジュエルシードを一つ渡した
「これで十一個。後は彼女が持っている九個だね」
「……ネブラは渡さないよ?」
前回クロノに渡せと言われたことで、祈梨はユーノも警戒していた
「まぁ、君の願いを正常に叶えて暴走しそうにも無いし、無理に回収はしないよ。それに、管理局も管理外世界にはそう介入しないし、安心していいよ」
「良かった~」
ユーノは特に困ったような表情はせずにそういった
なお、ユーノに渡されたジュエルシードはなのはのレイジングハートに収納された
「さて、五月蝿い奴等が来る前に退散するか」
「そうだね」
「それじゃあ、この後の事は僕達に任せて」
「そうさせてもらうわ。もう懲り懲りよ。こんな非日常」
「なのは、この後の事も終わったら何処か遊びに行こうな」
「うん!」
玲音はバトルナイザーにリトラとエレキングを戻してワームホールで全員帰った
ひなたを除くが、祈梨達はこれで全て終わったと思っていた
が、まだジュエルシードによる事件は終わっていなかった
そろそろ無印も終わりですね