魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
「あ~……昼休みだ~……」
「知ってる事だから聞き流してるが……暇だな」
「そ、そうかな?」
「祈梨は仕方ないわよ。お腹すいたし早くお昼ご飯食べましょ?」
「賛成です~……」
ひなたと佑真を抜く転生者五人組は4時限目が終わり、昼休みに入るとともに先程までのいかにも真面目に聞いてますよ~的な雰囲気を全撤去した
「シャロ、あなたローウェルさんの所に行かなくてもいいの?」
「行くっていうか……連れ去られ」
「借りてくわね~」
シャロが何か言おうとした瞬間、何処からかアリサ(ローウェル)が出現し、そのままシャロをさらって行った
何時もの光景だ
「よ~っす」
そして、入れ替わりで佑真が入ってきた。ドデカイ袋を持って
「あ、佑真くん」
「ん?シャロは?」
「さらわれたわ」
「あぁ……理解した」
それだけ言うと、空いてる席に座った
「さて、飯にするか……っと!」
そして、佑真は袋からドデカイ重箱を取り出し、ドスン!と机の上においた
「相変わらずよく食べるわね……」
明らかに十人前はありそうな量だが、佑真にとってはこれが一人前である
サイヤ人だからか、転生してから一回の食事の量が転生前の倍以上に増えたのだ
一時期仙豆で何とかしてたときもあったが、やはりなにか物足りないようだ
「これくらい食べないと満腹にならねぇんだよ……」
「でも……これだけ食べるとご飯代って凄いんじゃ……」
思わず祈梨が聞いた
そりゃあ、毎回重箱一つ分なんて食べてたら食費が凄いことになる
「あれ?俺は神様から結構多めに金を振り込んでもらってるんだが……」
「私もね。と、言うか転生者は全員そうだと思うのだけど?」
祈梨はそれを聞いてえっ?えっ?と少し混乱している
実のところ、玲音達も含め転生者は神から毎日贅沢しても使いきれないほどの金を振り込んでもらっている
が、祈梨はそれを知らないみたいだ
「まぁ、その内神の方から何か言うだろ」
(いままで一円も使ってないんなら……六年だから……兆はいってる気が……)
玲音はおおよその桁を出したところで思考を止めた
そして、弁当を取り出し、席を立った
「すまん、なのはの奴といっしょに食べるって約束してるんだ」
「あらあら、随分とラブラブね」
ニヤニヤと効果音が出るような表情で夢咲が玲音を茶化す
うるせぇと言って玲音は出ていった。それと入れ替わりでアリサとすずかが入ってきた
「あら、珍しい客ね」
「なのはの出す桃色オーラに耐えきれないのよ……」
「こっちで食べてもいいかな?」
「俺たちは構わないぞ」
「ありがと……って重箱!?」
アリサは机の上に置いてある重箱に驚いた
「え?六人で食べるには多すぎない?ってかそいつ誰?」
「俺か?俺は波風佑真だ。最近転校してきた。そんでもってこれは俺の弁当だ」
「え?」
「一人分よ。これでね」
なんやかんやで初対面だったりする佑真の弁当を見て、信じられないと言った顔をするアリサとすずか
「まぁ、そんな訳だ。あと、名前教えてくれるか?なんて呼べばいいか分からん」
暫く唖然としてた二人だが、ハッとなり、名前を教え、席に座った
「おっ、やっぱりここで集まってた?」
と、そこにひなたが足で戸を開けて入ってきた
片手には弁当が握られていたからだ
「あれ?なのはと食べるって言ってなかった?」
と、アリサがひなたに聞いた
「いや~、流石にお邪魔虫と化すると思ってね」
ニヤニヤとして弁当で口元を抑えてる
「ここで食べてもいいよね?」
「いいよ~」
ひなたの問いに祈梨が答え、ひなたは空いてる席に座った
佑真の事は知ってるため、重箱には驚いていない
「それじゃあ」
『いただきます!』
「うわ~……すっごい勢いで減ってくわね……」
「見てるだけでお腹いっぱいになりそう……」
「ほんと、あいつの胃袋って異次元に繋がってるんじゃないかと思ってる」
アリサ、すずかは佑真の食べっぷりに驚き、條助は素直な感想を口にした
ついでに、その間に佑真は魔法の事をそれなりに知ってると話し、自分にも少し特別な力があると軽く説明していた
「そういえば、佑真って趣味とかあるの?」
と、夢咲が聞いた
佑真はそれを聞き、一旦箸を止めて口の中に入ってるものを飲み込んでから答えた
「強い奴と戦うことだな」
「なんか変わってるわね~……」
「じゃあ、條助や玲音なんかと戦ってみたら?」
と、アリサが人差し指を立てて提案した
「強いのか?」
佑真が條助に聞いた
「ん?まぁそれなりにな。ここの皆には負けると思うが」
「よく言うわね」
夢咲は頬杖付いて小声で言った
少しジョジョの奇妙な冒険を知ってる夢咲は條助の切り札を知ってるため、そういったのだ
條助の切り札は対人戦ならまさしく敵無しだろう
「じゃあ今度模擬戦やってくれるか?」
「今日でもいいぜ?ついでに玲音にも話しておく」
「あぁ、頼む。ついでに夢咲は……」
「面倒。却下」
夢咲はデザートのりんごを箸でつまみながら答え、そのままりんごを口に運んだ
「じゃあ、取り敢えず條助。頼んだ」
「おう」
「シャロ、あなた何か隠し事してない?過去の事でもいいけど」
「い、いきなりなんですか?」
「なんだか私の時よりも厄介ごとに絡まれてる……もしくは絡まれてたって感じがしてね……」
屋上にて。さらわれたシャロとさらったアリサ(ローウェル)はベンチに座って弁当を食べていた
「ま、まぁ……絡まれましたよ?もう関係はありませんが」
シャロはアリサに隠し通すのは多分無理だろうなと思い、それだけを話した
アリサも実は巻き込まれたため、知る権利もある
「もしかして、あの時の巨木も関係あるの?」
「巨木……あぁ、あれですね。と言うか……あれから始まりました」
シャロはしばらく考え込んだ後、思い出し、話した
「それは私が知っちゃいけないこと?」
「アリサさんも巻き込まれたんですし……知ってもいいとあたしは思いますよ?」
シャロは自分の思ったことを正直に話した
ふーんと声を出し、おかずを一口食べ、飲み込んだ
「じゃあ教えてくれない?」
「いいですよ」
シャロは即答した
そして、シャロはあの後の事を自分の知ってる事だけを話した
魔法の存在やジュエルシードというロストロギア、管理局の存在
「へぇ~……」
「こんなところですかね?」
話し終えた所で、自家栽培したキュウリを一口食べた
「私にも言ってくれればよかったのに……」
アリサはちょっと寂しそうに食べ終えた弁当に蓋をした
それを見てシャロはちょっと冷や汗をかきながら言い訳を言い出した
「そ、それは……アリサさんに何かあったらあたしが悲しいですから……」
「え……?」
「それに、アリサさんはあたしの大切な人ですし……」
こういう場面でいい言葉を捻り出せないのが少し残念だった。が、アリサの顔は何故か真っ赤だ
「た、大切な人って……」
アリサの考えた大切な人の意味=恋愛対象として好きな人
「は、はい(なんで赤面……?)」
シャロの考えた大切な人の意味=友人として好きな人
ものの見事に意味を履き違えていた
「ま、まぁ今回は許すわ」
アリサは真っ赤な顔を逆の方向を見ることで隠しながらそういった
シャロはそれを見て不思議に思いながらデザートのキウイを齧ってた
「でも、次に魔法の事で何かあったら私にも言いなさい!」
「うぇ!?」
「今まで仲間外れにした罰よ。いいわね?」
「サー、イエッサー!」
振り返りざまに指をさしながらそう言ったアリサに思わず敬礼した
それを見てプッと小さく笑ったアリサは真っ赤な顔をなんとかしようと顔を手でパタパタと扇いだ
「今日は玲音のやつ、デートみたいだし、俺一人でいいか?」
「あぁ。わざわざすまないな」
「いいって事さ」
條助と佑真はひなたの張った封時結界の中、対峙していた
やる事はただの模擬戦だ
ギャラリーとして、祈梨、夢咲、ひなた、アリサ(バニングス)、すずかが少し離れたところで防弾ガラスを何重にもした壁の後ろで腰掛けていた
ちなみに、防弾ガラスはネブラが持っている
「んじゃ、とっとと始めますか。ゴールド・エクスペリエンス!」
條助の背後にゴールド・エクスペリエンスが姿を現す
「そうだな。ハァ!」
佑真の体を白色のオーラのようなもの……気が纏う
「じゃあ、誰か合図を頼む」
條助がギャラリーに向けてそう言った
そして、夢咲、ひなた、アリサ、すずかが祈梨を見る
ちょっと困惑した祈梨が悟ったような表情をして……
「は、はじめ!」
祈梨が叫んだ。瞬間、
「ハァァ!」
佑真が手から黄色の気弾を放った
「おおぅ!?」
條助は余りの不意打ちに動けず、気弾は爆発した
「ば、爆発したわよ!?」
アリサがそれに思わず叫んだ
が、数秒後、條助は爆煙の中から飛び出した
無傷なところを見ると、ゴールド・エクスペリエンスで防いだようた
が、飛び出した條助のすぐ横では佑真がすでに拳を振り上げていた
そして、拳を振り下ろす瞬間、條助はゴールド・エクスペリエンスの拳で相殺した
そして、空中で踏み込み、
「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!」
ゴールド・エクスペリエンスのラッシュを放つ
佑真はそれを両手をクロスして最低限の防御をするが、吹っ飛ばされた
が、
佑真は右腰に右手を当て、右掌を上に向け、その上に左手を置き、左掌を右掌に向けた
すると、その間に青色の球体が現れる
「かめはめ波!!」
そして、その球体を掌に乗せ、掌ごとそれを突き出した
瞬間、掌からビーム状の気が発射された
が、條助はそれを見てよけずにゴールド・エクスペリエンスの拳を構えさせる
『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!』
そして、拳の全てを寸分のズレなく、かめはめ波にぶち込んだ
『無駄ァ!!』
最後のアッパーでかめはめ波はあらぬ方向へと吹っ飛んでいった
「チャリオッツ!」
條助は今度はシルバーチャリオッツを出現させる
そして、佑真は右手を真上に向けている
手には黄色の円盤のようなもの
「気円斬!!」
それを條助に向けてぶん投げた
「チャリオッツ!」
シルバーチャリオッツは條助の意志に答え、気円斬に向けてレイピアを振るう
「剣で斬るのは……容易いッ!」
シルバーチャリオッツのレイピアは気円斬を真っ二つに切り分けた
二つの気円斬はあらぬ方向に飛んで行った
そして、條助は空中を蹴って一気に佑真との距離を詰める
手には銀色に光る一つの鉄球
そして、條助の視界には一輪の花が写っている
「黄金長方形の軌跡で回れ!」
鉄球が黄金長方形の軌跡で回転を始める
摩擦を無視した強力な回転
「黄金の回転!!」
その鉄球を佑真に向けて投げつけた
佑真はそれを持ち前の反射神経でキャッチした。そして、お返しに投げ返そうとしたが、手の中が熱い
鉄球を握った手を見ると、鉄球は條助の手を離れ、さらに佑真が全力で握ってる中、回転を続けていた
佑真はすぐに手を離し、鉄球を落とした。が、條助は既に懐に潜り込んでいた
條助は両手の間の空気を『回転』させた
「回転させられるのは……一瞬だ!」
そして、それを佑真にぶつけた
「ぐっ!?」
その威力に佑真は吹っ飛んだ
條助は遠慮することなく次の一手を打つ。いや、打っていた
佑真の落とした鉄球は未だ回っており、條助が空気の回転で吹っ飛ばした瞬間、佑真に向けて地面を走り始めた
「ッ!?」
気付いたときには既に遅い
鉄球は意思があるように飛び上がり、佑真の目の前にあった
「名付けて、ジャイロボール・グライディンってなッ!」
そして、鉄球は佑真に向けて襲いかかった。が、
「瞬間移動……!」
佑真が額に人差し指と中指を当てると、シュン!と音を立て佑真の姿が消えた
そして、次に佑真の姿は條助の真後ろにあった
(
佑真は内心、勝利を確信した
が、不意に條助がニヤリと不敵な笑みをする
「
條助はチャリオッツのレイピアを握る手だけを佑真に向けていた
そして、
「チャリオッツの奥の手だ!」
剣の部分を発射した
それを見ていた全員が條助が勝ったと思った。が、
剣は佑真の体を『すり抜けた』
「ッ!?」
「残像拳だ!」
佑真は條助の目の前にいた
そう。背後の佑真は残像だったのだ
そして、佑真の腰に当てた手には青色に光る球体
「かめはめ……!」
「くそっ!」
條助はホルダーからもう一つの鉄球を取り出し、回転させた
「破ァァァァ!!」
「黄金の回転!!」
直後、黄金の回転をした鉄球とかめはめ波が直撃し、爆発した
そして、数秒後、爆煙が晴れた
そこにはシルバーチャリオッツの刀身を佑真の首筋につけている條助と、黄色に光る気弾を條助の目の前に突き付けている佑真の姿があった
「……引き分け……か」
「引き分けだな」
條助はシルバーチャリオッツを戻し、戻ってきた鉄球を掴み、ホルダーに収めた
佑真も気弾を消して手を下ろした
「ど、どうなったの……?」
そして、スタンドの見えない見学者は呆然としていた
「えっと……佑真の黄色の光と條助のシルバーチャリオッツの剣先が首に当てられるのが全くの同時だったのよ」
爆煙の中、アリサはスティッキーフィンガーズで中の様子を少しだけだが、見ることができた
アリサの言葉を聞いた全員が、あぁ、成程と相槌を打った
「しかし、運動したら……」
佑真がいきなりその場に座って……
「腹減った」
と言い出した
そして、その場にいた全員が、あれだけ食っておいてこの時間(三時半ちょい過ぎ)で腹減るのかと呆れた
その日は條助の家で疲労回復効果込みの手料理が振舞われたそうな……
一方、なのはと玲音は
「はい、あ~ん」
「あ、あ~ん……」
翠屋で軽く桃色のオーラを出していた
それを血涙流しながら殺気を玲音にぶつけている兄が居たそうな居なかったそうな……
ドラゴンボールより、かめはめ波、気円斬、瞬間移動、残像拳でした
取り敢えず條助と佑真の模擬戦でした。作者に余裕があれば他の五人(祈梨込み)との模擬戦も書いていこうかな~……と思ってます
あと、転生者の案を送ってくれるのはありがたいのですが、既に本編に出せるキャラはいっぱいいっぱいで……
空白期等の余った時間にゲストとして出演するだけなら何とかなるのですが……
取り敢えず、それだけです。はい