魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

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久々に夢咲回です


第31話

「はやて~遊びに来たわよ~」

「あ、夢咲ちゃん。いらっしゃい」

 

夢咲ははやての家に遊びに来ていた

 

実は夢咲は空いた時間を見つけてははやての家によく遊びに来ていた

 

ジュエルシードの件が終わった今、放課後も三日に一辺ほど、休日の二連休の内一日ははやての元に遊びに来ていた

 

「なんや久々のセリフな気がする……」

「い、いきなりどうしたの?」

「電波受信しただけや。心配せんでええで」

「そ、そう。それより、どう?足の調子は」

「う~ん……良くもなく悪くもなく……やね」

「そう……」

 

夢咲ははやての家に来る度に、見つからないようにはやてに治癒魔法を掛け続けてきた

 

にも関わらず、麻痺は治らない

 

普通の病気なら夢咲の魔法でも十分に完治させることは出来る。なのに、治らない

 

そして、魔力が魔導書らしきものに吸われているのも相変わらずだった

 

一度勝手に持ち帰ってティロ・フィナーレで消し飛ばした事もあった。が、次にはやての家に来たときにはまた元の場所にその本はあった

 

そして、治癒魔法を掛け続けてきたことで分かったことも一つあった

 

麻痺が徐々に上半身に向けて侵食していっている

 

本当に侵食は微々たるもの。なのだが、放っておけば、いずれ心臓に達し、心臓は停止、そのまま死に至るだろう

 

(條助のパールジャムや玲音のマザー光線、佑真の仙豆に頼るのが一番……なのかしら……)

 

謎の若返りすら起こしたパールジャム、胸に空いた風穴すら治せるマザー光線、死んでさえいなければ、首の骨が折れてようがたちまち治せる仙豆

 

もし、自分の魔法がこれ以上効かないようなら頼んでみよう。そう思った

 

「早く治るといいわね」

「毎日お風呂でマッサージはしとるんやけどなぁ……昔は歩けたのに、なんでやろ?」

「今が丁度運気が最悪なだけよ」

「せやったらええんだけど……」

「あなた、右手が幻想○しのウニよりも不幸そうな顔してるものね」

「なんでや!上○さん関係ないやろ!」

 

そんな談笑をしながら夢咲は持ってきた菓子をはやてと食べる

 

「あ、そういえば、わたし、もうすぐ誕生日なんや」

「へぇ……何時なの?」

「6月の4日や」

「……もうすぐじゃない」

「すっかり忘れとったわ~」

「自分の誕生日忘れるかしら?普通」

 

去年も一昨年も、はやてはそんなことを一口も言ってなかった

 

割と本気で忘れてたのか……或いはもうすぐだなと思って不意に口から出たのか

 

「なら、プレゼントでも持って来るわ」

「え、ええよ。気ぃ使わんで」

「私が暇だから遊びに来るついでに祝うだけよ。か、勘違いしないでよね!べ、別にあなたのために祝いに来るんじゃないんだからね!」

「ツンデレ乙や」

 

あはははと笑いながら菓子をつつく二人

 

「さて、ツンデレは置いておくとして、6月4日なのね?」

「せやで」

「それじゃあ、お小遣いで買える程度の物でも持っていくわ」

 

夢咲の言うお小遣いは一万を軽く越してるのだが、はやてはそれに気付かない

 

ちなみに、通帳には億単位の金がある。夢咲も1ヶ月に振り込まれる額を見て桁が二つほど違うんじゃないかと疑った程だ

 

「まぁ、それは置いておくとして、今度私の友達を連れてきてもいいかしら?何時でも連れてこれるのは馬鹿が三人と可愛いのが一人と戦闘狂(バトルジャンキー)が一人よ。都合が合えば来れるのが翠屋の所の末っ子とくぎゅ……じゃなくてツッコミ一人とあなたと気が合いそうな読書好きが一人ね」

 

馬鹿三人は玲音、シャロ、條助。可愛いは祈梨、戦闘狂は佑真、翠屋の末っ子は皆さんご存知の白い悪魔……ではなくなのは、ツッコミはアリサ、読書好きはすずかだ

 

分かった方は夢咲の手加減無用全力全開列車砲なティロ・フィナーレからの侵食する黒き翼をぶち込んであげよう

 

我々の業界でも拷問です

 

「なんやえらい個性的な友達やね……」

「まぁね。けど、楽しいもんよ?」

 

ふふっと笑いながら菓子をつつく

 

「それじゃあ、何する?」

 

夢咲が空の菓子が入ってた袋をゴミ箱に投げた

 

寸分の狂いもなくストンとゴミ箱に入った

 

「じゃあ……今日は趣向を変えてエア○イド……やらないか?」

「いいのかしら?そんなにホイホイと誘っちゃって。私は無強化ライトすら破壊しちゃうような女よ?」

「いざぁ……」

 

そして、軽い悪ふざけから始まったエアライ○は

 

「見るがいいハイドラの雷を!」

「ちょっ、お尻からはらめ……アッーーー!!」

「アイテムうまうま。あ、COM。死ぬがよい」

 

どっちがどっちか。それは貴方の想像しだいです

 

 

 

 

「それじゃあ、また今度遊びに来るわ」

「今度はスマブラや!」

「私のガノンは強いわよ?」

「わたしのピカチュウなめたらアカンで?」

 

何処にでもいる、何処にでもありそうな小学生同士の会話をして、二人は別れた

 

そして、夢咲は暫く歩いてから、唐突にソウルジェムを指輪から具現化させた

 

「なんの用?今の私は機嫌がいいのよ。邪魔しないで」

 

夢咲は首だけを後ろに向けた

 

そこには、何時かの仮面の男が二人、電柱の上に立っていた

 

「何時か言っただろうが、もう一度言う。八神はやてと縁を切れ」

「チッ……またその話?お断りと言ったはずよ」

「ならば、実力行使に移らせてもらう」

「面倒なのよ……いい加減……!!」

 

夢咲は肉体強化し、地面のアスファルトを思いっきり足踏みした

 

夢咲の足がアスファルトに埋まった

 

『ッ!?』

「かかってらっしゃい……今日は新しい魔法を試してあげる」

 

夢咲のソウルジェムが何時もとは違う色に輝いた

 

髪が灰色になり、手にはそれなりに大きい大剣

 

そして、服もそれに合わせコートのような物を纏う

 

「言っておくけど……手加減は出来ないわ」

 

瞬間、夢咲の姿がブレた

 

そして、次の瞬間、夢咲は仮面の男の目の前に肉薄していた

 

手にした大剣から炎が燃え盛る

 

「ハァァ!!」

 

その大剣をなんの躊躇もなく、振りおろした

 

が、男達はそれを電柱から空中に向けて飛ぶことでかわした。が、さっきまで自分たちのいた電柱がドゴッ!!と凄い音と共に一部が砕けた

 

「外したわね……」

 

ガコッ!!と音を立てながら、大剣を引き抜き、剣先を右下に向け、構える

 

「なら、これはどうかしら?」

 

大剣を逆手に持ち替え、魔法陣を作り出す

 

そして、その魔法陣に向けて大剣を振り落とし、突き刺すと共に、炎が二人の男に向かう

 

「厄介な!」

 

二人の男はそれを空中でよけ始める

 

夢咲はそれを見ながら、左手に青色の剣を召喚する

 

そして、さらに自分の立っている電柱の余ったところに四本の剣を突き刺す

 

「アミコミ・ケッカイ」

 

そして、前方には赤色の菱形の物が纏まったような形で出来た結界を作り出した

 

「ゴメイサマ・リリアン!」

 

そして、アミコミ・ケッカイに向けて片手で全ての剣を投げ込む

 

アミコミ・ケッカイを抜けた剣の柄の部分に、菱形の物が引っ付き、剣を不自然な挙動で動かす

 

その剣は二人の男の周りを動き回り、一気に縛り付けた

 

「ぐっ!?」

「バインドか!?」

 

夢咲は何も言わず大剣を構え、一瞬で肉薄した

 

「終わりよ」

 

そして、大剣の腹で二人の男を打ち落とした

 

「ったく……刃を使わないなんて、私も甘いわね」

 

夢咲は大剣を消してアミコミ・ケッカイに縛られている二人の男の元に降り立った

 

「起きてんでしょ?ねぇ」

 

夢咲が二人のうち、一人の男の腹を蹴る

 

うぐっ!と呻く。夢咲はそれを聞いても表情一つ変えなかった

 

「あんた達……誰の差し金?言いなさい。今すぐぶっ潰しに行くから」

「何を……」

「質問は受け付けないわ」

 

追撃と言わんばかりに言葉を投げかけた男の顔の側面を蹴る

 

仮面が割れず、チッと舌打ちをした

 

「私もね?面倒なのは嫌なのよ。特に……死体の処理とかはね」

 

顔色一つ変えずに左手に盾を召喚し、そこからデザートイーグルを取り出し、男の仮面の額と思える部分に押し付ける

 

「デザートイーグルよ。こんな至近距離で撃てば脳ミソ破裂待ったなしよ」

 

夢咲は安全装置を外し、何時でも撃てると警告した

 

「し、質量兵器は管理局の法で……」

「ここは管理外世界。あんたらの定めた法なんて聞く耳なしよ」

「だが、管理局の法は……」

 

そこで夢咲はニヤリと笑った

 

「あんたらの法って私は言ったのよ?一言も『管理局』の定めた法なんて言ってないわ」

「オイ!」

「ぐっ……」

「つまり、あんたらは管理局のどっかの誰かさんに命令されてここに来たのね?」

 

あの会話の中で管理局だと断定する要素など全くないのだが、適当に口から出任せを言ったらホイホイと管理局だと自爆した

 

男達はだんまりだった

 

「……チッ」

 

ドン!!と発泡音が鳴った

 

男の顔の真横を鉛玉が飛んでいき、地面にめり込んだ

 

夢咲は片手で撃ったからか、衝撃でデザートイーグルが吹っ飛んだ

 

「やっぱ両手で撃たないと辛いわね」

 

やれやれと言いながら、夢咲はデザートイーグルを拾いに行く

 

そして、アミコミ・ケッカイを少しだけ緩める

 

(バインドが緩んだ!?)

(今なら不意打ちを!)

 

二人の男がアミコミ・ケッカイを抜け出し、夢咲に襲いかかる

 

「馬鹿じゃないの?」

 

夢咲の左手の盾は何時の間にか何時もの丸型ではなく、菱形になっていた

 

「たまにはこれも使わないとね」

 

一瞬で、夢咲の周りがモノクロになった

 

時間停止だ

 

「ほんと、面倒。はやてと友達になったら無償で仮面男の襲撃が付いてきますなんて……そりゃはやての周りには友達一人居ないはずよ」

 

夢咲はティロ・フィナーレ用の大砲を用意する

 

が、先端にピンク色の魔力が集まり、大砲の先端にはギッシリとピンクの矢が詰め込まれていた

 

「一人だけど……ティロ・デュエット!」

 

引き金を引くと、ピンクの矢が黄色の軌跡と共に飛んでいき、男二人の周りを回り始めた所で矢の動きは止まった

 

「時間は動き出すわ」

 

夢咲の周りが一瞬で色を取り戻す

 

そして、男二人の周りを矢は回り、黄色のリボンでがんじがらめに縛り付けた

 

「な、なんだ!?」

「分からなくてもいい事よ。永遠にね」

 

夢咲は青色の剣を二つ取り出す

 

「くらいなさい」

 

そして、青色の魔法陣を蹴り、駆けた

 

「エターナルオメガスラッシュ!!」

 

剣を居合切りのように振りながら、夢咲は男の横を通り過ぎた

 

「……恥ずかしいわね。エターナルオメガスラッシュって叫ぶのは」

 

赤面しながら剣を腰に召喚した鞘に納めると変身を解除した

 

それと同時に二人の男がバタリと倒れた

 

「なんだかあの衣装になると髪の色も変わるみたいね……何でかしら?」

 

元の色に戻った髪の毛を触りながらも夢咲は男二人を見る

 

「まぁ、泳がせておきましょう。ストレス解消位にはなるわ」

 

一つに束ねた髪を靡かせながら、夢咲は帰り道を歩き出した

 

「何れ……あいつらから全てを聞き出してみせる。はやての足を……いえ、身体を蝕むあの麻痺も……何もかもを!」

 

夢咲の目には覚悟の光が輝いていた




魔法少女すずね☆マギカより、スズネの衣装、武器一式、炎の魔法

劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語、漫画版より、ティロ・デュエット、ゴメイサマ・リリアン、アミコミ・ケッカイでした

魔法少女まどか☆マギカ(アンソロジー)より、エターナルオメガスラッシュでした

一応コミック版に出ている魔法は使わせていただきました

映画見たときは編み込み結界かと思いましたが、漫画版見たらカタカナでアミコミケッカイでした

さて、そろそろ原作がぶっ壊れ始めます

次回はテスタロッサ家の日常と模擬戦かな?

エターナルオメガスラッシュ(笑)
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