魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
明後日からのテストガガガガ
「裁判なんてやる意味あるのかな~……暇だよ~地球で遊びたいよ~」
「アリシア、お願いだから我慢して……?ね?」
「分かってるよ。なんとなく口にしただけ」
管理局から支給された一室にアリシア、プレシアは居た
アリシアはベッドの上でゴロゴロしている。そして、それをステルス機能付きのサーチャーで録画しているプレシア
フェイト、アルフ、リニスは外に出て魔法の特訓をしている
リニスはいい笑顔でフェイトを撮影し、アルフが若干引いた顔でリニスを見ている
アルフは一時期、このリニスは自分の知ってるリニスの皮を被った何かかと疑ったくらいだ
駄菓子菓子、狼である自分の鼻が本物だと言っているので、昔から自分たちに隠れてやってたんだと理解はした。が、納得はしてなかった
そんな親馬鹿第二号とフェイトとアルフは今回は置いておくとしよう
「そういえば、裁判の方はどうなの?」
「もしかしたら早く終わるかも……って所ね。リンディ達が頑張ってくれてるから無罪……とはいかないだろうけど、執行猶予程度で済むと思うわ」
「へぇ~……」
アリシアは適当に相槌を打つと枕に顔をうずめ足でバタバタとベッドを叩き始めた
そして数分後
「ちょっと出てくるね」
アリシアはひょいっとベッドから降りると、部屋を出ていった
そしてそのままの足で誰の目にも付かなそうな所まで行くと背中に刀を出した
そして、それを抜き取り素振りを始めた
(肉体に戻ってから幽体の時のような体力は無くなっちゃったし……なるべく体力はつけないと……)
自分の身の丈よりも少し小さい、下手すればそれよりも大きい刀を幽体の頃の友人で、好敵手でもあった人物と共に素振りをした事を思い出しながら刀を全くの無駄なく振るう
その友人のお爺さんから剣を教えてもらった事もあった。その時、初めて教えられたのがこの素振りだった
当時は文句ばっかり垂れながらも渋々やってたっけ……と内心笑いながら、素振りの手を止めない
自分の肉体は五歳のままだ。そして、アリシアは幽体の頃もこの五歳の体のままだった
その体で剣を振れるようにするのは苦労したが、今は能力もあってそこまでは困らない
そして、今も使っている最初にもらった刀は手入れも最低限で済むと言われ、ある賢者からもらったものなのだが、何処から取ってきてどうやって精錬したのか……刀は緋緋色金で出来ていた
しかも、二本ともだ
緋緋色金は天叢雲剣にも使われた決して錆びる事の無い伝説の鉄
その為、手入れも刃零れや切れ味が落ちてきたら砥石を使う。その程度で終わる。血も払って後で拭いておけば切れ味も落ちない
何故そんな物を自分にくれたのか。そう聞くと、暇つぶしになりそうだからだと言われた
が、その後、友人の主人である女性が自分のために賢者にわざわざ頼んでくれたのだという
緋緋色金を使ってくるとは思ってもなかったみたいだが
アリシアの振る刀は揺らいで見えた
「はぁ……はぁ……もう疲れたの……?」
アリシアは刀を地面に突き刺し、それを杖のようにして体を支えていた。素振りをした時間は三十分程度だった
ちなみに、幽体の頃は能力込みで素振りしたら一時間半は余裕だった。三十年近くの努力の成果の一つだった
「走り込みも……やらないとね」
滴る汗を手の甲でふきながら、刀を地面から抜き取り、鞘に収めた
そして、刀も消えた
「腕が鈍る前に体力取り元したいな……」
息を切らしながらそう呟いた
そして、そのまま帰路についた
(わたしの剣……振るうような事が無ければ万々歳なんだけどね)
空を見上げながら、そう考えた
「……あれ?フェイト?」
アリシアは帰宅途中、フェイト、アルフ、リニスの後ろ姿を見つけた
多分、同じく帰る途中なのだろうと思い、後ろから気配を消してこっそりこっそりと近付く
そして、
「わっ!!」
後ろから声を出して抱きついた
「ひゃいっ!?」
フェイトが後ろから抱きつかれ驚き、その場で跳ねた
リニスが一瞬でカメラを回した。アルフが余りの速さにちょっと引いた
「ね、姉さん!?」
「えへへ~。フェイトも今帰り?」
「そ、そうだよ」
いきなり抱きつかれた事で戸惑いながらもアリシアの問いに答えるフェイト
そしてそれをカメラに収めるリニス。それを頭を抑えながら見ているアルフ
「姉さんは?」
「ん~……練習でいいのかな?」
「魔法の?」
「えっと……ま、まぁ細かい事はいいんだよ」
全く細かくないのだが、フェイトはそれもそうだねと相槌を打った
「あ、ついでに何処かで模擬戦やる?わたしの力が何処まで通用するか試したいし」
アリシアはつい数年前までは自衛のため、剣を振るい妖怪や悪霊を斬ってきたが、最近は弾幕ごっこをしていた為、友人との模擬戦以外は剣を使った戦いをした事がなかった
さらに、魔法使いとの真剣勝負は一度もしたことが無かった。自分の剣を死ぬまで借りるという名目で盗って行こうとした盗人魔法使いを縛り上げて人形使いの家の前の木に素巻にして逆さ吊りさせた事はあったが
その為、魔導士との戦いに自分の剣は通用するのか。それを試したかった
「うん。いいよ」
フェイトは模擬戦を軽く了承した
「じゃあリニス。模擬戦出来そうな所まで連れてって……って、そのカメラは?」
「気にしないでください。ホームビデオです」
こっちですよ。と二人を誘導するリニス
そして、アルフは
(今度地球に行ったら美味しいもの食べてアリサとすずかとなのはにエアラ○ド再戦しよう。そうしよう)
軽い現実逃避していた
そして、数分後の結界の中
フェイトは既にセットアップし、愛機であるバルディッシュを構えていた
対してアリシアは特に何も構えていない
「リニス~始めていいよ~」
アリシアの言葉にリニスが頷いた
「では……始め!」
瞬間、フェイトが動いた
(速いッ!?)
持ち前の速さを生かし、すぐ様アリシアの懐に潜り込む
そして、バルディッシュを一閃するが、アリシアはそれをギリギリで避ける
その後もバルディッシュは振られるが、アリシアには当たらない
そして、隙が出来た所で後方に向かって一気に跳躍する
「じゃあ、こっちも攻撃させてもらうよ」
アリシアの背中と腰に刀が出現する
そして、腰の刀を居合の形で構える
「……居合「飛翔斬」!」
暫く溜めてから刀に霊力を纏わせ一閃。霊力が刀の形を成し、フェイトに飛んでいく
フェイトはそれをプロテクションで防いだ
が、
「そこはよけないとね」
プロテクションのすぐ手前。アリシアは既に接近していた
霊力で強化した足で一気に距離を詰めただけだ
そして、アリシアは背中の刀を左手で掴み、プロテクションに向けて一閃。プロテクションを叩ききった
飛び退くフェイトをそのままの足で追い、右手の少し短い刀を真横に一閃。勿論峰でだ
フェイトはそれをバルディッシュで防ぐ
「人符「現世斬」」
アリシアの剣に霊力が集まる
瞬間、アリシアがその場から消えた
その数瞬後、アリシアはフェイトよりも数メートル離れた場所に刀を振り切った状態で背中を向けていた
そして、刀を背中と腰の鞘に収めた瞬間、フェイトのバリアジャケットに無数の切り傷が現れた
皮膚には一つも傷がついていない
「えっ?」
「本来は瞬間的な超加速で相手を三枚下ろしにする技なんだけど……どう?参った?」
うぅと顔を赤くしてうずくまるフェイト
ちなみに、隠さないといけない場所は斬ってない
「ほら、バリアジャケット解いた方がよくない?」
「う、うん」
フェイトはバリアジャケットを解除して私服に戻った事を確認し、立ち上がった
「姉さん、強いね」
「いや、これくらいやれないとあの賽銭巫女に消滅させられそうで……はは」
アリシアは遠い目で何か呟いていたが、フェイトは特に分かってないようで首を少しだけかしげた
ちなみに、その様子をリニスはずっと撮っている
アルフが全て諦めたような顔をした
「それじゃあ、帰ってお風呂一緒に入ろ!」
「え?ね、姉さん!?」
アリシアが半ば無理矢理フェイトの手を引っ張り、走っていく
リニスはそれを録画しながら追い、アルフは遠い目をしていた
今回は元ネタ解説は特にないです
何か効率のいい勉強法って無いもんですかねぇ……
次回は佑真の模擬戦かあの人の登場か……取り敢えず気分次第ですねHAHAHA