魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
恐らく、今回が年内最後の更新です
第38話
「……さて、蒐集活動を開始するが、注意事項を、主はやて、お願いします」
「えっと、まずな。他人には迷惑かけたらあかんで?他人の魔力を蒐集したり、通り魔的な事はNGや。で、次に怪我しんといてな。あと、幾ら違う世界の動物でも、殺しちゃあかんで?以上や」
「だ、そうだ。他に質問は?無いようなら班を決める」
シグナムの言葉に、その場にいるヴォルケンリッター、祈梨、ネブラ、夢咲、シャロ、ひなた、玲音、なのはは黙ったままだ
それを見届け、シグナムが口を開く
「まず、我等ヴォルケンリッターを筆頭に班を分けた。蒐集には私達が一番長く関わってきたからな」
シグナムははやてから紙を受け取り、目の前のテーブルに広げた
「まず、私は如月と共に出る。そして、ヴィータは光と高町。シャマルは絵空と暁、ザフィーラはランフォードと出てもらう。後に合流するスカリエッティからの援軍の一人は戦闘要員が一人のみのシャマル達と共に行ってもらう。何か意見は?」
紙にはヴォルケンリッターの名前が書かれており、四人の名の下には割り当てられた人物の名前が書かれていた
シグナムは皆の沈黙を肯定と受け取る
「そして、暁から何かあるようだ」
「うん。まず、管理局員には極力接触しないで。ヴォルケンリッター達は既に闇の書の守護騎士としてデータベースに登録されてる。もし見付かれば、僕達を追って何処かの隊がやってくる。もし、接触した場合は一度念話で皆に知らせてからはやての家に集合。その後ははやてを闇の書の主と気付かせないために認識阻害の魔法を使ってから、何人かを家に残して蒐集に入る。もし、撤収時間から一時間後、帰ってこなかった場合は捕まった、もしくは何かあったと判断して全員でその場に行くから、撤収時間は極力守って。これがこれからの僕達の行動パターンだよ。意見は?」
ひなたの言葉には誰も応じない
ちなみに、撤収時間とは、八神家の門限でもある六時だ
「それと今日は暁、絵空、高町から魔力を取らせてもらう。勿論、回復したあとで、支障が起きない程度だ」
「でも、ほんとにええの?わたしのために……」
「夢咲の友達は僕の友達だから。それに、乗りかかった船。ハッピーエンドを迎えなくっちゃ!」
「わたしは魔力使わないし……宝の持ち腐れだから、こういうところで使って欲しいな」
「そうだよ!遠慮しちゃだめなの!」
「皆……ありがとな。わたしの為に」
「好きで集まってるんですから気にしなくてもいいですよ」
「そうだ。ここにいるのはこの世で最上級のお節介共だからな」
「そして、馬鹿でもあるわ」
「おっ、良いこと言うな。夢咲」
「当然よ。私だって最上級の馬鹿なんだから」
全員であはははと笑い合い、ゴホン。と全員全く同時に咳払いをして気持ちを切り替えた
「では行くぞ。各自、無茶はするな」
班ごとに別れ、ヴォルケンリッターが転移魔法の為に足元に魔法陣を作り出す
魔法陣はなのはと同じ円形の魔法陣……ミッドチルダ式ではなく、管理局内でも珍しい三角形の魔法陣……ベルカ式だ
「ほな、皆。気ぃつけてな」
「各自、散解!」
シグナムの声と同時に転移魔法が発動し、その場から光と共に消えた
はやては家の中から庭に出て、まだ明るい空を見上げた
「……ほんま、気ぃつけてな……夢咲ちゃん……」
「着いたぞ」
「あら、早いのね……って、寒っ!?」
シグナムと夢咲が降り立ったのは一面真っ白な世界だった
まさに雪国と言った方がいいだろう。しかも吹雪の真っ最中
シグナムは既に騎士甲冑を纏ってるが、夢咲はまだ半袖のミニスカ。雪国には向いていない格好だ
「さささささ、寒く、ないの?」
「騎士甲冑は防寒にも優れてる。如月も騎士甲冑を纏った方がいい」
騎士甲冑じゃないのだけど……と思いながらも、暁美ほむらの魔法少女衣装を身に纏う
左手には菱形の盾
「……まぁ、感覚消せばいいだけの話なんだけど」
だが、夢咲の衣装もそれなりに防寒出来てるので、感覚を消すことは無かった
そんな事したら感覚を戻したときが変な感じがして大変なのだ。バランスも狂う
「さて、早速お出ましだ」
「何処に……って……も、もしかしてシグナム……あなた……」
夢咲は遠目で見える大きな影を見る
「あの龍を狩るぞ」
シグナムはギラギラとした目を遠目に見える龍に向け、駆け出した
夢咲は半分ヤケでシグナムの後を追った
「着いたぞ」
「おぉ、なんか自然豊かだな」
「空気が美味しいの」
シグナム達に反してヴィータ達の転移した場所は密林だった
しかも、それなりに涼しいため、私服でも普通に行動できる
なのはは早速バリアジャケットを纏い、レイジングハートを両手に握る
ヴィータはグラーフアイゼンを肩に担ぎ、玲音は右手にメビウスブレスを出現させ、何時でも戦えるようにする
「一回はぐれると多分合流には難しい。ちゃんとついて来い。光玲音。それと高町な…な……なんとか!」
「なんとかじゃないの!なのはなの!」
「あ、あはは……俺は玲音でいいぞ」
「わたしもなのはで!」
「……まぁいいが。玲音。なの……なにょは」
「なにょは!?しかも言い直したの!?」
「気のせいだ。ほら行くぞ。玲音、なずな」
「もう『な』しかあってないの!!」
(……なんやかんやで息合いそうだな。この二人)
若干一名膨れっ面だが、密林を歩いていく三人
小動物を途中で見つけたり、珍しい植物を見つけたりして、一時期蒐集という目的を忘れてた三人
だが、自分達の後方でミシッ!と木の軋む音で中断された
「かすかに魔力を感じるの……」
「何項行くか分からんが……狩らせてもらう」
「来るぞ!」
そして、自分達の前方、やや上からそれは降ってきた
玲音は右に、なのはとヴィータは左に飛んでそれを避ける
「中々速いな」
「あれは……猿か?」
「でも……二メートルはあるの……しかも尻尾に杖みたいのついてるし……顔気持ち悪いし……」
だが、魔力があるのは確か。ヴィータはなのはの前に出てグラーフアイゼンを構え、なのははヴィータの後ろでレイジングハートを構え、玲音はメビウスブレスからメビュームソードを出現させた
「行くぜオラァ!!」
「行くぞ!アイゼン!」
「行くよ!レイジングハート!」
玲音、ヴィータ、なのはVS猿みたいな何か気持ち悪いやつ(命名なのは)の戦いが始まる
「着いたわよ~」
「岩場?」
「辺り一面岩しかないね……」
シャマルと共に出た場所は辺り一面が岩だった
だが、所々草花がある
「こんな所に動物なんているのかな?」
「まぁ、それを願って歩くしかないさ」
三人が歩き始めようとした時、後ろからバサッ!バサッ!と羽ばたく音が聞こえた
しかも、羽ばたく音からして、その羽を持つ主はかなり巨大だろう
『気をつけろ!突っ込んでくるぞ!』
ネブラの声でシャマルが障壁を張り、その前にひなたがプロテクションを三枚重ねで展開する
すると、それは大きな音を立てて突っ込んできた
「と、鳥!?」
「三メートルくらいはあるよ!」
突っ込んできたのは巨大な鳥だった
その鳥はプロテクションを既に一枚割っている
「全部割られるのも時間の問題かな……?(でも、この鳥……何かのゲームで見たような……)」
「ネブラ!お願い!」
『任された!』
ネブラは巨大な腕を作り出すと、鳥をガシッと鷲掴みにして、そのまま自分達の後方に放り投げた
が、鳥は空中で姿勢を戻し、地面から数十センチの所を滑空している
「一筋縄じゃいかないみたいね……隙を見てリンカーコアを抜き取るから、援護お願いね」
「うん!」
「やってやろうじゃん!」
祈梨は実体化ペンで剣を書いて握り込み、ひなたはサンライトを一丁だけ展開。右手の義手から魔力刀を生成した
「行くよ!」
ひなたの魔力弾により、戦いの火蓋は切って落とされた
「到着だ」
「草原ですか……蒐集という目的が無ければお弁当でも食べてみたいものですね」
ザフィーラとシャロは一面が草原の世界に来た
所々木も生えてたりする。ピクニック等には絶好の場所だろう
「動物はいますかね?」
「探してみなければ分かるまい。何事も捜索だ」
「ですね。探しましょうか」
ザフィーラは狼形態になり、シャロを背中に乗せて歩き始めた
たまにはやてを乗せて庭を歩き回ってるザフィーラにとってはシャロを背中に乗せて歩くくらい、支障は無かった
「そよ風が気持ちいいですね」
「そうだな。次に来るときは主を連れてくるのもいいかもしれん」
そんな他愛も無い会話をしていると、目の前にザフィーラと同じくらいの紫色の狼のような動物が現れた
「む?」
「あ、動物ですね」
「だが、魔力がある。気絶させて蒐集するとしよう」
シャロがザフィーラから降りてザフィーラが紫色の狼に近づいて行く
そして、残り五メートル辺りとなった所で、紫色の狼が尻尾を振り上げた
尻尾は何故か杖のような形になっていた
その尻尾がバチバチと音を立てる
「くっ!」
「ザフィーラさん!」
尻尾の先から電撃が放たれ、ザフィーラが咄嗟に張った障壁に直撃する
電撃が止んだ所でザフィーラがバックステップでその場を離れる
「大丈夫ですか?」
「盾の守護獣だからな。あの程度なら問題ない」
紫色の狼はこちらを見てグルルルと唸っている
「どうやら、手荒な真似をしなくてはならないみたいだな」
「まぁいいです。速攻で終わらせますよ!」
シャロが拳を構え、ザフィーラが少し体制を低くする
そして、紫色の狼が二人に飛びかかった
「紫電……一閃!」
シグナムの紫電一閃が龍に直撃する
余談だが、龍は近づいて見てみると、龍とトナカイを足して二で割ったような感じで、羽も角も無かった。が、剣のような物が頭から生えている
シグナムの紫電一閃が直撃するのは既に三度目だ
「ったく、硬いわね……」
「あぁ。だが、勝てない相手ではない」
シグナムは目をギラギラとさせたままだが、夢咲は舌打ちをしていた
そして、キレた
「ウザったい……一撃で決めるわ」
「……?」
夢咲が後ろに向かって飛んで、見えなくなった
シグナムは暫く呆然としてたが、すぐにガタンゴトンと列車の動く音が聞こえてきた
え?と思ったのも束の間。夢咲はメルヘンチックな列車砲の上にサングラスをかけて出てきた
「……ティロ・フィナーレ!」
パチンと指を鳴らすと、列車砲の砲台から凄まじい勢いの砲弾が発射され、龍のようなものに直撃。爆発した
爆炎が止むと、そこにはこんがり焼けた龍のようなものが
「さ、蒐集しましょ。あと、頭の剣はありがたく貰っていきましょう。なんとなくね」
夢咲は頭から生えてた剣を無理矢理抜き取り、盾の中に入れた
シグナムはドン引きしながらも、リンカーコアを抜き取った
そして、闇の書を呼び出し、蒐集させた
大体三項位埋まった
「……少ないわね」
「だが、これでBランク位だろう。所詮、この程度だ」
「そ。じゃあ帰りましょうか」
「そうだな……その列車砲は?」
「あれは魔力で作り出したやつだから消せるわ」
夢咲の指パッチンと共にマジカル☆列車砲は消えた
それを見届け、シグナムは転移魔法を発動させた
「ラケーテン!ハンマァァァ!!」
ガシャン!とベルカ式特有のカートリッジシステムの作動音が鳴り、ヴィータのグラーフアイゼンが姿を変える
「なのは!真上にプロテクション!」
「分かってるの!」
ヴィータがラケーテンハンマーで木をなぎ倒しながらキモイ猿に突っ込んでいく
が、猿はヒョイヒョイとそれを避ける
そして、倒れてきた木がなのはのプロテクションに直撃し、横にずれながら落ちる
「ったく、何とかするか」
玲音はアームドネクサスを召喚し、それを十字に組んで右手を真上に上げ、光の光線を発射した
それは、なのはとヴィータとキモイ猿を巻き込み、光のドームを作っていく
「メタフィールド。外界とは完全に遮断されてる空間だ。思う存分……」
「ゴルディオンハ○マァァァァ!!」
「隠れてないの!隠さなきゃいけないところが隠れてないの!」
ヴィータが某勇者王の必殺ハンマーの名前を叫びながらラケーテンハンマーで突っ込んでいく
が、当たらない
「なのは、砲撃用意」
「え?うん」
なのはがレイジングハートをカノンモードに変えて構える
玲音は額の前で一度手を組み、振りおろした
振り下ろすと同時に青色の光が玲音を包む
「行くぜ!」
玲音が地を蹴り、超スピードでキモイ猿に接近する
解説すると、玲音はウルトラマンティガのスカイタイプの力を纏っているのだ
スカイタイプの利点としては空中戦に長けた戦闘を可能にする、速さが増す。等が上げられるが、代わりにパワーが劣る
そして、玲音はスカイタイプの状態では光線技がランバルト光弾、リキデイター、ウルトラギロチン系統の技のみしか使う事が出来なくなる
速さを得る代わりに決定打に欠けるのがこのスカイタイプだ
火力で言えば、なのはの一撃の方がまだ強い
パワータイプやストロングタイプの場合はそのタイプの必殺技とウルトラパワー程度しか使うことができない
「ランバルト光弾!」
玲音は速さを生かし、キモイ猿の周りを何度も飛び回りながら、ランバルト光弾を発射していく
何発かそれに当たり、キモイ猿は怯む
「フランメシュラーク!!」
そこにヴィータのフランメシュラークが直撃。キモイ猿は吹っ飛び、メタフィールドの壁に激突する
「今!ハイペリオンスマッシャー!!」
そこになのはのハイペリオンスマッシャーが直撃する
スターライトブレイカーまでとは言わないが、砲撃魔法の中でも上位の魔法を受けたキモイ猿は尻尾の杖を落として気絶した
「終わったか……この杖……あ、棍だな。これは。貰っていくか」
「んなこたぁどうでもいいんだよ。とっととリンカーコア抜き取ってはやての家に帰るぞ」
「そうだな。ヴィータ、頼む」
なんでわたしを褒めてくれないの?となのははちょっと膨れながらも、ヴィータの転移魔法ではやての家まで帰った
一方、シャマルチームだが、苦戦していた
元々、シャマルは補助に特化しているため、今回の戦いではせめて障壁を張るくらい。祈梨も運動神経はお世辞にも良いとは言えないため、折角書いた剣は一度も当たらず。途中からネブラを手に纏ってパイルバンカーで攻撃してるものの、どうしても当たる直前に後ろに飛ばれ、大打撃を与えられない。ひなたも何度も魔力弾を撃っているが、フルドライブしてないため、どうしても決定打に欠けている
「バインドバレット!シュート!!」
ひなたがバインド効果を持たせた魔力弾を放ち、それがヒット。当たった場所からチェーンバインドが飛び出し、鳥をグルグルと締め付けていく
「ネブラ!」
『承知した!』
祈梨が巨大な針のような物を何本も作り出し、地面に突き刺す
剣にしたかったのだが、時間が無かったため、針にしたのだ
「夢咲ちゃんの真似だけど!」
その内二本をネブラが掴む
「スプラッシュスティンガー!」
『刺さらないように裏向きでだけどな』
何本もの針が裏向きで飛んでいく
ネブラの怪力とも言える力で飛んでいった針は狂いなく鳥に当たり、鳥は吹っ飛んでいく
「さ、早くリンカーコアを抜き取って帰りましょうか」
シャマルが自身のデバイス、クラールヴィントがシャマルの目の前に旅の扉を作り出す
そして、そこからリンカーコアを摘出しようとする。が
「う、動き出した!?」
「まだ動けるの!?」
『手加減はしなかったのだがな……』
ネブラがう~んと軽く唸ってると、鳥はまた一度、突撃を仕掛けようとする
その時、三人の背後から銀色に光る何かが鳥に向かって放たれた
「IS、ランブルデトネイター!」
そして、鳥に刺さる直前、それはそれを放った主の声で爆発した
「ランブルデトネイター!?ってことは……」
「チンクちゃん!」
「すまない、こいつを私用にチューンしてたら遅れた」
後ろからやってきたのはチンクだった
チンクは背中に背負っていたボードを見せながら苦笑した
ひなたはそのボードがチンクの妹、ウェンディの固有武装だったと覚えている
「妹の装備の試作品でな。ドクターが実験がてらくれたのだ」
祈梨の興味深そうな視線に気付いたのか、チンクが説明した
「さて、トドメといくか」
鳥は未だに飛んでいる。チンクはボードの取っ手に手をかけて砲頭を鳥に向ける
そして、そこにエネルギーをチャージしていく
「ハイパーオメガ砲、発射!」
そして、そのエネルギーがビームとして発射された
ちなみに、ハイパーオメガ砲なのだが、実はスペースペンドラゴンやゴースタードラゴン、シースタードラゴンに装備されている物だ
スカさんはシースタードラゴンについていたそれを解析。ボードに装備させる事に成功した
チンクが持ってきたのはその試作品だった
この上位互換の物にチタニウムランチャーがあるのだが、これはスペースペンドラゴンのみについているので、スカさんも諦めた
ハイパーオメガ砲は鳥を呑み込み、ビームが止んだ頃には丸焼きが出来ていた
「……出力に難ありか」
『これで!?』
「ドクター曰く、一撃で山を消し飛ばせるらしいのだが……鳥の丸焼きが限界か。ドクターに報告だな」
何と戦う気なんだ……と思いながらも、ひなたは鳥の足に着いてた小手みたいな物を剥ぎ取り、シャマルはリンカーコアを摘出。闇の書を召喚させ、蒐集させた
「二ページ半ね。中々いいんじゃないかしら?」
「そうなの?」
「さぁ、私には分からんな」
「結構いい方よ?昔はあれより四人でやっと倒したのに数行しか埋まらなかった時もあったもの」
「そう考えると当たりなのかな?」
「それじゃあ、帰りましょうか」
そして、四人はシャマルの転移魔法ではやての家まで帰った
「ふかふかです~……」
「まさか和解できるとはな」
一方、シャロとザフィーラだが、何故か紫色の狼と和解していた
既に魔力は支障をきたさない分、貰っている
和解だが、餌付けしたら出来た
「でも、もう少ししたら帰らなきゃですね……」
「そうだな……ん?なんだ?くれるのか?」
紫色の狼はザフィーラに尻尾の杖を渡した
「ありがたく貰っていこう」
「じゃあ、全部終わったらまた来ますね。それまではさよならです」
シャロが紫色の狼から離れる
紫色の狼もちょっと寂しそうに二人から離れた
「たまには遊びに来ますね」
「そうだな。主も喜ぶだろう」
ザフィーラが足元に魔法陣を展開する
「では、また会いましょう」
「また会う日まで」
二人は魔法陣からの光に包まれ、転移していった
暫くの間、狼の遠吠えが草原に響きわたった
「まぁ、色々あって八ページ。上出来ね」
「そうだな。このペースをどうにか維持できればクリスマスとやらまでには確実に終わるだろう」
「ドクターからの伝言だが、ワクチンの完成には少なくとも二ヶ月はかかるそうだ。それまでは完成させないでくれ」
「分かった」
シャマルはほくほく顔で闇の書を閉じた
なお、全員が手に入れた装備はどうもロストロギア級らしく、杖以外は夢咲の盾に。杖は収縮可能だったため、シャロが縮めて持っていくことになった
「それでは、また明日。蒐集するとしよう」
「その前に祈梨ちゃんとひなたちゃんとなのはちゃんはちょっと魔力を貰うわね」
『は~い』
まず、祈梨の胸からリンカーコアが浮き出て、闇の書に魔力が蒐集される
色は薄い赤色だった
「すごい……五十ページは埋まったわ……」
「なんかすっごく走った後みたい……」
祈梨はソファに座り込んだ
続いてなのはも蒐集され、五十ページ。計百ページが埋まった
なのはもソファに座り込んだ
続いて、ひなた
「す、すごい魔力ね……」
「ま~ね~」
そして、一分ほどかけて蒐集が終わった
ページは……
「……ねぇ、ひなたちゃんだけで三百ページ埋まったのだけど……」
『えっ!!?』
蒐集された者以外が闇の書を覗きこむが、確かに計四百八ページ埋まっていた
なのはよりも魔力ランクが三つ以上上なだけあった
RPGに例えるとひなたの魔力はカンストしてたりする
「そ、それじゃあ明日から残りの二百ページ、頑張りましょうか!」
『おー!』
闇の書、残り約二百ページ
なんぞこれ
はい。ひなたのバカ魔力で残り二百ページ
ひなたの魔力って、SSS超えてるんですけど、SSS以上が無いため、SSSになってるだけで、普通にSSSランクは超してます
あと、時期ですけど、これ、まだ六月上旬です。十二月ではありません
さぁ、原作ブレイクの時間がやってまいりましたw
と、いう事で皆様、よいお年を……