魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
「チンクちゃ~ん、ジャグリングやって~……」
「なんで私に頼む。ひなたに頼め」
「ええやろ~、減るもんやあらへんし」
「……ったく、一回だけだ」
「平和だね~」
「平和だよね~」
「平和ね~ 」
はやてが頼み込み、チンクがナイフでジャグリングし、祈梨、ひなた、シャマルがそれを見ながらお茶を飲む
まさに平和そのものだった
「でも、チンクもツンデ……」
サクッとひなたの頬をナイフが通り過ぎた
「何か言ったか?」
「イエナニモ」
ひなたはお口にチャックをしたようだ
ちなみに、チンクは5本ものナイフでジャグリングをしている
そんな中、ブリッジと通路を繋ぐ扉が開いた
「えっと、ここで合ってるよね?」
「確か前来たときはここだった気がするけど……」
入ってきたのはフェイトとアルフだった
いきなりの来客に五人が固まる
チンクの頭にジャグリングをしていたが為に放り投げていたナイフの持ち手の部分がコツンコツンコツンと五本当たる
「……えっと、ひなたちゃん 」
「バインドバレット、シュート」
「それでわたしを呼んだの?」
「そゆこと」
フェイトとアルフは先程までチェーンバインドで拘束されてたが、バルディッシュが破損によってスリープモードに入ってるため、別に大丈夫か。となり拘束は無くした
フェイトがなのはと話がしたい。と何度も頼んで来たため、祈梨とはやての言葉でなのはを呼び出したのだ
「なのは……なんで闇の書を完成させようとするの?」
「はやてちゃん……わたしの友達を助けるためだよ」
「でも、闇の書は完成したら大変な事になるってリンディさんが……」
「闇の書は壊れてるの。それを治せば闇の書は……なんだっけ?」
「夜天の書」
「そうそう、それそれ。夜天の書に戻るんだよ」
「……ごめん、三行で纏めて」
「闇の書はバグがいっぱい
しかもそれではやてが死にそう
ならバグを直してはやてを救おう」
ひなたが自分達の目的を三行で纏めて大体話した
フェイトは成程。と手を打った
「でも、なんではやてが死んじゃいそうなの?」
「麻痺が足から上半身に向けて進行してきてるんだよ。心臓が麻痺したら死んじゃうでしょ?」
「そっか……」
「まぁ、後は闇の書を完成させてワクチンを流し込んで闇の書のバグを倒して終わりなんだけどね」
と、ひなたはデバイスを展開してワクチンを取り出す
ワクチンはカートリッジの形になっており、カートリッジを使える誰かがそのカートリッジを使い、魔法を撃ち込むのだ
ちなみに、ワクチンは当初のバグを消去するという効果ではなく、はやてと闇の書の闇の分離を補助すると言う効果を持たせてある。言うならば取り込まれたはやて用の気付け薬だ
スカさんはこっちの方が君達らしいだろ?と言ってこれを渡したのだ
だが、コスパは決して良くなく、一発だけでもひなたの義手と同じくらいのコストが必要となるため、そうポンポンと作れないのだ
「本番ではヴィータかシグナムが撃ち込む予定だよ」
あの近接型の二人なら確実にワクチンを撃ち込めるからだ
「そうだったんだ……」
「だからね、もう止められないの……」
「ううん。いいよ。なのはや祈梨……皆が進んで悪い事をするなんて思ってなかったから」
「でも、ここまで知られちゃうと……」
どうしようか?とひなたとシャマルが目を合わせる
「だから、わたしも手伝うよ!」
『えっ!?』
フェイトが自分も手伝うと言い出したのだ
アルフはアハハ……と軽く苦笑してる
「なのはの友達を助けるためだもん。なのはがわたしと話をして助けようとしてくれた時みたいにわたしもなのはの友達であるはやてを助ける!」
「そんな主について行くのも使い魔の仕事。あたしも手伝わせてもらうよ!」
「フェイトちゃん……アルフさん……」
二人とも嘘をついてるようには見えなかった
「えっと……フェイトちゃんとアルフさんやったっけ?」
「そうだよ」
「本当にええの?すっごい危険みたいやし……」
「まぁ……母さんに特訓だと言われてジェノサイドシフト撃ち込まれたりリニスにプラズマセイバー叩き込まれたり姉さんに辻斬りよろしくザクザク斬られるよりはまだマシだよ……あはは」
「あれは見てるだけで命が幾つあっても足りないからね……」
フェイトが身につけてたフォトンランサー・ジェノサイドシフトだが、あれはプレシアに特訓だと言われて撃ち込まれてく内に自然に限界突破して身につけた魔法なのだ
あと、ザクザク斬られたと言ったが、斬られたのは服だけである
フェイトの目は何時か見た光の灯ってない目だった
「せ、せやな……」
思わずはやてが引いた
「と、取り敢えずこれからよろしゅうな。わたしは八神はやてや。何処ぞのデスノート所有者やあらへんで」
「?わたしはフェイト・テスタロッサ。よろしくね」
「その使い魔のアルフだよ」
なにはともあれ、フェイトとアルフが仲間となった
「じゃあ……どうする?」
「そりゃああーた……これでしょ」
ひなたがスッと闇の書を取り出す
「そんじゃ、早速……抜かせてもらいましょか」
「き、キツイ……」
「フェイトぉ……魔力頂戴……」
「こっちも無いよ……」
「ん~……まさか後十ページになるとは」
「AAA級の魔導士とその使い魔だから……かな?」
様美式と言わんばかりにひなたがフェイトとアルフの魔力を蒐集
結果、二人は椅子を二個ほど使って寝転がった
「……あれ?今日中に完成しね?これ」
「今日完成しなくても明日には完成するわね……」
「フェイトちゃんのお陰だね」
「ま、魔力頂戴……」
死にかけてるフェイトになのはが魔力を分けようとするが、一つ問題が発生した
「そういえば、フェイトちゃんのバルディッシュ、壊れてるんだっけ……」
元々、魔力を分けるという行為はかなり難しい事だ
魔力と大きく分けられたとしても、人それぞれに魔力光があるのと同じで、魔力は人によって波長のようなものが少し違う
デバイス……欲を言えばインテリジェントデバイスなら、そこら辺をオートで合わせてくれるのだが、デバイスの仲介が無いと、かなりの技術が必要なのだ
「……自然回復するまで待って?」
「うん……予想はついてたよ……」
一方、アルフはチ~ンという擬音が似合いそうな状態だった
そこに
『話は聞かせてもらった!』
『きゃっ!!?』
「ひっく!?」
「ドクター!?」
スカさんがいきなり空中に投影されたモニターに現れた
それに祈梨、なのは、フェイトが小さく悲鳴を上げて驚き、ひなたはしゃっくりが出た
シャマルは目を見開いてる。アルフはそんな余裕は無いそうで
『フェイト君。君のバルディッシュ、私が修理させてもらおう。プレシアとその使い魔から修理してやってくれと頼まれてね』
「母さんとリニスの知り合い……?それに誰……?」
『おっと、自己紹介が遅れたね。私はジェイル・スカリエッティ。君が生み出されたプロジェクトFの基礎を組み立てた男だよ』
「プロジェクトFの……?」
『まぁそんな事はどうでもいいのだよ。で、なのは君とひなた君にも通じる話なのだが、実はこの間カートリッジシステムの部品を入手してね。なのは君のレイジングハートとフェイト君のバルディッシュ、ひなた君のサンライトにご希望とあらばカートリッジシステムを搭載しようかとね』
カートリッジシステム。ヴィータ達が既に使ってるが、言わば弾数制限有りの強化アイテムだ。弾数制限有りの一回限りのバイキルトと言えば分かり易いだろうか?
薬莢型の部品に魔力を詰め込み、それをカートリッジシステムを搭載したデバイスが使用する事で詰め込んだ魔力を開放。通常の何倍もの出力を持つ魔法を打ち出せるシステムだ
しかし、このカートリッジシステムはなのは達ミッドチルダ式のデバイスには通常は搭載されておらず、後の古代ベルカ式と呼ばれるヴィータ達の使う物と、この先少しずつ増えてくるミッドチルダ式とのハイブリッドの近代ベルカ式に主に搭載されている
ベルカ式は一対一、さらには近接戦闘を想定した術式で、ミッドチルダはオールラウンドを想定した術式のような感じだ
……しかも、ぶっちゃけるとカートリッジシステムとミッドチルダ式のデバイス……しかもインテリジェントデバイスとはかなり相性が悪い
「確かミッドチルダ式のデバイスとインテリジェントデバイスは相性悪いんじゃ?」
ひなたがスカさんに聞き返す
『私を誰だと思っている?私にとってその程度の事は朝飯前だ。ついでにMP3プレイヤーとしての機能も付けれるが?』
「あんたはほんっとうに無駄な所でその変態地味た腕を発揮するよなオイ!!」
ひなたが思わず素に戻っていた
ちなみに、スカさんが隠していて最近発見した事だが、ひなたの義手にはモニター投影機能があり、義手自体に容量が10TBもあり、USB接続可能で動画をモニターに投影して見ることも出来る。しかも、モニターはひなたしか見れないようにする事も皆に見えるようにする事も可能で、音は普通に流すか骨振動で頭に直接かを選べる。勿論MP3機能も搭載してある。ついでにテレビも見れるし録画もできる。ネットも見れる。容量はスカさんの手で幾らでも増やせる
なんとも技術の無駄使いである
『おや、もしかして隠し機能に気付いたのかい?』
「そりゃ毎日着けてりゃ気付くわ!!」
『感想は?』
「グッジョブ」
『感謝の極み』
実はMP3機能もモニター投影機能も普段からよく使っていたりする。そりゃあ……バレずにアニメ見たり出来るんですし使わない手はありませんよ
「ひなたちゃんの義手ってどんな事が出来るの?」
「ん~……時計、ライター、充電、魔力刀、テレビ、映像再生、モニター投影、インターネット、MP3かな?」
「流石ドクターだな。と、言うか私にも搭載されてない機能が盛りだくさんなんだが」
『チンクはISとかで容量パンパンだからね』
ひなたの義手は最早義手型の万能道具と化していた。スマートフォンよりも普通に便利なのでは?
『で、どうだね?』
「……僕はパスかな。僕のフルドライブってカートリッジ噛み砕くから生身カートリッジシステムみたいな感じなんだよね。あ、空のカートリッジは欲しいかも」
ひなたのカートリッジは転生した時に貰った12個だけで、既に五個ほど使ってるため、残りが少ないのだ
「……わたしは搭載して欲しい。あの人……シグナムにもう負けたくないから」
「わたしも。最近火力不足じゃないかなって思ってたし」
『えっ?』
なのはの衝撃発言にスカさん含めた全員が思わず聞き返す
「なのはちゃん、熱ない?」
祈梨が自分のおでことなのはのおでこを当てて熱を測る
熱はないようだ
「冗談だよな?」
チンクも目と目を合わせて聞く
ちなみに、先日からしてる眼帯だが、ただのおしゃれだ
「なのは、何言ってるか分からないな」←散々誤射された人
「そうだよ。何かあったのならちゃんと相談して?」←スターライトブレイカーを近距離からぶっぱされた人
ひなたとフェイトは信じられないといった感じだ
「熱がないとしたら……最近頭打たなかった?」
と、シャマルが普通に酷いことを聞く
『なのは君は別に火力不足には見えないが……』
と、素直に言い返すスカさん
「なんで!?わたしが火力不足って言うのがそんなに変!? 」
『変』
「ちょっと旅に出てくるの」
「ストップー!!」
悪人の顔して出ていこうとしたなのはを祈梨が羽交い締めにして止める
「と、とにかくカートリッジシステムは付けてほしいんだよね!?」
祈梨が羽交い締めにしながらなのはに聞く
「そうだけど……」
「じゃあいいじゃん!付けてもらおうよ!ね!?」
「……そうだね!」
単純で助かった。とその場の全員が思った
アルフ?寝てるよ
『では、時間が空いたら私の家に来てくれ。チンクもISの調整とボードの調整をするから来てくれ』
「分かりました」
そんなこんなでスカさんち
現在スカさんはレイジングハートとバルディッシュの修理&改修中
なのはとフェイト、チンクはゲーム機で遊んでいる。ひなたは貰ったカートリッジに魔力注入中
「フェイトちゃん速っ!?」
「なのはに足りないものは、それは!情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!そしてなによりも!!」
フェイトのキャラが超光速のコンボでなのはのキャラを吹っ飛ばす
「速さが足りないッ!!」
「ならばお前は背後への配慮が足りない」
そんなフェイトのキャラの後ろに何時の間にか回り込んでいたチンクのキャラが吹っ飛ばす
ちなみに、やってるのはス○ブラだ
「チンクちゃん、漁夫の利だ!」
「卑怯……」
「ふっ……勝てばよかろうなのだッ!!」
(チンクも子供だな~)
やけにムキになってるチンクを見て思わずほくそ笑むひなた
「ひなたちゃんもやろうよ!三対一で!」
「誰が一?」
「ひなた」
「上等だテメェら。みっくみくにしてやんよ」
なのはとフェイトの言葉に額に青筋たててコントローラーを握る
そして、
「三体でチーム組んでるレベル9を一回も落ちずに勝てる僕をなめるんじゃあないぞ!!」
「えっ、ちょっ、当たらないんだけど!?」
ひなたは理不尽なまでに強かった
ちなみに、チームデスマッチなのだが、全員5機での勝負。結果はひなたは一機失っただけでなのは達三人の敗退だった
「ん~……最近やってないから腕が落ちたかな?」
「燃え尽きたの……」
「真っ白にね……」
「いや、何でゲーム如きにそんなに必死になる」
「チンク~?その言葉は涙目になってプルプルと震えながら顔真っ赤で言う言葉じゃないよ~?」
チンクは声色は何時も通りだが、涙目でプルプル震えて顔真っ赤だ
「なら今度はエア○イドなの!」
「よかろう。友情じゃなくてその自信を崩壊させてやろう」
数分後
「長く苦しい戦いだった……」
「IGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
並行世界のなのはさんが一瞬憑依したそうです。そしてひなたが発狂
「……お菓子でも食べようか?」
「そうだな……」
「ドゥエ」
「なんでエアライ○でドゥエが出来るの!?」
実に愉快でした(笑)
一方、スペースペンドラゴンでは
「あ、そうや。明日通院日やったわ」
「なら皆で行きましょうか」
「え?」
「ほら、はやてちゃん一人だと主に管理局に拐われると思うから」
「いや、管理局は警察みたいなやつなんやし、そんな事……?」
「ん?何か言った?」
「な、何も言っておりません!!」
祈梨が黒いオーラを出してはやてを
祈梨の管理局嫌いはまだ直らないようだ
ってな訳でフェイトがはやて側についてスカさんがカートリッジシステムを取り付けにかかりました
とうとうA'S編も残りわずか。そして異常な更新ペースはまだ続きます