魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
翌日、結界の張られた海鳴が一望出来る広場にて
既に先日、防衛プログラムを相手にした者達が集まっていた
「んじゃ、始めますか」
玲音がリインフォースの前に歩みでる
「はやてからの合意も貰っている。いいな?」
「既に融合機としてではなく騎士として主と共にいる覚悟は出来ている」
「よし……ならいくぞ」
玲音が後ろで待機している全員に目配せをする
全員が頷いたのを確認し、リインフォースに視線を合わせる
リインフォースも頷いた
「フルムーンレクト……」
両手を胸の前に、水を掬うかのように持っていく
ポゥっと金色の光が眩く光り出す
そして、両手を真上に上げる。金色の優しい光が玲音の真上を充満する
最後にその金色の光を右手に集め、リインフォースに向けて放射する
キラキラキラ……と、光はリインフォースを覆っていき、最終的に光で見えなくなっていく
放射が数秒経った後だろうか?玲音が顔をしかめた
「中々頑固だな……リインフォースから剥がれようとしねぇ」
「ちょっ、大丈夫なん!?」
「大丈夫だ……ミラクルナでいく」
さらに玲音はフルムーンレクトの放射を続け、
「今……ルナファイナル……」
そして、ウルトラマンコスモスがミラクルナモードになる事で取得した浄化光線、ルナファイナルを放った
ルナファイナルはフルムーンレクトと共にリインフォースを包み込んだ
数秒後、光の中からはリインフォースが現れた
「……バグが消えてる……」
リインフォースが呟いた言葉に、その場にいた全員がホッと胸をなで下ろした。が、佑真はすぐに雰囲気を変えた。そして、
「くっ!ハァ!!」
スーパーサイヤ人となり、リインフォースに向けて突っ込んでいった
「佑真!?」
いきなりの行動に全員が唖然としている。が、アリシアはすぐに佑真の行動の意味に気付いた
「伏せろ!!」
佑真の叫びを聞き、リインフォースがその場でしゃがみこむ
しゃがみこんだリインフォースの後ろにいたのは黒色の謎の物体
「吹っ飛べ!」
その黒い物体を肘打ちで吹っ飛ばす佑真
「分離は出来たが浄化しきれなかったという事か……」
「つまり?」
「あれはリインフォースの中のバグそのものだ」
『えぇっ!?』
玲音の説明に全員が例外なく驚く
バグが形を成してリインフォースに襲いかかっていたのだ。驚かない筈がない
「リインフォース、こっちだ」
玲音がリインフォースの手を引いて皆の元へ連れていき、リインフォースを囲むように皆が移動し、武器を構える
佑真は吹っ飛ばしたバグを見ている
「分かる……テメェの邪悪そのものの気が……!今の俺には!!」
佑真は構えを取る
すると、バグから足のようなものが生えた
その足のようなものでバグは立ち上がった。しかも、大きさは三メートルはありそうだった
次に手が生え、翼のような物が生えた
最後に巨大な、充血した目玉と巨大な口が浮き出た
「き、キモっ……」
「な、なんやあれ……」
思わずひなたとはやてが声を漏らすが、皆が内心でそれとほぼ同じ事を思っていた
『かかかかからだをよよよこせェェェェ!!管理人格ゥゥゥゥゥ!!』
「喋った!?」
バグは、吐き気が催すような声を出し、リインフォースに向けて走り出した
全員が身構える。が、その前に佑真が動く
「スローイングブラスター!」
右手に緑色の気を集め、凝縮させ、野球ボールを投げるようにそれをバグに向けて投げつけた
スローイングブラスターはバグに直撃し、バグは吹っ飛んだ
「ここは俺がやる」
佑真は瞬間移動でバグの目の前まで移動し、上に向けて蹴り飛ばした
バグは空中で翼を広げ、飛んでいる
「一人でいいのか?」
「一人じゃないと……巻き込むかもしれない」
佑真は飛び上がり、バグよりも数メートル離れた場所に行く
「悟空さん……早速一回目……使わせてもらいます!」
『おう!思う存分やってやれ!!』
悟空の声が聞こえた気がした
佑真の胸元から五つの青い光が飛び出し、空中で方向転換し、佑真を囲んでいく
「ハァァァァァァァァァァァ!!」
佑真のスーパーサイヤ人化が解け、何時もの佑真に戻る
青い光は段々と赤色に変わっていく
「ハァァ!!」
そして、一際眩い光が佑真から発せられた
その光が止み、全員が佑真を見た
佑真は赤色の闘気のようなものを身にまとい、髪の毛や目の色は完全な赤色に
「じ、神力……?なんで佑真が……」
アリシアが佑真を見て驚愕の表情を浮かべる
神力。それは神様のみが持つ力の事
佑真は人間……厳密に言えばサイヤ人なのだが、確かに神力を纏っていた
「スーパーサイヤ人……ゴッド!!」
「スーパーサイヤ人…………ゴッド?」
「今までのスーパーサイヤ人とは違うみたいね……」
「金色だったのが赤くなってる……」
全員がスーパーサイヤ人ゴッドとなった佑真に注目する
バグはそんな佑真には目もくれずにリインフォースに飛んでいくがそれを見逃す佑真ではない
瞬間移動と思える速度でバグの前に移動し、バグを蹴りあげる
「魔貫……光殺砲!」
人差し指と中指を額に付け気を集中。その気をレーザー状にしてバグに放った
魔貫光殺砲はバグを貫通したが、すぐに再生する
「一人で大丈夫なのか?佑真」
「俺はまだ本気の一割も出してないぜ?」
『えっ!?』
佑真の衝撃発言に皆が驚く
あの速さで本気の一割も出していないのだ。そりゃ驚く
「ゴッドは時間制限があるからな……すぐに終わらせる!!」
佑真の姿が消えた。その瞬間だった。バグが目に見えないほどの速さで吹っ飛んだかと思うと、今度は逆の方に目に見えないほどの速さで吹っ飛んでいく
「……これがヤムチャ視点ってやつ?」
ひなたが思わずつぶやいた
バグはお手玉か何かのように空中を舞っている
「スピリッツソード!」
今度はバグが一瞬で細切れになる
「かめはめ波!」
細切れのバグにかめはめ波を見舞う
じゅっ。と音がしたが、バグは細切れの状態で復活しようとする
「お前は魔人ブウか」
その再生力に魔人ブウが頭の中に浮かんだが、スーパーサイヤ人ゴッドである佑真に闇の書の残りカスであるバグなんて相手ではない
「終わらせる!」
復活を終えて突っ込んでくるバグに一瞬で近づき、何十発もの拳をぶち込み、裏拳から回転蹴りでバグを地面に叩きつける
そして、地面に着地し、かめはめ波の体勢をとる
「ブラフ!かめはめ……」
そして両手を突き出し
「破ァァァァ!」
ぱ~ん!
ブラフかめはめ波。それはかめはめ波を撃つ……と思わせてクラッカーを鳴らす技だ
「ゥオイ!!」
「ジョークだよ。ジョーク」
その間にバグは起き上がり、佑真に向かって突っ込んでいく
「甘い!」
一瞬で上に飛んでよけて踵落としを決め込み、地面にめり込ませる
そして、背を向けて着地し、片手を上に上げる
そこにはキラキラと光る小さな光が
それを握り込みスッ。と投げる
それがバグに当たると
『おのれおのれおのれおのれおのれおのれェェェェェェェ!!』
光って消えた
『…………え?』
「スターダストブレイカー。一撃必殺だ。スターライトブレイカーではない」
バグはたった一つの光で消えた
なんとも呆気なかった
「そろそろゴッドが解けるか?」
「もう何でもありだな」
「まぁ、あれで本気の三割か?」
「リアルチートを見た」
ふっ。と赤色の闘気のようなものが消え、何時もの佑真に戻った
「あとゴッドになれるのは一回か」
「え!?回数制限あるん!?」
「そりゃあな。ホイホイなれるようなもんじゃないんだ」
「わたし達の為にそんな貴重なものを……」
「こういう時に使わないと使い時分からないからな。人助けの為に使えたんなら満足さ」
かつて悟空がゴッドになった時、彼は神の領域の戦闘力を吸収し、通常時でもゴッドと大差ない戦闘力を得ることができた。が、佑真は吸収出来ていなかった
せいぜい戦闘力が少し上がった程度だ
やはり、悟空が稀に見る天才だっただけか。と少し残念だった佑真だった
「そういえばはやて。足はどうだ?」
「麻痺は無くなっとるんやけど……長く歩いとらんかったから生まれたての小鹿みたいに……」
「まぁ、そうだろうな」
「リハビリが必要ね」
「だから魔法でちょちょいと……」
「駄目よ。ちゃんと自力で頑張りなさい」
「ぶ~」
「私が手伝うから。そんなにぶーぶー言わない」
「……仙豆があるが」
「この歳でだらけぐせ付けるわけにもいかないでしょ?」
「同い年やん!」
はやてが夢咲をポカポカと殴って、夢咲ははいはい。とあしらい、皆がそれを見て笑う
が、玲音は空を見ていた
(あの時、浄化される前に切り出されたプログラムがあったが……いや、自分から切り出したのか?まぁ、近々何か起きるかもしれない……)
「玲音、お前も気付いてたか」
「佑真……お前もか」
佑真が玲音の隣に行き、空を見る
「だが、無邪気な気だった」
「そうか……まぁ、暫くは様子見だな」
「そうだな」
かくして、本当に闇の書の悲劇は終わったのだった
だが、彼等を巻き込む事件は全て終わった訳では無かった
玲音の予想は数ヶ月後、的中する事になる
ウルトラマンコスモスより、ルナファイナル
ドラゴンボールZ 神と神より、スーパーサイヤ人ゴッド
ドラゴンボールより、スローイングブラスター、魔貫光殺砲、ブラフかめはめ波、スターダストブレイカーでした
佑真、まさかのスーパーサイヤ人ゴッドへの覚醒。そして闇の書のバグを蹂躙
スーパーサイヤ人ゴッドの佑真は同じくスーパーサイヤ人ゴッドの悟空に少し劣る程度の戦闘力を得ます。ビルスと戦ったらビルスの六割の本気と互角に渡り合えます
そしてA'S編は完結。次回から空白期を少しやってBOA、GOD、空白期を挟んでStSへと進めていきます
あと、GODについてのアンケートを活動報告に上げておきますので出来たらアンケートの回答をよろしくお願いします
アンケートの回答期間はこの小説がGOD編に入るまでです