魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

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今回はほのぼのです


第3話

時間は進んだ

 

祈梨は今、聖祥大附属小学校の真っ白な制服に身を包んでいた

 

今日は、聖祥大附属小学校の入学式だ

 

「う~ん……何か落ち着かないかも……」

「そうかい?その内慣れるよ」

「そうよ。頑張ってね」

「は~い!」

 

祈梨は前日の内に中身を入れておいた鞄を手に持って、靴を履いた

 

そして、玄関で

 

「行ってきます!」

 

人生で最初の、登校する前の『行ってきます』を叫んだ

 

『行ってらっしゃい』

 

両親のその言葉に、思わず笑みが出た

 

そして、玄関を開けた

 

祈梨の家から聖祥大附属小学校までは物の数分だ

 

スクールバスもあるのだが、祈梨は自分の足で学校に行きたいと両親に言ったため、スクールバスではなく、徒歩で通うことになった

 

祈梨は、学校への登校は徒歩で行きたいと、転生した頃からずっと思っていた

 

そして、数分歩いたところで

 

「よっ、祈梨」

「おはよーさん、祈梨」

「おはよ、祈梨」

「おはようございます、祈梨さん」

「あ、皆。おはよう」

 

同じ学校の制服を身に付けた玲音、條助、夢咲、シャロと出会った

 

玲音と條助は真っ白な男子用の制服に身を包み、夢咲とシャロも祈梨と同じ制服を身につけている

 

「似合ってるじゃない」

「そう?」

「はい、そうですよ」

「いやぁ、まさか生きてる内に二回も小学校の入学式をするとはな」

「一回死んでるけどな」

「魂は死んでいないッ!!」

 

そんな他愛も無い話をしながらも、彼等は聖祥大附属小学校に歩く

 

ちなみに、夢咲はバスで通いたかったのだが、祈梨がそれを聞いた瞬間、寂しそうな顔をしたため、すぐに徒歩での通学に切り替えたのだ

 

本人は面倒だからバスで行きたかったけど、祈梨が私達と登校したいんだし、仕方ないと言っていた

 

学校が近づいてくると、徐々に同じ制服を着た子供が増えてきた

 

ちなみに、親は入学式が終わったあと、迎えに来るようになっている

 

バスの子は降りてから徒歩で帰るのだが

 

祈梨も帰りは親と共に帰る。玲音達は一人だ

 

玲音達の親は戸籍上実在してるが、それは戸籍上の話である

 

親が必要な場面は神様が何とかしてくれる手筈になっている

 

神様はこれもアフターサービスの一つだと言っている

 

さて、五人は聖祥大附属小学校に着いた

 

「やっぱり綺麗だな」

「そうですね~」

「ほら、とっととクラス分けの紙見に行くわよ」

 

そして、五人は学校の下駄箱付近に張ってあるクラス分けの紙を見に行った

 

ちなみに、字が読めない子のために受験番号のような数字が書かれた紙が全員に配布され、名前の横にその数字が書かれている

 

だが、祈梨達は自分の名前位は読めるので、その紙は家に置いてある

 

それと、名前は全員分、ひらがなで書いてある

 

玲音達、中学生以上の者には凄く見にくい表だった

 

そして、五人は自分達の名前を見付けた

 

五人はさらに他の人物の名前を確認して……

 

『皆同じクラスだ』

 

五人とも、同じクラスに分けられていた

 

その日、三途の川の向こう側では、神様が一仕事終えたみたいな顔して寝転がっていた

 

「すげぇ偶然だな」

「まずは最高の一年だな」

「楽しくなりそうだね!」

「えぇ、そうね」

「やりたい放題です!」

『それはない』

「あはっ☆」

 

そして、玲音は何となく周りを見渡すと、一人の見知った少女を見付けた

 

それは、茶色の髪を二つに纏めた少女、なのはだった

 

とは言っても、玲音は彼女の名前を知らない

 

彼女が見ている紙が、自分達の名前が書かれている紙とは別の紙だったため、彼は違うクラスかと少し溜め息を吐いた

 

左手を見てみると、自分のあげたウルトラブレスレットがつけられていた

 

少し驚きながらも、彼は少し微笑むと、また周りを見渡した

 

声をかける気は無かった。どうせ、覚えてないだろうと思ったからだ

 

すると、自分が問題集で殴った残念なイケメン二人が居た

 

特に気にしなかった

 

「玲音くん!置いてくよ!?」

「あ、わり。今行く!」

 

彼は先に行ってしまった四人の友人の後を追った

 

「友達、沢山作れよ」

 

彼は、彼女に向かってボソリとそう呟いた

 

その瞬間、彼女は玲音の方を向いた。が、その時にはもう玲音は居なかった

 

「今……誰か……?」

 

彼女は暫くそこを眺めていたが、すぐに下駄箱に向かった

 

太陽の光を浴びて、銀色に煌めくブレスレットを左手首につけて

 

一方、祈梨達は自分の教室に入っていた

 

「クーラーが付いてる……だと?」

「なん……だと?」

『高校からは普通にあるぞ(あるわよ)』

『マジ!?』

「えっとぉ……」

 

クーラーが教室に付いてることに少し感動してた條助とシャロだったが、座席表が無いことに気がついた

 

取り合えず、何処かに座れという事なのだろうと四人は察して、夢咲は窓際の一番下、條助はその前、條助の横に玲音、玲音の右斜め下にシャロが座った

 

「勝手に座っていいのかな?」

「いいんじゃないですか?座席表もありませんし」

「出席番号もあるっちゃあるけど、机に何も書かれてないしね」

 

それを聞くと、祈梨は夢咲とシャロの間の席に座った

 

「これで皆で固まれましたね」

「授業中だろうが、喋れるな」

「しゃ、喋っちゃ駄目だよ!」

 

真面目な祈梨は玲音に向かって少し怒った

 

「俺達は授業受けようが受けなかろうが同じだしなぁ……」

 

四人とも中学以上の学力は持っているため、小学校の授業は殆ど復習のような物だった

 

玲音に関しては大学生だ

 

「まぁ、祈梨に分からないところを教えるのには最適じゃない?」

「そうですね。わからないところがあったらジャンジャン聞いてくださいね?」

「うん!」

「俺、英語出来ないが……大丈夫だよな?」

 

と、條助は心配そうに玲音に聞いた

 

「ここ、小学校だが、英語あるみたいだぞ?」

「あ、オワタ」

「……教えてやるから頑張れ」

「流石大学生!」

「あ、俺は理系だからな?文系は並み以下だからな?」

「英語教えてもらえればそれでいい」

「はいはい」

 

小学生がするような会話ではない会話を二人がした直後にチャイムが鳴り、先生が入ってきた

 

座席の事には何も言わなかった事から、今座ってる場所でいいらしい

 

「では、入学式は体育館で行います。出席番号で並んで先生に着いてきてください」

 

生徒達はざわざわとしながら並んだ

 

ちなみに、祈梨を除く転生者四人は結構嫌そうな顔である

 

ちなみに、シャロと條助以外は離れ離れになった

 

そして、入学式は何事もなく終わった。祈梨を除く転生者四人は寝ていた。結構爆睡してた

 

その後は教室に戻り、配布物を受け取ったあと、解散となった

 

「あ、お母さん、お父さん!」

 

祈梨は母親と父親を見付けると、玲音達にまたねと言って走っていった

 

チラリと見えた祈梨の顔は、無邪気な笑顔だった

 

「昔は俺達もあんな感じだったのかね」

「さぁ……殆ど覚えてませんね」

「ま、十年近く前の事だもの。断片的に位しか思い出せないのも無理ないわね」

「その内二回目の入学式も忘れていくのか……」

「どうでしょうね」

「じゃ、私達も帰りましょ?」

「そうだな」

 

四人も他愛も無い事を喋りながら、各自の家に帰っていった

 

彼等の二回目の入学式は無事、何事もなく終わった




小学校に入学しました

原作キャラと踏み台君とは違うクラスです

元ネタ解説もとくにありません
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