魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
改造までが一苦労です
と、言うわけで二話目。今度はなのはと玲音の話です。こちらもゲストが来ます。マルチバースから
海鳴市の海の沖合
そこで、真っ黒な光と桜色の光がぶつかり合っていた
「ディバインバスター!!」
なのはが不安定な体勢になりながらもしっかり両手でレイジングハートを握り、トリガーを引く
「効かねぇんだよ!」
玲音がそれを片手で弾く
さらにお返しと言わんばかりに放たれたベリアルショットをよけきる事が出来ず、爆炎をモロにくらう
「うっ……!」
バリアジャケットが焦げるが、一々そんなことで怯んではいられない
すぐに追撃のベリアルショットが飛んでくる。それをフォートレスビットで防ぎながら、玲音から距離を取る
なのははさっきから少しだけ集中できていない
その理由はたまに聞こえる声だった。途切れ途切れで何を言ってるのか分からない。ただ、ウルティメイトブレスレットの方から聞こえてるのは分かった
「チッ、鬱陶しいな」
玲音はそう言うと、ギガバトルナイザーの先をフォートレスビットに向け、そこから電撃を放った
その電撃はフォートレスビットに直撃した
(なんでフォートレスビットに……?)
と思った直後、フォートレスビットの動きが止まり、海面に向けて落ち始めた
「ッ!?転送!」
落ち始めたフォートレスビットをスカさんの家へと声一つで転送する
「ま、まさか……」
「残りは三つか」
「モ、モードリフレクト!!」
さらに放たれた二つの雷撃を二つのフォートレスビットで防ぐ。それも、攻撃を反射させるモードを発動させて。だ
だが、フォートレスビットに当たったそれは反射せず、フォートレスビットは落ちていった
「て、転送!」
その二つのフォートレスビットもスカさんの元へと転送する
「最後だ」
さらに最後と言い電撃が放たれる
フォートレスビットを手に着け、その電撃をよけさせる
さらに放たれた電撃をウルトラマントで打ち消し、 玲音から全力で距離を取る
(不利……圧倒的に不利!ここは一旦逃げて体勢を……)
『お…………べ』
(さっきから五月蝿いの!)
漫画みたいに洗脳された味方を倒して洗脳が解けてハッピーエンド……何て事は決して無かった
『……を…べ……』
またそんな声が聞こえたが、そんな事に意識を裂く事が出来ず、無視する
事実は小説よりも奇なり……なんて言うが……いや、全く面白くないか。と自分の中で完結させる
だが、実戦を漫画のように思ってしまった事は深く反省する
今は逃げなければ一方的にやられてしまう。遠距離戦なら玲音と渡り合えると思うが、近接戦闘はそうもいかない
自分は支援特化……悪く言えば固定砲台だ
A.C.Sやウルトラブレスレットと言った近接戦闘用の力もあるが、砲撃と比べればお世辞にも強いとは言えない
ぶっちゃけA.C.Sだって近接で砲撃叩き込むために試行錯誤した結果の力だ
振り返り、ディバインバスターで牽制しようとレイジングハートを両手で握り振り返る
が、目の前にはギガバトルナイザーを振り上げた玲音の姿
(お、追い付かれて……)
「墜ちろ」
無慈悲に振るわれたギガバトルナイザーがなのはの腹部を捉え、力任せに振るわれる
その威力を殺せず、海面に激突し、海の中へと潜る
(そ、そうだ。海を進んで行けば……これならバレない……!)
『…れ…の…………』
(しつこいの!)
フライヤーフィンを動かし、水中を移動しようとする
が、ドボン!と何かが海に飛び込んでくる音となのはがその音に向かって振り返るのはほぼ同時だった
「バルテスター」
海に飛び込んできた玲音の手から青色の破壊光弾、バルテスターが放たれる
それをプロテクションプラスで防ごうとするがあっさりと貫かれ、直撃。直撃した勢いで海底に激突する
肺の中の空気がその衝撃で水中に排出される
赤い液体も中には混ざっていた
言葉にし難い痛みに耐えながら、レイジングハートの先を玲音に向ける
(ディバインバスター!!)
そして、ディバインバスターを放つが、簡単によけられる
次の瞬間。玲音の姿が掻き消えたかと思うと、一瞬でなのはの目の前に玲音が現れた
(は、速っ……)
すぐに首をその手で掴まれ、力任せに海面に向けてぶん投げられる
抗う事は出来ずにそのまま空中に投げ出される
「いっつ……エクセリオン……!」
が、すぐにレイジングハートを握り、エクセリオンバスターを放つため、海に照準を向ける。が、何故かトリガーを引く腕の自由が効かなくなった
(う、撃てない……!?)
何故。何か異常があるのかと腕を見ると、海面から伸びている氷の鞭が腕に巻き付き、腕を凍らせていた
すぐにウルトラブレスレットを槍に変え、それを絶とうとするが、ブレスレットを変える前に玲音が飛び出してきてなのはの首を掴んだ
「ッ!」
「どうだ?一方的にやられる気分は」
その手をどうにかしようと自分の手に力を込めて離させようとするが、鉄の棒のようにびくともしない
「このまま首を絞めて殺してやってもいいんだぜ?」
「あッ……か……はぐ……」
段々と首を絞める力が強くなってくる
すぐに手は気道を塞ぎ、息が出来なくなる
苦しさにもがくが、一向に力は弱くならない
「トドメだ。ファイアマグナム」
玲音のギガバトルナイザーが消えたかと思うと、腹に今までで一番強い衝撃が伝わった
意識こそバリアジャケットのお陰で失わなかったが、もがくための体力を失わせるには十分な一撃だった
首にかかっている手を離され、なのはは落下していった
海の底へと沈んでいく。体はボロボロ。魔力はもう無い
絶対的な闇の力に抗う事が出来ない
『俺……を呼べ……』
ブレスレットも効かない。もう戦う力は残っていない
そして、何故か自分の知らない名前が浮かんでくる
『俺の名を呼べ……!お前達の力になってやる!だから、俺の名を呼べ!』
───誰よりも何よりも
意識が薄れていく
───君だけを守りたい
気付いたらどうなっているんだろうか。天国なのか、それとも現世なのか……
『俺の名を呼んでくれ!そうすれば、そっちに行けるんだ!』
───何時までも
ただ、願うのなら
───何処までも
(玲音くんを……助けて……)
───君だけを
咄嗟に頭の中に浮かんだ名前。俺を呼べ。俺の名を呼べとまだ語りかけてくる。なら、呼ぼう。不可能を可能にしてきた光の戦士の名を
───守りたい
「ウルトラマン……ゼロ!」
『あぁ、任せておけ!』
それに呼応するかのようにブレスレットが光り輝いた
その瞬間、奇跡は起きた
「……死んだか、それとも気絶したか。まぁ、どっちでもいい」
玲音の手に闇の塊が生まれる
「ここで木っ端微塵にしてくれる!!」
破壊のエネルギーの塊。それを躊躇もなくなのはが落ちていった海へと投げた
「さらばだ、高町なのは!」
そして、そのエネルギー弾は海へと激突する……前に、そのエネルギー弾はかき消された
海から空へ一直線に上っていった光の柱によって
「な、なんだ!?」
そして、その光の柱は急に消え、
「デュワッ!!」
なのはが落ちた場所から銀と青と赤の戦士が飛び出して来た
「ッ!?」
「ゼェヤァァァァ!!」
戦士は玲音に向け、拳を振るう
それを咄嗟に出したギガバトルナイザーで防ぐも、余りのパワーに吹き飛ばされた
良く見ると、戦士はなのはを背負っていた
そして、玲音にはその戦士に見覚えがあった。いや、何度も見てきた
前世で自分が憧れた存在の一人
「貴様は……」
「何故だか、お前は俺の事を知ってるみたいだが、名乗らせてもらう」
戦士はなのはがまだ飛べることを確認し、手を離した
「俺はゼロ。ウルトラマンゼロ!セブンの息子だ!!」
ウルトラマンゼロ。それが、なのはを救った戦士の名前だった
意識が曖昧の中、確かに聞いた
ウルトラマン。よく、玲音が口にする不可能を可能にする光の戦士
それが、今目の前にいる
「ウルトラマンゼロが……どうしてここに……」
「マルチバースをパトロールしてたら偶然この世界を見つけてな。ベリアルと同じような力を感じたから来てみれば入れやしねぇ。それに何でかウルティメイトブレスレットももう一つある」
「それとこれに何の関係が……!」
「ウルティメイトブレスレットを通じてテレポートして来たんだよ。だが、こいつがあんまり俺の名を呼ばないから中々来られなかった。名前は頭の中に送っておいた筈なのにな。大きさは省エネしたらこうなった」
何を言ってるのかなのはにはよく分からなかった
だが、直感でわかった。この人……ウルトラマンゼロは自分を手助けしてくれると
「ギガバトルナイザーか……懐かしいな」
「黙れ!……どうせだ。ウルトラマンゼロ、貴様も殺してやる!」
「……洗脳か。光を闇が抑え込んでやがる」
「死ね!ウルトラマンゼロ!!」
ベリアルショットがゼロに向けて放たれる
「甘い!!」
そのベリアルショットをゼロは片手で打ち消した
そして、頭の二本のブーメラン、ゼロスラッガーが動き出し、一人でに空を飛び回り、ゼロの手に収まる
「ゼアッ!!」
掛け声と共にゼロが玲音に斬りかかる
「チィッ!」
玲音はそれをギガバトルナイザーで応戦する
右、左と力強い一撃が玲音を襲い、ギガバトルナイザーを飛ばされそうになる
「そこっ!」
ゼロが下から上へとゼロスラッガーを振るい、ギガバトルナイザーを上へと弾き飛ばす
さらにもう一個のゼロスラッガーで斬り飛ばす
そこから体勢を低くし、玲音に向かって突っ込み、炎を纏った足を玲音に向ける
「くっ、ファイアマグナム!!」
ゼロの蹴り……ウルトラゼロキックを炎の衝撃波を纏わせた拳で応戦する
ウルトラゼロキックとファイアマグナムが激突し、大きな衝撃波が生まれる
「まだ甘い!!」
が、ウルトラゼロキックがファイアマグナムを押し返し、玲音にファイアマグナムが直撃する
「ぐはっ!」
「こんなんならまだ余裕だぜ!」
そうゼロが叫ぶと、ゼロが炎に包まれ、ゼロの姿が一瞬で赤を基調にした姿に変わる
「ストロングコロナゼロ!!」
ストロングコロナゼロ。ウルトラマンダイナのストロングとウルトラマンコスモスのコロナを合わせた超パワー形態だ
「くそっ!!うぉぉぉぉぉぉ!!」
焦ったのか、玲音がゼロに向けて突っ込んでくる
「そんな単調な攻撃なんざ驚異にはならねぇんだよ!!」
ゼロが振るわれた拳を力づくで払いのけ、アッパーで玲音を吹っ飛ばす
「ぐっ……!」
「ガルネイト……!」
吹っ飛んだ玲音を見ながら、右手に炎を纏わせる
「バスター!!」
そして、右手を玲音に向けて振るうと、そこから炎状の光線が放たれた
「クソがァァァァァ!!」
玲音はそれを発生させたバリアで防ぐ
その間にもゼロは次の行動に移った
ゼロが青い光に包まれる
「ルナミラクルゼロ」
ルナミラクルゼロ。こちらはウルトラマンダイナのミラクルとウルトラマンコスモスのルナの力を合わせた形態だ
「ハァァ……!」
そして、光の光線をなのはに放つ
その光線を浴びたなのはの傷はたちまち治っていった
「あ、あれ?」
「あいつの説得の準備をしておけ。俺がそこまで繋げてみせる」
ゼロはなのはと目線を合わせ、肩に手を当て優しくそう言うと、玲音に向き直った
「クソが!!殺してやる!!ウルトラマンゼロォ!!」
玲音が叫び、氷の鞭を呼び出し、ゼロへと振るう
「ミラクルゼロスラッガー!」
ゼロは頭のゼロスラッガーに手を当て、玲音に向けてそれを振るう。すると、ゼロスラッガーから無数のゼロスラッガーが生まれ、玲音に向かっていく
氷の鞭をバラバラにし、ゼロスラッガーが玲音を襲う
「ぐぁぁ!!」
「今だ!フルムーンウェーブ!」
ゼロが手のひらから光の光線をゼロに向けてはなった
「なっ!止めろ!それだけは止めろ!!」
フルムーンウェーブが玲音に直撃し、フルムーンウェーブは光の球体をつくり、玲音を光の球体に閉じ込めた
「……あの光の中に本来のあいつがいる。説得に成功したらあいつは元に戻る。けど、失敗したら……」
「失敗しないの!絶対に!!」
「……失敗してもやり直せるんだけどな。さぁ、行ってこい」
「はい!!」
なのはが光の中に入っていった
「……頑張れよ」
光の中に入ったなのははすぐに玲音を見つけた
さっきまでのような雰囲気は無く、何時もの玲音の雰囲気だった
「玲音くん……」
「なのは……」
なのはが玲音へと近付く
「……玲音くん、一緒に帰ろ?」
「……いいのか?俺はお前を傷付けた。皆を傷付けた」
「それでも。だよ」
「……皆は許してくれないかもしれない」
「大丈夫。皆許してくれるよ。勿論わたしは許してゆるよ」
なのはが手を差し延べる。だが、玲音はその手を取ろうとしない
「だけど……」
「もう……何時もの玲音くんらしくないよ?玲音くんは何時もマイペースで自分の正しいって思う事をしてた」
「じゃあ、ここで散るのが今の俺の正しい行動だ。だから……放って……」
玲音が背を向けようとした時……なのはが玲音に抱きついた
「……え?」
「大丈夫だよ。皆が見放してもわたしが一緒にいる。皆が恨んでもわたしは玲音くんと一緒にいる」
「な、なの……」
「だって、わたしは玲音くんの事が好きだから」
「……は?」
いきなりのなのはの言葉。意味がわからず呆然とする
「……はっ!え、えっとこれは友達としての好きで決して異性として好きなんじゃ……」
顔を真っ赤にして両手を振ってさっきの言葉の意味を解説するなのは。その時点でモロバレだと何故分からない
「……ははは」
「ふぇ?」
玲音が急に小さく笑い出した
「いや、なんかお前を見てると悩んでるのが馬鹿っぽくなってな」
「……どゆこと?」
「お前がアホっぽくて悩むのがアホらしくなってきた」
「玲音くん?怒るよ?」
「怒ってるの間違いだろだから右手のフォートレスビットを下ろしてくださいお願いします」
そんな何時ものような会話をしていると段々と自分達を包んでいる光が薄くなってきた
「……さ、帰ろ。玲音くん」
「そうだな。帰ろうか。なのは」
玲音がなのはの手を取った所で、二人を包む光は無くなった
「どうやら、何とかなったみたいだな」
「はい」
「結果よければ全て良しだ」
光が消え、現れたのは元に戻った玲音となのはだった
「そうだな。ありがとう、ウルトラマンゼロ」
「まっ、この程度俺にかかればお茶の子さいさいさ」
軽く調子に乗っているゼロ
「じゃあ、俺はそろそろ行くぜ。仲間を置いてきちまったからな」
「もう行っちゃうんですか?」
「あぁ。俺達もそんなに暇じゃないからな」
「そうか……気を付けろよ」
「そう簡単に怪我なんかしねぇよ。あ、それと」
ゼロが玲音となのはの間を指さし、
「お似合いだぜ?お二人さん」
と、言った
二人は光から出てきた時からずっと手を繋いだままだった
それを指摘され、バッ!と手を離す二人
「ははは、じゃあな!二人とも!」
「うぅ……はい」
「何かあったら呼んでくれ。俺はいつでも駆けつけるぜ!」
「じ、じゃあ何かあったら呼ばせてもらうぜ」
「おう!またな!!」
デュワ!!と気合いの入った声と共にゼロは一つの光となり、空へと消えていった
「……なんか、嵐のような人だったね」
「その嵐に救われたんだけどな」
二人はゼロの消えていった方を眺めていた
「……さっきの返事はもうちょっと待ってくれ」
「ふぇ!?な、何のことかな!?」
「いや……必死に否定してたが……顔真っ赤にして言われても否定できてないというか……」
「じゃあ忘れて!」
「無理」
「それなら力づくで……」
「ちょっ、馬鹿止めろ!!」
なんやかんやで締まらない二人であったとさ
ウルトラゼロファイトより、ウルトラマンゼロ、ストロングコロナゼロ、ルナミラクルゼロ、フルムーンウェーブでした
と、言うわけでゲストとしてマルチバースからウルトラマンゼロの参戦でした
このゼロはウルトラゼロファイトが全部終わった後のゼロです
そんな訳で玲音救出~。次回はアリシア&佑真です