魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

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イヤホンジャックぶっ壊れてるので音楽聴きながら執筆できません。なんかドコモショップ行ったら中割れてるとかなんとか

最近はvitaが音楽プレイヤー代わりです

あと、中間テストもう一週間切ってるのに殆ど勉強できてないこの始末

今回はU-D戦。ゲストは勿論。フラグは建てておいてあったあれです←どれだよ


第71話

海鳴上空

 

U-Dと戦っている魔導士組だが、明らかに不利な状況に陥っていた

 

ワクチンが効かないのだ。どれだけ強力な攻撃に乗せて当てようが、全く効いている様子がない

 

そんな状態が続き、魔力は無くなっていく一方だ

 

「魔力がヤバイわね……」

 

手の甲のソウルジェムの濁り具合を見て一人つぶやく

 

グリーフシードももう消費した。魔力を回復させる術はない

 

それは他も同じようで魔力が切れかかり、全員が息を荒らげている

 

大量にあったワクチンも残り少なく、フェイト、ヴィータ、シグナムに残り二発ずつしかない

 

そんな様子をお構いなしにU-Dが突っ込んでくる

 

「ネブラ!」

『任せておけ!』

 

U-Dの前に魔力を消費せず、比較的体力にも余裕のある祈梨が割り込み、ネブラを腕に巻き付け、巨大な手に変える

 

祈梨にターゲットを絞りU-Dはその巨大な手を振るう

 

『力勝負なら負けんぞ!』

 

ネブラとU-Dの腕がぶつかり合い、大きな衝撃波が生まれる

 

祈梨がそれで吹き飛びそうになるがなんとか持ち堪える

 

『くっ……!なんて馬鹿力だ!』

 

二つの腕は拮抗してるが、ネブラの声には焦りが含まれてるように聞こえた

 

「……ジュエルシードか」

『そうだ。これでもロストロギアだ。そう簡単には負けんぞ』

 

ぐぐぐ……とネブラの腕がU-Dの腕を押し返していく

 

「ジャベリン……」

 

だが、U-Dはその状態で魔法を発動しようとする

 

『い、いかん!』

 

ネブラが手を引っ込め、自らの体で盾を作る

 

「え?」

「バッシュ」

 

ほぼ零距離でジャベリンバッシュが直撃し、祈梨が吹っ飛び、ビルにぶち当たる

 

「い、祈梨!」

「ばたんきゅ~……」

『あ~……衝撃で気絶してるだけだ』

 

が、無傷だった

 

(あの子……何時も無傷よね……幸運ゲージブッチ切ってるのかしら……)

 

大体無傷で生還する祈梨に疑問を抱きながらもU-Dに向き直る

 

何故祈梨が無傷か?過保護なロストロギアと過保護なデバイスがいるからだよ

 

「祈梨さんが一撃ってマジかよ……」

『トーマ!来るよ!』

「よりにもよって!?」

 

トーマの元にU-Dが迫る

 

「ふっ、だが俺にはディバイドという切り札が……」

『トーマ!さっき効かなかったでしょ!』

「そ、そうだった……ってあぶねぇぇぇぇぇ!!」

 

間一髪。トーマの顔の横をU-Dの腕が通っていった

 

「お返しのクリムゾンスラッシュ!」

 

なんとか体勢を立て直し、U-Dにクリムゾンスラッシュをぶち込む

 

が、

 

「効いてねぇし!っておんぎゃぁぁぁぁぁ!!」

 

今度は下から上へアッパーのように振るわれた腕をマトリックスのように避ける

 

「くそっ!ならこれでどうだ!シルバーハンマー!!」

 

U-Dから少し距離を放ち、砲撃を放つ

 

その砲撃はU-Dにヒットした

 

「っしゃあ!これでペースを……」

 

と、突っ込もうとした時に爆煙の中からルシファーリングが飛び出してきた

 

「ポンデリング!!」

 

それを間一髪避ける

 

『トーマ!これ、ポンデリングって言うよりもイカリングだよ!』

「知らねぇよ!ってかポンデリングってなんだよ!」

 

注※流石のミ○ドもミッドチルダにはチェーン店はありません

 

「よし、こうなったらあの技で……」

「セイバー!」

「え」

 

急に横に向かって伸びた魔法で出来た剣、エターナルセイバー

 

それが高速でトーマに当たりクリーンヒット

 

「うぼぁ!!」

 

トーマ、撃沈

 

「使えねぇなあいつ!」

「場を和ませてくれただけマシやと思うで?」

(拝啓、アイシス様。過去の上司も鬼畜でした)

 

トーマは落ちていく中、キラリと光る涙を流していた

 

「遊んでる場合か!」

「そうだ!ワクチンが効かんとなると手の打ちようがないぞ!」

「シュテル!何か作戦は……」

『…………zzzz』

「寝たふりするで無いこのたわけ!」

『仕方ないじゃないですか!何も思いつかないんですから!』

「ならば正直にそう言え!」

 

クロノは必死にU-Dにバインドをかけ、チンクは服の中やらボードの中やら至る所に突っ込んできた投げナイフや金属片を投げて爆発させ、ディアーチェも小型の魔力弾を連射して牽制している

 

「なら攻撃しまくって機能停止させるぞ!」

「分かった!なら私が仕掛ける。執務官とディアーチェは援護頼む!」

「既にやってる!」

「我に命令するでない!だが逝ってこい!」

「漢字が違う!!」

 

クロノとディアーチェがありったけの魔力弾を放ち、チンクがその間を縫ってU-Dへと肉薄する

 

「無謀……」

「案外そうではないかもしれないぞ!」

袖の内側に隠しておいたナイフを取り出し、両手に一本ずつ握り構える

 

「セイバー!」

「そう当たりはしない!」

 

U-Dのエターナルセイバーを降下する事で避け、U-Dの真下からボードの角度を九十度に変え、突進する

 

「ハァァ!」

「死角だと思ったか?」

 

が、それに合わせるようにU-Dの腕が近付いてくる

 

「思っちゃいないさ!」

 

チンクはボードをその場で減速させ、そのボードを手に持つ

 

U-Dの腕は目の前を通過していった

 

「ハイパーオメガ砲……ぶちかます!!」

 

そして、ほぼ零距離でボードからハイパーオメガ砲を発射した

 

「初弾命中!」

 

命中したのを確認し、ボードを正位置に戻して乗ろうとした時

 

「今のは少し痛かったぞ」

「あ」

 

目の前にU-Dがいた

 

謎の瞬間移動に頭の処理が追いつかないうちにU-D自らの手でぶん殴られ、吹っ飛んだ

 

幸いにも祈梨がめり込んでるビルに吹っ飛んだ為、ネブラにキャッチされた

 

「か、解析不能……」

『まさかあの細腕でここまで吹っ飛ばすとはな』

 

最早某子持ち番長も真っ青なめり込みパンチである

 

チンク、回路ショート

 

貴重な前衛が沈んだ事で、先程までのペースが崩れた

 

「もう……終わり」

 

急にU-Dの周りに闇のようなものがいきなり発生する

 

「闇に還れ……」

(嫌な予感……!)

 

夢咲が高速で動き、近くのはやてとディアーチェの手をひったくり、自分の後ろへ移動させ、二人と自分の間に結界を張る

 

「なっ!?」

「み、夢咲ちゃん!」

 

他の全員もプロテクションを張り、待機している

 

「エンシェントダーク……」

 

U-Dの手に手のひら大に小さくなった闇の塊が出来上がる

 

「ストライク」

 

スッ……と落とされたそれはU-Dから30cm程落ちたところでピタッと止まり……

 

視界が黒に染まった

 

 

 

 

「……な、何やったんや……あれは」

「わ、分からぬ……」

 

咄嗟の判断でプロテクションを張った二人だったが、かなりギリギリだった

 

夢咲の張った障壁があっても。だ

 

「はっ!皆は!?」

 

はやてが周りを見渡す

 

先程まで戦闘をしていたヴォルケンズやクロノは既に墜落し、地面で横たわっていた

 

「くっ……はぁ……」

 

そして、夢咲は二人の前で立っていた

 

が、左手が吹っ飛んでいた

 

「お、おい!大丈夫か!?」

「心配いらないわ……治せるから」

 

夢咲の左手があった場所に魔法陣が浮かび上がり、腕が再生した

 

「マズイわね……残ってるのはわたし達三人よ」

 

夢咲がU-Dを睨む

 

「まだ生きてたか……」

「そう簡単には死ねないのよ……」

 

と、言い剣を精製しようとする。が、

 

(で、出てこない……!?まさか、魔力切れ!?)

 

慌ててグリーフシードを当てるが、魔力は勿論回復しない

 

その間にもU-Dは接近してくる

 

(身体能力の強化も出来ない!?マズ……し、死ぬ……!)

「まずは一人だ」

 

明らかによけきれない角度で接近してくる巨大な腕をよけようとするが、身体能力の強化もままならない

 

ちゃくちゃくと死が迫り、その腕が目の前まで来た時、ガキン!!と一本の巨大な剣と一本の巨大な槍がそれを防いだ

 

「オクタヴィア……オファーリア……」

 

二体の魔女は腕をはじき飛ばした

 

そして、さらに何発もの銃弾がU-Dを襲い、U-Dを吹っ飛ばした

 

「キャンデロロまで……」

 

自分が呼び出していないのに出てきたことに驚く

 

さらに吹っ飛んだU-Dにシャルロッテが追撃し、ホムリリーが魔力弾を撃ち込んだ

 

「シャルロッテにホムリリーも……」

 

五人の魔女は夢咲の前へと移動した

 

ここで気が付いた。五人の魔女が半透明ではなく、完全に実体を持って出てきていると

 

「な、何で……?」

 

さらに、オクタヴィアが青色、オファーリアが赤色、キャンデロロが薄紫色、キャンデロロが黄色、ホムリリーが紫色の魔力の渦に包まれた

 

「な、何なのよ!?」

 

そして、その渦が止まり、消滅した

 

そこにいたのは、五人の魔女ではなく、自分より歳上に見える少女達だった

 

「……え?」

 

その五人の少女に夢咲は見覚えがあった。いや、アニメの中で何度も見た存在だ

 

「いやぁ、現世でまたこの姿になれるなんて、夢にも思わなかったよ~」

「こんな事できるようにしてくれたまどかには感謝だな」

「そうね。後で皆でケーキ食べましょうか」

「なぎさはチーズケーキがいいのです!」

「マミ、なぎさにはチーズケーキよ」

 

急な出来事に開いた口が塞がらない夢咲

 

はやてとディアーチェはよくわからないらしくて小首を傾げている

 

「ほら、使いなさい」

 

ヒュッとその内の紫の少女が夢咲にグリーフシードを投げ渡してくる

 

「え、えぇ……」

 

コツン。と当てる

 

ソウルジェムの黒い部分が無くなり、綺麗になる

 

「こっちに渡しなさい」

「あ、ありがと……」

 

紫の少女にグリーフシードを投げ返す

 

「異世界の……魔法使い……」

「ご名答。こっち側で参戦させてもらうよ。えっと……U-Dだったよね?」

「おっ、さやかが覚えているなんて……明日は槍が降るのか?」

「杏子!?それは酷くない!?」

「なら私が爆弾を降らせるわ」

「ほむらぁ!?しかもそれは人的災害だよ!!」

「ならわたしはシャボン玉を降らせるのです!」

「なぎさはメルヘンチックだなおい!」

「なら私は魔弾かしら?」

「洒落になんないんでやめてくださいマミさん!後それも人的災害です!」

 

U-Dと夢咲ガン無視で続けられるマシンガントーク

 

「え、えっと……?」

「まぁ、流石にピンチそうだから出てきただけだ。こっからはアタシ達も参戦させてもらうよ。拒否はさせないぜ」

 

懐からポッキーを一袋取り出し、その中からポッキー一本取り出し、口にくわえる

 

「食うかい?」

「あ、ありがと……」

 

夢咲が差し出されたポッキーを一本受け取り、食べる

 

「さて、とっとと終わらせちゃいましょうか!」

「久々の実戦だ。腕がなるな!」

「今日の相手はワルプルギス並よ。気を抜いちゃダメよ!」

「分かってるのです!」

「まぁ、今の私達に勝てない相手なんて居ないわ」

 

五人の少女が武器を構える

 

「ちょ、ちょっと待って!なんで貴女達が……」

「あんたが受け取った魔女がアタシ達だった。それだけさ」

「ほら、始めるわよ!」

 

紫の少女……暁美ほむらが紫色の弓を構え、U-Dに向けて放つ

 

U-Dはそれを腕で弾く

 

「杏子!」

「わかってるよ!」

 

そして、青の少女と赤の少女……美樹さやかと佐倉杏子が両サイドに高速で別れ、両サイドから魔力を纏って突撃する

 

それを腕で防御しようとするが、黄色の少女と夢咲と同じくらいの白の少女……巴マミと百江なぎさがマスケット銃から銃弾を、ラッパのようなものからシャボン玉を放ち、それを弾き飛ばした

 

そして、さやかと杏子がU-Dを斬り飛ばす

 

「行きなさい!」

「……なんか頭の中ゴチャゴチャだけどやってやるわよ!!」

 

夢咲の格好が灰色のコートのような衣装に変わり、手に両手剣を握る

 

そして、高速でU-Dに接近し、炎を纏わせたそれで斬りつける

 

「いい筋してんじゃん!」

「さやか以上にな!」

「そりゃどうも!」

 

さやか、杏子、夢咲がU-Dを斬りつけ続ける

 

U-Dもやられるだけでなく、その巨大な腕で攻撃しようとするが、動かそうとするとマミ、なぎさ、ほむらの援護射撃が腕に正確に当たり、動かす事が出来ない

 

「くっ……セイバー!」

『そんなもの!!』

 

U-Dのエターナルセイバーをさやかと杏子が己の武器で防ぐ

 

「ワルプルギスに比べれば……」

「余裕だ!」

 

そして、二人がエターナルセイバーを弾き飛ばす

 

「ッ!?」

「スクワルタトーレ!」

「疾風怒濤!くたばりやがれ!!」

 

そして、さやかのスクワルタトーレと杏子の槍での連撃がU-Dを吹っ飛ばす

 

「ティロ・フィナーレ!」

 

さらにそこに後方からのティロ・フィナーレが直撃する

 

「ぐぅっ……!」

 

だが、U-Dには傷一つついてない

 

「じ、丈夫なこと……」

「お母さんは丈夫な子に育って喜んでくれてるんじゃね?」

「あの子、お母さんっているの……?」

 

あまりの防御力に少し驚愕するが、気持ちは張り詰めたまま

 

「ね、ねぇ、貴女達は……シャマルクッキーで災害起きた時に私があの子……まどかから預かった魔女……って事よね?」

「ん?そうだけど?」

「……本人だったって事?」

「正解だけど……まどかから聞いてなかった?」

「抜け殻だって聞いたけど……」

「……サプライズだったんじゃね?」

「そうかもね。ほら、来るよ」

 

さやかがポンッと夢咲の背中を叩き、剣を構える

 

「え、ちょっ」

 

そして無情にも飛んでくるU-Dの禍々しい針のようなもの。しかもデカイ

 

「ッ!どっせぇぇぇぇい!!」

 

夢咲がそれを両手剣で上段から一刀両断する

 

「お見事!」

「やるじゃん」

 

そしてさやかと杏子が一気にU-Dへと接近する

 

「スパークエッジ!」

「くらえ!!」

 

さやかのスパークエッジがU-Dを斬りつけ、杏子の一撃がU-Dを吹っ飛ばす

 

「まだまだ!アミコミ・ケッカイ!」

「からのゴメイサマ・リリアン!」

 

さらに杏子の張ったアミコミ・ケッカイにさやかが五本の剣を投げつける

 

その剣にアミコミ・ケッカイの一部がくっつき、U-Dに伸び、アミコミ・ケッカイがU-Dを拘束した

 

「暁美さん。やるわよ」

「分かってるわよ」

 

マミがティロ・フィナーレ用の大砲を作り出し、ほむらが弓と矢に魔力を込め、さらに左手の盾に魔力も込める

 

瞬間、時間が止まった

 

「出血大サービスよ」

 

そこでスプレットアローとマジカルスコールを五回ずつ放った

 

そこで時間停止が解除された

 

「アルテマシュート!」

「は?」

 

何故か技名の違うティロ・フィナーレとほむらの矢がU-Dに突き刺さる

 

「……ティロ・フィナーレじゃないの?」

「たまにはいいかなって思っただけよ」

「ついでになぎさもやるのです!」

 

ゴー!となぎさが元気よく叫ぶと、なぎさの魔女状態、シャルロッテの使い魔がピョコピョコと何処からか現れ、U-Dに突撃した

 

「……」

 

が、一蹴

 

「なぎさの使い魔が!?」

「……使い魔ならあんなものよね」

 

涙目で嘆くなぎさと知ってた。と言いそうなほむら

 

そしてそれを失笑して見るマミ

 

「……って、あんた達はなにもしないの?」

『……あ』

 

あまりの超展開についていけず、ボーっとしてたはやてとディアーチェが再起動した

 

「って、あなた達は何者なんですか?」

「そうだ。それを聞かん限りは信用もできん」

「そうね……私達は」

 

マミは柔らかく微笑み、

 

「魔法少女よ」

 

と、言った

 

 

 

 

「これだけやってもまだ倒れないなんてタフさだけはワルプルギスよりあるんじゃね?」

「流石にワルプルギスもティロ・フィナーレ二発で軽く揺らぐしね」

「はぁ……はぁ……」

「ほら、へばんなよ。新人」

 

一方的に展開を進めていたが、U-Dは倒れず、夢咲は息を切らしていた

 

まぁ、その前に散々戦ってるのだから当たり前だ

 

「でも、なんか可笑しくない?明らかに体力が多すぎる」

「だよなぁ……まるで殴った側から回復してるような……」

「回復……まさか……」

 

夢咲がU-Dに手を向ける

 

「コネクト!」

 

そして、本来は魔女と自分を繋げる魔法、コネクトを発動した

 

夢咲の手から阿弥陀くじのように糸みたいな物が伸び、U-Dにくっついた

 

その瞬間、コネクトを通じて何かどす黒い物が夢咲に流れ込んだ

 

「ッ!?」

 

すぐにコネクトを中止する

 

「闇の力ね……闇倉の野郎……とんでもない細工してくれたわね」

「どういう事?」

「U-Dは闇の力……まぁ、光と同じでほぼ万能ね。それで回復してるわ。コネクトで分かったわ」

「つまり、ドンだけ殴っても回復すると」

「しかも供給源は闇倉ね。あいつの闇は底知れないわ。いえ、ありゃ無限ね」

 

それが、コネクトを使って分かった事だった。対策は殆ど思い浮かんではいない

 

「おいおい、じゃあ倒せねぇじゃねぇか」

「でも、あんた。まどかからU-Dを何とかするための力、持っているんでしょ?」

「……あ、そうだった」

 

慌てて自分のソウルジェムを見る。そこには、白く輝く自分とは別の魔力があった

 

「……ちょっと、あいつを足止めしてくれない?」

「お安い御用さ」

「……マミさん達も分かったってさ」

 

夢咲が武器を消し、まどかから貰った力を開放する

 

夢咲の両手に白色の光が宿った

 

「これを救済する光に乗せれば……行けるかもしれない!」

「よし、じゃあやってみようか」

 

さやかと杏子が隣合う

 

「ちょっと準備があるからそっちからよろしく~!」

「……いえ、この子達からよ」

 

マミ達三人の前にはやてとディアーチェが出てくる

 

「なんやよう分からんことになっとるけどデッカイの行くで!」

「貴様等も巻き込む!」

『巻き込むな!』

 

さやかと杏子と夢咲が口を合わせ、その場から避難する

 

「王様!」

「ふん。貴様と戦うのは不本意だが、特別にやってやろう!」

 

二人が色違いの杖を構える

 

「響け終焉の笛!」

「紫天に吠えよ!我が鼓動!出よ巨重……!」

 

はやての前に三つの魔法陣、ディアーチェの前に五つの魔法陣が現れる

 

「ラグナロク!!」

「ジャガーノート!!」

 

二人の最大威力の魔法が放たれた

 

ラグナロクはそのままU-Dへと直進する

 

U-Dはそれを防ごうとするが、ディアーチェのジャガーノートがそれを弾き飛ばした

 

「二発目だ!絶望に足掻け……塵芥!エクスカリバー!!」

 

さらにディアーチェの前に三つの魔法陣が現れ、そこからエクスカリバーが放たれた

 

ラグナロクとエクスカリバーはU-Dに直撃した

 

「まだだ!シュテル、レヴィ!技を借りるぞ!」

『はい。思う存分やってください』

『やっちゃえ王様!!』

 

さらにディアーチェの杖の先に赤色の魔力が集まり、杖を握ってない方の手に青色の魔力のリングが現れる

 

「疾れ明星。全てを焼き尽くす炎と変われ!」

 

杖の先の魔力で出来たスフィアが一瞬で膨れ上がる

 

さらに、

 

「行くぞ……パワー極限!!」

 

U-Dの近くに現れた魔力で出来た雷がU-Dに当たり、U-Dを固定する

 

「まずは……真・ルシフェリオンブレイカー!!」

 

そして、杖の先から真・ルシフェリオンブレイカーが、

 

「そして!雷刃封殺爆滅剣!!」

 

もう片方の手から雷刃封殺爆滅剣が放たれ、U-Dは身動きする事が出来ず、直撃した

 

「ならわたしも行くで……偶然見つけたこの魔法!!」

 

さらにはやてが夜天の書を開く

 

「海より集え水神の槍。彼方より来たれ銀雪の吐息。逆巻き連なり天に座せ!」

 

何処からか……正確には海からなのだが、そこから大量の水が集まり、氷に。それが次第に次第に大きくなっていき……

 

「ヘイムダル……ってあかん。これあかん魔法や」

 

四十メートルは軽くある氷塊に変わった

 

「と、取り敢えずドーン!!」

「子鴉貴様ァァァァァ!U-Dが潰れてミンチになるわ!!」

 

が、そんなディアーチェの軽い悲鳴となった声を無視し、ヘイムダルはU-Dに直撃した

 

地面に当たる寸前にヘイムダルは消え、二次災害は免れた

 

が、すぐにU-Dは起き上がった

 

「おぅっふ……」

「これでも起き上がるか……」

 

体力が無限でもこれは……と流石に引いた

 

だが、時間稼ぎはできた

 

「さ、暁美さん」

「……恥ずかしいけど……」

「二人とも頑張るのです!」

 

マミとほむらの手にはティロ・フィナーレ用の大砲にたっぷり矢を詰め込んだ物が持たれていた

 

本来はマミとまどかとの合体魔法なのだが、無理矢理やった上にぶっつけ本番なため、結構時間がかかった

 

『ティロ・デュエット!!』

「は、恥ずかしい……」

 

大砲から矢の羽根の部分にリボンが括り付けられている矢が大量に発射される

 

「……遅い」

 

U-Dはそう言うと、翼を変形させ、そこから大量の魔力弾を放ち、全てを撃ち落とした

 

が、

 

「残念。それは囮よ」

 

カチッと音が鳴った

 

ほむら以外の全ての時間が止まる

 

「さ、動かれたら全滅しちゃうし、ちゃちゃっとやりましょうか」

「なのです!」

 

が、マミとなぎさは別だった

 

二人はほむらと自分の体をマミのリボンで繋ぎ、時間停止を解除したのだ

 

そして、マミが高速で動き回りながらリボンを設置し、なぎさが捕縛用の使い魔を設置する

 

が、徐々にU-Dが止まった時間の中で動き始めている

 

「もう限界よ!」

「終わったわ!」

「こっちもなのです!」

「解除!」

 

カチッと音が鳴り、時が動き出す

 

その瞬間、リボンと使い魔がU-Dを拘束した

 

「レガーレ・ヴァスタアリアよ」

「そしてなぎさの使い魔なのです!」

「ほら、さやか、杏子。やりなさい」

「分かってるよ。もう準備は出来ている」

 

そして、ほむらとマミとなぎさとはやてとディアーチェのさらに上。そこから青色の5本線に音符の乗った道のような物が発生し、U-Dの前で止まった

 

「ほら、やっちまいな」

「うん。行くよ、杏子」

 

さやかの背後にはオクタヴィア。そして、その手には杏子の槍をそのまま大きくした巨大な槍が握られている

 

さやかはその前の杏子の横で剣を指揮棒のようにリズムに合わせ振っている

 

「さ、やっちゃいなさい!」

 

そして、剣を振り下ろすと、オクタヴィアが5本線を高速で通っていく

 

赤と青の魔力がそれぞれの色と混ざり合わず、打ち消さず、綺麗なままU-Dへと向かっていく

 

「ッ!」

 

が、U-Dは咄嗟に手をリボンと使い魔から抜け出させ、それをガードさせる

 

「ほら、やっぱ当たらない」

「じゃ、あれやろうか」

「そうだな」

 

二人が各々のソウルジェムを手に握る

 

「魔力の心配は?」

「まどかから無尽蔵」

「よし、ならソウルジェム壊す勢いで行くよ!」

「おうよ!」

 

そして、さやかの手には超巨大な剣、杏子の足元に超巨大な槍が生まれる

 

さやかはそれから手を離し、剣を新たに生み出し、指揮棒のように振る

 

杏子はソウルジェムを握りながら、祈るように手を合わせる

 

「フォルテフォルティッシモで行くよ!」

「あたしからの最後の審判だ。遠慮せずに受け取りな!」

 

さやかがフィナーレとも言わんばかりに両手を横へと思いっきり振るう

 

杏子は槍から飛び立ち、ソウルジェムを握った手をU-Dへと向けた

 

そして、超巨大な剣と槍がU-Dへと振るわれる

 

「ッ!!」

 

U-Dはオクタヴィアで手一杯なため、よけられる筈も無く、直撃。そこから青と赤の爆発が生まれた

 

「前なら即死級だよね。こっちが」

「いや、アタシ死んだからな」

「そだっけ?」

 

そんな呑気な事を話している二人。そして、U-Dに向けて夢咲が飛び出した

 

(お願い……これでなんとかなって!!)

 

そして、まだ動く事の出来ないU-Dの前へと辿り着く

 

「止まりなさい、U-D!!」

 

U-Dへと救済する白き光を発動する

 

それは前回発動したときよりも確実にその効果は上昇していた

 

「ッ!!?うっ……アァァァァ!!」

(効いてる!これなら……!)

 

U-Dが光の中、苦しみ出す

 

段々と、U-Dの色彩が最初に見た時と同じ白を基調にした色へと戻っていく

 

「ぐぅぅ……!!」

 

が、ただでは終わらない。U-Dは自身の手の手刀で夢咲を貫かんとする

 

(ちょっ、動けないのよ!?冗談じゃないわよ!!)

 

が、U-Dはそんな夢咲に構わず、その手刀で首を飛ばそうと振るう

 

(こ、今度こそ死……)

 

が、その手刀は首に当たる前で止まった

 

第三者の手で

 

「殺らせへんで。そう簡単に」

「は、はやて!?」

 

はやてが自身の杖を間に挟み、その手刀を防いでいた

 

「は、早く……そう持たへんで……」

 

しかし、はやての手はプルプルと震えていた

 

はやての力とU-Dの力では天と地程の差がある。今防げてるのも実際奇跡に近い

 

既にU-Dの浄化は半分程まで終わっている。が、このままでははやての杖ごと自分の首が宙を舞う光景が現実となってしまうだろう

 

(早く……早く!)

 

はやての杖にヒビが入った時、ふと自分の手に誰かの手が乗った

 

薄く透けているが、白い手袋をした手が自分の手の上に乗っかっていた

 

『大丈夫。私も手伝うから』

 

確かに声が聞こえた。そして、浄化のスピードが一気に上がった

 

(これなら……いける!!)

 

さっきまでとは比べ物にならないスピードで浄化が進む。が、

 

「あ、あかん!」

 

パキン。と杖が中程から折れた

 

そして、U-Dの手刀が夢咲の首に迫り…………皮膚に当たった所で止まった

 

「コンマ一秒……ギリギリセーフね」

 

U-Dがポスッ。と夢咲に前からもたれかかった

 

U-Dを抱きしめ、頭を撫でる

 

「だ、大丈夫なん?」

「えぇ。寝ちゃってるしね」

 

すぅ……すぅ……と規則正しい呼吸をしながら眠るU-D

 

「礼はせんぞ」

 

と、そこにディアーチェが合流する

 

「構わないわ」

「あと、そやつの名前はU-Dなんて物ではない。シュテルが思い出した」

「へぇ、なんていうの?」

「……ユーリ・エーベルヴァイン。それがこやつの名前だ」

 

ディアーチェが微笑みながら、U-D……ユーリの髪を撫でる

 

くすぐったそうに眠りながらユーリが微笑む

 

「……んじゃ、アタシ等は帰るか」

「そうね。これ以上はこっちの問題だし」

「……ありがと。貴女達のお陰でユーリを助ける事が出来た」

「そりゃあ私達正義の魔法少女だからね。困った人を見たら助けないとね!」

「そうなのです!正義の味方なのです!」

「……はぁ、テンション高いわね。あ、あなた。私と同じ盾持ってたわね。出しなさい」

「え?いいけど……」

 

夢咲がほむらの言葉に従い、壊れてしまった盾を出現させる

 

それにほむらが手を当て、魔力を与えると盾が一瞬で元に戻った

 

「……うっそん」

「これで出番は終わり。ほら、帰るわよ。まどかが待ってる」

「ほんとほむらはまどかlove……」

「え?ちょっともう一回言ってくれるかしら?美樹さやか?」

「ごめんなさい。許してくださいだから首筋に器用に当ててるRPGを退けてください皆が巻き込まれます」

「時間停止で皆を避難させるわ」

「そうまでして私を爆殺したいかあんたは!!」

「マジでするわよ?」

「すんません止めて下さい」

 

そんな二人のコントを笑いながら見ている

 

ディアーチェもそれを見て微笑んでいる

 

「……さ、帰りましょ」

「そうだな。あ、アタシ等は何時でも力を貸すからな。気にせず呼んでくれ」

「えぇ。これからもよろしく」

 

夢咲のその言葉を堺に、魔法少女達がピンク色の魔力の渦に包まれ、消えていった

 

「……あっという間やったな~」

「……そうね」

「で、何者だったのだ?あ奴らは」

 

ディアーチェが夢咲に問う

 

「そうね……」

 

ユーリの髪を撫でながら、答えた

 

「希望の魔法を使う奇跡の魔法少女達よ」

 

これからもがんばって。そんな声が聞こえた気がした




魔法少女まどか☆マギカより、美樹さやか、佐倉杏子、暁美ほむら、巴マミ、百江なぎさでした

前回奮闘したヴィータやフェイトそんやシグナムさんは今回セリフ無し。仕方ないね

魔法少女五人は今回で限りです。あと、なんやかんやで今回も無傷の祈梨。運はカンストしてます

次回は闇倉戦。ゲストもいるよ
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