魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
あ、スパロボクリアしました
グランゼボーマの体力は確か25万でしたけど、サルファのケイサル・エフェスの体力って50万近くあった気がするんですが……
あと、フル改造マジンガーZに超合金Zかセイクリッドアーマー着けたらなんかボスの攻撃でも1000以下しかくらわないとか巫山戯たことになりました
「いたたた……酷い目にあった」
「同感だ……」
「えっと……その……」
「謝んな。アタシ等が勝手にやっただけたからな」
全ての戦いが終わり、皆が一箇所に集まっていた
直人達はミキヤを縛り上げて意識を刈り取った上で尚哉の手によって元の世界に一旦戻した
闇倉の奪った能力は既に暮羽が回収し、どこからか取り出したツボのようなものに一時的に封印した
才賀はそれを元の世界へと持って帰った
「……あんたが桜庭暮羽か。神から一応話だけは聞いたことある」
「八神尚哉……か。まぁ、何の運命で会っちまったのか分からんが……ま、よろしくな」
「あぁ、こちらこそ」
どうやら、尚哉と暮羽はお互いを軽く知っていたらしい
「あ~……闇倉に洗脳されるなんて……」
「まぁ、仕方ないさ。元に戻れたんだしいいだろ」
「それもそうだな」
「あ、やべ、残りの仙豆落としてる……」
玲音の元には條助、佑真が集まり、軽く凹んでいる玲音を慰めていた
「……これにて一件落着ね」
「そうだな。U-D……あ、今はユーリか。ユーリも助かったしミキヤって奴はなんとかなったし闇倉は倒したし……って闇倉はどうした?」
玲音の言葉に全員が反応するが、全員がさぁ。と言うか首を傾げた
「……尚哉」
「分かっている」
が、その中で暮羽と尚哉だけが身構えた
「斬符「次元斬-オーバーワールド-」!!」
「ディメンションバスター!!」
二人が一瞬で構え、暮羽が剣を一瞬で振るい、尚哉が砲撃を放った
それはある一点……闇倉が墜ちた場所へと放たれた
その二撃は寸分の狂いなくそこに吸い込まれ、爆発した
「外した!」
「なんだあいつ!回復が早すぎる!」
まさか……と思う前に舞った爆煙の中から何かが飛び出した
「Kuhh……Haaaaaa……」
ゴキゴキ!と爆煙から飛び出した人物は首を鳴らす
「闇倉……やっぱりまだ倒せてなかったな」
「いや、回復が早すぎるんだ」
舌打ちをする二人
「……さて、どいつからぶっ殺されたい?」
「……尚哉。俺達で……殺るぞ」
「あぁ。ここで逃せば様々な世界に迷惑がかかる」
「たかが俺の手が汚れる程度で終わるのなら……殺ってやる」
暮羽の剣が灰色の光を纏う。さらに、その上から七色の光が包む
「そういえば、テメェは神だったな。丁度いい。テメェで腕試ししてやるよ」
「神殺しか……人間が安安と神を殺せると思うなよ」
「ついでに、特異点もな」
一触即発の空気。神と特異点。そして、闇がぶつかり合おうとする
その中、暮羽と尚哉の後ろから何者かが飛び出した
『ッ!?』
「スパーク……エッジ!!」
青の光が闇倉へと一直線に向かっていく
「甘いんだよ!!」
が、闇の衝撃波でその光は弾かれ、光は消え、暮羽と尚哉の元に落ちてくる
「チッ、やっぱりそう簡単には当たらないわね」
それは暮羽と尚哉の前で着地した
「俺を殺せるとでも思ったか?」
「えぇ。当然」
闇倉へと突っ込んだ人物……夢咲は口から垂れている血を服の袖で拭い、半ば刀身からポッキリと折れている剣を捨て、新たな剣を生み出した
「お客さんの手は煩わせないわ……ここで!私が引導を渡す!!」
剣の先を闇倉へと向ける
「……ふん。テメェ如きがか?笑わせるな」
「そうよ。地獄に送り返してあげるわ!」
夢咲が剣に魔力を一瞬だけ込めた
その瞬間、刀身が闇倉へ向けて飛んでいった
(不意打ちよ!)
弾丸に匹敵する速度で飛んでいく刀身
普通なら直撃して人間の串刺しが完成するだろう。が、その刀身は外れた
闇倉が残像すら見えるほど高速で動き、一瞬で夢咲に肉薄したからだ
(……冗談でしょ!?)
既に闇倉は目の前。時間停止すらもう間に合わない
「死ね」
(こうなったら刺し違えてでも!)
ダメージ覚悟で刀身を生み出すため、魔力を込める
そして、振るわれた闇倉の手は……
「届いた!」
一枚の『たて』と書かれた紙に防がれた
「ッ!?」
「チャンス!」
怯んだ隙に夢咲が剣を振るう。が、剣は虚空を斬った
「邪魔した罰だ。死ね」
闇倉は一瞬でその紙を投げた祈梨へと肉薄していた
それに一早く気付いたネブラが祈梨の持ってるメモ帳を五枚ほど一気に破りとり、闇倉の手刀をそれで防いだ
紙には全てひらがなで盾と書かれている
「チッ」
闇倉は舌打ちをして祈梨から離れ、夢咲から数メートル離れた場所へと移動した
「夢咲ちゃん、わたしも」
と、言いながら祈梨が夢咲に寄っていく
「他のは?」
「休憩中だって。あと、こっぴどくやられたから無理って子もいたよ?」
「そ。なら、二人でやるわよ!」
夢咲が剣を改めて構え、祈梨が少しだけ下がり、フォーアラーデンを展開する
それと同時にヘッドコントローラーと専用のコンタクトを着ける
「……よし、準備完了!」
そのコンタクトの効果でフォーアラーデンをハッキング。使用可能の魔法だけを視界の端に表す
「どれだけ小細工しようが無駄なんだよ!」
「チッ、俺達も加勢を……」
「あなた達は切り札よ!まずは私達に任せなさい!」
夢咲が手で二人を制し、闇倉を睨みつける
「……分かった。無理だったら言ってくれ」
「そう簡単には負けないわ……全力で。そう、全力で倒すから」
「わたしは援護するね」
「頼むわ」
祈梨がしゃがんでフォーアラーデンに着いているスコープを覗き込む
(……もう、あの子達には頼めない。私自身の力もあいつには敵わない……そして、祈梨は強いけど、こんな状況じゃネブラが確実に守ってくれるとも限らない……なら、本能のままに。本能に従って……)
「ほぅ……たった二人か」
「……ブッ殺す!!」
夢咲が獣のように吠え、青と赤の光を纏い闇倉へと突っ込んでいく
「フォーアラーデン!サポートお願い!」
『了解』
それを祈梨が確認した後、トリガーを引く
魔力が収束し、クロノの使う砲撃魔法が放たれる
祈梨は魔法が使えない。その為、フォーアラーデンに積んである擬似リンカーコアからの魔力で砲撃が放たれる
「アァァァァァァァ!!」
最早雄叫びのような声を出しながら夢咲が闇倉に肉薄。そのまま剣を振るう
(速いだと……?)
「殺す!絶対に殺す!!」
目を限界まで見開き、格好なんて付けない。本能のままに剣を振るう
敵を殺す。ただそれだけの為に
でなければ、殺される。実力の差と圧倒的な闇。そして、自分の残り少ない魔力。ユーリを浄化するために殆ど魔力は使い切ってしまった
だが、
かつて、己を魔女に変え、自我が無くなるまでの時間を遅延し、その力を一時的に我が物とした魔法少女がいた。さらに、魔女を己に押さえつけ、愛だけで神の力をも我が物とし、世界を作り替え、悪魔と名乗った魔法少女もいた
なら、決してグリーフシードと化しないこのソウルジェムなら。魔女の力を自分の物に出来るかもしれない
「力を……貸せ!私の魔女!!」
ふつふつと沸き上がる破壊の衝動。負の感情
飲み込まれたら戻ってこられないような力の塊
それを、自分の物にする
最早、それを全て無意識で行っていた
でなければ勝てないから。本能がそうやって無意識に自分を突き動かすから
「あんたはここで殺さないと!」
祈梨を、玲音を、シャロを、ひなたを。そして、はやてを。闇倉から守るために
もう、こんな身勝手なクズ野郎のせいで誰も悲しまなくするために
「ハァァァァ!!」
力を
「夢咲……ちゃん?」
祈梨は目の前の夢咲が信じられなかった
何時もは気取って、歳上として祈梨を引っ張り、時には女としていろんな事も教えてくれた。でも、面倒くさがり
何時も大人しく、時にふざけて笑いあって。そんな彼女が目の前で獣のように戦っている
本能をむきだしにし、剣を振るう
どす黒い魔力を自分の物にしながらも
「駄目だよ……そんなの」
勝つために。ただ、勝つために力を振るう
闇堕ち……という言葉をシャロとひなたのおふざけの会話で聞いたことがある
今の夢咲は正にそれだ
さっきまでは何時もの夢咲だった。だけど、一瞬で変貌してしまった
「邪魔だ!」
「ガッ!!」
闇倉に吹き飛ばされ、こっちまで吹っ飛んでくる
「ネブラ!」
『任せておけ!』
吹っ飛んで来た夢咲をネブラがキャッチする
「ぐっ……はぁ……はぁ……」
「夢咲ちゃん……」
「祈梨……ごめん、ちょっと頭に血が行ってた」
祈梨のさみしそうな目を見て頭をクールダウンさせる
流石に本能に従ってやるのはやり過ぎた。と
「短い闇堕ちで良かったわ……」
だが、纏ってるどす黒い魔力は消えていない
「死ね」
しかし、無慈悲にも闇倉は闇の光弾を放ってくる
「ッ!」
「フォーアラーデン!クアンタムシールド!!」
祈梨が夢咲の前に出て手をかざす
そこにクアンタムシールドが発生する
「夢咲ちゃん!早く逃げ……」
が、数瞬の拮抗の後、クアンタムシールドが弾け、闇の光弾が祈梨へと吸い込まれ、祈梨を吹っ飛ばした
「祈梨ぃ!!」
「まずは一人だ」
闇倉の言葉。即ち、死んだという事
ふつふつとまた怒りが感情を支配しかける。が、抑える
そして、自身のどす黒い魔力を全て翼へと変換する
「……殺す。絶対に!」
悪魔の翼のようになったそれを羽ばたかせ、闇倉へと夢咲は突っ込んだ
ボンヤリと視界がボヤけている
視界の端が赤い。体中が筋肉痛になったみたいに痛い。手も動かそうとしても動かない
全身血だらけで突っ込んだビルのガラスが背中に何個も突き刺さり、片手は瓦礫の下敷きに。もう片方の手は折れている。足も下敷きになり、動く事もままならない。さらに肋骨も何本か折れている
出血もひどい。赤い水溜まりが出来るほどに
(なんで……動かないんだろ?)
自身の重症さに気が付いてない。だが、段々と体が冷たくなっている
「うわっ……ぐ、軍曹さん!モモッチの子供が!」
「ま、間に合わなかったでありますか!?」
段々と聞こえなくなってきている耳に何か変な声が聞こえてきた
「落ち着けケロロ!まだ生きている!」
「なら何とかなるぜ~?く~っくっく」
「クルル殿。早くせねば」
誰?と聞こうとしても声が出ない
だが、赤い視界とボヤけた視界に何か変な動くものが見えた
大体二頭身で、カエルのような、変な生き物
「チッ……両足と片手は潰れてもう片方の手は折れてやがる。肋骨も何本か言ってるし背骨も中程から折れてるな。多分、内臓も幾つかやられている。よく即死してないな」
「冬樹殿と桃華殿の子供にこんな事を……こうなったら我輩が直々に成敗を……」
「なら僕も!嫉妬玉で消し飛ばして……」
冬樹……桃華。確か、自分の親の名前
けど、なんでこの奇妙な生き物が知っているのか。それが分からない
「ケロロ君、タママ殿。ここは拙者達の出る幕では御座らん。渡す物を渡したら帰るでござるよ」
「ドロロ……分かってるであります……」
「……軍曹さんが止めるのなら」
「んじゃ、これを装着させて……そこの暗黒星雲人。マニュアルはここに置いとくぜ~」
『分かった。すまないな』
「そんじゃ、ポチっとな~」
にょにょにょにょにょと変な音が聞こえたかと思うと、全身があったかくなる
寝てしまいたくなるほど気持ちいい光が自分を包んでいる
「頑張るのでありますよ。全員、勝利を祈って敬礼!」
そんな声が聞こえ、一瞬だけ目を閉じた
次の瞬間には奇妙な生き物は消えていた
段々と、視界も治ってきている
「……?」
まだ少しボヤける目で奇妙な生き物に何かを着けられた首元を触る
そこにはチョーカーが着けられていた
『しっかりしろ、祈梨』
「ネブラ……」
『やっと起きたか』
「……え?」
『お前はさっきまで気絶してたんだぞ』
「……そうだっけ?」
なんだか自分がすごくボロボロで……と考えていたが、ネブラに何度も言われ、頷いた
「ネブラ……この首輪は?」
『……チョーカーと言うアクセサリーだ。首輪ではない』
「あ、あはは……」
『えっと……チョーカーにスイッチがあるだろう。押してみろ』
「えっと……これかな?」
カサカサッと紙が擦れるような音がしたが、気にせずにチョーカーのスイッチを押した
次の瞬間、両手両足、そして胴体や肩に装甲が展開された
「ふぇ!?」
服の上から展開されたそれを見つめる
『腰にサーベル。念じればライフルと盾も出てくる……さらにハイパーセンサーにより視界を広くし、反射速度も大幅に上げるか……凄いな。ミッドチルダの科学者でもここまでの物は作れないだろう』
「ど、どういう事!?」
『ケロン人と言ったか……何と言う科学力だ』
何やらブツブツと言っているネブラをもう放置し、自分の体を確認する
服や靴下の上から機械的な装甲が張り付けられている。そして、腰には一本の棒
それを手にとって抜き取ってみればピンク色のビームのような刀身が現れた
その棒を腰に戻して手首をスナップさせると、そこから実体化ペンが飛び出した。戻れ。と思ったら実体化ペンは一人でに戻った
そして、試しにライフルを想像した。すると、頭の中に何個かのビジョンが浮かんだ
その中で、一番コンパクトで拳銃の形をしたものを頭の中で選択した
すると、手の中にそれが現れた
「……?」
ガチャガチャとそれを弄ってると、誤ってトリガーを引いた
すると、ビームが発射され、壁を突き抜けた
「……うわぁ」
『ビームライフルとビームサーベルか……』
拳銃改めビームハンドガンから手を離すと、パッと消えた
『……取り敢えず、フォーアラーデンを持って夢咲の所に行くぞ。心配だ』
「う、うん」
飛ぼうと考えると、背中の側を漂っている大きな機械がキィィィィンと音を立て始めた
「行こう!」
ドン!!と衝撃波に似たような振動。それが辺り一帯を震わし、祈梨が飛び立った
視界の端にマップが映る。赤い点と青い点が交差しあってる場所がある。そこが、恐らく闇倉と夢咲が戦っている所だろう
さらに、視界の右下。そこには2450km/hと表示されていた
祈梨にはよく分かってないが、これは約マッハ2である
だが、それでも接敵まで20秒とある。相当な距離を飛ばされていたようだ
『祈梨、スナイパーライフルだ。それで狙撃しろ』
「す、スナイパーライフル?えっと……」
『一番長いものだ。フォーアラーデンの形がまさにそれだ』
「こ、これ!?」
祈梨の手にシンプルなスナイパーライフルが現れる。が、大きさは祈梨より大きく、2mといった所か
ケロン軍製最高精度スナイパーライフル。地球の如何なるスナイパーライフルでもこの一丁には負けてしまうだろう
『飛びながらでいい、構えて撃て』
「ど、何処に?」
『闇倉だ!』
見えないのに?とは聞かずに祈梨がスナイパーライフルのスコープを覗き込む
すると、そこに電子映像が映し出され、視界の端にsniper modeと表示され、体に急ブレーキがかかる
それに気付かず、電子映像を食い入るように見る
すると、闇倉と夢咲が戦ってる場面が見えた
そして、闇倉の頭に十字のマークが重なり、赤くなった瞬間、Look on!と文字が出た
『撃て!』
「ッ!」
ドン!ドン!ドン!と三発連続でスナイパーライフルの銃口からビームが発射された
『牽制にはなった!行け!』
「うん!」
そして、祈梨は再び音速を超えて夢咲の元へ向かった
途中、こっちに向かって飛んできてる誰かとすれ違った気がした
「当たれ!当たれ!!」
「鬱陶しいな……」
夢咲は正に目の前が真っ赤になっていた
目の前で祈梨が吹っ飛ばされた。しかも、今回はネブラが守っていなかった。直撃だ
現に、祈梨から出たであろう血が頬に一滴ついていた
自分みたいに体の再生は出来ない。シャロのように頑丈ではない。ひなたのような防御性能に優れたバリアジャケットも纏っていない。玲音や佑真のような耐久力も持ち合わせてなんかいない。條助みたいにスタンドという身を守るための咄嗟の力もない
そんな彼女が自分でも当たれば一撃必殺になるであろう一撃を受けたんだ。それが意味するのは
「死ね!死ねェェェェ!!」
死。ただ、それだけ
「よくもあの子を……あんな子を!!」
「俺の邪魔をした。それだけで万死に値する」
「巫山戯るな!!人は!世界はお前の玩具じゃない!!」
最早型なんて無い。止めた筈の本能に従っての攻撃。それを繰り返す
「ぎゃあぎゃあ喧しいんだよ!このクソカス!!」
ガキン!と音が鳴る
闇倉が手のひらで夢咲の剣を防いだ時に発せられた音だった
「いいか?テメェ等は俺の言う通りにしときゃいいんだよ。俺に身を任せりゃいいんだよ」
「巫山戯るな……巫山戯るんじゃないわよ!!」
夢咲が剣を捨て後退し、槍を作る
「お前が居なかったら……祈梨は!!」
紅蓮のような赤色の魔力が槍を包んでいく
その瞬間、ヒュン!!と風切り音が聞こえたかと思った。次の瞬間には闇倉が吹っ飛んでいた
さらにもう二回同じ風切り音が聞こえ、もう二度闇倉を吹っ飛ばした
「ッ!?」
「……な、なんなの?」
そして、唐突な衝撃
パン!!と何かが爆ぜる音が聞こえたと同時に闇倉が空を舞った
さらに薄く見える桜色の何か
それが闇倉を通る度に闇倉が空を舞う
そして、幾度かそれが続いた後、ビームのような物が闇倉を直撃し、闇倉を吹っ飛ばした
「……えっと、大丈夫だよね?」
『問題ない』
ゆっくりとその人物は降りてきた
「い、祈梨?」
「えへへ、ちょっと休憩してきちゃった」
頭を恥ずかしそうに掻きながら答える祈梨
「……ごめんなさい、ツッコミどころが多過ぎる」
「え?」
「まず闇倉の攻撃受けて無事だったの?それから、その何処ぞの女しか使えないパワードスーツのようなやつは?」
取り敢えず、大雑把にそれだけを聞く
「えっと……よく分かんない。気が付いたらビルの中だったしこれもあったし……」
『後で私が説明しよう。それよりも、まずはあっちだ』
ネブラの声に反応して闇倉が吹っ飛んだ方を見る
「……クソガキが。この俺様にこんな真似しといて生きていけると思うなよ」
ガラッ……とコンクリートの破片を地面に落としながら立ち上がる
「ッ!」
祈梨が腰から棒……ビームサーベルを取り出し、一振りする
ブゥンと音がする。それと同時に桜色の刀身が現れる
「ビ、ビームサーベル……?」
それを片手で構え、もう片方の手にビームハンドガンを出現させる
「夢咲ちゃん!援護よろしくね!」
「わ、分かったわ!」
祈梨が一瞬姿勢を低くし、闇倉へ向けて飛び出した
「落ちろ!」
闇倉の手から闇の光弾が放たれる
それを安安と避けてそのまま一気に闇倉へと肉薄した
そしてビームサーベルを思いっきり振るう
「チッ!」
闇倉がそれをメフィストクローで受け止める
バチバチ!!と火花が二人の間で飛び散る
『下がれ!』
「うん!」
そして、祈梨がネブラの指示で下がり、ビームハンドガンを連射する
闇倉がそれを全て弾きながら祈梨へと接近する
「わ、わ!こっち来るよ!?」
『ビームマシンガンだ!これより少し大きい銃だ!』
「えっと……これ!」
祈梨の手のビームハンドガンがビームマシンガンに変わる
ビームサーベルをサーベルラックに戻してマシンガンを下がりながら両手で持って乱射する
「クソ鬱陶しいな!」
放たれるビームの小さな弾を闇の障壁で防がれる
『バズーカだ!ぶちかましてやれ!』
「うん!」
祈梨の両手にビームマシンガンの代わりに二つに分割されたバズーカが現れる
それを一瞬で接続し、ガチャッと半回転させロックする
さらにそれを一瞬で構え、トリガーを引いた
発射されたビームの弾が闇の障壁に当たり、爆発する
『視界最適化!』
ネブラの声紋認証で祈梨の視界が変わる
爆煙の中でもしっかりと闇倉が見えた
『ハンマーで行け!』
「わかった!」
バズーカが消え、代わりに杖が現れる
それがガシャンガシャンと分離していき、チェーンのようになり、その先にビームで出来たトゲの着いた玉が現れる
「え~~い!!」
それを釣り竿を投げるように振るう
それが爆煙に突っ込んだ瞬間、闇倉らしき人物が爆煙から飛び出し、外れた
「ティロ・フィナーレ!」
しかし、夢咲がティロ・フィナーレを使い、闇倉を牽制する
『ビームショットガンで牽制しながら接近しろ!』
「ショットガンってなに!?」
『マシンガンと同じ位の大きさの銃がある筈だ!』
「えっと……これ!」
祈梨がハンマーを消し、ビームショットガンを手に持つ
そのまま闇倉へ接近しながらショットガンを連射する
『サーベルで切り裂け!!』
「うん!!」
ショットガンの雨あられで障壁を張って防ぐしかない闇倉にさらに接近し、片手で撃ち続けながらもう片方の手にビームサーベルを握る
『サーベル最大出力!!』
ネブラの音声認識により、ビームサーベルの出力がさらに上がり、刀身がサーベルどころか大剣にすら見える太さに変わる
「当た……れぇ!!」
そして、そのビームサーベルを思いっきり闇倉へと振るう
闇倉が障壁を消し、メフィストクローでそれと真っ正面から切り合う
バチバチバチ!!と激しい音が鳴る。両者とも力を全く緩めない
「たかが機械で俺を殺せるかァ!?」
「やれる……!わたしとネブラなら!!」
両者とも一向に引かない攻防戦
だが、祈梨の視界の端に、EN残量低下と言う無慈悲な言葉が現れた
そして、段々とビームサーベルの刀身が薄くなっていく
「え!?」
『いかん……どんな高度なパワードスーツでもエネルギーは有限か!』
ネブラが無理矢理闇倉と祈梨を引っペがした
次の瞬間、ビームサーベルの刀身が消え、体を守っていた装甲が全て消えた
「うそ!?」
『マズイ……近すぎる!!』
祈梨と闇倉の距離はまさに目と鼻の先。このまま攻撃されれば祈梨は間違いなく殺される
「今度こそ一人だ。死ね、クソガキ」
そして、闇倉から放たれる一撃必殺の闇の光弾
防ぐ術は無い。そう思われた時だった
闇倉の闇の光弾が見えない何かに打ち消された
「……え?」
だが、祈梨には確かに見えていた。緑色の、巨大な腕が
そして、その腕の先も、確かに見えた
自分を優しい目で見る、星のマークが胴体にある、一体のドラゴンが
「な、何?何が起きたの?」
だが、夢咲にはそれが見えていない
「大丈夫でありますか?」
「し、喋った!?」
そして、そのドラゴンは祈梨に話しかけた
「流石冬樹殿と桃華殿の子供でありますな。思いっきりの良さがそっくりと言うか……」
「お父さんとお母さんの事……知ってるの?」
「そりゃあもう。友達でありますから」
『祈梨……そこに何かいるのか?』
「え?見えないの?」
「アンチバリアのせいであります。祈梨殿……我輩もお供するであります」
そして、ドラゴンの姿は一瞬にして全員の視界に現れた
───グゥオォォォォォォォォォォォォ!!
咆哮。それは、ドラゴンの怒りの咆哮に聞こえた
『祈梨殿。我輩は後数分しか戦えないであります。短期決戦で行くでありますよ』
念話のような物でドラゴンは祈梨に話しかけてきた
「う、うん……えっと、名前は?」
『我輩は……ケロロ。ケロロ軍曹であります』
ケロロはひょいっと祈梨を頭の上に乗せた
「おいおい、召喚魔法か?クソでけぇ木偶の坊なんか召喚してよォ」
『行くでありますよ。祈梨殿!!』
そして、ケロロは地面を蹴り、緑色の光を纏って闇倉へ突撃した
『どぉりゃぁぁぁぁ!!』
ケロロの拳。人一人軽く握りつぶせるであろう大きさの拳を闇倉へと振るう
「ふん。その程度の攻撃」
闇倉はそれを片手で防ごうとする。が、ケロロの拳と当たった闇倉の手は一瞬で骨が砕け、ひしゃげた
「ッ!?」
『そうナメてもらっちゃ困るであります!ペコポン人!!』
そして、ケロロの口から炎が吐かれる
「チィッ!」
闇倉はそれを防ぎながら後退する
『そこのペコポン人!聞こえたら返事するであります!』
「わ、私!?(あ、あれってケロロドラゴンよね!?なんでこの世界に!?)」
ケロロの声に反応する夢咲
『我輩が隙を作るであります。君はトドメを頼むであります!』
「……分かったわ。やってやろうじゃない!」
夢咲が移動し、本気の一撃を放てる位置まで移動する
「くっ……たかがドラゴン如きが!!」
『ケロロファイヤー!!』
闇倉の言葉を聞かず、ケロロが炎を放つ
闇倉がそれを障壁で防ぐ
『祈梨殿!パワードスーツは!?』
「え、エネルギー切れ!」
『嘘ん!?それならスイッチを二回押すであります!』
「う、うん!」
祈梨がチョーカーのスイッチを二回押す
すると、音声認識をしてくださいというモニターが現れる
『ロック解除!ツインバスターライフル召喚であります!』
音声認識完了。ケロロ軍曹と確認。ツインバスターライフルを転送します
そんなモニターが現れたと同時に祈梨の両手に2本のライフルが現れた
『それをくっつけて!』
「えっと……こうかな?」
祈梨がライフルをくっ付ける
ロック。と言う画面が出たと同時にガシャン!という機械音が響く
『一発しか撃てない筈であります。慎重に!』
「う、うん!」
祈梨が一本になったライフルの銃口を闇倉へと向ける
「このドラゴンが!!」
闇倉がとうとうケロロの炎をかき消す
それと同時に炎で隠れてた闇倉の姿がハッキリと見えた
『今であります!』
「当たって!!」
カチッとトリガーが引かれる
その瞬間、銃口から超巨大なビームが闇倉に向けて発射された
「クソが!!」
だが、闇倉が瞬時に障壁を張り、それを防ぐ
『エネルギーが続く限り撃つでありますよ!』
「うん!!」
祈梨が反動に負けそうになりながらも必死に堪え、トリガーを引き続ける
「……ッ!?」
そして、徐々に闇倉の障壁にヒビが入り始めた
『ケロン軍の科学力は宇宙一ィィィィィィ!!であります!!』
パキパキ!と障壁が破れ始める
そして、パキーン!とビームが障壁を割った。が、それと同時にエネルギーが切れてしまい、闇倉にビームは直撃しなかった
「ありがと!これで決めるわ!!」
が、すぐに夢咲が飛び出し、背中の黒い翼を羽ばたかせる
「侵食しなさい!私の翼!!」
翼が一気に大きく広がった
辺りのほぼ全部が黒の翼で染まった
「
そして、視界が黒に染まった
「ハァ……ハァ……もう無理。魔力もすっからかん。立つこともキツいわ」
「おつかれ~。はい、ジュース」
『任務完了であります』
祈梨が実体化ペンて実体化させたジュースを夢咲に手渡した
視界が戻った時、闇倉は居なかった
吹っ飛んだか、消し飛んだか。どちらかだろう
『では、我輩はここで』
「あ、行っちゃうんだ……」
『仲間が待ってるでありますからな……冬樹殿と桃華殿によろしく言っといてくれるとありがたいであります』
「うん、いいよ」
「ぶっ!?」
ケロロと祈梨がそんな会話をした時、祈梨がジュースを吹き出した
「どうしたの?」
「い、いえ、何でもないわ……(冬樹と桃華!?ちょっ、ちょっと待って……い、祈梨ってその二人の子供として転生したの!?)」
驚きの連続で頭がショートしそうな夢咲
『それでは、我輩はここで』
ケロロはそう言うと、緑の光を纏って何処かへ飛んでいってしまった
「……もう二度とこっち来ないで欲しいわね」
「同感かも……」
二人が寄り合って地面に座る
一息つくために祈梨が何か食べ物か何かを書こうとする
何がいいかな?なんて考えていると、地面に何か変な触手のようななにかがあった
「……なんだろ?」
「……何処かで見たような……あ、そうそう。バイオハザード5のラスボスが体に纏ってた触手……」
自分のやってたゲームの知識から洗い出せたが、何故それがこんなところに……
『……何か来る!飛べ!!』
ネブラが叫んだ
それを反応して夢咲が脚力を強化し一気に飛び、祈梨はネブラが無理矢理飛ばした
その瞬間、自分達が座ってた場所から何百本もの触手が合わさり出来た巨大な腕のような物が地面を割いて出てきた
「うそっ!?」
「ウェスカーでもいる訳!?」
その余りの大きさと予想外の展開に度肝を抜かれる
そして、その触手の先には
「許さん……許さんぞクソガキ共が!!」
多少ボロボロになっただけの闇倉がいた
そして、体中に触手を纏っている。正直言ってキモイ
「倒せてなかったの!?」
「くっ!」
夢咲が祈梨の前に行き、さっきの黒い翼を出そうとする
「一発でダメならもう一ぱ……ッ!」
が、ソウルジェムから不快な物が流れ込み、激しい動悸が起き、激しい頭痛が起きた
「ッ……あっ……ぐぅ……」
「夢咲ちゃん!?」
「無茶して魔女の魔力を無理矢理使ったからかしら……体の方が限界なんて……」
頭痛は一向に収まらない。さらに、魔法すら発動しない
「死ねェェェェェェェェェェェェ!!」
そして、無慈悲に高速で伸ばされる触手で出来た腕
二人を捕まえて握り潰す程度余裕な程大きな腕
(こうなったら祈梨だけでも……!)
夢咲が祈梨を射程外に逃がそうとする。が、明らかに時間が足りない
万事休すか。そう思った時、誰かが夢咲達と触手の間に割り込んだ
「アローとバウンド!撃ち抜いて!!」
割り込んだ人物……シャロがアローのトイズとバウンドのトイズを高速で展開。バウンドのトイズに触手が当たる寸前にアローのトイズを放ち、二つのトイズの合体技で触手を吹き飛ばしながらも夢咲達から引き離していく
「ジェノサイドフルバスター!おまけだよ!!」
さらにひなたがシャロの前に割り込み、ジェノサイドフルバスターでさらに触手を押し返していく
「無駄なんだよォォォォォ!!」
だが、触手はさらに勢いを増してひなた達ごと捕まえようと迫る
が、
「本体がガラ空きよ!!」
アスナが闇倉の懐に一瞬で潜り込んだ
(赤く光る場所……もしかしなくてもこれが弱点ね!)
そこにソードスキル、リニアーを打ち込んだ
「GGGRAAAAAAAAHHHHH!!」
「きったない悲鳴ね」
やはり弱点だったのか痛々しい悲鳴を上げる闇倉
反撃は怖いため、アスナは闇倉からバックステップで離れた
「この小娘共が!!よくも俺の邪魔を!!」
「そりゃあしますよ」
「お前なんかに殺されたらあの世で後悔しまくりだし」
「何より、あんたが気に食わない。特に、その腐った根性がね!」
シャロが矢を構え、ひなたがサンライトを構え、アスナがランベントライトを構える
「よっぽど死にてぇようだな小娘共が!!」
「うるせぇ奴だな。ホントさ」
3人の横から一人の少年が歩いてきた
「そんな暴論が人に認められるとでも思ってるのか?お前は」
「ア?」
「ミキヤだってもう少し常識を理解してた。あんな奴でもだ」
そして、腕のブレスレットをアクセプターへと変化させる
「子供じゃねぇんだ。今からでもいい。自分の犯した罪を自覚して謝るべき人に謝れ」
「は?俺がどうして謝んなくちゃいけねぇんだ?この俺様がよォ!」
「……言ってもダメか。なら!」
そして、直人はアクセプターの青いボタンに指を掛ける
「地獄に送り返してやるからそこで反省しろ!アクセス・フラッシュ!!」
直人を青い光が包み込み、一瞬だけ青い専用スーツに服装を変える
「アクセスコード、グリッドマン!!」
そして、直人の声に反応し、直人の体にグリッドマンの装甲が展開される
「電光超人グリッドマン!!お前は俺達が倒す!!」
2分40秒の、短くも長い戦いが始まる
ケロロ軍曹より、ケロロ軍曹、タママ二等兵、ギロロ伍長、クルル曹長、ドロロ兵長、ケロロドラゴン、ケロン軍製最高精度スナイパーライフルでした
はい、まさかの新たなゲスト、ケロロ小隊でした
前からGOD編でなんとかケロロ小隊出したいと思ってたので結構無理矢理な形でしたが出してみました……まぁ、今までのゲストも無理矢理でしたけども
祈梨のパワードスーツは手足の部分が人間の手足と同じくらいの大きさ(要するに小型化です)のラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ(オレンジではなく赤色)みたいなのを想像してくれたらありがたいです。あと、足の装甲はもうちょっとスマートな感じです
次回も対闇倉戦ですの。でわでわ