魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~ 作:白銀の勇者
後悔はしていない
「あ~~!!!」
某日、祈梨の叫び声が、冷蔵庫の前で響いた
その直後、丁度遊びに来ていた夢咲達が駆けつける
「何があったの!?」
「大丈夫ですか!?」←犯人
「Gか!?」
「ムカデか!?」
上から夢咲、シャロ、玲音、條助である
四人はすぐに呆然としている祈梨の後ろについた
「冷蔵庫に何かあったんですか!?」←犯人
「わたしのプリンが~……」
と、祈梨は冷蔵庫から空のプリンを取り出した
中身は綺麗に食べられていた
「……プリン?」
「今日のご飯の後に食べようと思ったのに~……」
「だったらまた買ってきたら……」
「いえ、これ……翠屋で限定販売されたレア物のプリンです……もう買うことは……不可能でしょう……」←犯人
「行列に並んで奇跡的に買えた最後の一個なのに……」
「あのまろやかな味に甘ったるいカラメルソース、さらにあのプルプル感、気が付いたら手を出してしまい、ものの数秒で食べ終えてしまうようなプリンです。それを食べられたらあたしだって怒ります!」←犯人
「あっ……」←気付いた
翠屋……海鳴市で経営されている喫茶店である
翠屋で売られるお菓子は全て美味しいと評判で、中でもシュークリームはかなり人気の一品である
そして、祈梨は先日、翠屋で特性プリンが限定五十個売られる事を知り、行列に並び、最後の一個を手にしたのだ
そのプリンが今日、何者かに食べられてしまったのだ
そして、何故か夢咲があっ……と声を出したが、誰もそんなことは聞いてはいなかった
親には食べちゃ駄目と釘を刺してある。と、なると食べたのは……
「俺達四人の誰かって事か……」
「悲しいけど……ね」←気付いてる
「誰が……」
「絶対に犯人は見つけ出します!!」←犯人
「皆……正直に言ったら……爆弾十個で許して上げる」
祈梨は今までに見せたことの無い真っ黒な笑みを四人に見せて、紙の中に十個の爆弾を書いた
これほどまで怒りを露にする祈梨は後にも先にも、楽しみにしていた食べ物を食べられた時しかないだろう
そして、親友を疑う祈梨も、こういう場面でしか見ることは出来ないだろう
そうとう頭にキてるみたいだ
「こ、こわっ!」
「は、早く推理です!」←犯人
四人はその場で唸り始めた
「あ、そういえばあたしのダイレクトハッキングは人の嘘程度なら見破れます!」←犯人
「そうなの?じゃあ……お願い」
シャロのトイズの一つ、ダイレクトハッキング
それは、元は機械をハッキングして自分の支配下に置く能力なのだが、人の体を流れる生体電気を読み取ることで、真か嘘かを発見することができる
シャロはまず、夢咲と玲音に触れた
「二人とも……プリン……食べた?」
『た、食べてません!!』
余りの怖さに逃げ出したくなった二人だが、逃げて濡れ衣を着せられるのは御免被るため、その気持ちを押さえて答えた
そして、シャロの結果は……
「犯人ではありません」←犯人
二人は犯人ではなかった
祈梨は考えた。そうなると、シャロは嘘発見に荷担してくれたため、論外。だとすると……
「條助くん……覚悟はいい?」
「べ、弁護士を呼べェェーーーー!!!」
條助は腰を抜かしながらも抗議した
「往生際悪いわよ?」←面白い
「吐いた方が楽ですよ?」←犯人
「骨は……拾ってやる」
「待てェェーーーー!!!」
條助は爆弾の書かれた紙を振り上げた祈梨の手をゴールド・エクスペリエンスで掴み、猶予を得た
が、祈梨の手はゴールド・エクスペリエンスの手を段々と押し返していく
これが食べ物の恨みなのだろうか
「あ、アリバイだ!!俺にはアリバイがある!!」
「ふぅん」
祈梨は手を下ろした
條助は歯をガチガチと鳴らしながら、震える足腰に鞭を打ってなんとかその場で立つ
「で、アリバイは何ですか?」←犯人
「あぁ。俺は一度もここには来ていない。その様子は祈梨が見てた筈だ」
「あ~……そういえば、條助くんはずっと家から持ってきたゲーム機をテレビに繋いで遊んでたっけ」
「そして、トイレにも行ってない。つまり、俺にはここでプリンを食べることなんて出来ない……どうだ?」
條助は自分のアリバイを説明した
これなら祈梨も玲音も夢咲もシャロも信じてくれる。そう思った矢先……
「意義あり!!」
夢咲が異議を唱えた
「な、何だ!?」
「貴方……スタンドを持ってるわよね……」
「あ、あぁ。それが?」
「貴方のスタンドはここの誰にも見えない……つまり、條助!貴方は唯一誰にも見られずにここのプリンを食べれる唯一の人間なのよ!!」
『な、なんだってー!!?』←一人は犯人
夢咲の論破に他の三人が驚きの声を上げる
が、考えてみればそうだ。ゴールド・エクスペリエンス、シルバーチャリオッツ、まだ見ぬもう一体のスタンド。彼は三つのスタンドを持っている
その内の一体を操って冷蔵庫からプリンを取り、食べることなど容易だ
「ま、待て!俺のゴールド・エクスペリエンスとシルバーチャリオッツはテレビからここまで移動はできない!!」
「でも貴方……もう一体……スタンドが居るわよね?」
「うぐっ……」
「そのスタンドの能力を言いなさい!!(やっば。面白っ)」
夢咲は條助に詰め寄った
ゴールド・エクスペリエンスとシルバーチャリオッツが無理でも、もう一体のスタンドが可能かもしれない
夢咲はシャロに嘘かどうかを見抜いてくれと言った
「俺のもう一体のスタンドはパールジャム。料理の中に入って相手の体内に侵入し、体の不調を治すスタンドだ……」
「……嘘ではありません」←犯人
「そう……つまりは、條助には完全なアリバイが確定したわ(シャロが必死すぎて面白い)」
「よっしゃぁ!!」
彼のもう一体のスタンドはパールジャムだった
パールジャムではプリンを取ってくることは不可能。そのため、條助にはアリバイが確定した
そうすると残りは……
「俺達三人……だが、俺達はやってないとシャロが判断した。だから……アリバイが証明できてないのは……」
「でも、あたしもこのトイズは使うのが初めてなので、もしかしたら違ったかも……ですけど、條助さんは犯人ではありません!」←犯人
(この子面白いわー)
(この必死さ……これこいつが犯人だな)
(あ、分かっちゃった……今すぐ爆弾ぶつけたいけど……ちょっと待ってみよっと)
約三名、犯人が分かったらしいが、泳がせておくことにしたらしい
それにしてもこの祈梨、中々黒い
「あたしは確かに一度トイレを使わせてもらいましたが、トイレに行ってからここに来るまで少し時間がかかりますし、何よりあたしはトイレを流してからすぐ、皆さんの所に戻ったんですから、あたしは犯人では……」←犯人
『意義あり!!』
そこに弾丸のような異議を唱える玲音、條助、夢咲
ちなみに、玲音はシャロの証言中に気がついた
「別にトイレに行く前にもここには来れるわよね?」
「それに、お前のサイコキネシスなら手を使わずともプリンを取れる。ついでにトイレに居る時間、かなり長かったと思うんだが?」
「ついでにお前のトイズの中には人を惑わす事が出来るトイズがあると見た!」
最後の玲音の言葉は感だが、シャロのトイズの中には幻惑のトイズがある
「た、確かにそうですけど……」←犯人
「俺の推理はこうだ。お前はトイレに行く振りをして俺達に一時的に幻惑を見せて冷蔵庫の前に来た。多分、プリンがあることを知ってたんだろうな。そして、冷蔵庫の前で悩んだ後、プリンを十秒くらいで食べ、トイレに行き、皆と合流した……違うか?」
「うっ……」←犯人
図星を突かれてシャロは項垂れた
「そうですよ……玲音さんの言う通りです」←犯人
「やっぱり……」
「だって……あたしだって並んでたんですよ?なのに、あたしの前の前……祈梨さんの所で売り切れて………」←犯人
シャロは全てを自白した
そして……
「シャロちゃん」
「祈梨さん……」←犯人
祈梨は笑顔でシャロの肩に手を置いた
いい話ならここで祈梨は特別に許すと言うだろう……だがしかし
「……覚悟はいい?」
祈梨はすっと懐から紙を取り出した
紙には二十を越える爆弾が書かれていた。実はこっそりと追加しておいたのだ
「……情けは?」
「無い」
祈梨は断言すると、シャロに爆弾をぶつけ始めた
その頃、三人はとばっちりを受けないために別の部屋に移動していた
が、爆音と二人の声は聞こえた
そして、気のせいと思いたい声が聞こえてきた
『楽しくなってきたかも……』
『い、祈梨さん……そろそろ許して……』
『い~や♪』
『え?ちょっ、その爆弾の量は洒落になりませ……』
『あっはっはっは!!もっと踊ってよ!!いい悲鳴を聞かせてよ!!』
『ギニャァァァァァァァァァァ!!!!』
『あっはっはっはっは!!た~のし~♪』
『し、死ぬ……』
それから、四人の中では『祈梨を怒らせない』という決まりが決まった
そして、段々と祈梨がSになってきていると感じた四人である
ジョジョの奇妙な冒険より名言、「うるせェェェェェーー弁護士を呼べェェェーーッ」とパールジャムです
祈梨が目覚めちゃいけない方向に目覚めかけました
これからも祈梨はギャグパートで怒るとドSになります