魔法少女リリカルなのは~転生者達の波瀾万丈な物語~   作:白銀の勇者

84 / 85
今回はラファールもどき復活回


第79話

「ねぇねぇ、ネブラ」

『ん?なんだ?祈梨』

「このチョーカー、気が付いたら首に着いてたけど……なんなんだろ?」

 

とある日。祈梨は唐突にネブラに首に着けてるチョーカーについて聞いた

 

GOD編の時にケロロ軍曹から貰ったチョーカーだが、その時の記憶も含めて消えているため、このチョーカーの用途がずっと分からないでいた

 

が、ネブラは何故かGOD編の事を覚えている。その為、教えようかどうかと迷ったが……

 

『さぁな。私にもわからん。が、大事に取っておくといい』

 

流石にそれを教えて当時の記憶が戻ったらタイムパラドックスもいいところなので教えない事にした

 

「そうなんだ……このスイッチもよく分からないし押したらエネルギーがどうたらって目の前に出てくるし……」

 

カチっカチっとチョーカーのスイッチを押すが、祈梨の目の前にエネルギーを補充してくださいと出るばかり

 

『まぁ気にするな』

 

ネブラはそれだけ祈梨に言っておいた

 

「取り敢えず何か飲んでこようかな……」

 

と、自室でそんな事を話していた訳だが、取り敢えず部屋の外に出て両親がいるであろう居間に向かう

 

その途中、居間から

 

『冬樹殿!この世界のガンプラは進んでるであります!もうPGがこんなにあるなんてお金が幾らあっても足りないであります!』

『見知らぬおやつも一杯です~』

『軍曹は昔からほんとガンプラ好きだよね』

『タマちゃん、そんなに食べたらあっちでご飯食べられなくなっちゃうよ?』

 

こんな二人の見知らぬ声と、自分の両親の声が聞こえた

 

「お客さんかな?」

(こ、この声はケロロ軍曹とタママ二等兵……な、何故ここに……)

 

取り敢えず挨拶だけしてこよ。と思いながら居間に向かう祈梨を呆然としていたネブラは止めることができなかった

 

そして、居間の扉を開けると

 

『あっ……』

 

そこには、緑のカエルと真っ黒なオタマジャクシが

 

祈梨はそっと携帯を取り出して

 

「あ、もしもし、警察ですか?なんかちっちゃな緑と黒色の変人が……」

「キャッチ&カットォォ!!」

 

警察に電話したが、緑色の方が携帯を奪って通話を終了した

 

その瞬間、緑色のそれの頭をむんずと掴んで

 

「お、お父さん!これ何!!?」

「つ、捕まったであります!!?」

 

持ち上げながら父親に聞いた

 

「い、祈梨!とりあえず降ろして!」

「嫌だよ!ってなんかヌメヌメして気持ち悪い!!」

「へぶぁっ!?」

 

そしてそれを壁に投げつけた

 

「と、取り敢えず話を聞いてもらうためにも宇宙ニョロ!!」

「ぐ、軍曹!!人の娘に何するのさ!!」

 

壁に投げつけられたそれは祈梨に向かって指をさしながらそう叫ぶ。その瞬間、何かにょろにょろしたナメクジのような物が祈梨を縛り上げた

 

「……へ?」

 

あまりの事に頭がついていかない祈梨

 

そして祈梨を縛り上げてるにょろにょろしたそれが祈梨の顔の前に顔(?)のようなものを見せ、ウィンクした

 

それを見てから現状を理解する。ヌメヌメした物に体を縛り上げられている。しかも気持ち悪い

 

段々と涙目になっていく祈梨

 

「軍曹さん!早くそれ退かさないとももっちが!」

「おうケロ公。私の娘にあんな事しといてタダで済むと思ってんのかあぁ!?」

「も、桃華!とりあえず落ち着いて……」

「と、言うか顔見知りでありますよ!ほら、ケロロ軍曹でありますよ!」

 

そんな事が起こりながらも自分の事でいっぱいいっぱいな祈梨

 

そして、それが決壊し

 

「ひっぐ……フォーアラーデン!!」

『バリアジャケット一時展開』

 

祈梨から魔力が吹き出し、それをフォーアラーデンが制御し、バリアジャケットへと変える

 

現れたバリアジャケットは白いワンピースの上からちょっと丈の短な上着を羽織、フード付きのポンチョを着けた感じだ

 

『ソードピストルモード』

 

そして、フォーアラーデンの形がピストルのような形に変わり、そこから魔力で出来た刀身が現れる

 

それを祈梨は無意識に振り回して宇宙ニョロを切り裂く

 

「ぐすっ……ひぐっ……」

「い、祈梨?」

 

宇宙ニョロを切り裂いた祈梨はそのままゆっくりケロロへと歩いていく

 

「い、祈梨殿?覚えてるでありますよな?ほら、あの時の……」

「レストロリック」

 

ケロロに手を突き出した祈梨がほぼ無意識にバインドをかける

 

「ゲロォ!?」

「あなたの事なんて……」

 

ジャキッと祈梨がスナイパーライフルの形になったフォーアラーデンを構え、銃口をケロロに向ける

 

「知らないし嫌い!!」

 

涙を浮かべた祈梨が躊躇なく引き金を引く

 

緋色の砲撃がケロロを呑み込む。完全に祈梨の魔力で練った砲撃だった

 

「幾らももっちの子供でも軍曹さんにそんな事したらゆるさ……」

「サンダー……ウィップ!!」

 

さらに祈梨がフォーアラーデンを振るう。その銃口から伸びた雷を纏った鞭がタママを打ち上げた。これはフォーアラーデンの仕業

「タマァ!?」

「エターナルコフィン!!」

 

さらに銃口から発射された弾丸がタママに当たり、タママを氷漬けにしたまま空中で固定する。これもフォーアラーデン

 

「スターライト……ブレイカー!!」

 

さらに無慈悲に銃口に溜められた魔力が収束砲としてタママへ発射された。これは緋色

 

ジュッという音と共にタママは緋色の収束砲に呑み込まれた

 

「はぁ……はぁ……ひっく……おかあさ~ん!!」

 

そのまま祈梨はフォーアラーデンを投げ捨てて母親に抱きついた。そしてそのまま泣き始めた

 

真っ黒に焦げてアフロヘアーになったケロロとタママ、呆然とする父と母、母に抱きついたまま泣きじゃくる祈梨。最早カオス以外の何物でもなかった

 

 

 

 

「……とりあえず、こっちのネブラに話は聞いたけど……信じられないなぁ……」

『それも仕方ないだろう。だが、本当の事だ』

「祈梨がそんな危険な事を……」

「それは僕達も言えたことじゃないけどね……」

『前回の事件では未来の者と異世界の者がこの世界へと迷い込んだ。そして異世界の者がタイムパラドックスを防ぐために祈梨等の記憶を封じた。その中に、彼等ケロロ軍曹とのファーストコンタクトの記憶があった訳だ』

 

祈梨は母親に抱きついて泣きじゃくった後、寝てしまった

 

そのため、ネブラが父と母、ついでにケロロとタママに記憶の事や今までのことを話した

 

『そなた等も異世界の者なのだろう?絵空……いや、日向冬樹殿、西澤桃華殿』

「……そうだよ。僕達は数年前に事故でこの世界に来たんだ。まぁ、その後は色々とあって……」

「ちょっと路上での生活とかしたし……」

「我輩達が冬樹殿達を見つけたのは祈梨殿が生まれてからすぐでありました。物心つく前はそれなりに遊んでたのでありますが……いやはや、やはり忘れられているというのは辛いでありますな」

「軍曹さんが何気に祈梨っちの事をガンプラ好きにしようと企んでたのは昔の話ですぅ」

「た、タママ二等!?そ、それはここで言うべきことじゃ……」

「おう、ちょ~っと話があるんだ。ついてきてくれるよな?」

「おぅっふ。久しぶりの桃華殿のアイアンクロ……」

 

バタン。と隣の部屋への扉が閉められ、すぐにケロロの悲鳴が響いた

 

『……祈梨の裏は母親譲りだったのだな』

「え?祈梨は二重人格じゃないって聞いたけど……」

『祈梨はキレるとたまに暴走して誰にも手をつけられなくなるのだよ。たまに残像が見えるほどの速さで動くがな』

「そ、それはまた……」

「……それ、ももっちより強力なんじゃないですか?」

『まぁ、そうだろうな。先程のデバイスもこの時代の技術では到底作れぬ物でもある。祈梨は扱いきれてないが、扱いきれたならかなりの強者になる』

「……事件を引き寄せる体質は僕達に似ちゃったんだね」

 

桃華から預かった、抱き着きながら寝てる祈梨の髪の毛を撫でる。祈梨はくすぐったそうに少し笑顔を作った

 

「髪の毛は多分姉ちゃんから。優しさは桃華から似たんだね」

『……名前に『梨』という字が入っているのは……』

「僕が冬。桃華が桃。季節に関係した文字が入ってるからね。秋はお母さんの字だから、代わりに梨っていう字をいれたんだ」

『梨は秋が旬だからな。いい名前だ。それに、冬樹。君に似たところもある』

「え?」

『友達を作るのが上手いという事だ。祈梨ら同じ境遇の友達を沢山持っている。この子には、人を惹き付ける何かがあるんだろうな』

「……そっか。友達、沢山出来たんだね」

『そうだ。魔法使いに超能力者。さらにはサイヤ人にマテリアルに異世界人だ。宇宙人はいないがな』

 

ネブラは既に祈梨の髪から離れて机の上で丸い形になっている

 

冬樹はそのネブラを持ち上げた

 

「それに、ネブラが守ってくれたんだよね」

『私はそんなに活躍していないさ。所詮、こんな姿だ。祈梨の剣となり盾となる事しかできん』

「それでもだよ。ありがと、ネブラ」

『……ならば、その好意は素直に受け取っておこう。そうだろう?フォーアラーデン』

『私こそ何もしていません。所詮、銃となる事しか出来ませんでした』

 

待機状態のフォーアラーデンがネブラに言葉を返す

 

「フォーアラーデンも。ありがとね」

『……ここはどういたしまして。と返すのがいいのでしょうか?』

「うん、それでいいんだよ」

 

冬樹は笑いながらフォーアラーデンに答えた

 

「そんじゃ、軍曹さんがももっちにお話されてるんで僕がちゃちゃっと用事済ましちゃいますね。ぶすっと」

 

タママが懐から変な形をしたプラグを祈梨のチョーカーに突き刺す。プラグに線はついてない。無線のようだ

 

「んじゃ、後はおなしゃ~す」

『く~っくっく。任せな~』

 

祈梨のチョーカーが緑色に点滅する

 

『エネルギー充電100%。前回は10%しか無かったっぽいしな。今回は多めに突っ込んどいたぜ~くく~っくく』

「あとネブラさん。これ、予備のバッテリーです。これをプラグさした場所にさせば100%までエネルギーが充電されるです」

『感謝する』

 

ネブラがタママから受け取った予備バッテリーを体内に収納する

 

「それじゃあ、僕達は退散するです。祈梨っちに目の敵にされてるっぽいし……」

「そっか。タママ達のことは僕から祈梨に言っておくからまた遊びに来てね」

『今度はゆっくりと話そう』

「それじゃ、軍曹さん回収して帰りますね~」

 

その後、折檻部屋にタママがケロロを回収しに行ったらタママも巻き込まれたのは秘密だ

 

しかし何事もなく二人(二匹?)は帰っていった

 

『……しかし、祈梨が今まで危険な事に首を突っ込んでると知ったのに止める意思を見せんとはな』

「止めたとしても人の事言えないからね。それに、全部祈梨のマイナスになってるわけじゃない。それどころか、人間性を育てる出来事もあったみたいだからね。それに、祈梨は勉強もちゃんとしてるから止める理由は無いよ。だって、何かあってもネブラ達が守ってくれるんでしょ?」

『無論だ』

 

ネブラは冬樹の問いにそう返した

 

冬樹が祈梨を撫でると、祈梨はくすぐったそうに身じろぎした後、すぐに寝息をたてはじめた

 

ケロロ達はソーっと帰っていった




なんか暇な時間にちょくちょく書いたせいか多分皆さんは「えっ、なにこれ」と思っていると思いますが……なにとぞ命だけは、命だけはお助けくだされ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。