個性:『ゴースト』   作:ゲイツ幻夢アーマー

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麗日さんのヤンデレ確定にしようかな?


2人の戦い、オールマイトの思い

私(オールマイト)は、2人の生徒の戦いをモニターで観ていた。

その2人とは、爆豪少年と緑谷少年である。

 

爆豪『オラオラオラァーーーッ‼️』

 

出久『はぁーーーーーーーーーッ‼️』

 

爆豪少年の爆破を二刀流でいなし・防ぎ・交わす。

緑谷少年も爆豪少年の攻撃に合わせてカウンターや武器で反撃している。

だがおかしい。緑谷少年のあの戦いかた、多くの修羅場をくぐってきた動きだ。それに確か、

 

爆豪『死ねぇやあッ‼️』

 

出久『だりゃッ‼️』

 

確か彼は“無個性”だったはずだ。

 

 

 

彼と初めて会ったのは、ちょうど1年程前“ヘドロ敵”を追っていた時だ。当時は熱狂な追っかけかと思ったが、

 

緑谷『無個性でも、ヒーローになれますか⁉️』

 

彼の言葉で全て悟った、彼は“私と同じ無個性”だったんだ。それでもヒーローになることを諦められなかったから、私に尋ねたのだろう。

彼の言葉には強い信念が宿っていた。でも当時の彼には、ヒーローになれるだけの力がなかった。

思いだけではヒーローになれないのが今の世の中の現状だ。

だから私は、

 

AM『夢を見ることは悪いことではない。だが、現実も受け入れなくてはなッ‼️』

 

と彼に敢えて辛い言葉を掛けた。現実を受け止めるも、また立ち上がることが出来れば、彼は“私の力を継承する”のに相応しいだろう。そう信じて、私はヘドロ敵を追うためにその場を離れた。

しかし、私がヘドロ敵に追いついたときには、既にヘドロ敵は何者かに倒された後だった。

警察から一体誰が倒したのかを聞くと、

一瞬の出来事だったので良く分からなかったらしい。

一瞬で現れ、ヘドロ敵に取り込まれていた少年を助けて直ぐ“消えてしまった”らしい。

 

まるで、幽霊(ゴースト)のように…

 

唯一わかるのは、パーカーを羽織り額に角のようなものがあったとか…

 

それ以来、緑谷少年と会うことはなかった。彼なら私の“個性:ワン・フォー・オール”を受け継いでくれると信じていたが…

 

雄英入試の日、春より私も教師として働くため受験生達を眺めていると、緑谷少年がいた。

 

AM(ようやく彼に会えた。夢を諦めなかったんだな。)

 

この試験が終わったら、私の“秘密”を彼に話し、彼に私の力を受け継いでもらおう‼️

そう考えていたが…

試験開始の合図が出されると、彼は走り出し仮想敵を素手で倒していた。

私同様他の教師陣も、彼の戦闘力に驚愕した。

 

あの戦い方は、私と同等かそれ以上の修羅場をくぐってきた動きだ。この10ヶ月近くの間になにがあったのか…

 

試験終了時間が迫るなか、0ポイント敵が受験生達を追い詰めていた。この試験の本質に気付いていないもの達は、ただ逃げ惑うだけであった。

そんな折、麗日少女の足ががれきに挟まり身動きが取れなくなってしまっていた。

さすがに教師陣もまずいと思い動こうとしたら、緑谷少年が彼女を助けに向かったのだ。

 

 

AM(それだ、私はそれを待っていたんだ緑谷少年‼️)

 

 

彼の行動、そして麗日少女に放った言葉はどれもヒーローとなるのに必要なものだった。

現代社会では、“個性”を持つのが一般的になり、ヒーローも一種の“仕事”になってしまっている。そのせいか地位や報酬を気にしてヒーローとしての本質が、完全に失われてしまった。

これが“ヒーローの質の低下”なのだ。

 

彼なら、緑谷少年なら私がいなくなった後に他のヒーロー達を導く光になってくれるはず‼️

そう確信して、私は試験会場に意識を戻す。

 

緑谷少年は、麗日少女を庇うように0ポイント敵と向かい合う。そして足を振り上げ、彼らを踏み潰そうとしたが出来なかった。

 

緑谷少年が腰に手を当てるとベルトが出現し、ポケットから“何か”を取り出しベルトに入れる。

すると、ベルトの中央からパーカーをようなものが現れ、0ポイント敵を弾き返した。

私を含めた教師一同が何度目か分からない驚愕をしていると、

 

出久『変身‼️』

 

緑谷少年が叫ぶと、彼の姿が変わりパーカーが覆い被さる。

 

AM「あれは⁉️」

 

ヘドロ事件で敵を倒した者と特徴が一致したのだ。

 

AM(あのヘドロ敵を倒したのは、緑谷少年だったのか‼️)

 

そんな事を考えていると、彼はあっという間に麗日少女を救出し、瞬く間に0ポイント敵を破壊してしまった。

 

AM(彼は“無個性”だったはずだ、それなのにあの力は一体…)

 

 

そして今日、ヒーロー基礎学を教えるために1-Aに入った。他の生徒達が騒ぐなか、彼は冷静に此方を見ていた。しかし、彼の私への眼差しは以前のものと違っていた。あの目は、まるで…

 

 

切島「うおー‼️スゲェ、あの2人‼️」

 

常闇「激しい打ち合いだな。」

 

上鳴「ってか緑谷のパーカーの色、また違くねぇ?」

 

芦戸「こんどは赤色だね。」

 

八百万「いったい幾つ持っているのでしょうか?」

 

 

私が、考え事をしていると2人の戦闘が佳境に差し掛かろうとしていた。

しかし、教室でのあの目は、私への失望と新たな覚悟をした目だった。

 

 

 

 

 

もう僕達はどのくらい闘っているのだろう?

 

10分かもしれない、1時間かもしれない、そんな錯覚に襲われていると

 

爆豪「ハァハァ…なぁデク…ハァハァ。」

 

さすがに息が上がっているかっちゃんが話しかけてきた。

 

出久「何、かっちゃん?」

 

対して僕はまだまだ余裕である。

今の僕とかっちゃんには、決定的な差がある。

それは場数である。こちらの世界では一瞬だったライダーワールドの旅は、5~6年の年月が経っていたのだ。

旅のなか、幾度となく敵と戦っていたため、体力と持久力が着いたのだ。

ライダーパワーの力でこっちの世界に戻るとき、年齢も飛ばされる前に戻してもらえた。

しかし、力はそのままだったので最初は加減ができず、かっちゃんをボコボコにしてしまっていた。

 

 

爆豪「お前、俺にまだ何か隠してんだろう?」

 

出久「どうしてそう思うの?」

 

爆豪「こんだけ殺ってんのに、お前は息切れ1つ起こしてねぇ。まだ余裕あんだろ⁉️」

 

出久「さすがかっちゃん、よく気付いたね。」

 

爆豪「分かるわ、クソが‼️…とにかく、これ以上やっても俺がもたねぇ。次で最後にすんぞ…」

 

どうやらかっちゃんは次の攻撃で終わらせるらしい

 

出久「いいよ。正々堂々、受けてたつ‼️」

 

僕はガンガンセイバーをGDの前にかざす。

 

GD『大開眼‼️ムサシ!オメガドライブ‼️』

『ガンガンミナー‼️ガンガンミナー‼️ガンガンミナー‼️ガンガンミナー‼️』

 

音楽が流れだし、僕も構える。

 

出久「…。」

 

爆豪「…。」

 

そして、

 

GD『オメガスラッシュ‼️』

 

同時に走り出し、

 

出久「はぁーーーーーーーーーッ‼️」

 

爆豪「オラァーーーーーーーーッ‼️」

 

僕とかっちゃんの攻撃が炸裂する。

 

AM『それまでー‼️』

 

前に訓練終了の声が響き渡る。

 

出久「えっ?」

 

爆豪「はぁ?」

 

僕とかっちゃんが唖然とするなか

 

AM『勝者Aチーム‼️』

 

僕達の勝利が告げられる。

 

出久「ええぇーーーーーーッ⁉️」

 

爆豪「ざけんな、コラアァーーーーーーッ⁉️」

 

僕驚愕、かっちゃん怒号の声を上げるなか

不完全燃焼のまま、僕とかっちゃんの勝負は引き分けに終わった。

 

麗日さんが輝かしい笑顔で、僕に手を振っていたのが、凄く頭の中に残った

 




主人公設定に今作の出久のイラストを載せました

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