個性:『ゴースト』   作:ゲイツ幻夢アーマー

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浮かばねぇー


水難エリアと発明王

???「イレイザーヘッドに13号ですか。先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトはここにいるはずなのですが…」

 

相澤「やはり先日のはクソ共の仕業だったのか。」

 

???「どこだよ…せっかくこんなに大衆を引き連れてきたのにさ…オールマイト、平和の象徴…いないなんて…子供を殺せば来るのかな?」

 

体中に手がある男は出久たちを見ながらそう言った。

 

出久(間違いない、こいつらは本気だ。しかも馬鹿じゃない。ここのセキュリティーをやすやす突破して入ってきてる!)

 

出久はいつでも変身できるように構える。

 

切島「敵⁉️バカだろ⁉️ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるだろ‼️」

 

出久「敵もバカじゃないよ!」

 

轟「先生、侵入者用センサーは?」

 

S13「もちろんありますが…!」

 

轟「現れたのはここだけか学園全体か…なんにせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそういうことができる“個性のヤツ”がいるってことだな。」

 

出久「多分ここだけだよ。あいつが言っていたでしょ?オールマイトを狙っているって。つまり…目的があるから用意周到に画策された奇襲!」

 

出久が冷静に分析をする。元々分析力がある上に場数を踏んでいるからこそ出久は冷静さを保つことができるのである。

 

相澤「13号、避難開始!学校に電話試せ!センサー対策も頭にある敵だ!電波系の”個性”で妨害している可能性もある!上鳴、おまえの”個性”で連絡試せ!」

 

上鳴「っす!」

 

相澤先生はそう指示を出すと敵の方へ突っ込んでいく。

 

峰田「おいおい、大丈夫なのかよ!先生の個性じゃあの数は無理だろ⁉️」

 

出久「大丈夫だよ、峰田君。先生はプロ、一芸だけのヒーローじゃない!」

 

出久はこの世界に帰ってきてから“ヒーローの質の低下”を実際に現場や動画で確認していた。ほとんどのプロヒーローは個性にのみ頼り戦闘をしている。だから、相性の悪い敵と遭遇すると身動きが取れなくなってしまい、人質や逃げる隙を与えてしまう。

それに、相澤先生は“抹消”の個性。それだけでは敵を制圧できない。

そう。個性に頼るなら…

 

敵1「射撃隊!行くぞ!」

 

敵2「情報じゃ13号とオールマイトだけじゃなかったのか⁉️ありゃ誰だ!」

 

敵3「知らねぇ‼️が、一人で正面から突っ込んで来るとは…」

 

敵『大間抜け‼️』

 

射撃系の個性を発動しようとするが個性は消されているため発動しない。

 そのことに呆けている敵の隙を相澤先生は見逃さず装備している包帯を二人に巻き付け頭同士をぶつける。

 

敵4「馬鹿野郎‼️あいつは見ただけで“個性”を消すっつぅイレイザーヘッドだ!」

 

敵5「消すぅ~~?へっへっへ、俺らみてぇな異形型も消してくれるのか?」

 

四本腕の個性を持つ敵が相澤先生を狙うがそれよりも前に相澤先生のパンチが敵に入った。

 

相澤「それは無理だ。発動系や変化形に限る。が、お前らみたいなやつらのうまみは統計的に近接格闘で発揮されることが多い。」

 

殴り飛ばした敵の脚に包帯を巻きつけ後ろから来る敵の個性を身を低くして回避するとそのままぶつけた。

 

相澤「だからその辺の対策はしている!」

 

???「肉弾戦でも強く、その上ゴーグルで目線を隠されていては”誰を消しているか“わからない。集団戦においてそのせいで連携が後れを取るな…なるほど。嫌だなぁ、プロヒーロー。“有象無象”じゃ歯が立たない。」

 

 全身手で覆われている男が冷静に分析をする。

13号先生が引率して避難しようとするが出口に黒い敵が立ちふさがる。

 

出久(!少し目を離してたけど階段を上ってくる様子はなかったということは移動系の個性か、もしくは“ゾーンメモリー”のような空間転移型…)

 

???「初めまして。我々は敵連合。僭越ながら…この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせていただいたのは、平和の象徴オールマイトに息絶えていただきたいと思ってのことです。本来ならばオールマイトがいるハズ…何か変更があったのでしょうか?まぁ、それは関係なく…。」

 

13号先生は警戒して人差し指の蓋を開け、いつでも”個性”を発動できるようにする。

 

???「私の役目はこれy」

 

敵が何かを言おうとした途端、かっちゃんと切島君が攻撃を仕掛けるが敵は回避する。

 

爆豪「その前に俺たちにやられることは考えてなかったのか⁉️」

 

???「危ない危ない・・・・・そう・・・・生徒と言えど優秀な金の卵。」

 

S13「ダメだどきなさい、二人とも!」

 

13号先生が注意した途端、敵の黒い靄を僕たちを覆うように広げた。

 

???「散らして、嬲り殺す。」

 

出久(マズい‼️)

 

出久はゴーストドライバーからガンガンセイバーを出し、ガンモードにして敵に撃つ。

 

???「ぐっ!」

 

牽制できたが、黒い靄によって僕を含め何人かはどこかへ転送させられた。

 

出久「ッ⁉️」

 

僕が次に目にしたのは水であった。目の前を一面水が張っている。そしてそこがどの場所か見当がついた。

 

出久「水難エリア⁉️」

 

空中で体制を立て直し、ゴーストドライバーに眼魂を入れた。

 

出久「変身‼️」

 

GD『開眼‼️オレ、レッツゴー‼️覚悟ゴ、ゴ、ゴースト‼️』

 

変身したことで水には落ちず、ゴーストの能力“空中浮遊”で船の甲板に降り立つ。

 

出久(奴らの狙いはオールマイトを殺すこと…。そしてあいつの“個性”はワープ!ここまでするなんて‼️)

 

出久がそう思っていると

蛙吹梅雨さんが脇に峰田君を張り付けて現れた。

 

蛙吹「緑谷ちゃん。」

 

出久「蛙吹さん‼️それに峰田君‼️」

 

峰田「カエルの割になかなかどうして…おっぱぐげッ⁉️」

 

峰田君がどさくさ紛れに蛙吹さんの胸の感触を味わっていたことに気づき甲板に投げつける。

 

出久「蛙吹さん達、無事だったんだ。」

 

蛙吹「梅雨ちゃんと呼んで。それより大変なことになったわね。」

 

蛙吹さんは僕と共に身を屈める。

 

出久「カリキュラムが割れていた。単純に考えれば先日のマスコミ乱入は情報を得るために奴らが仕組んだってこと。奴らは虎視眈々と準備をしてきたんだ。」

 

峰田「でもよでもよ!オールマイトを殺すなんて出来っこねぇさ!オールマイトが来たらあんな奴らケチョンケチョンだぜ!」

 

峰田君は自信ありげに言うが、蛙吹さんは違った。

 

蛙吹「峰田ちゃん、殺せる算段が整っているから連中こんな無茶しているんじゃない?そこまでできる連中に私たち嬲り殺すって言われたのよ?オールマイトが来るまで持ちこたえられるのかしら?オールマイトが来たとして、無事に済むのかしら?」

 

蛙吹さんの言葉にだんだん峰田君の顔は青くなる。

 

出久「確かにその通りだ。でも、あいつらはそれをまだ見せていない。」

 

峰田「どういうことだよ?」

 

出久「相澤先生の戦闘を見て気づいたとは思うけど、あいつらは強くない。相澤先生があしらえる相手ってことはチンピラ同然。でも問題はそこじゃない。多分アイツらは捨て駒だ。」

 

峰田「捨て駒!?あいつらが!」

 

出久「うん。その証拠に指揮を執っていなかった。つまりいる人材があの中にいなかったってことになる。でもそんなことよりまず僕たちが考えるのは、ここから脱出することだ。おそらくあいつらの中にしびれを切らして船を沈めに来る奴らがいると思う。だから今から僕の言うことを聞いて欲しい。」

 

出久が内容を話していると突然船が大きな音を立て揺れた。それと同時に船に大きな傷ができた。

 

敵1「じれったいだけだ。ちゃっちゃとおわらそう。」

 

敵の一人の攻撃が船を割った。

 

出久「それじゃあ行くよ‼️」

 

峰・蛙「「おう!/ええ!」」

 

出久はゴーストドライバーからオレ魂を外し、【2】と書かれた眼魂を入れた。

 

GD『アーイ‼️バッチリミナー‼️バッチリミナー‼️バッチリミナー‼️バッチリミナー‼️』

 

銀色を主体とした黄色が入ったパーカーゴーストが出現する。そして、

 

『開眼‼️エージソン‼️エレキ、閃き、発明王~ッ‼️』

 

電球の模様をした顔、2本角のような電波塔をもち、かつて世界に電気の技術を広げ、“1%の閃きが無ければ、99%の努力は無駄になる”という名言を残した発明王エジソンの力、仮面ライダーゴーストエジソン魂に変身する。

 

出久「時間がおしいから一撃で決める‼️」

 

出久はガンガンセイバーをガンモードにしてドライバーにかざす。

 

GD『大開眼‼️オメガドライブ‼️』

 

銃口を上に向けるとゴーストの周りに電気が走り、2本のアンテナに集まっていく。

 

『ガンガンミナー‼️ガンガンミナー‼️ガンガンミナー‼️ガンガンミナー‼️』

 

敵1「なんだあいつ?」

 

敵2「知らねぇ。だがチャンスだ。」

 

敵「「「「一斉攻撃だ‼️」」」」

 

そしてエネルギーが溜まり、銃口を水面に向ける。

 

出久「蛙吹さん!」

 

蛙吹「梅雨ちゃんと呼んで‼️」

 

蛙吹さんは峰田君を抱えて上に跳ぶ。

なぜ蛙吹が峰田を抱えて跳んだのか、それは出久が話した作戦である。

 

出久『ここにワープさせられたってことは、ここにいる敵は殆どが水中戦を得意とする個性を持っているはず。そうじゃなくても、水中で待ち伏せしてるはずだ。』

 

峰田『じゃあはっきりした数がわかんねぇじゃねぇか⁉️』

 

出久『いや、分からなくても全員水中にいるならまとめて倒せる。』

 

蛙吹『どういうこと、緑谷ちゃん?』

 

出久はエジソン魂を2人に見せる。

 

峰田『これって…』

 

蛙吹『緑谷ちゃんが戦う時に使うアイテムね。』

 

出久『これは眼魂“アイコン”といって、偉人の魂が宿ってる。これはエジソン眼魂。エジソンの魂が宿ってる。』

 

蛙吹『なるほど、そういうことね。』

 

峰田『なんだよ‼️どういうことだよ⁉️』

 

出久『エジソンは電気を産み出した偉人。だから能力は電気を操ることなんだ。水中にいる敵の数は分からないけど、電気で攻撃すれば一網打尽にできる。』

 

峰田『おぉ‼️なるほど‼️』

 

出久『だから僕が大技を使うとき、巻き添えと感電しないように、蛙吹さんは峰田君を抱えておもいっきりジャンプして。』

 

蛙吹『分かったわ。』

 

峰田『じゃあ俺は?』

 

出久『峰田君は僕が攻撃した後、敵達にモギモギを投げて拘束するんだ。』

 

峰田『なるほど‼️』

 

出久『ちなみに今日の体調は?』

 

峰田『さっき蛙吹の胸を揉んだから絶好ちょヘブ‼️』バシッ

 

蛙吹『…。』

 

出久『じゃ、じゃあ行くよ‼️』

 

蛙吹『ええ‼️』

 

峰田『おう!』

 

 

 

 

 

 

GD『オメガブラスト‼️』

 

出久「ハァッ‼️」

 

出久はトリガーを引き、水中にエネルギー弾を撃つ。

 

敵「「「「ぎゃあああああああああああッ⁉️」」」」

 

水は電気を通す。

その為、水中にいくら潜んでいようとも電気系統の攻撃をくらえば、感電により動けなくなるのだ。

そして、当初の作戦通り峰田のモギモギで敵達をくっつけて拘束し、逃走を行えなくした。

 

峰田「やったぜ、緑谷‼️」

 

出久「うん、ありがとう峰田君‼️蛙吹もありがとう‼️」

 

蛙吹「緑谷ちゃんのお陰よ。それと蛙吹じゃなくて梅雨ちゃんって呼んでね?」

 

出久「分かったよ、あすっ梅雨ちゃん。」

 

こうして水難エリアの敵達は、大したことをするわけでもなく、水に浸かって痺れただけだった。

 

 




終わらない、オールマイト出せない。

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