アギトはもう少し後に
全員がクウガのフォームチェンジを見て感動しているなか、出久は説明を始めた。
出久「“ドラゴン”と“タイタン”は戦闘向きなんだけど、“ペガサス”だけは“クウガ”の中でも危険度の高いフォームなんだ。」
上鳴「何があぶねぇんだ?」
出久「フォームにはそれぞれ特徴があって、“ドラゴン”なら変幻自在の水の流れのような攻撃、跳躍力が強化されるんだ。“タイタン”は高い防御力と耐久力、肉体の強化だよ。」
切島「なんか俺達みたいだな、鉄哲‼️」
徹鐵「肉体強化か、いい響きだな‼️」
似たような個性を持つこの2人、タイタンフォームに共感していた。
出久「だけど“ペガサス”の強化されるものは感覚。特に視覚と聴覚が強化されるんだ。」
それに食いついたのは、変態度ならオールナイトをすでに越えているクラス1の変態、峰田であった。
峰田「マジかよ⁉️やべぇってそれ‼️オイラにその力があったら、女子の着替えとかエロボイスを聞いて…」
耳郎「お前は少し自重しろっ‼️」シュッ
ブスッ
峰田「ぎゃあああああああああああああ」
耳郎が峰田の暴走をイヤホン・ジャックで突き刺して止める。
芦戸「うわぁー…」
葉隠「サイテー…」
麗日「ややな、峰田君…」
蛙吹「ホントにぶれないわね峰田ちゃん…」
八百万「破廉恥ですわ‼️」
耳郎「全く…」
発目「興味深いほどの変態度ですねぇ…」
マミ「人として最低ですわね。」
女性陣から非難殺到である。発目でさえ引きぎみだった
上鳴(口に出さなくてよかった…)
峰田と若干同じ事を考えた上鳴は、内心ほっとしていた
出久「あはは(苦笑)、そんないいものじゃないよ峰田君。確かに“ペガサス”は聴覚と視覚の強化をしてくれるけど、これは諸刃の剣なんだ。」
飯田「どういうことだい、緑谷君。」
出久「普段僕達はあくまでも近くの物の形や音を拾ってるけど、“ペガサス”にチェンジすると普段は絶対聞こえない超音波や紫外線までもが、視覚と聴覚で拾うことができちゃうんだ。敵が人混みや遠くに逃げたりした時は見つけられるけど、長時間使ったら目と耳は許容量の限界を超えて使い物にならなくなる。
“ライジング”になると更に強化されちゃうから“ライジングペガサス”に変身できるのは30秒程だよ。」
ペガサスの説明を聞いて全員顔を青くしていた。あまりにもハイリスクなのだから…
砂藤「な、なあ緑谷。もしその“ライジングペガサス”ってのに30秒以上変身したら、どうなるんだ?」
出久「…音も映像も、全ての情報は脳に行く。脳の情報処理が追い付かなくなって…」
一同『追い付かなくなって…?』
出久「脳細胞が破壊されて、植物人間か廃人になる。そうならなかったとしても、視力と聴力は完全になくなって何も分からなくなるよ。」
一同『ひぃぃぃぃぃぃ』
峰田「オイラ…、やっぱり今のまんまでいいや。」
自分の視力と聴力を失ってまでほしいとは思わない峰田であった。余談だが、この話を聞いた峰田の変態が自重された…訳ではなかったらしい。
出久「最後の究極の闇の異名を持つ“アルティメット”も危険な変身なんだ。」
常闇「それもか。…なぜだ?」
“究極の闇”に憧れを持った常闇がすかさず聞いてきた。
出久「“究極の闇”はグロンギの神“ン・ダグバ・ゼバ”に匹敵するほどの力を持ってるけど、制御出来ないと周りのものまで無差別に破壊するんだ。
最初は雄介さんも制御できなかった。でもダグバが復活したことで、各地で3万人以上が死ぬ大虐殺事件起きたんだ。ダグバは特殊能力の自然発火を使って人間の体内から焼き殺したんだ、しかも遊びで…」
“遊びで人を3万人以上殺した”ダグバに全員が戦慄した。
出久「その中にダグバに殺された人の子供が泣いてたんだ。さっきまで一緒に楽しく話をしていた人がいきなり死んじゃうんだからね。
雄介さんは“人の笑顔を守るため”に仮面ライダーになったんだ。長くグロンギと戦ってきた中で忘れかけていた“戦う理由”を子供の泣き顔を見て思い出したんだ。
雄介さんは、“究極の闇”アルティメットフォームを使いこなして、ダグバに勝った。その後は世界に旅に出たんだけど、僕達にある言葉を残していったんだ。」
雄介『どんなに力を持ったとしても、間違った力の使い方をすれば、“究極の闇”より恐いものになると思う。俺は“皆の笑顔を守りたい”からクウガの力を使って戦うことができた。お前(出久)達も自分の中で、正しいと思ったことに力を使うんだ。…それが、人々の笑顔と平和を守るためなら、自分の中の力に迷うなよ。』
出久「雄介さんは最後の最後に、“戦う意味と理由”を僕達に残していってくれたんだ。」
“強大な力”とは、人々の薬にもなれば毒にもなる。クウガの話を聞いた彼らは、今一度自分の“個性”について、そして“自分がヒーローになりたい理由”を改めて考え始めるのであった。
次はアギトにいきます