個性:『ゴースト』   作:ゲイツ幻夢アーマー

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【前回のあらすじ】

仮免修得試験に向けて自主トレをしようとしていた出久・晴希・マミの3人。
晴希が新しく手に入れた“パラレルウィザードリング”の能力を試そうと発動したところ、3人の上空にリング状のゲート“パラレルゲート”が出現し、出久達はゲートに吸い込まれてしまった。
ゲートから出てきた出久達の目にしたものは、パラレルワールドの1-Aの皆と教師陣。
相澤先生の質問に、考え込む出久を見て、パラレルワールドの話と目の前の出久が、自分達の知る緑谷出久だと確信する。


原作世界との邂逅【2】パラレル組の自己紹介

 

考え事の世界に浸っていた出久と“原作世界”の出久を見て母性を滾らせていたマミがようやく現実に帰って来た。

 

 

出久「どうもすいません、昔からの癖でつい…。」

 

 

マミ「申し訳ございません。出久様のあまりの可愛さについ♪」

 

 

各々謝罪のため頭を下げるも、反応がないので顔を上げるとなぜか全員唖然とした顔でこちらを見ていた。

 

 

上鳴「いや、そっちの黒服の緑谷が別の世界の緑谷とか以前に…。」

 

 

峰田「さっきからなんでそこの女子は緑谷のことを“出久様”って呼んでんだよ…。」

 

 

上鳴と峰田の疑問に全員が頷いていた。そしてこの2人の反応からして、どうやら性に対する執着心は向こうと変わらないらしい。

 

 

マミ「それは私が出久様の婚約者だからですわ♪」

 

 

原作組『婚約者ぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉️』

 

 

マミの爆弾発言に原作組は全員絶叫の声を上げたが、男性陣と女性陣で反応が違った。

 

 

飯田「緑谷君いつからあの子とそんな関係に⁉️」

 

 

切島「お前すげぇなぁ、漢だぜ‼️」

 

 

常闇「まさに驚愕。」

 

 

上鳴「テメェ人生舐めてんのか⁉️」

 

 

峰田「なに羨ましい関係作ってんだよお前⁉️将来勝ち組かこの野郎⁉️」

 

 

CM「君も中々やりますねぇ。」

 

 

相澤「緑谷、責任は取れよ?」

 

 

EP「男トシテシッカリ幸セニシテアゲナサイ。」

 

 

AM「ファイトだ緑谷少年、私は応援するぞ!」

 

 

緑谷「ちょ、ちょっと待ってください‼️僕じゃないよ‼️向こうの僕の話でしょ⁉️」

 

 

上・峰「「お前であることに変わんねぇだろうがぁ‼️」」

 

 

緑谷「無茶苦茶だよ‼️」

 

 

男性陣は嫉妬と関心で緑谷に迫り、

 

 

蛙吹「緑谷ちゃんやるわね。」

 

 

葉隠「ラブコメだぁ~。」

 

 

芦戸「やるねぇ緑谷ぁ。」

 

 

耳郎「意外だなぁ。」

 

 

麗日「…。」

 

 

八百万「麗日さん、しっかりして下さい‼️お気を確かに‼️」

 

 

MN「はぁ~、青いわぁ~‼️」

 

 

麗日以外の女性陣は若干の関心と頬を赤らめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事態がなんとか落ち着いてようやくパラレル組の自己紹介が始まった。

 

 

出久「えっと、改めまして雄英高校ヒーロー科、1年A組の緑谷出久です。個性はゴーストです。」

 

 

晴希「俺は操真晴希。体育祭前に1-Aに転入してきたんだ。俺の個性はウィザードだ。」

 

 

マミ「音黒マミと申します。所属は1年B組、個性はネクロムですわ。」

 

 

 

※ちなみに「」の前の名前は、原作組は緑谷でパラレル組が出久と表記してます。

 

 

 

瀬呂「それにしてもそっちの緑谷は…」

 

 

出久「そっちとかこっちとか言いにくいだろうから、僕のことは“出久”って呼んでくれればいいよ。」

 

 

瀬呂「そうか?じゃあ遠慮なく。出久は緑谷と違って身長高いよな?」

 

 

砂藤「しかもコスチュームも全然違うしな。」

 

 

青山「顔もなんだか逞しさを感じるね☆」

 

 

意外に言いたい放題言われており、出久は苦笑い、緑谷は膝を抱えて落ち込んでいた。そんな緑谷を飯田と麗日が慰めていた。

 

 

相澤「そもそもお前達の個性はどんなものなんだ?」

 

 

爆豪「どんな個性だろうとクソデクはクソデクだろ。」

 

 

相澤は個性の名前だけでは分からず能力を聞こうとし、爆豪は自分が出久に劣るはずないと考えていた。だが、

 

 

マミ「こちらの爆豪さんはずいぶん出久様を下に見ているんですね?」

 

 

爆豪「あぁ⁉️なんか言ったか金髪女ッ⁉️」

 

 

切島「止めろよ爆豪‼️」

 

 

瀬呂「相手は女子だぞ⁉️」

 

 

上鳴「女子には優しく‼️」

 

 

爆豪の発言に少し苛立ちを覚えたマミは冷たい目で爆豪を見つめ、マミに煽られたように思った爆豪は少しキレ始めた。それを爆豪一派の3人が止めた。

 

 

 

晴希「…この世界のいずっくんの友達関係が分かってきたかな。これが爆豪の本質か。自分を強者だと信じ、弱者を見下す傾向がある。」

 

 

爆豪「なにが言いてぇ、すかし野郎‼️」

 

 

晴希「俺達の世界の爆豪はもう少し理解のある奴だけど、こっちじゃどうやら違うみたいだな。そんなんじゃいずっくんには勝てないぞ?」

 

 

爆豪「俺がデクより弱ぇ訳ねぇだろ‼️」

 

 

晴希「爆豪だけじゃない。実際、いずっくんは雄英1年の中では最強だ。話を聞く限りじゃ爆豪がいずっくんに勝った話は聞いたことない。」

 

 

爆豪「なっ⁉️」

 

 

晴希と爆豪のやり取りを見ていた全員が驚愕した。今でこそ少なくはなったものの、緑谷は個性を使う度に大怪我をしていた。そのため、緑谷の個性を詳しく確認できるものは少なかった。

しかし出久は違った。爆豪の力は1年の中では最強の部類に入る。そんな爆豪が出久には全く勝てずにいるという話に全員耳を疑った。

 

 

爆豪「ふざけんなッ‼️俺がクソデクより弱ぇ訳ねぇだろッ‼️デタラメ言ってんじゃねぇ、ぶっ殺すぞ‼️」

 

 

晴希「なら模擬戦するか?お前は絶対いずっくんには勝てない。いずっくんの優しさと強さを知ろうとしないお前じゃ勝てないよ。」

 

 

爆豪「クソデクはただの弱虫のクソナードだ‼️あいつは強くなんかねぇ‼️」

 

 

爆豪のこの言葉にさすがに晴希は少し怒りを覚えた。

 

 

晴希「いずっくんに助けられたのにまだそんな事言ってんのか‼️弱かったら誰がお前をヘドロ敵から助けたんだ⁉️優しさと強さがなきゃ、助けられなかっただろ⁉️」

 

 

爆豪「俺が頼んだわけじゃねぇ‼️アイツが勝手にやっただけだ‼️」

 

 

爆豪の言い分に、晴希は怒りを通り越して呆れてしまった。

 

 

晴希「…ならいずっくんと戦ってみればいい。今のお前がどれだけ弱いか知る機会だ。緑谷はよく今までお前に堪えてきたと思うよ。」

 

 

爆豪「んだとコラァ‼️」

 

 

 

険悪なムード漂うなか、唐突的に決まった原作組とパラレル組の模擬戦。話を区切り、一度にそれぞれ集まるなかパラレル組の目は、爆豪に対する怒りや憎しみ、そして悲哀の感情が込められていた。





次回模擬戦です。

女子6人vsマミ

男子7人vs晴希

男子7人vs出久


でやっていきます。

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