【前回のあらすじ】
原作組の男子Aチームと模擬戦を開始した晴希。
飯田が考案した作戦で攻め立てていくが、晴希はいとも容易く全てをかわす。
そして、晴希はウィザード強化体“フレイムドラゴン”となり、反撃を開始する。
“フレイムドラゴン”へとエレメントチェンジした晴希から発せられる熱気が、模擬戦を見ていた全員に襲いかかる。
相澤「なんつう熱気だ…。」
CM「…これだけで彼の力が分かってしまうとは…」
EP「アレダケノプレッシャーヲ出スコトガ出来ルモノナノカ?」
AM「こっ、これだけの力は私の全盛期かそれ以上だ…。」
プロヒーローとして活躍し、本当の闘いを経験している教師陣には晴希の放つ力を敏感に感じ取っていた。それは1-Aの生徒達も同様だ。
爆豪「…くっ‼️」
峰田「ヒェェェェェェ‼️なんだよあれ⁉️」
上鳴「操真の色が変わったと思ったらなんかすげぇ怖ぇんだけど…」
切島「な、なぁ緑谷、轟。こ、この感じ…」
轟「…あぁ、このプレッシャーの感じは…。」
緑谷「…敵連合とプロヒーロー達の闘いの時に…。」
敵連合の拠点に近付き、爆豪を救出しようとした路地裏組は間近でプロヒーローと敵が激突する瞬間を肌で感じているため、晴希の放つプレッシャーに少し身がすくんだ。
出久(…この世界の僕達にこれまでに何が起きていたのかは分からない。でも、このプレッシャーに堪えられなければ、ヒーローとしてやっていくのは難しくなるかもしれない。)
原作組は出久達のように、直接仮面ライダーの闘いを目にしていない。自分達の世界のヒーローのことしか知らないため、異世界のヒーローである“仮面ライダー”の強さや、“ショッカー”等の強大な組織を見たことがない。そして、“仮面ライダー”や“ショッカー”はこの世界のヒーローやヴィランよりも力、能力において全てが優っている。
模擬戦をしている男子チームは、晴希のプレッシャーと熱気を至近距離で受けている。
青山「…。」ガタガタガタガタッ
口田「…。」ブルブルブルブルッ
青山と口田は、震えながら無言のまま抱き合っていた。
尾白「なんか、もう怖いとしか言えないや…。」
常闇「…難攻不落。」
砂藤「お、俺達、同じ人間を相手にしてんだよなぁ?」
障子「そう錯覚したくなるのも分かる。あれはもはや規格外だ…。」
尾白達は、晴希のプレッシャーに対し“人ではない別の何か”と対峙しているかのような錯覚さえおぼえていた。
飯田(これが俺達と同い年で出せるプレッシャーなのか⁉️下手したら、プロヒーロー達よりも上かもしれない。)
飯田は肌で感じ取った。晴希の規格外を。
飯田「皆怯えるな‼️ヒーローになるんだろ⁉️」
Aチーム『ッ⁉️』
本当なら飯田だって戦意喪失してもおかしくはない。しかし、震える自分に鞭を打ってチームメイトに渇を入れる。
飯田「ヒーローになるなら、こんな事は毎日のようにやってくる‼️ここで諦めたらヒーローになれないぞッ‼️」
飯田の言葉は、見ていた他の者達にも響いた。1番恐怖で逃げ出したいのは、晴希と向かい合ってプレッシャーを直に受けている飯田自身だ。しかし飯田は、そんな自分だけでなく、クラスメイトの皆にも“ヒーロー”としての意思を伝えるために叫んだ。
その激励を聞いて、Aチームは晴希と向かい合っている飯田の横に並んだ。
尾白「さすが飯田、グッときたよ。」
青山「ここで諦めるわけにはいかないよねッ‼️☆」
口田「…。」コクコクッ
常闇「…ダークシャドウ、行けるか?」
DS『ッタリマエダ‼️』
砂藤「俺達の底力見せてやろうぜ‼️」
障子「勝負はここからだ‼️」
飯田「皆…。」
フルフェイス越しに涙が出そうになる飯田だが、ここはグッと堪える。
飯田「行くぞ、Aチーム‼️」
Aチーム『おうッ‼️』
Aチームは戦意を取り戻し、観戦している原作組もAチームの勝利を願って声援を送る。
晴希「流石委員長してるな飯田。面と向かって相手してる飯田の方が逃げ出したいはずなのに。」
飯田「確かに操真君の力は凄まじい。しかし‼️だからといって諦めるわけにはいかない‼️俺達は雄英の生徒だ‼️次代のヒーローである俺達が逃げるわけにはいかない‼️」
“どの世界でも、飯田は飯田なんだな。”
パラレル組はそう思っていた。
晴希「なら、Aチームに敬意を評してもう1つ俺の力を見せよう。」
WD『コネクト。プリーズ』
晴希はコネクトウィザードリングを使い、魔方陣から“白い籠手”のようなアイテムを取り出した。手首の部分には、“タイマー”のようなものが着いている。
晴希の新たなアイテム“ドラゴタイマー”
晴希はドラゴタイマーを右手に装着する。
DT『ドラゴタイム,セットアップ。』
ドラゴタイマーのダイヤルを回し、
晴希「さぁ、ショータイムだ。」
DT『スタート。』
手を模した親指のボタンを押してAチームへと駆け出す。
どのような攻撃をしてくるか分からない晴希に対して飯田達は身構えた。しかし、予想を斜めに行く事態が起きた。
走りながら、ダイヤルの矢印が青の部分に差し掛かる瞬間、晴希はボタンを押した。
DT『ウォータードラゴン‼️』
音声と同時に晴希の横に魔方陣が出現すると、魔方陣から“フレイムドラゴン”と同じ姿をした“青いウィザード”が現れた。
青色以外はフレイムドラゴンと酷似しているが、フェイスの形はひし形になっている。
“仮面ライダーウィザード ウォータードラゴン”
Aチーム『なっ⁉️』
2人になった晴希は、動揺しているAチームに蹴りや“ウィザーソードガン”で攻撃をしていく。
飯田「ッ‼️全員散開‼️彼を包囲するんだ‼️2人に増えたが、包囲すれば突破口はあるはずだ‼️」
攻撃をなんとかかわして全員に指示を出す飯田。
晴希F「確かに人数で圧倒してる場合、相手を包囲して逃げ道とかを塞ぐのは正当だ。だけど…」
晴希W「俺に対しては、それは愚策になっちゃうんだよねぇ。」
飯田「なにッ⁉️」
2人の晴希の言葉に飯田を含めたAチームに動揺がはしる。
晴希はダイヤルが緑の部分に差し掛かるとボタンを押した。
DT『ハリケーンドラゴン‼️』
晴希の頭上に新たな魔方陣が出現し、魔方陣から緑の色をし、フェイスの形が逆三角後になっているウィザードが現れる。
“仮面ライダーウィザードハリケーンドラゴン”
晴希Hはウィザーソードガンのガンモードで飯田達を牽制する。
砂藤「また増えやがった⁉️」
障子「どういうことだ⁉️」
晴希に1人でも相手にならなかったのに、それが3人に増えてしまえば流石に焦りが生じる。
飯田「青山君はレーザーで牽制‼️口田君はさっきのように鳥を集めて彼らの視界を塞いでくれ‼️」
飯田は打開策を打つために青山と口田に指示を出す。それには、晴希Wと対峙している尾白と常闇の救出も含まれている。2対1にも関わらず、晴希Wに対して完全に防戦一方に回ってしまっているからだ。
青山「行くよッ‼️☆」ドーン
口田「羽ばたく者達よ‼️指輪の者の動きを封じるのです‼️」
口田は鳥達を集めて晴希の視界を塞ぐため、青山はネビルレーザーで動きを止めるためにそれぞれ攻撃をする。
しかし、
晴希F「そうは問屋がおろさない。」
晴希はダイヤルが黄色の部分に差し掛かるとボタンを押した。
DT『ランドドラゴン‼️』
迫ってくるレーザーと鳥達、そして鳥達に紛れて攻撃をしようとした飯田の前に突如土の壁が出現し、攻撃を防がれる。
飯田「なっ⁉️」
攻撃を防がれた飯田は一度チームの元へと下がる。さらにウォータードラゴンと対峙していた尾白達も、飯田達の所へ蹴り飛ばされた。
尾白「うわっ‼️」
常闇「くっ‼️」
砂藤「尾白、常闇‼️」
障子「大丈夫か⁉️」
砂藤と障子が飛ばされてきた2人を起こす。
尾白「な、なんとかね。全く攻撃が当たらなかった…。」
常闇「…まさに緩急自在だ。」
話しているなか晴希の方を見ると、土の壁が地面に戻り新たなウィザードが片膝と片手を地面に付けていた。
他の3人同様の姿をしているが、フェイスは四角く黄色で統一されているローブ。
“仮面ライダーウィザードランドドラゴン”
晴希L「俺もいたりして。」
晴希は、自分を含めた“エレメントドラゴン”を全て呼び出した。
芦戸「ちょ、ちょっと‼️なにあれ⁉️」
葉隠「操真君が増えた⁉️」
マミとの模擬戦から、ようやく落ち着きを取り戻した女性陣が観たのは、晴希が増えているところだった。
切島「俺達だってわかんねぇよ⁉️」
瀬呂「なんか操真が、籠手みたいの出して…」
上鳴「ダイヤルみたいなの回してから飯田達に向かって走っていたと思ったら…」
峰田「急に増えだしたんだよ⁉️」
耳郎「一体どうなってんだよ?」
最初から観戦していた切島達も状況に追い付けていない。
蛙吹「出久ちゃん、あれはどういうことなのかしら?」
晴希の個性について知ってるであろう出久に、蛙吹が質問する。すると全員の視線が出久に向かう。
出久「細かい説明があるから省くけど、晴君が取り出したのは、分身体を造り出すことのできる“ドラゴタイマー”っていうアイテムなんだ。」
原作組『分身体⁉️』
出久「晴君は“ウィザード”として、“炎のフレイム”、“水のウォーター”、“風のハリケーン”、“大地のランド”にそれぞれスタイルチェンジできる。そして、その強化形態がドラゴンなんだ。」
八百万「スタイルチェンジ…、つまり操真さんは相手に応じて戦闘手段を変えることが出来るのですね?」
緑谷「それぞれのスタイルから考えて、フレイムが攻撃特化、ウォーターが回避特化、ハリケーンが素早さ特化、ランドが防御特化ってところかな。」
八百万と緑谷が冷静に分析する。
出久「一辺倒の戦闘スタイルは見抜かれやすい。ヒーロー達の活躍は常にテレビや雑誌に報じられ、一般人ですらプロヒーロー達の戦い方を知っている。相手に応じて臨機応変に戦闘スタイルを変えないと、情報を与えてしまい戦いづらくなる。」
プロヒーローには、ヴィランの情報は事件が起きるまで伝わらない。だから現場に到着すると、相性の悪い個性のヴィランの場合、有効打を与えられる他のヒーローがくるまで手も足も出せなくなる。
爆豪「ハッ‼️いくつも戦闘スタイルころころ変えんのは弱ぇからだ‼️俺だったら即瞬殺してやる‼️」
マミ「そんな夢物語、小学生のお子様の考えですわ。」
爆豪「あぁッ⁉️」
爆豪の発言に、マミは冷たく返す。すると爆豪はすごい目付きでマミを睨んでいた。
DT『ファイナルターイム‼️』
音声と同時に晴希達は走り出し、飯田達を攻撃していく。負けじと迎撃するが、晴希1人に軽くあしらわれていたのに、それが4人になってしまっては最早手も足もでない。飯田達はなすすべなく弾き飛ばされてしまった。
DT『ドラゴンフォーメーション‼️』
音声と同時に晴希達にそれぞれ魔方陣が展開される。すると、晴希Fの胸元にはドラゴンの頭、晴希Wの腰後ろにはドラゴンの尻尾、晴希Hの背中にはドラゴンの翼、晴希Lの両手にはドラゴンの爪が展開された。
その後に驚愕する原作組だが、間髪入れずに晴希Fが空中に浮遊して、ドラゴンの頭から炎が吐き出される。飯田達に炎が直撃し、さらに晴希Wの繰り出した尻尾の横凪ぎで、全員が倒れる。立ち上がろうとした直後、晴希Hの翼で左右から攻撃を受け、止めに地中からきた晴希Lの爪で吹き飛ばされる。
WD『ル・パッチ・マジック。タッチ・ゴー‼️ル・パッチ・マジック。タッチ・ゴー‼️』
晴希F.W.H.L「「「「フィナーレだ。」」」」
WD『チョーイイネ。キックストライク。サイコー‼️』
晴希達はロンダードを行い、
晴希F.W.H.L「「「「はぁっ‼️」」」」
晴希4人の“ストライクウィザード”が炸裂する。
Aチーム『うわぁぁぁぁぁぁっ‼️』
Aチームは全員後ろの吹き飛ばされ、完全に沈黙した。
CM「えっ、Aチーム全員戦闘不能‼️勝者操真君‼️」
晴希「ふい~。」
セメントスからの勝利宣言と同時に、晴希の分身体は消え、晴希自身も変身をとく。
原作組対パラレル組は、0勝対2勝となり最後の模擬戦が行われる。
続く…
オーバーキルですが、なんとか書き上げました。
フレイムドラゴンもドラゴタイマーも少しネタバレになっちゃいましたね。本編ではでてないのに…。
次はいよいよ出久が戦います。