個性:『ゴースト』   作:ゲイツ幻夢アーマー

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番外編:現れたのは10番目シリーズのディケイドライバーをネオディケイドライバーに変更しました。




【前回のあらすじ】
原作世界にやって来た出久達は、原作組の1-Aの生徒達と模擬戦をやることになった。
マミ、晴希の模擬戦が終わり次は出久の番になった。
戦闘特化の個性持ちが多いBチーム、戦闘開始と同時に爆豪が特攻を仕掛けたが、出久のパーカーゴーストに阻まれる。出久は仮面ライダースペクターに変身し、異世界の自分と幼馴染、そしてクラスメイト達と対峙する。


原作世界と邂逅【7】男子Bチームvs出久 異世界の力

仮面ライダースペクターに変身した出久を見て、Bチームは呆然としている。しかし、自身の攻撃を阻まれた勝己はすかさず立ち向かった。

何故なら気に食わないからだ。異世界とはいえ、自分が見下している幼馴染に弾き飛ばされたことに。

 

 

勝己「姿変わったところでクソナードはクソナードだ‼️俺が負けるわけねぇぇぇぇぇ‼️」

 

 

自身の爆破で加速し、出久に突っ込んでいく勝己。

しかし、勝己の知るクソナードのデクとは違い、ライダーワールドでいくつもの修羅場を経験してきた出久は、勝己の猛攻を難なく交わし続ける。

 

 

勝己「避けてばっかいんじゃねぇぇぇぇぇ‼️」

 

 

出久「攻撃が単調過ぎるから避けやすいんだよ。」

 

 

勝己「んだとぉ‼️クソナードのくせして、調子こいたこと言ってんじゃねぇ‼️」

 

 

出久の簡単な挑発に乗った勝己は、攻撃の速度を更に上げたが、全く出久に当たらない。

 

 

勝己「くっそがぁぁぁぁぁぁっ‼️」

 

 

しびれを切らした勝己は火力を上げて攻撃を仕掛けたが、

 

 

出久「頭に血が昇ると右手の大振りは変わらないねぇ。」パシッ

 

 

勝己「なっ⁉️」

 

 

勝己は感情が高ぶると右手の大振りをする癖がある。それはどちらの世界の勝己も変わらなかった。

脳無の攻撃を片手で受け止めた出久にとって、勝己の攻撃はほとんど止まって見えてるのだ。

 

 

緑谷「か、かっちゃんの攻撃を…⁉️」

 

 

轟「…片手で止めやがった‼️」

 

 

切島「マジかっ⁉️」

 

 

瀬呂「あの爆豪の攻撃を⁉️」

 

 

峰田「ウソだろ⁉️あんなこと出来んのか⁉️」

 

 

上鳴「ほとんど化け物じゃねぇか‼️」

 

 

勝己の猛攻を見ていたメンバーは、勝己の攻撃を片手で受け止めたことに驚愕と同時に恐怖した。

勝己は口調や態度こそ悪いが、現在1-Aの中では最もヒーローに近いと理解していた。そして、別世界から来た出久との戦いも善戦するか、もしかしたら勝利するものだと考えていた。

しかし勝己の攻撃は全てかわされた挙げ句、火力を上げた攻撃は片手で受け止められてしまった。感情が高ぶっているとはいえ、勝己の攻撃を簡単に受け止めた出久は確実にBチームだけでなく、TDLにいる誰よりも上なのだ。

 

 

出久「はぁっ‼️」

 

 

勝己「がぁっ‼️」

 

 

自身の攻撃を受け止められて硬直状態になっていた勝己の腹部に、出久のストレートが炸裂する。それと同時に掴んでいた右手を離し、勝己はメンバーのところまで吹き飛ばされる。

 

 

切島「爆豪‼️」

 

 

瀬呂「無事か⁉️」

 

 

勝己「ハァハァッ、…クソッ‼️」

 

 

緑谷(あれだけ攻撃したからかっちゃんの息が上がってる。それに対して向こうの僕は、交わしてただけだから全く疲れてない。パワーがダメならスピードで…‼️)

 

勝己と異世界の自分が見せていた攻防で、相手はパワー型と考えた緑谷は、己のスピードで勝負を仕掛けることにした。

 

 

緑谷「ワン・フォー・オール フルカウル‼️」

 

 

そう叫ぶと、緑谷の全身に光が纏われる。

 

 

出久「…なるほど。オールマイトの力を受け継いだのか。」

 

 

緑谷が個性を発動させたことで、出久はオールマイトの力である“ワン・フォー・オール”を受け継いだのだと理解した。

 

 

そして緑谷は、

 

 

緑谷「スマーーーーーッシュ‼️」

 

 

自身の能力を向上させたOFAで高速で出久に近づき蹴りを放った。

 

しかし緑谷の攻撃は、空を切った。

 

 

出久「高速からの蹴りか、なかなかいい攻撃だけどその速度を目で追える相手にはまだまだ訓練が必要だね。」

 

 

緑谷「ッ⁉️」

 

 

出久は緑谷の動きを目で追い、そしてしゃがんで蹴りを回避した。蹴りを繰り出した脚は無防備になり、出久はその脚を掴んだ。そして、

 

 

出久「ハァーーーッ、デリャァァァァァ‼️」

 

 

緑谷「うわぁぁぁぁっ‼️」

 

 

 

緑谷の速さを利用して投げ飛ばした。そして、

 

 

緑谷「がっ⁉️」

 

 

セメントスが造り上げていたセメントの壁に激突した。

 

 

切・瀬・峰・上「「「「緑谷っ⁉️」」」」

 

 

轟「ちっ‼️」

 

 

切島達は動揺により動けず、轟だけが牽制を含めて氷結で攻撃を仕掛けた。

しかし、直線上の攻撃のためあっさり回避されてしまった。

 

 

轟「やっぱダメか…」

 

 

出久「大きさ・速さ・威力共に申し分ないけど、直線上の攻撃ほど避けやすい物はないよ。氷結の牽制を利用して、敵を左右もしくは上空に逃げるように誘導して熱線を放つ方がこの攻撃は通るかな。」

 

 

轟「…アドバイスどうも。」

 

 

攻撃に特化し、何よりクラスの中ではトップ3である爆豪・緑谷・轟は、出久に簡単にあしらわれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観戦席側では…

 

 

砂藤「ウソだろ⁉️爆豪達の攻撃が全然通じてねぇ‼️」

 

 

障子「うちのクラスの上位にいる奴等の攻撃を全く脅威と感じていない⁉️」

 

 

葉隠「さすがにスゴすぎない?」

 

 

耳郎「いや、スゴいなんてレベルの問題じゃないでしょ。」

 

 

八百万「…あれが異世界の緑谷さんの力。」

 

 

飯田「彼は…さっきの緑谷君のスピードを目で追えたというのか⁉️」

 

 

今の一連の戦闘だけで、出久の強さを確認した観戦側。原作組は声に出して驚愕し、教師側は声にこそ出していないが出久の戦闘能力の高さに驚いていた。

 

 

 

 

晴希「今のデモンストレーションで驚いているのはちょっと意外だね。」

 

 

マミ「…それだけこちらは平和に近いのでしょう。…ライダーワールドで戦ってきた出久様からしてみれば、元の世界はどんなに暴れているとはいえ、所詮“人間”ですからね。」

 

 

 

個性が発現したからといって全てが変わるわけではない。個性が発現するのも使用するのも、結局は“人間”なのだ。原作世界は“対人戦”をしているだけに過ぎない。

しかし、ライダーワールドを旅した出久は違う。人間の常識が通じない相手と闘ってきたのだ。

 

 

“殺戮と戦闘を主とする種族・グロンギ”

 

 

“神に等しい力を持つ・アンノウン”

 

 

“世界の裏側ミラーワールドに住むミラーモンスター”

 

 

“人間を越えた存在・オルフェノク”

 

 

“生き物の祖と言われる不死身の生命体・アンデット”

 

 

“人間に恐怖を与える妖怪の祖・魔化魍”

 

 

“宇宙より飛来し、高速の世界を移動する蟲・ワーム”

 

 

“歪んだ形で望みを叶え、時を破壊するイマジン”

 

 

“人間を餌とする種族・ファンガイア”

 

 

人間よりも強大で凶悪な存在と出久は“ゴースト”の力を得てから闘ってきた。

 

 

マミ「…アンデットや魔化魍、眼魔等と比べればクラスメイトの方達は弱すぎますね。余りにも危機感に欠けています。それに…」

 

 

晴希「まだいずっくんは、“ゴースト”の力を使ってない。驚くのはここからだろうね。」

 

 

 

 

 

 

 

峰田「グレープラーーーッシュ‼️」

 

 

瀬呂「おりゃーーーーっ‼️」

 

 

戦闘特化の3人の攻撃がいとも容易くかわされ、受け流され、受け止められた。それに恐怖を感じたのか“拘束特化”の峰田と瀬呂が自棄になってモギモギを飛ばし、テープを伸ばす。

 

 

出久「…恐怖にかられて自棄になったね。全く狙えていない。(恐怖するということは大事だ。だけど敵わないと思ったらそこで負ける。)」

 

 

無茶苦茶な攻撃ほどかわしやすい。出久は2人の攻撃を難なくかわす。攻撃を掻い潜り、2人に近付く間に瀬呂のテープを掴み、瀬呂のテープを使い峰田と瀬呂を拘束する。

 

 

瀬呂「うわっ⁉️」

 

 

峰田「むぐっ⁉️」

 

 

身長的に峰田は瀬呂の腰辺りで口ごと拘束され、峰田が放ったモギモギの場所へ2人を飛ばす。

峰田自身にはくっつかないが、瀬呂にはくっつく。

結局峰田達は、自分たちの個性で拘束されてしまった。

 

 

 

上鳴「峰田‼️瀬呂‼️」

 

 

切島「クソッ‼️」

 

 

切島は身体を硬化して出久に肉弾戦を仕掛ける。

 

 

切島「オラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァッ‼️」

 

 

怒濤のラッシュを出久に繰り出すが、悉くかわされ、受け流される。

 

 

切島「クソッ‼️当たらねぇ‼️なんで当たらねぇ‼️」

 

 

出久「今切島君は、僕に対して恐怖を抱いてる。恐怖を振り払おうと何時もより無茶苦茶な攻撃をしてるんだ。狙えてるようで狙えてない、“せめて一撃当たれば”って考えが頭を支配してるんだ。」

 

 

 

切島「ッ⁉️」

 

 

今の心情を当てられた切島は、攻撃の手を緩めてしまった。その結果、切島の拳は受け止められ腹に重い蹴りを喰らい、壁まで吹き飛ばされた。

 

 

切島「ぐあっ‼️」

 

 

蹴られたことにより息が切れたため、吹き飛ばされている間に硬化が解け、生身の状態で壁に激突し意識を手放してしまった。

 

 

 

上鳴「切島ッ‼️」

 

 

吹き飛ばされ、気絶した切島に気をとられてしまった上鳴は、目の前に敵がいるというのに出久から目を放してしまった。

 

 

出久「余所見は禁物だよ。上鳴君。」

 

 

上鳴「なッ⁉️」

 

 

出久の声に正面を向いた上鳴の目と鼻の先に、出久が立っていた。そして、

 

 

出久「はぁッ‼️」

 

 

上鳴「がぁッ‼️」

 

 

出久は上鳴の腹部に強烈なストレートを放った。肺の空気を強制的に出された上鳴は、切島同様吹き飛ばされ、壁に激突して意識を手放した。

 

 

 

出久「ふぅ、4人片付いた。…でも、まだやるんでしょ?」

 

 

轟「当たり前だ。」

 

 

緑谷「僕だって、まだやれる‼️」

 

 

爆豪「…俺が、クソデクに負けるわけねぇんだよ‼️」

 

 

 

轟、緑谷、爆豪の3人はまだ勝負を諦めていない。しかし、峰田と瀬呂は自分たちの個性で拘束されて動けず、切島と上鳴は出久の攻撃で既に戦闘不能になっている。

模擬戦とはいえ、ノーダメージでBチームと戦っている出久は、1-A生徒の中だけでなく雄英生徒の誰よりも強い。

 

 

出久「諦めていないことは確かに利点だけど、敗北を受け入れる強さも必要だよ。」

 

 

爆豪「うるせぇ‼️デクのくせに、この俺に偉そうに説教かましてんじゃねぇッ‼️」

 

 

出久の言葉に完全に切れた爆豪は、火力を上げて出久に突っ込む。

 

 

爆豪「クソデクは、俺の後ろに居りゃいいんだッ‼️力のねぇお前は、俺に守られてりゃいいんだッ‼️」

 

 

出久「…自分の弱さを認められてない時点で、君は僕に勝てない。」

 

 

爆豪「うるせぇっつってんだろうが‼️」

 

 

出久の声には最早耳を傾けることをしなくなった爆豪。“自分より上の存在を認めない”今の爆豪は、ここまでが限界だ。

それを察した出久は、無言のままライダー眼魂を取り出した。

 

 

GD『アーイ‼️』

 

 

『バッチリミロー‼️バッチリミロー‼️バッチリミロー‼️バッチリミロー‼️』

 

 

『開眼‼️カブト‼️』

 

 

『今すぐ加速‼️キャスト・オーフ‼️』

 

 

出久は“仮面ライダースペクター・カブト魂”にゴーストチェンジした。

 

 

爆豪「ッ⁉️…変わったところで俺には勝てねぇ‼️死ねぇぇぇぇぇぇッ‼️」

 

 

爆豪は出久に最大火力で攻撃を仕掛けた。

 

 

 

 

 

 

だが、

 

 

 

 

GD『大開眼‼️カブト‼️オメガドライブ‼️』

 

 

出久がゴーストドライバーのレバーを引っ張った瞬間、爆豪の目の前にいた出久は姿を消した。

 

 

爆豪「なッ⁉️」

 

 

突然のことに動揺した爆豪は、動きを止めて辺りを見渡した。

 

 

爆豪「何処だ‼️何処にいきやがったクソナーdッぐあっ‼️」

 

 

叫びながら出久を探していた爆豪の下から衝撃が襲ってきた。爆豪がなんとか目を向けると、そこにはさっき突然消えたはずの出久が、拳を上げていた。

 

出久はカブト魂になり、クロック・アップを発動させて爆豪まで近付き、アッパーを繰り出したのだが、“仮面ライダー”を知らない原作組からすれば、“何が起きたのか分からず、気付いたら爆豪が殴られていた”くらいの認識しかできない。

 

 

顎を殴られ、脳を揺すられた爆豪は頭から地面に向かって落下するが、

 

 

出久「はぁッ‼️」

 

 

出久の“ライダーキック”が炸裂し、壁まで吹き飛ばされる。壁に激突し、轟音と共に土煙が巻き上がる。

 

 

緑谷「かっちゃん‼️」

 

 

轟「爆豪‼️」

 

 

 

土煙が晴れると、壁に埋もれた状態で気絶した爆豪がいた。

 

 

 

 

“爆豪が負けた”

 

 

その事実だけが、原作組の脳内を支配した。

 

 

 

 

 

 




なかなか思い付かず、大分間が空いてしまい申し訳ないです

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