個性:『ゴースト』   作:ゲイツ幻夢アーマー

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なんか思いつきました

後自分なりに葉隠の個性がどういうものか考えてみました


葉隠透の素顔と個性の特徴①

それはある日の放課後のこと、出久のもとに発目が訪れゴーストのサポートアイテムについて話をしているところから始まった。

 

 

発目「ほぉ~、これが出久さんのサポートメカ“ゴーストガジェット”ですか。」

 

 

出久「うん。コンドルデンワーにバットクロック、クモランタンにコブラケータイだよ。どれも日常生活に使用できるし、それぞれがアニマルモードになると自立した行動を取ることができるし、個々の能力もあるんだ。」

 

 

出久がゴーストとして使うサポートメカ“ゴーストガジェット”のことを発目にしていると、興味を持ったのか他のクラスメイト達も近くに集まってきた。

 

 

梅雨「緑谷ちゃん、USJの時相澤先生が脳無に頭を潰されそうとした瞬間にコンドルちゃんが妨害していたけど、それがその子の能力なの?」

 

 

晴希「違うよ梅雨ちゃん、コンドルデンワーの能力は通話の逆探知や通信傍受ができるんだ。アニマルモード時は鋭い爪での攻撃や電話相手の元へ持ち主を案内したりすることもできる。実を言うと時空を越えての通話も可能だったりする。」

 

 

発目「時空を越えて⁉何ですかその素晴らしいギミック!!是非とも解析させていただきたいのですが!!」

 

 

晴希の説明に発目が出久に急接近し、言い争いをしていた麗日とマミが黒いオーラを出しながらゆっくりこちらに近づいてきていた。

 

 

出久「(近い!近いよ発目さん///)た、多分無理じゃないかなぁ。コンドルデンワーも含めてガジェット達は自律してるから嫌がるかもしれないし。」

 

 

発目「そ~ですかぁそれでは仕方ないですね。もし可能でしたら教えてください。」

 

 

発目はまだガジェット達の解析を諦めるつもりはないらしい。

 

 

上鳴「なぁ緑谷、コンドルデンワーとコブラケータイは通話ができて、バットクロックは時計の役割をしてんのは分かっけど、クモランタンは何なんだ?戦闘中に明かりなんか必要か?」

 

 

飯田「確かに少し気になるな。バットクロックは蝙蝠から連想して超音波を発することは何となく分かるが、クモランタンはなかなか思いつかないんだが。」

 

 

クモランタンの能力が想像できない上鳴と飯田が疑問を出久にぶつけると、周りでも考える人達が増えてきた。

 

 

出久「クモランタンの能力は、蜘蛛の糸でもある“アブソーブワイヤー”で相手を拘束するんだけど、その拘束時に相手のエネルギーを吸い取る効果もあるんだ。ランタンとしての能力は不可視の相手を可視化することができるんだ。」

 

 

出久の説明に皆が納得した時、芦戸が何か思い付いたのか提案をしてきた。

 

 

芦戸「ん?ねぇ緑谷、可視化って視えないものを視えるようにするんだよね?」

 

 

出久「それで合ってるよ。」

 

 

芦戸「じゃあ透明の個性の透にクモランタンの光を当てたら透の素顔が視れるってこと?」

 

 

『あっ!!』

 

 

その芦戸の考えに全員が興味を更に上げ、葉隠に視線が集中した。

 

 

葉隠「へっ⁉なになにっ⁉どういうこと⁉」

 

 

尾白「なるほど、葉隠さんの個性は透明だから俺達の目には視えない。」

 

 

常闇「普段視えない葉隠にクモランタンの光を当てれば葉隠の姿が視えるというわけか。」

 

 

八百万「私達女性陣も葉隠さんのお顔は拝見したことなかったですからねぇ。」

 

 

切島「なるほど!そりゃ面白そうだなぁ!葉隠の顔は見たことねぇから気になってたんだ!」

 

 

瀬呂「確かに気になるな!なら早速t峰田「ちょっと待った!」

 

 

クラス内で葉隠の素顔を確認しようという流れの中、峰田が待ったをかけた。

 

 

峰田「それは実習の時にやるべきだ!」

 

 

鉄哲「なんでだ?別に今ここで試しても変わんねぇだろ?」

 

 

峰田の提案に鉄哲は疑問に思ったがクラス内では嫌な予感がした。何故なら今発言してるのは、クラスきってのエロ煩悩のカタマリ“峰田実”だからだ。

 

 

峰田「変わるんだよ!!葉隠は普段から透明だからそれを活かしたコスチュームをしてる!!だが実際はコスチュームとは名ばかりの手袋とブーツだけでほとんど全裸状態だ!!ヒーロー実習の時にクモランタンの光を当てれば合理的に葉隠の女体を拝むことができr耳郎「いい加減にしろぉぉぉぉぉ!!」ギャァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

峰田が熱弁していたことを簡潔にまとめると、

 

 

“葉隠の裸がみたい”

 

 

これである。

 

 

全部言いきる前に耳郎のイヤホンジャックで両眼を刺したが、ほとんど言い終わった後だったため、男性陣は顔を真っ赤にさせており女性陣は峰田を冷やかな目で見ていた。

会話の中心人物である葉隠に至っては、床に座り込んでいる。

心なしか湯気が出ているような……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくしてようやく全員が落ち着いたところで葉隠にクモランタンを使用してみることになった。

※峰田は瀬呂のテープで簀巻きにされて教室の隅に放置されている。もちろん口と目も塞がれて

 

 

麗日「でも峰田君の言ってる事は無しにしても、透ちゃんの姿が見れたら楽しそうやね。」

 

 

マミ「楽しそうとは?」

 

 

麗日「今まで透明やったから分からんかったから、皆でお買い物とか行く時にお洋服選びし合ったり、ヘアスタイル変えるのにきっと楽しいやろうなぁって。」

 

 

耳郎「確かに、葉隠は鏡とか使えば自分の好みの服は選べるけどウチらで選ぶってことはできないからなぁ。」

 

 

梅雨「それを考えると透ちゃんの姿が見えたら確かに楽しそうね。」

 

 

八百万「皆でお買い物……」キラキラ

 

 

芦戸「そうやって考えると早く葉隠の姿が見たーい!!ねぇねぇ緑谷、早くクモランタン使ってみよう!!」

 

 

麗日の発言に女性陣が盛り上がりを見せていた。ちなみに出久が絡まなければ麗日とマミは案外仲が良い。

さっそく使ってみようと芦戸が出久に催促するがそれに飯田が待ったをかける。

 

 

飯田「待つんだ芦戸くん、我々が葉隠くんの姿を見たいからと言って話を進めるのはどうかと思うぞ?ここはまず、葉隠くんの意思を尊重しなければいけないんじゃないか?」

 

 

飯田の発言も最もだ。外野の自分たちがいくら盛り上がっても当事者である葉隠が嫌がるのなら無理強いするのは良くない。そのため、再び視線が葉隠に集まる。

 

 

出久「飯田君が言ってたけど、葉隠さんはどうする?大丈夫なら使ってみるけど葉隠さんが嫌なら無理にすることはないし。」

 

 

代表して出久が問いかけ、全員がそれに頷く。峰田は何か抗議していたが全員スルーすることにした。

 

 

葉隠「……私はやってみたいかな。」

 

 

八百万「葉隠さん無理にすることはないのですよ?飯田さんと緑谷さんが言ったように葉隠さんの気持ちが大事ですから。」

 

 

葉隠「ありがとうヤオモモ。確かに峰田君のアレで恥ずかしいなぁって思ったんだけど、でもそれ以上にお茶子ちゃんの話を聴いてて良いなぁって思ったの。私基本透明だから出かけた時とか友達に服を選んでもらったことなくて、姿が見えたら私のコーディネイトしてもらえるなぁって。」

 

 

誰しもコンプレックスというものがある。それは超常社会においても必ずと言っていいほど存在し、それが個性に由来することも多々ある。

心操や葉隠がこれに当てはまる。心操の洗脳はヒーロー向きではないと周りから言われ、常時透明な葉隠も“姿が見えない”というのはヒーロー活動には役立つが“一般的な女子同士の生活”に少し負い目を感じていたのかもしれない。

 

 

葉隠「だから私からお願い!緑谷君のクモランタン私に使ってみてもらえないかな?」

 

 

出久「分かったよ葉隠さん。いくよ。」

 

 

葉隠が自分から出久に頼み、出久は了承してクモランタンを持って葉隠に向かって使う。クモランタンの光の粒子が葉隠にあたり、

葉隠の姿が徐々に現れてくる。

するとそこには、ふわふわした緑色の髪を肩ほどまでに伸ばし、緑色の綺麗な眼と八重歯が可愛らしい、八百万にも負けずとも劣らない美女が立っていた。

 

 

一同『おぉ〜』

 

 

葉隠の姿をみて、全員がそんな声を出した。

 

 

葉隠「ねぇねぇどんな感じ?皆には私のことどう見えてる?」

 

 

葉隠も周りの反応に自分の姿に興味があるらしく周りに聞くが、男性陣はもちろん女性陣も見とれてしまい、すぐに反応できなかった。

 

 




ここで区切り、次回自分が考えた葉隠の個性の詳細を説明します。たぶんこうじゃないかなぁ、という自分の考えですので

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