本編です
出久「で、でかい…」
出久は雄英高校校門前まで来ていた。
出久(自信持って家を出てきたけど、やっぱ緊張する‼️)
ライダーワールドを先代ゴースト変身者“天空寺タケル”と旅をして、気弱な性格は成りを潜め、たくましくなってきたが本番になるとガクブルで緊張することがある。日本人の典型的なタイプである。
???「ボーッと突っ立ってんじゃねぇ‼️ぶっ飛ばすぞコラァ‼️」
出久「ッ‼️か、かっちゃん‼️おはよう。」
勝己「おう‼️」
暴言じみたことを言って出久の後ろから来たのは、
出久の幼なじみである“爆豪勝己”
出久の尊敬する人物の一人である。
勝己「おいデク‼️ガタガタしてんじゃねぇ‼️俺らでここからトップヒーローになんだろうが‼️」
出久「そうだよね、かっちゃん‼️」
何故こんなに勝己が出久に優しい(?)のか
それは出久がライダーワールドから帰還した数日後、出久に“個性”が発現したと聞いて、出久に勝負を吹っ掛けたのだ。
勝己『おいデクゥ、てめえ個性が出たって?おばさんから聞いたぞ‼️』
『俺と勝負しろコラァ‼️』
最初は断っていた出久であったが、あまりにも勝己が鬼の形相になっていたので仕方なく勝負したら、圧勝してしまったのだ。
それから入試の今日まで、ことあるごとに勝負を挑んできて、ことごとく返り討ちにしたのである。
勝己『デクゥ、てめえ雄英受けるんだったな。』
出久『う、うん』
勝己『だったら勝負だ‼️俺とお前、どっちがオールマイトを越えたトップヒーローになるか‼️それまで、俺はもう敗けねぇ‼️てめえも俺以外の奴に敗けんじゃねぇぞ‼️もし敗けたら、俺がおまえをぶっ殺す‼️』
出久『ッ‼️かっちゃん、うん‼️』
勝己はそれから出久を認め、自分と将来を競い合う
ライバルと認識したのだ。
出久(一番身近で尊敬していたかっちゃんから認められたんだ。カッコ悪いことはできない‼️)
勝己の一喝で、震えが止まった出久は先に行った勝己を追うように、雄英に入ろうとしたら
???「キャッ‼️」
出久「うん?」
???「イタタタ、なんでこんなとこに壁…って人やった‼️すみません‼️すみません‼️」ペコペコ
出久「だ、大丈夫だよ、全然痛くなかったし」
誰かが出久の背中にぶつかってきたのだ。振り替えると茶髪の女の子がいた。
???「そ、そうなん?ならよかった。」
出久「き、君も雄英受けるの?」
???「そうだよ‼️あっ、もしかして君も?」
出久「うん、お互い頑張ろう?」
???「うん‼️じゃあまた‼️」
出久も彼女の後を追うように今度こそ雄英の中へ入っていった。
???(2)「あらあら、やっと見つけましたわ♪
出久様♥️」
出久(ッ⁉️)ブルッ キョロキョロ
(なんだろう、悪寒が…)
筆記試験は滞りなく終わり、いよいよ実技試験である。
???『ヘーイ‼️大勢のリスナー達‼️今日は俺のライブへようこそーーーー‼️』
『……』
???『オイオイ‼️コールがないのはサビシイナァ‼️もっと楽に行こうぜー‼️』
ボイスヒーロー“プレゼントマイク(以降PM)”が受験者の気持ちをほぐすために演説を始めた。
実技試験の説明が終わり、各々が準備を始めていると
PM『ハイ、スタート‼️』
なんの合図もなく実技試験が始まったが、出久は走り出していた。そして変身せず、仮想敵を“生身”で倒していた。
PM『オイオイ、なにボーッとしてんだ⁉️敵はヒーローのことなんざ待っちゃいないぜぃ、これは実技試験なんだからより実戦に近いやり方をしなきゃな‼️』
遅れながらも他の受験者達も次々と仮想敵を倒していった。
「あいつ、なんで生身で仮想敵倒せんだ?」
「増強系の個性じゃねぇか?」
そう、出久は変身せず、生身で仮想敵を倒しているのである。
ライダーワールドで戦った出久は、身体能力が上がり生身でもそれなりに強くなっていた。“クズヤミー”や“ダスタード”、“グール”等といった敵を相手にしていたため、仮想敵程度は問題ないのである。
ちなみに以前勝己と勝負をしたとき、身体能力が上がっていたことで加減ができずボコボコにしてしまったのである。
試験終了時間が迫ってきたころ、出久はポイントを80近く稼いで休息していた。
出久(これだけあれば、大丈夫かな。)
ドーンッ‼️
出久(ッ‼️なんだ‼️)
突然大きな音がしたので、様子を見ると
出久「でかい‼️」
試験会場中央に超巨大の仮想敵が出現していた。
「でかいぞ‼️」
「あいつ、0ポイントだと⁉️」
「マジかよ⁉️あんなの叶うわけねぇだろ‼️」
「とにかく逃げるぞ‼️」
ほとんどの受験者は0ポイント敵から逃げていく。
出久(あの大きさは、ポイントを抜きにしても倒すのは無理だ。雄英側はなにを考えて…ッ‼️)
出久は考えながら0ポイント敵を観察していた。
???「あ、脚が…」
出久「あの子は⁉️」
0ポイント敵が建物を破壊したことにより、逃げ遅れた子が瓦礫に脚を挟まれて動けなくなっていた。その子は、校門前で出久にぶつかった女の子であった。
出久は彼女の元に向かって走り出していた。
???「君‼️なにやってるんだ⁉️危険だぞ‼️」
眼鏡を掛けた優等生そうな男子が出久を静止しようとするが
出久「あの子が困ってるんだ‼️助けにいかなきゃ‼️」
眼鏡男子「なっ⁉️」
「あいつなに考えてんだ?」
「助けてもポイントになんねぇだろ。」
出久「大丈夫⁉️」
女の子「えっ‼️き、君は朝の‼️」
出久は彼女の元にたどり着き、彼女に声をかけると彼女も出久のことを覚えているようで驚愕していた。
女の子「なんで来たん⁉️あいつ倒してもポイントならんのに‼️」
彼女も自分を助けても意味がないのをわかっている。
しかし
出久「決まってるじゃないか、君が困っていたからだ。
」
女の子「ッ‼️」
女の子が出久の言葉に驚いていると、0ポイント敵が2人にターゲットをしぼり、踏み潰そうとしてきた。
「危ないぞ‼️」
「脚が来てる‼️」
眼鏡男子「君たち、早く逃げるんだ‼️」
女の子(もうダメッ‼️)ギュッ
彼女は恐怖のあまり、目を力一杯閉じた。
出久「大丈夫」
彼女「?」
出久「君は、僕が守るよ。」
彼女「////」
出久の言葉に顔を赤くした彼女だったが、この危機的状況の中何故か安心していた。
出久は彼女に背を向け、腰に手を当てる。
すると、出久の腰にベルト、“ゴーストドライバー”が出現した。
女の子「えっ‼️」
彼女が驚いているのをよそに、出久はポケットから“眼魂”を取り出しボタンを押す。
ドライバーのふたを開け、“眼魂”を装填すると
ドライバー(以降D)『アーイ‼️』
D『バッチリミナー‼️バッチリミナー‼️バッチリミナー‼️バッチリミナー‼️』
ドライバーから不思議な音楽が流れ始め、ドライバーの中心から黒いパーカー、“パーカーゴースト”が現れ、0ポイント敵の脚を弾き返した。
バランスを崩した0ポイント敵は、そのまま後ろに倒れた。
「なんだあれ⁉️」
「パーカーか⁉️」
「どっから出てきたんだ⁉️」
女の子「お、お化け⁉️」
彼女がパーカーゴーストに驚いているなか、出久は両手を横に広げ、自分の前まで移動し、手を体の前で一周させ右手の人差し指と中指を立てて
あの言葉を叫ぶ。
出久「変身‼️」
同時にドライバーの右のレバーを引く。
D『開眼‼️オレ‼️レッツ・ゴー覚悟‼️ゴ・ゴ・ゴースト‼️』
出久の姿が変わり、鎧の様なものを纏った瞬間、パーカーゴーストが出久の側により、パーカーゴーストを纏った。
オレンジ色の顔、額の一本角、胸に眼のような模様
出久は、彼女を助けるために仮面ライダーゴーストに変身した。
「「「「「「「え~~ーーーーーーー‼️」」」」」」」」
会場にいる全員が驚愕の声をあげるなか、出久は瓦礫を破壊して彼女を救出した。
出久「ごめんね‼️」
女の子「えっ?うえ⁉️/////」
出久は彼女をお姫様抱っこして受験生達のところへ移動する。
そして彼女を眼鏡男子に預けると
出久「彼女を頼むね‼️」
眼鏡男子「お、おい‼️君‼️」
女の子「//////」ホーーー
0ポイント敵の元へ向かった。0ポイント敵は立ち上がろうとしていたが
出久「時間がないし、一気に決める‼️」
出久はドライバーのレバーを数回引っ張る。
D『大開眼‼️大目玉‼️』
出久の上空に、巨大な眼のようなものが出現する。
「「「「「「「「「「「「でかーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️」」」」」」」」」」」」
全員が更に驚愕して声をあげるなか、出久はもう一度レバーを引く。
D『大開眼‼️オレ‼️オメガドライブ‼️』
出久は飛び上がり、大目玉の後ろに陣取る。
出久「はぁーーーーーーーーーッ‼️」
出久は大目玉をおもいっきり、0ポイント敵に向けて蹴り飛ばした。
すると、0ポイント敵に大目玉が直撃し、爆発を起こして0ポイント敵を跡形もなく消し飛ばした。
出久「ふぅ。」D『オヤスミー』
出久は綺麗に着地してから変身を解く。
『………………』
眼鏡男子「彼は一体……」
女の子「か、かっこええ////」
受験生が全員、いろんなことをかんがえていること
プレゼントマイクから試験終了を告げた
ネクロム、少しだしかた考えました。