マミは完全なネクロムではなく、ライダー少女のような姿にしようかと思います。
ではどうぞ。
MN「さーて、それじゃあさっそく第一種目行きましょう。」
麗日「雄英ってなんでもさっそくやね。」
ミッドナイトの進行に麗日がツッコミを入れる。確かに、他の学校なら校長先生の挨拶とかあるのに…
※校長先生の挨拶と来賓紹介長いよねぇー
MN「いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者がティアドリンク‼️涙を飲むわ‼️さて運命の第一種目‼️今年は……
コレ‼️」
モニターには障害物競走と表記されていた。
出久「障害物競争!」
出久は文字をそのまま読み上げる。
MN「計11クラスでの総当たりレースよ!コースはスタジアムの外周約4km!我が校は自由が売り文句!ウフフフ……コースさえ守れば“何をしたって”構わないわ!さあさあ位置に付きまくりなさい。」
ミッドナイトの言葉で一斉にスタートラインに立つ雄英高校一年生徒全員。そして三つのランプが光った。
MN「スターーーーーーーーーーーーーート!」
ミッドナイトのスタート合図で1年全員が走り出す。
しかし、1年全員が参加しているこの障害物競争、先頭にいる面々はともかく後ろにいる生徒達はすでに不利な状況なので、周りを押し退けて行こうとする生徒がほとんどで、すでにごった返している。
PM『さあ始まったぁ‼️第一種目の障害物競争‼️1年全員参加のこの種目、一体誰がトップでゴールするのか……って、おいおいどうした⁉️A組の緑谷と操真、そしてB組の音黒はまだスタート地点にいるぞ⁉️』
相澤『緑谷がいる次点で何か考えがあるんだろ。』
プレゼント・マイクの言うように、スタート地点には出久・晴希・マミの3人が残っている。
出久「じゃあ行こうか。」
晴希「あぁ。」
マミ「はい、出久様♪」
出久はゴーストドライバーを展開し、晴希も腰に手をかざす。
???『ドライバーオン、プリーズ。』
すると晴希の腰に中心が手のひらを模したベルト“ウィザードライバー(以降WD)”が展開された。
出久とマミはそれぞれ眼魂を取り出し、出久はゴーストドライバーにマミはガントレット型の変身アイテム“メガウルオウダー(以降MU)”に眼魂をセットする。
GD『アーイ‼️バッチリミナー‼️バッチリミナー‼️』
WD『シャバドゥビタッチヘンシン‼️シャバドゥビタッチヘンシン‼️』
MU『スタンバイ。』
そして、おなじみの台詞を3人で叫ぶ。
出・晴・マミ「「「変身。」」」
GD『開眼‼️オレ‼️レッツゴー、覚悟‼️ゴ・ゴ・ゴースト‼️』
WD『フレイム、プリーズ。ヒーヒーヒーヒーヒー‼️』
MU『イエス、マム。ローディング。点眼‼️ネクロム、メガウルオウド‼️クラッシュザインベイダー。』
出久はパーカーゴーストを纏って“仮面ライダーゴースト”に、晴希はドライバーに翳した左手を左に伸ばし、展開された魔方陣が晴希を通過する。
黒を基調としたボディとローブ、ルビーを彷彿させる仮面を身に付けた絶望を希望に変えるもの“仮面ライダーウィザード”に、マミはメガウルオウダーをタッチし、出現したパーカーゴーストを纏う。
白のボディに黒を基調とした裾の長い緑のパーカーゴーストを纏い、右目にカメラのレンズのようなルーペと額に、ゴースト同様1本の角を付けた“仮面ライダーネクロム(ライダー少女ver)”にそれぞれ変身した。
PM『これはいかすぜぇぇぇ‼️スタート地点に残っていた3人が変身したぁぁぁぁぁ‼️』
相澤『緑谷の個性は“ゴースト”。世界で名を馳せた偉人の力を宿した眼魂を駆使して戦うことができる。
操真の個性は“ウィザード”。腰のウィザードライバーを通して、ウィザードリングと呼ばれる指輪に秘められた魔法を使う。
そして音黒の個性は“ネクロム”。使うものは緑谷同様眼魂だが、音黒の場合姿が異なるらしい。』
PM『突然の個性説明サンキューイレイザー‼️そんなこんなで3人もスタートしたぞ‼️まさか変身見せてくれるとは思わなかったぜ‼️だが、お陰で観客席やテレビ前のリスナー達はテンションMAXだぁぁぁ‼️』
変身を完了させた出久達は走り出し、第一障害物に当たる。
PM『第一種目は障害物競走!この特設スタジアムの外周を一周してゴールだぜ!!ルールはさっきミッドナイトが説明した通りコースアウトしなけりゃなんでもありの残虐チキンレースだ!!各所に設置されたカメラロボが興奮をお届けするぜ!』
1年の部障害物競走をノリノリで解説するプレゼント・マイク。
出だしから大技を見せた轟は0P仮想敵を凍らせ障害を排除、そして同時に妨害をした。その際に約二名の生徒が下敷きになり、誰もが死んだかと思われたがその予想は大きく覆された。
切・徹「「死ぬかぁぁぁぁぁ‼️」」
切島「轟の野郎、わざと倒れるタイミングでやりやがったな⁉️俺達じゃなかったら死んでたぞ!なぁ鉄哲‼️」
徹鐵「全くだ‼️あいつは血と涙も凍ってんのか⁉️」
下敷きになったのは、切島・徹鐵の熱血コンビだった。
身体を硬くする似たような個性を持っているため、潰されることはなかったらしい。
轟「お前らなら大丈夫だと思ってやったんだ。そもそもこのくらいの篩はしのがねぇとな。」
第一関門“ロボ・インフェルノ”
入試の時に登場した0P仮想敵を配置したもの。標的を1年として襲ってくる。
出久「やるねぇ轟君。僕も負けてられないや‼️」
出久は【7】と書かれた眼魂を取り出し、ドライバーにセットする。
GD『アーイ‼️バッチリミナー‼️バッチリミナー‼️』
ゴーストドライバーから発せられた音と同時に、“白い”パーカーゴーストが出現する。
古の都に1人の武士(もののふ)がいた。その武士はある橋の上で、通りすがりの武士に勝負を申し込んだ。愛用の薙刀を振るい、倒した武士から武器を奪った。その数は999本、刀から槍まで様々であった。
そして1000本目に達しようとしたとき、武士は負けた。武士は己を負かした侍に忠誠を誓い、死ぬまで主に仕えた。
999本もの武器を持ち、忠義を尽くした武士。
その名は
GD『開眼‼️弁慶。兄貴ムキムキ‼️仁王立ち‼️』
武蔵坊弁慶の力を宿した白を基調としたパーカー、顔には弁慶を象徴する武器が描かれている。
出久は“仮面ライダーゴースト・ベンケイ魂”にゴーストチェンジした。
PM『出ぇたぁぁぁぁぁ‼️ゴーストの真骨頂ゴーストチェンジ‼️戦闘の状況、場において様々な形態に変わる能力‼️変身の際、ベルトから偉人の名前が発せられるから、歴史が苦手なやつはちゃんと聞いとけ‼️いい勉強になるぞ‼️』
相澤『今緑谷が使ったのはベンケイ魂、武蔵坊弁慶の力を宿した眼魂だな。京都の五条橋で999本の武器を携えたと言われる偉人だ。』
PM『説明サンキューイレイザー‼️俺は歴史が苦手だから説明しづらくて‼️』
相澤『自分の国のことなんだから覚えとけ山田。』
PM『本名呼ぶな‼️』
ベンケイ魂にゴーストチェンジした出久は、他の選手を襲っている0P仮想敵の所へ向かう。
0P『標的確認。排除シマス。』
巨大な右腕を選手達に振り下ろされる。
出久「はぁッ‼️」
出久が0P仮想敵の攻撃を両手で止めたのだ。
出久「みんな、早く行くんだ‼️」
選手達は口々に出久にお礼を言いながらゴールへ向かう。
出久「はぁぁぁぁぁぁッ‼️でりゃぁぁぁぁぁ‼️」
そして出久は仮想敵の腕を掴み、他の仮想敵に向かって“仮想敵を投げ飛ばした”。
PM『すげぇぞ緑谷ぁぁぁぁぁ‼️仮想敵の攻撃を防いで、生徒を守っただけじゃなく、他の仮想敵に捕まえた仮想敵を投げ飛ばしたぁぁぁぁぁ‼️なんちゅうパワーだぁぁぁぁぁ‼️』
相澤『武蔵坊弁慶は、並外れた巨体とそのパワーがうりだ。この位お手のものだろう。』
晴希「やるねぇいずっくん。俺もぼちぼちやってこうかな。」
晴希も出久同様、仮想敵に向かって走り出す。すると“手を巨大化させる個性”をもった女子が、2体の仮想敵に攻撃を受けていた。
晴希「ありゃまずいな。」
そう呟いた晴希は、右手のウィザードリングを付け替えた。
WD『ルパッチ・マジック・タッチゴー‼️ルパッチ・マジック・タッチゴー‼️
エクステンド‼️プリーズ。』
魔法が発動して、晴希の右腕に魔方陣が展開される。晴希は魔方陣を通った腕を女子に向かって“伸ばした”。
???「えっ⁉️きゃあ‼️」
いきなり腕を掴まれて驚きを隠せない女子だが、仮想敵の攻撃が迫るなかその“伸びた腕”に引っ張られ、危機を脱した。
PM『こいつはすげぇーーー‼️魔法で伸ばした腕で、仮想敵に攻撃されていた女子を救ったーーー‼️』
腕を掴まれた女子“拳藤一佳”は、助けてくれた人物“操真晴希”をみる。黒を基調としたボディとウィザードローブ、ルビーを彷彿させる仮面は、どこか“魔法使い”を連想するフォルムだった。
拳藤「ありがとう、助かったよ。」
晴希「気にしない気にしない。」
拳藤「A組の操真だよね。私はB組の拳藤一佳、よろしく。」
晴希「ご丁寧にありがとう。知ってると思うけど、A組の操真晴希、よろしく。」
お互いに挨拶をしていると
仮想敵『標的確認。排除シマス。』
仮想敵『排除シマス。』
仮想敵が拳藤と晴希を襲い始めた。しかし、
晴希「静かにしてろって。」
WD『バインド。プリーズ。』
仮想敵の周りに複数の魔方陣が展開され、魔方陣から伸びた鎖が2体の仮想敵を拘束する。
拳藤「…すごい‼️」
2体の仮想敵の動きを止めたことに、拳藤は素直に感動していた。
晴希「時間がないから終わらせる。」
WD『コピー。プリーズ。』
拳藤「増えた⁉️」
コピーウィザードリングで2人になった晴希は、更にウィザードリングを翳す。
WD『ルパッチ・マジック・タッチゴー‼️ルパッチ・マジック・タッチゴー‼️』
晴希「「フィナーレだ。」」
WD『チョーイイネ。キックストライク‼️サイコー‼️』
晴希は、仮想敵に向かって走り出し、側転後に跳躍し空中で身体を捻る“ロンダード”を行い、
晴希「「はぁぁぁぁぁぁッ‼️」」
ウィザードの必殺キック“ストライクウィザード”が仮想敵に決まり、仮想敵の後方へ着地すると仮想敵は爆発を起こした。
PM『またまたすげぇーーーッ‼️魔法で仮想敵を鎖で拘束したと思ったら操真が2人になって、必殺キックで仮想敵2体を撃破‼️今年の1年すげぇのばっかだなぁ‼️』
相澤『緑谷も操真もただ敵を倒すんじゃなく、周りにいる生徒を助けつつ動いている。“危険から市民を守るヒーロー”としての合理的な戦法だ。…若干派手だがな。』
プレゼント・マイクの実況を聞き、確かに今年の1年生は粒揃いだと感じている個性の“上部だけ”をみているプロヒーローと、相澤の解説を聞き、“ヒーローとしての本質”を改めて考え直していたヒーローとで観客席は割れていた。
拳藤「キレイ…////」ホォー
拳藤は、晴希がロンダードを行った一連の動作に見惚れていた。
晴希「ふぃ~。ん?どした?」
拳藤「な、何でもない‼️さ、さぁ行きますか‼️」////
呆然としていた拳藤に声をかけたら、顔を真っ赤にしてさっきに行ってしまった。
晴希「?」
何がなんだか分からないまま、晴希もゴールに向かいだした。
マミ「あらあら、晴希さんも罪な方ですわ♪」
1体の仮想敵を操り、他の仮想敵を倒していくマミは、理由を察し微笑んでいた。
障害物競争はまだ始まったばかりである。
~オマケ~
峰田「あれが音黒が変身するネクロムってやつか?…なかなかエロいですなぁ~。」
砂藤「ホントぶれねぇな、峰田のやつ。」
口田「…」コクコク
常闇「何故かたくましく感じるな。」
葉隠「なんでこの状況でもああしていられるんだろう?」
蛙吹「考えるだけ無駄よ、葉隠ちゃん。」
芦戸「あれが治せるサポートアイテムを発目に頼む?」
麗日「頼むだけ無駄やよ。」
耳郎「ありゃ死んでも治らないな。」
一同『うんうん。』
障害物競争終わらなかった‼️
仮面ライダーネクロム(ライダー少女ver)
マミが変身するネクロムは白のボディに黒を基調とした裾の長い緑のパーカーゴーストを纏い、右目にカメラのレンズのようなルーペと額に、ゴースト同様1本の角を付けたもの。
出久のゴースト同様の能力だが、意思をもたない物なら操ることができる。
ただし、脳無のような相手を操る場合、身体に相当の負荷がかかるので、多用は現状難しい。