出久「晴君‼️」
“アナザーウィザード脳無”と交戦しているエンデヴァー達のところに、出久が到着した。グラントリノと心操は、警察がいる大通りのほうへ援護に向かった。
晴・轟・飯「「「いずっくん/緑谷(君)‼️」」」
出久「状況説明お願い‼️」
晴希達に状況を確認して、ある程度の予想をたて始めた出久にステインが声を掛けた。
ステイン「久しいな少年」
出久「お久しぶりです、ステインさん。こんな状況じゃなければ色々話したいのですが…」
ステイン「それはこちらも同じだ」
ステインが出久に話し掛けるのを見てスピナーは、ステインを正しい道に連れ戻してくれたのは彼であると確信した。
スピナー(彼が、ステインを導いてくれた少年か。中継で観戦していたが、この年であの戦闘力に洞察力、そして踏み外しかけたステインを導くことの出来る先導者の気質。ステインの言うとおり、彼なら後の世界を良くし、俺達を導いてくれる存在になるもの。)
出久の印象はスピナーにとって宗教の神のような存在になりかけている。
E「話は後にしろ‼️まずは目の前の敵に対処するのだ‼️」
エンデヴァーの声で全員が戦闘態勢に入り、変身能力を失った晴希も構えをとる。
E「…緑谷といったな、お前の実力見させてもらうぞ」
出久「はい‼️」
出久は返事をした後、ゴーストドライバーを出して眼魂をセットする。
GD『アーイ‼️』
『バッチリミナー‼️バッチリミナー‼️』
パーカーゴーストが出久の周りを飛び回っている瞬間、脳無が動き出す。
『プリーズ』
指輪を腰のベルトに翳すような仕草を取ると、手をこちらに向けて炎を放ち出す。
出久「変身‼️」
声と同時に炎が出久達に着弾する瞬間、
GD『開眼‼️ムサシ‼️決闘ズバッと‼️超剣豪‼️』
出久「はぁッ‼️」
“仮面ライダーゴースト ムサシ魂”に変身した出久は、ガンガンセイバーで炎を切り裂いた。
『プリーズ』
息つく間もなく脳無が手を翳すと、脳無と出久達を囲むように大量の“グール”が現れる。
グール軍団『ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ』
ステイン「こいつらはあの時の…」
飯田「コイツらが兄さんをッ‼️」
ステインはインゲニウム襲撃の時の敵が目の前に現れ、飯田は話の中で兄を襲ったのがグールだと知り怒りと驚愕を表情に浮かべ、
轟「なんだコイツら⁉️」
E「増殖系の個性か⁉️だが多すぎる‼️」
轟とエンデヴァーは、脳無の出したグール達に対して困惑をしているが、全員の意識が晴希と出久のやり取りで晴希に集中する。
※ちなみにスピナーは、変身できなくなった晴希を守る指示を受けたため側にいる
出久「グール‼️」
晴希「なんであいつグールを呼び出せるんだ⁉️」
飯田「操真君‼️君は奴らを知っているのか⁉️」
晴希「知ってるもなにも、“仮面ライダーウィザードの世界”の敵、ファントムの使役する戦闘員どもだよ。」
出久以外『ッ⁉️』
“仮面ライダーの世界の戦闘員”
事情を知らないエンデヴァー達には分からないが分かっている轟達は驚愕していた。
“アナザーウィザード脳無(以降AW脳無)”は手を掲げ、グール達を出久達に向けて襲撃させた。
出久「全員迎撃してください‼️戦闘員と言っても高い戦闘力は持ってません‼️充分に対抗できます‼️」
E「他に聞きたいことができたが今はこの状況を突破する‼️ウィザードはどこかに身を…ッ⁉️」
出久の声で一同意識をグール達に戻し、グール達を迎え撃つ。敵の情報を有している晴希達に説明を求めようとしたが、プロヒーローとして現状を打破しなければならないため迎撃を開始する。変身能力を失っている晴希に、どこかに隠れるよう指示を出そうと目を向けると、
晴希「はっ‼️ふっ‼️でりゃっ‼️」
生身でありながら襲い掛かってくるグールを倒していた。その様をみて、飯田と轟はクラスメイトとしてだけでなく、“仮面ライダー”としての力の一端を垣間見た。
晴希「エンデヴァー‼️生身だからといって戦えないわけじゃない‼️なによりコイツらは生身でも充分対応できる‼️」
轟「…流石だ」
轟はグールを氷漬けに、
飯田「仮面ライダーは変身しなくてもあれだけの戦闘を‼️」
飯田は高速の蹴りをグールに放ち、
スピナー「…俺の護衛は必要なさそうだな」
晴希を守っていたスピナーは、晴希の戦闘をみて護衛は必要ないと感じ、2本の刀(ステインへのリスペクト)でグールを切りふせ、
ステイン「…流石は少年の友人、素晴らしい戦闘力だ」
晴希の体捌きに称賛しつつ、グール達を切りふせていく
E「フンッ‼️」ニヤ
「ならば全員巻き添えを食らうなよ‼️」
晴希をみて心配無用と分かったエンデヴァーは、自身に襲い掛かってくる大量のグール達を大火力で燃やしていった。
AW脳無の出したグール軍団は、表通りにまで溢れかえっていた。しかし、援護にきていた心操とグラントリノ、通報により駆け付けたプロヒーロー達により次々とグール達は排除されていき、通りにいたグール達は全て倒された。
グールを一般人の個性と思い、拘束しようとした警察官がグールに近づくと、グール達は崩れるように消滅した。
これには他のヒーロー達も驚き、“仲間の個性で逃走したかもしれない‼️”と騒ぎながら、周辺の捜査を始めた。
GT「…坊主、今の敵どもについてどう思う?」
心操「…他の仲間の助けで逃走したんじゃなくて、文字通り消滅したんだと思います。」
GT「やはりそっちの方がしっくりくるか。」
心操とグラントリノは、グール達が消えたのを“逃走”ではなく“消滅”だとしっかり認識していた。
通りの騒ぎを鎮圧するために、全員が走り回るなか“何か別のものがある”と感じていた。
どうやってソウゴ出そう?