個性:『ゴースト』   作:ゲイツ幻夢アーマー

64 / 65
さて、どうしたものか


生身でも戦えます

出久「晴君‼️」

 

 

“アナザーウィザード脳無”と交戦しているエンデヴァー達のところに、出久が到着した。グラントリノと心操は、警察がいる大通りのほうへ援護に向かった。

 

 

晴・轟・飯「「「いずっくん/緑谷(君)‼️」」」

 

 

出久「状況説明お願い‼️」

 

 

晴希達に状況を確認して、ある程度の予想をたて始めた出久にステインが声を掛けた。

 

 

ステイン「久しいな少年」

 

 

出久「お久しぶりです、ステインさん。こんな状況じゃなければ色々話したいのですが…」

 

 

ステイン「それはこちらも同じだ」

 

 

ステインが出久に話し掛けるのを見てスピナーは、ステインを正しい道に連れ戻してくれたのは彼であると確信した。

 

 

スピナー(彼が、ステインを導いてくれた少年か。中継で観戦していたが、この年であの戦闘力に洞察力、そして踏み外しかけたステインを導くことの出来る先導者の気質。ステインの言うとおり、彼なら後の世界を良くし、俺達を導いてくれる存在になるもの。)

 

 

出久の印象はスピナーにとって宗教の神のような存在になりかけている。

 

 

E「話は後にしろ‼️まずは目の前の敵に対処するのだ‼️」

 

 

エンデヴァーの声で全員が戦闘態勢に入り、変身能力を失った晴希も構えをとる。

 

 

E「…緑谷といったな、お前の実力見させてもらうぞ」

 

 

出久「はい‼️」

 

 

出久は返事をした後、ゴーストドライバーを出して眼魂をセットする。

 

 

GD『アーイ‼️』

 

 

『バッチリミナー‼️バッチリミナー‼️』

 

 

パーカーゴーストが出久の周りを飛び回っている瞬間、脳無が動き出す。

 

 

プリーズ

 

 

指輪を腰のベルトに翳すような仕草を取ると、手をこちらに向けて炎を放ち出す。

 

 

出久「変身‼️」

 

 

声と同時に炎が出久達に着弾する瞬間、

 

 

GD『開眼‼️ムサシ‼️決闘ズバッと‼️超剣豪‼️』

 

 

出久「はぁッ‼️」

 

 

“仮面ライダーゴースト ムサシ魂”に変身した出久は、ガンガンセイバーで炎を切り裂いた。

 

 

プリーズ

 

 

息つく間もなく脳無が手を翳すと、脳無と出久達を囲むように大量の“グール”が現れる。

 

 

 

 

グール軍団『ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ』

 

 

 

ステイン「こいつらはあの時の…」

 

 

飯田「コイツらが兄さんをッ‼️」

 

 

ステインはインゲニウム襲撃の時の敵が目の前に現れ、飯田は話の中で兄を襲ったのがグールだと知り怒りと驚愕を表情に浮かべ、

 

 

轟「なんだコイツら⁉️」

 

 

E「増殖系の個性か⁉️だが多すぎる‼️」

 

 

轟とエンデヴァーは、脳無の出したグール達に対して困惑をしているが、全員の意識が晴希と出久のやり取りで晴希に集中する。

 

 

※ちなみにスピナーは、変身できなくなった晴希を守る指示を受けたため側にいる

 

 

出久「グール‼️」

 

 

晴希「なんであいつグールを呼び出せるんだ⁉️」

 

 

飯田「操真君‼️君は奴らを知っているのか⁉️」

 

 

晴希「知ってるもなにも、“仮面ライダーウィザードの世界”の敵、ファントムの使役する戦闘員どもだよ。」

 

 

出久以外『ッ⁉️』

 

 

“仮面ライダーの世界の戦闘員”

 

 

事情を知らないエンデヴァー達には分からないが分かっている轟達は驚愕していた。

 

 

“アナザーウィザード脳無(以降AW脳無)”は手を掲げ、グール達を出久達に向けて襲撃させた。

 

 

出久「全員迎撃してください‼️戦闘員と言っても高い戦闘力は持ってません‼️充分に対抗できます‼️」

 

 

E「他に聞きたいことができたが今はこの状況を突破する‼️ウィザードはどこかに身を…ッ⁉️」

 

 

出久の声で一同意識をグール達に戻し、グール達を迎え撃つ。敵の情報を有している晴希達に説明を求めようとしたが、プロヒーローとして現状を打破しなければならないため迎撃を開始する。変身能力を失っている晴希に、どこかに隠れるよう指示を出そうと目を向けると、

 

 

晴希「はっ‼️ふっ‼️でりゃっ‼️」

 

 

生身でありながら襲い掛かってくるグールを倒していた。その様をみて、飯田と轟はクラスメイトとしてだけでなく、“仮面ライダー”としての力の一端を垣間見た。

 

 

晴希「エンデヴァー‼️生身だからといって戦えないわけじゃない‼️なによりコイツらは生身でも充分対応できる‼️」

 

 

轟「…流石だ」

 

 

轟はグールを氷漬けに、

 

 

飯田「仮面ライダーは変身しなくてもあれだけの戦闘を‼️」

 

 

飯田は高速の蹴りをグールに放ち、

 

 

スピナー「…俺の護衛は必要なさそうだな」

 

 

晴希を守っていたスピナーは、晴希の戦闘をみて護衛は必要ないと感じ、2本の刀(ステインへのリスペクト)でグールを切りふせ、

 

 

ステイン「…流石は少年の友人、素晴らしい戦闘力だ」

 

 

晴希の体捌きに称賛しつつ、グール達を切りふせていく

 

 

 

E「フンッ‼️」ニヤ

 

 

「ならば全員巻き添えを食らうなよ‼️」

 

 

晴希をみて心配無用と分かったエンデヴァーは、自身に襲い掛かってくる大量のグール達を大火力で燃やしていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AW脳無の出したグール軍団は、表通りにまで溢れかえっていた。しかし、援護にきていた心操とグラントリノ、通報により駆け付けたプロヒーロー達により次々とグール達は排除されていき、通りにいたグール達は全て倒された。

グールを一般人の個性と思い、拘束しようとした警察官がグールに近づくと、グール達は崩れるように消滅した。

これには他のヒーロー達も驚き、“仲間の個性で逃走したかもしれない‼️”と騒ぎながら、周辺の捜査を始めた。

 

 

GT「…坊主、今の敵どもについてどう思う?」

 

 

心操「…他の仲間の助けで逃走したんじゃなくて、文字通り消滅したんだと思います。」

 

 

GT「やはりそっちの方がしっくりくるか。」

 

 

心操とグラントリノは、グール達が消えたのを“逃走”ではなく“消滅”だとしっかり認識していた。

通りの騒ぎを鎮圧するために、全員が走り回るなか“何か別のものがある”と感じていた。

 

 

 




どうやってソウゴ出そう?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。