E「これで残りは
エンデヴァーの攻撃で周りにいたグール達は全て消滅した。だが、
轟「クソ親父てめぇッ…」※氷の壁を生成
晴希「…サンキュー轟、ゴートゥヘルエンデヴァー」ボソッ
ステイン「…エンデヴァー、貴様は偽者に分類されるぞ」
飯田「エンデヴァー‼️少しは加減してください‼️」
スピナー「…一瞬死を覚悟した」
出久「…ヒーローが周りに被害出さないでください」
あまりにも広範囲及び高火力で攻撃したため、全員所々黒焦げになっている部分がある。※晴希は轟の生成した氷の壁である程度守られた。
E「ヒーローたるものいかなるときも全力を出すものだ。これで終わればお前達はそれまでだっただけのことだ。」
全員『(独裁者が‼️)』
E「…しかし、それこそ抑えたとはいえ力を出したが…」
エンデヴァーが少し言葉を濁して言いながら、目線の先をうかがうと
AW脳無『ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ』
そこには無傷の脳無がいた
E「俺の攻撃が全く効いていないとはな…」
出久「当然でしょうね。」
E「なに?」
出久「おそらくヤツには、エンデヴァーの持つ炎であっても倒せない。」
ステイン「何故そう言えるのだ少年?」
僕の言葉にまた全員が耳を傾け、代表してステインさんが聞いてくる。
出久「飯田君達の話を整理してみると、
1.脳無の変化、2.脳無の容姿、3.晴君の異変
の3つの部分があげられます。
脳無はおそらく雄英に来たものとほぼ同じですが、変化したところをみて何か手を施されたのはたしかです。その脳無の容姿が、どことなく“ウィザード”の面影を残していますが、“絶望を希望に変える”とは違い、“絶望や恐怖”を象徴しているように見えます。そして脳無があの姿になった後、“ウィザードの身体にノイズが走り変身が解けた”という点から考えると、脳無が“ウィザードのような怪人”になったんじゃなくて
脳無が“ウィザードそのもの”になったんです。」
全員『ッ⁉️』
そうと考えれば辻褄が合う。同じ仮面ライダーは2人も存在していない。脳無があの姿に変わったとき、晴君の変身にノイズが走り、その後変身ができなくなった。
それはつまり、
“操真晴希が仮面ライダーウィザード”
ではなく、
“脳無が仮面ライダーウィザード”
という歪んだ歴史が生まれた。
出久「…エンデヴァーの炎が効かないのは、ウィザードの“フレイムスタイル”が脳無に影響を与えて、炎を無効化状態にしているんです。そして、脳無という点を無視して言うなら、あいつはライダーの歴史が歪んで生まれた紛い物の仮面ライダー、あえて名前を付けるなら
“アナザーライダー”
とでもいいましょうか。」
?「素晴らしい。少ない情報の中で観察力と分析力を駆使し真実に辿り着くとは、君は実に優秀な人材だ。我が魔王の配下に加えたいくらいだ。」
『ッ⁉️』
出久の推測から導き出されたものを全員が聞いていた最中、出久の推測を称賛する声が聞こえそちらに視線が集中する。
そこには、グレーのコートのような服を身に纏い、黒いマフラーを首に巻いている男性がいた。そしてその男性の手には、表紙を歯車で組み合わせたような
“逢魔降臨暦”
という題名の本が抱えられていた。
E「何者だ貴様は」
エンデヴァーは突然現れた男性に警戒する。今現在出久達がいる場所はいりくんだ路地裏、その路地裏で怪人“脳無”とヒーローが戦闘しているにも関わらず、何の前触れもなく現れたのだから、アナザーライダーになった脳無についての関係者、即ちヴィランだと考えている。
?「失礼、紹介が遅れたね。私の名は“ウォズ”、今回はあの“アナザーウィザード”についての対策を教えに来たんだ。詳しい話し合いはまた後日“我が魔王”を含めて行いたい。
現在時間がないので手短に伝えよう。さっき彼の言った通り、奴らは“仮面ライダーの歴史が歪んで生まれた紛い物の仮面ライダー、アナザーライダー”だ。
他の怪人達と違い、アナザーライダーは“アナザーライダーの元となったライダーの力でしか倒せない。”ということだ。歪んだ歴史を戻すには正しい歴史でなければならないからね。例外で言えば、アナザーライダーよりも更に強い力でなら倒すことは可能だが、この世界にはそれほどに力を持った者達はいないようだからね。」
ウォズの説明に一同警戒するも、納得がいく部分がある。
“アナザーウィザード”となった脳無の出現で、晴希はウィザードに変身出来なくなった。グールを呼び出したり、エンデヴァーの攻撃が効いてないことから出久の立てた仮説とも一致する。
轟「…アンタが何者か知らないがなぜ“
ステイン「彼の言う通りだ。ヤツのことを知っていると言うことは少なからず貴様はヤツと関わりがあると言うことであろう?」
轟君とステインさんの言い分もわかる。突然現れたウォズさんは、僕達が相手をしているアナザーライダーについて知っている。だからこそアナザーライダーと何かしらの関係があるのは分かるけど、対処法を教えるっていうことは
“僕達の味方”か“自分では対処できない”
ということになる。
出久「……もしかして貴方は、“ライダーワールド”の存在なのですか?」
ウォズ「やはり君の分析力は非常に素晴らしい。如何にも私は君の言う“ライダーワールド”の住人だ。そして、アナザーウィザードのことに関しては少なからず私達が影響を与えてしまった部分もあるが、先程言ったように時間がない。」
E「時間がないとはどういうことだ、貴様には詳しい話を聞かねばならんのだが?」
ウォズ「次元と時空が不安定な状態でこの世界に“私という異物”が入ってしまったため、亀裂が生じ始めていてね。今回はこちらのライダー達にお任せすることにしたよ。」
話をしているとしびれを切らしAWNが炎で攻撃してくる。全員対処に遅れかけるが、ウォズさんがいつの間にか僕達とAWNの間に入り、マフラーで攻撃を弾き飛ばした。
『ッ⁉』
ただのマフラーではないと思ってたけど、攻撃を弾く耐久性と伸縮性に驚いた。
ウォズ「では私はそろそろ失礼するよ。今の君なら十分にアナザーウィザードを倒せるはずだ。」
そう言うとウォズさんはマフラーを広げて伸ばし自身を覆うと、瞬く間に消えていた。
飯田「い、いったいあの人はなんだったんだ?」
出久「…とりあえず今は、あの脳無の倒し方だけは分かった。」
僕はそう言うと、脳無に対抗できる眼魂を取り出す。
次回決着!!……するといいなぁ