こちらで晴希にはビーストになってもらいます。
『緑谷操真ペア、編入試験レディ,ゴー!!』
出久達の編入試験が始まったのは少し遅れてのことだ。
この理由は試験を終え、意識を取り戻した生徒達と教師陣、
そして同じヒーロー科であるB組に仮面ライダーの力と自分達との実力差をしっかり把握してもらうという名目があった。
出久と晴希は既に仮免を取得しており、マミもその実力は十二分にある。
“己の目で観て、耳で聴き、肌で感じろ。”
雄英祭とは違う真っ向勝負
ライダーの力を持つ出久と晴希の力は未だ未知数だが、相手は世界が認める最強のヒーロー“オールマイト”
勝っても負けても出久達の力量の一端を知れる貴重なものである。
スタートと同時に出久達は“マシンフーディー”と“マシンウィンガー”を呼び出しゴールを目指している。
バイクに乗っての移動は反則ではないかと物間が訴えているが、アイテムにより呼び出したもののためセーフ扱いになっている。
しかし、出久達は高速でゴールインしようとしているのではない。
バイクのエンジン音は非常によく響き、巻き上げられた土煙はこちらの居場所を特定することができる。
出久達はあえてバイクでの移動によりオールマイトを呼び込んでいるのだ。
AM「そんな大音量を出して、土煙を巻き上げていれば居場所を晒すことになるというのに!!
今回のヒーローは馬鹿のようだな!!」
激しい轟音と共に現れた最強のヒーローであり、“最悪な敵”として登場したオールマイト。
こんな安い挑発をしているが、オールマイトが相手をするのは別世界・別次元のヒーローであり、分析や検索能力が桁違いな出久。
バイクのデメリットに関しては把握しているはず。
オールマイトが現れたことにより、2人はバイクから降りた。
目前にいる敵を倒すために2人はドライバーを展開するが、
晴希「んじゃぁ、いっちょ腹拵えといくか…。」
???『ドライバーオン!!』ガォォォォォォッ
出久「今日は今出せる全力をぶつける…!!」
出久はいつもと同じ“ゴーストドライバー”、晴希は今までに見たことのないベルト“ビーストドライバー(以降BD)”を出現させた。
GD『アーイ!!』
『バッチリミロー!!バッチリミロー!!』
ゴーストドライバーから待機音が流れ出し、晴希も今までと違うライオンを模した指輪を取り付け、2人は変身の体勢に入るが…
AM「馬鹿か!!変身する隙を与えると思っているのか!!」
オールマイトは凄い速さで2人の目の前に現れ、パンチを当てようとする。
全員が当たると思い、物間は“調子に乗るからそうなる”と少し浮かない顔を浮かべてモニターから目を逸らすが、以前晴希から話を聴いていた尾白と常闇、心操は静かに見守っていた。
AM「スマーーーーーーーーーーッシュ!!」
出久「変身!!」
晴希「へん〜しん!!」
GD『開眼!!スペクター!!レディゴー!!覚悟!!ドキドキゴースト!!』
BD『セーット!!オープン!!』
AM「なにっ!?」
初手を防がれた事と自分が弾き返されたことに驚き、モニター越しで観ていた者達も一部を除き驚いている。
物間は衝撃音を聴いて振り返るとオールマイトが弾き飛ばされていたことに目玉が飛び出るほど驚いていた。
オールマイトを飛ばしたパーカーゴーストと魔法陣はそれぞれの展開者の元へ向かい、出久は“仮面ライダースペクター”に姿を変え、
晴希「はぁぁっ!!」
BD『L・I・GER!!ライガー!!』
気合を入れた晴希は魔法陣をくぐり、そこには何時もの姿とは異なる“仮面ライダー”が佇んでいた。
かつて晴希はショッカーに連れ去られたことで、魔力の源であるファントムを強制的に体内に宿された。父である操真晴人の“ウィザードラゴン”、兄のように思っている仁藤攻介が考古学研究の際に偶然手にし、宿主と認められた“ビーストキマイラ”。この2体のファントムの情報をもとにショッカーが作り上げた“ドラゴキマイラ”は、力の制御が利かず自分を勝手に生み出したショッカーに対しての憎悪をもって研究所内にいた戦闘員と幹部クラスの怪人さえも根絶やしにして研究所を破壊し姿を消した。
暴れたことでエネルギーを使い果たした“ドラゴキマイラ”は晴希の姿に戻り眠りについた。しかし晴希は人体実験の影響を受け記憶を失い路頭に迷う事になってしまい、とある公園で休んでいた時に旅をしていた出久達とであった。
その後、なんとか身体の主導権を取り戻し魔法使いになることを決めた晴希はエネルギーが膨大すぎるドラゴキマイラをどうにかしてあげたいというのもあった。
晴人『ファントムを落ち着かせたい?』
晴希『うん。ドラゴキマイラは父さんのドラゴンとマヨ兄さんのキマイラの力が合わさって作られた存在だけど、元々2体とも力が強大なのにそれを1体のファントムにまとめたから制御が効かないんじゃないかっていずっくんが言ってたんだ。』
攻介『ほーん。モジャチビのヤツそんな風に考えたのか。なかなか頭が切れるんだな。ってか晴坊!!いい加減そのマヨ兄さんは辞めろよ!!』オムライスニマヨネーズブシャー
タケル『仁藤さん、自分の行動を見直せば言われないと思うけど。でもファントムを落ち着かせるって言っても具体的にどうすればできるんだろう。』
『『『『う〜ん…』』』』
出久『あの〜…』
タケル『どうしたの?出久。』
出久『俊平さんにもう一つベルトを作ってもらうのはどうですか?』
攻介『どういうことだ?』
出久『晴人さんも攻介さんもベルトを通じてファントム達の力を使って変身するならベルトは1種の制御機になってます。更にベルトを顕現させる時は、専用の指輪が必要になるので混乱はしないかと。』
晴人『つまり出久は、仮にファントムを分断できた場合ベルトにそれぞれのファントムを封じて力を使い分け出来るようにしたいってことか。』
出久『はい。分断する方法としては“コピーウィザードリング”を使ってドラゴンとキマイラの力を上手く分散出来れば…』
タケル『でも出久、それが成功しても晴希君の体が持たないんじゃないかな?』
出久『そこは特訓で力の底上げをしていけばなんとかなるかと思います。その特訓の時も交互に使い分けるんじゃなく、1週間はドラゴンをその次の週はキマイラという感じで週分けすれば力の感覚にも慣れてくるんじゃないかと。』
『『『ほ〜。』』』
出久『提案したけど、やるのは晴君の気持ち次第だけど…』
晴希『聞くまでもないだろいずっくん。いずっくんに助けられた時から、今度は俺が助けたいって思ったんだ。この特訓がいずっくんの力になるなら俺は喜んでその提案を受けるよ。』
攻介『か〜!!よく言った晴坊!!お前漢だな!!そういうことならこの攻介兄さんも喜んで力貸してやる!!』
晴希『ありがとうマヨ兄さん!!』
攻介『だからマヨ兄さんは辞めろー!!』
『『『『あはははははははは』』』』
その後晴希はまずファントムとの対話を始めた。膨大すぎる力を制御出来るようになるため、ファントムが己の力で苦しまないようにするために。一同は不安な表情で精神世界に行った晴希をみていたが…
晴希『この苦しみと痛みからの解放とショッカー共への復讐を成し遂げられるなら幾らでも協力してやろうってOKもらえた。』
戻ってきた晴希から聴いた言葉にそこにいた全員がずっこけた。
ベルトも完成して特訓を開始して分かったことは、ドラゴキマイラは協力的であり尚且つフレンドリーであった。そのためコピーウィザードリングでの分身を使い魔力の分断が上手く行き、ウィザードラゴンとビーストキマイラに分けた後、それぞれのベルトに入ってもらう事になった。
その特訓の際にビーストキマイラには違いがあることがわかった。
攻介のキマイラはライオンの身体の胸元にバッファローの頭部、背中にファルコンとイルカの翼(イルカの場合ヒレだけど)、尻尾はカメレオンの舌だ。
しかし晴希のキマイラは確かにライオンだが身体に虎の縞模様があり、胸元頭部はバイソン、背中の翼はコンドルとシャチ、尻尾はカエルの舌となっていた。
キマイラの身体の体色も銀色であることからホワイトライオンであることがわかった。
出久『元々のキマイラのデータを他の動物に変えたからキマイラ自身が拒否反応みたいなものを見せたみたいだ。ショッカーへの怒りはキマイラからきてると考えたほうがいいかもしれない。ホワイトライオンをイメージしてるけど身体の配色を考えるとトラも入って…いやこの場合はホワイトタイガーになるのか。ということは晴君のビーストキマイラはライオンとトラのハイブリッド種のライガーってことになるから攻介さんのキマイラより体格が大きいのは頷けるし、バイソンにコンドルにシャチは性格も獰猛なものが多いからショッカーは戦闘特化にドラゴキマイラを生み出したわけで…』ブツブツブツブツブツ
晴希『お~い、いずっくん?』
攻介『モジャチビのヤツ大丈夫か?』
タケル『出久は思考が深くなるとああなるから機にしないで。』
晴人『見せられてるこっちは結構な恐怖だよ。』
特訓の成果もあり、晴希はドラゴンとキマイラの力を使いこなすことが出来るようになった。その後出久達と旅をして出久が元の世界に帰った後もキマイラの野望でもあるショッカーの根絶やしを続けた。出久の世界へ行けるようになったとき、キマイラは反対するかと思ったら
キマイラ『あの小僧の世界にもショッカーのような下郎がいるのだろう?ならばそいつらも根絶やしにしよう。』
とわりとノリノリだった。
AM「緑谷少年の姿は脳無を倒した時の姿か。操真少年の姿は始めて見るな。」
オールマイトは出久のスペクターを相澤からの報告で知っていたが、晴希のビーストに関してはこの世界では初変身のため一切の情報がない。
今の晴希の姿は、ビーストではあるがアーマーはシルバーでライガーがモチーフになっており、体が一回り大きくなっている。
未知数の姿はオールマイトの警戒心を上げた。
晴希「この時の姿はビースト、仮面ライダービーストだ。
さぁ、殲滅タイムだ。」
ちょっと体調が優れないのでここで区切らせて下さい。