ツインテールではなく主人公   作:くるみん

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ツインテールはどこ......ここ?

 

 

「重桜航空戦隊所属、かつての大戦最後の精鋭空母ーー瑞鶴よ。まあ、翔鶴姉がいてくれた方が私の力を最大限に発揮できるの。......というわけで、よろしく頼むわ!」

 

 すみません、たぶんあなたのお姉さんはこの世界にはいないです(白目

 

 

 ♦ ♦ ♦ ♦

 

 

 気が付くと、見知らぬ場所にいた。

 

 自分でも何を言っているのかと思うが、そうとしか言いようがない。

 そもそも自分の記憶はごく普通に就寝した所で途切れているのだが、何故か今は椅子に座っている。

 

 ーーー自分はこんなひじ掛けのないような椅子で寝れる特技など持っていないのだが。

 

 ため息を吐きつつ一言つぶやくと、とりあえず周囲の観察から始めることにした。

 

 右側に顔を向けてみるが、そこには何もない。正面の方には扉、あとは目の前に机があるだけだ。正面と左側の角にあたる場所には大量の本が入れられた本棚が置かれている。そして左側にあるのは開きっぱなしになったーー窓。

 

 どうせ見たところでここが何処かなんて分からないパターンのような気がする、などと嫌な予感を抱きながらも席を立って近づいてみたが、案の定そこから見えるのはまったく知らない景色だった。

 

 なにせ目に入ったのは眼下にあるやたらとでかいプールやその周囲にあるいくつかの大きな倉庫だけであり、さらに遠くに目を向けてみたところでそこに広がるのは海だけである。

 

 ーーーなるほど。

 

 とりあえず如何にもこの状況について理解しましたよ感のある一言を漏らしてみたが、なんてことはないーー相変わらず意味不明な状況のままである。誰か助けろ下さい。

 

 というか、むしろ起きた時から疑問は増え続けている気がする。何故ここにいるのか、とか。そもそもここ何処、とか。あと何故自分はこんな高級感あふれる白いコートを着ているのか、とか。そろそろ帽子外してもいいですか、とか。

 

 最近流行りのリアル脱出ゲームかな(白目

 

 

 ーーー......ふむ。

 

 誰かに見られているというわけでもないが、何となく強者ムーブを続けつつ椅子に戻ろうとすると、机の上に地図のようなものと小さなメモが置いてあることに気が付いた。

 

 

 『君はこの世界において、今日鎮守府に着任したばかりの提督という立場になっている。

 この世界における様々な法則は君の知識通りだが、一つだけ注意するべきことがある。それは建造において誕生する艦娘たちはこの世界では完全にランダムとなっている点だ。

 まずは工廠へ向かい、艦娘を建造せよ。建造したい旨を工廠にいる妖精さん達に伝えるだけで良い。

 工廠への行き方はこの地図に従うこと』

 

 

 読み終えるとメモがキラキラとした粒子へと変わっていき最後には消失した。地図だけを残して綺麗さっぱりと、跡形もなく。

 

 

 ............艦娘とか艦これやんけ!

 

 

 ♦ ♦ ♦ ♦

 

 

 他にすることも無かったのでとりあえず地図(かなり丁寧で見やすかった)を眺めながら工廠へ向かうと、メモの通り工廠の奥の方には妖精さんたちがいた。10人くらい。

 

 ただし妖精さん達はまだこちらに気が付いていないようなので、見つかるまで何となく気になった工廠の設備を一通り眺めてみる。

 

 とてつもなく広い工廠には多くの機械が置かれていたが、その中でも知っているのはベルトコンベアやクレーンくらいなもので、他は何に用いるのかも全く分からない大小さまざまな機械が大部分を占めていた。

 

 しかしその中でもかつてないほど異彩を放っているのは中央の大きな井戸のような縦穴である。......もしかして艦娘ここから出てくるん?(困惑

 

 それからしばらく縦穴をガン見していると、妖精さん達は気配に気が付いたのか、こちらを振り向くとぱあぁ...!と効果音が付きそうな笑顔を浮かべながら集まってきてくれた。

 

 ---初めまして、妖精さん。さっそくですまないが、建造を頼めるか。

 

 そのように伝えると妖精さん達はこくこくと頷き、決められた配置でもあったのかそれぞれが違う方へと飛んでいき、何か装置を動かし始めた。

 

 どんな艦娘が建造されるのか内心わくわくしながら作業を眺め始めてから数分後、突然縦穴から目が痛くなるようなレベルの光が放たれ始めた。......ガチャ演出かな?(震え声

 

 

 満を持して現れたのはーーー

 

 

 

 

「重桜航空戦隊所属、かつての大戦最後の精鋭空母ーー瑞鶴よ。まあ、翔鶴姉がいてくれた方が私の力を最大限に発揮できるの。......というわけで、よろしく頼むわ!」

 

 瑞鶴である。......ただし、黒髪ツインテールではなく茶髪ロングの。思わず二度見したが、それも仕方がないだろう。そもそも艦娘ではないパターンとか予想外すぎる。

 

 

 世界の根幹ガバガバじゃねぇか!(半ギレ

 

 





・オリ主
 その言動は普通だが、常人であれば必ず取り乱すような状況に陥ろうともエンジョイしつつ受け入れるなど、精神性はかなりぶっ飛んでいる。
 端的に言えば、突き抜けた馬鹿。
 世界移動の際に頭のネジでもなくしたのか元々やべーやつだったのかは不明。


・瑞鶴
 どっちも可愛い。


・神様っぽい何か(出番終了)
 オリ主の建造結果を見て膝から崩れ落ちた。

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