最凶と呼ばれた敵のたった一つの愛 作:|EGOIST《対人恐怖症》
あれから数年、少女は玲慈の自宅で生活している。
今日は少女が玲慈の反対を押し切り入学した私立雄英高校のである。
「百、パンが焼けたから支度済んだら食べに来て」
玲慈の呼び声の後に扉の開閉音が聞こえ廊下から足音が近付いてくる。
「お父様、おはようございます」
ニコリと上品な笑顔で少女は玲慈に挨拶する
「百、今更だし諦めかけていますけど…お父様は辞める気ないですか?」
「ありませんわ、私に好きに呼んでいいと言ったのはお父様ですわよ?」
玲慈の要求に対し少女はその笑顔を崩すこと無く言い返す。
「…千代(ちよ)。この子が昔の君に似ないか、ヒヤヒヤするよ」
玲慈がポツリと呟く。彼女の語彙力は現在上級生は疎か教師ですら言い争って勝てる者はいないまでに上昇し、性格も以前からあった強い好奇心が拍車をかけ逞しくなった。
これは玲慈が彼女を養子として迎え入れた後、転入など必要な手続きの間、学校に通えない彼女の為に玲慈が与えた教材や暇な時間にちょっとした授業をした結果である。
因みに彼女は、玲慈の事を『お父様』と呼んでいるが別に本当の父親が嫌いだったとか忘れたのでは無く、まだ両親を早くに亡くした彼女の親に甘えたいと言う感情から来たものであり彼女もそれに自覚がある。
「はぁ、はいこれ弁当です。気を付けて行くんだよ」
「はい!行ってまいりますわ、お父様」
「さて、百は出かけたし。こっちはこっちの用事を済ませますか…」
そう言って、玲慈は先日届いた封筒を片手に彼も家を後にした。
・・・・
廃ビル2階のバー
「……此処か」
「お待ちしておりました、玲慈様。私は黒霧と申します貴方を案内する様に使わされた者です。」
玲慈を出迎えたバーテンダー服に黒い霧のような身体の男が出迎える。
「オールフォーワンは何処だ?」
「今先生は、身を潜めている状態なので私の個性で直接向かわせていただきます」
そう言うと黒霧から発せられた黒い靄に玲慈が入り靄を抜けると医療機器とそれらが発する光しか見えない空間に出る。
「お越しいただきありがとうございます、エボルト……それともレヴォルトとお呼びした方がよろしいですか?」
暗闇に同調する様な黒いスーツとマスクを付けた大柄な男が玲慈に呼び掛ける。
「僕はどちらでもない……
自虐的に小さく笑うと玲慈はオールフォーワンを見る。
「お互いに隠居と変わらない状態だ。如何に新生ヒーロー相手に負ける事が無かろうとお前ももう、全盛期程の火力はでんだろう?その上でお前は何を考えている?僕に何を望む」
『悪の支配者』と『
「いえ、大した事ではありません。僕がこれから行う計画の邪魔をしないようにお願いします」
「計画?」
「えぇ、このヒーロー社会を覆す大計画です」
いかがですか?
私はなんか仕事疲れで書くのだるいです。でも思うままに書くのも楽しいのでやはり続けさせて頂きます。