最凶と呼ばれた敵のたった一つの愛 作:|EGOIST《対人恐怖症》
筆者の良いところは潔さ。悪いところは諦めの早さ。
今回以上に文がおかしくなったらタイトル削除をする所存、ではどうぞ
「オールマイトに1度敗れて、その時の怪我で既に弱り衰えているお前にそんな事が出来るわけないだろ?現実を見ろ。もう僕もお前も奴もとうの昔に過去の人間だよ」
「えぇ、知っています。だから僕は次の世代にこの夢を託すのです」
玲慈の言葉を聞きワンフォーオールは期待に溢れる子供のように返す
「次の世代?お前に跡継ぎは居なかった筈だが?」
「そう、だから我が子のように育てた弟子に任せようと思うのです。ちょうど数年前に見込みのある子を拾いまして」
そう言ってオールフォーワンが指さす先には先程のバーを映す小さなモニターがあり、そこには先程居た縮れ毛の青年がいる。
「……そうか、やるのは構わんよ。ただその計画は後3年ほど待ってくれないか?そうすれば僕も一切の邪魔立てしないことを約束する。」
「残念ながらそれは難しい、いくら貴方が邪魔をしないで頂けると言う約束があっても。ですが理由が分かればで来る限りの善処することを約束します。」
考える、言えばこいつは素直に譲歩するのか?人質として攫われるかもしれない。だが、言わなければどうなるか……無差別に攻撃されて巻き込まれるかもしれない。軽傷でも許し難い、下手をすれば後遺症の残る重症を負うかもしれない。最悪命を落とすかもしれない。
悩み、考え、悩み抜いた末に決断する。
「今僕には娘がいる」
「娘さんが出来たのですか?それはおめでとうございます、ご結婚していたのならそう言って下さい。言って下されば祝いの1つお送りしましたのに」
僕の言葉に奴はわざとらしくそう言う、だがこれで終わりではない。本題を言わなくては
「茶化すな、彼女は、僕の子ではない。恩人の子だ、僕がもう一度人間に期待する程でなくても完全な失望から救い上げてくれた人の子だ。少なくとも彼女が自立するまでは僕は彼女を守る義務がある。怪我の1つでもさせてみろ、僕は僕の持ちうる全てを使ってお前達を終わらせる力はまだある。」
そう言いきって奴を睨み付けていると少し考える仕草をした後に何時もの少し浮かれた雰囲気は消える
「分かりました、此方も貴方からの妨害は致命的です。後で弔と黒霧にも伝えて成る可く危害を加えないように注意しておきましょう。」
「あぁ、そうしてくれ」
交渉を終えて帰ろうと立ち上がると黒霧がすぐ後ろに現れる。
「黒霧、彼を御自宅まで」
「かしこまりました」
オールフォーワンの一言に黒霧が返事をすると瞬く間に黒い靄に包まれ気が付くと自室に立っていた。
二度と会うことの無いと思っていた男との再会や、とち狂った計画を聞かされると、一日でここまで頭の痛くなる濃密さはきっとココ最近だとアイツがオールマイトに負けた年以来か、そんな事を思い痛む頭を押さえポツリと呟いてみる。
「せめて玄関に送って欲しかった」
時間をかけて迷走した挙句このザマですよ。
笑ってください。