中学二年生。
雷人)俺は毎日、死ぬことばかり考えている。
俺はいじめられている。理由は単純だ。新たに部長に選ばれた伊藤に刃向かった。そして、部長の腰巾着が期末テストでカンニングしたことを、俺が先生にチクったからだ。加えて、ストレスで剣道の竹刀削りで伊藤の胴を傷つけているところをビデオで撮られ黙認する代わりにパシリよりも酷い扱いを受けている。いわば奴隷に等しい。
雷人)今日も暑いな。脱水症状で死なないかな。
今日は7月の終業式、朝練もなく1人で登校した。
下駄箱を開けようとすると近くに伊藤俊哉・加賀重義がいた。
加賀)あっ?何見てんだよ。
明らかに挑発的に言ってきた。
雷人)いや、何でもないよ。
そう言いながら開け上履きを手に取ると中がグチョグチョとしている。中を見るとガムをかんで袋に包まれていない状態で大量に詰められていた。
雷人)ひどい。しげちゃんたちがやったのか。ウゴッ!
怯えながら言うと力強く腹パンされた。不意打ちだったので変な声も出てしまった。
加賀)俺たちやってねぇし。っていうか馴れ馴れしくしげちゃんっていうのやめろよ。お前は俺達の奴隷いや下僕なんだよ。しげ様だろ!
そういうと雷人を蹴飛ばし頭を踏みつけながら言った。
伊藤)お前はな、おれたちのストレス発散のために学校に来ればいいんだよ。あっ、先生にチクルなよ。あの動画公開されたくなきゃな。
杉田恵)私はいつも暴力を受けている。
昨日だって。
恵の父親)今回の試験も学年一位か。
恵の兄)当然だよ。母さんが体調管理を徹底させてくれるし父さんがCMで有名な塾に通わせてくれるからね。それに、しっかりストレス発散しているし充実した生活が送れて僕は幸せだよ。
父)今年は受験生だから東大目指して頑張ろう!!
お兄ちゃん曰く私の存在価値は....。
兄)ぐおらーーー!!
恵)ぐっ、グハッ!!はぁはぁはぁはぁ。
兄は私の部屋に毎日のように入ってきて手足を縛り殴りつけます。特にお腹を。
兄)ったく、一発でゲロかよ。すぐにヘバんじゃねぇぞ。
恵)お願い、お腹殴るのやめて。女の子の日がこなくなるの。
兄)てめぇの体がどうなろうとどうだっていいんだよ。もとから血の繋がっていないんだからな。お前と違って俺は毎日あの両親にの期待に応えるために毎日必死なんだよ。俺の精神ストレス緩和のためにてめぇも貢献しろよ、ドクズが!!
兄)ドガッ!
恵)グハッ!!あっ、ああ。はぁはぁはぁはぁ。
恵は、涙を流し口からよだれが出て兄に対してやめてほしいという眼差しを送った。だが、逆効果でした。
兄)へへっ。うひょーーー!!たまんねぇな。その顔!!ぐふっははは!!ああーー!
そう言いながら興奮の気持ちを抑えられないまま、私の首を締めました。
恵)や、やめてください。
兄)へへへへへへへへ、なぶりがいがあるわー!
この時間は兄が私に勉強を教えることになっているため、習慣のように部屋に入っても怪しまれません。また、父がご近所迷惑にならないよう徹底的に防音の対策をしているので私の声も部屋の外に漏れません。
恵)私は、絶望しかけていました。この世界に。
雷人)でも、僕たちの生きるきっかけになる出来事が。
恵・雷人)この終業式の日に訪れたのです。